doiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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バックが大好き(1981年製作の映画)

5.0

55時間セックス勝負、開始前は脱ぎながらのにらみ合い。決着をつける前立腺、取ってつけたようでも元看護婦という設定で一気に朝比奈さんの背景がひろがって熱くこみあげるものがある。三者三様それぞれの道をきわ>>続きを読む

女教師は二度犯される(1983年製作の映画)

5.0

ごく小さな閉じられた宇宙をさらにミニマルな演出で映し出す西村昭五郎。濡れ場の数が多ければ多いほどストーリーは停滞。その余白がむしろセリフより豊かな言葉で語り始める逆転がどこかの時点で起きる円熟の技。解>>続きを読む

女教師 汚れた噂(1979年製作の映画)

5.0

男には決して寄り掛からないし拒みもしない。涼しい顔ですべてを笑いのめしているようで、自立というより人を愛することができない。だからこそせめて三万円で買い取ろうとした心も最後にはたった一言の返事で払い戻>>続きを読む

愛欲の日々 エクスタシー(1984年製作の映画)

5.0

サティのテラスで若いカップルのセックスを想像し、言葉と手の動作だけで愛を交わしているといつの間にか日が暮れかけている。催眠術のような小川より子さんのカメラ目線。横浜も甲斐小泉も等しい地の果てで傷を舐め>>続きを読む

100万人の娘たち(1963年製作の映画)

5.0

仲睦まじい簾ごしの風呂とハネムーンの手作りアルバム、人が変わったように女の幸せ語りまくる小畑絹子にいつの間にか取りついて離れないあらぬ妄想と死の影。入院の姉の留守を預かって転寝、酔って帰宅した吉田輝雄>>続きを読む

愛と死の谷間(1954年製作の映画)

4.5

丸メガネに口髭、鼻の下を伸ばしきった宇野重吉の津島恵子への一方的なプロポーズから。靴下脱ぎ散らかし、カレーは汁が見えないほどのライス大盛り。不安にさせる笑顔で登場する高杉早苗のしつこいほど大写しになる>>続きを読む

(1958年製作の映画)

4.5

雑なのか真面目なのかホルモンタンクだけで最後まで引っ張る。変に風刺効きすぎもせずおおらかな感じで普通に楽しく見ていたのだが、七つの子歌って伴淳以外ありえない役の伴淳モードが始まってからは千田是也とのハ>>続きを読む

黒の爆走(1964年製作の映画)

4.5

熱血空回りパトロール警官の田宮二郎がひき逃げされた少年に異常な執着。オートバイクラブにキルティングの革ジャン革パンツで潜入。気合い入りすぎの服装でやや浮き気味。大川修とふたりで疑惑の中華そば。潜入がバ>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.0

強姦は女性への罪ではなくその夫の財産を侵犯しただけの罪なので、決闘に値するようなものでもない。このセリフの思想が世界を貫いている。槍で。斧で。自分に跪いた嫌いな男を届く距離なのにわざと近くに寄らせるベ>>続きを読む

面影(1948年製作の映画)

5.0

菅井一郎と浜田百合子の年の差夫婦間に入り込んだ弟子の龍崎一郎。自分を砂浜に置いて泳ぎ去る二つの若い肉体、砂に突き立てたステッキ。聞いたことのなかった妻の歌声を引き出す若い男に冷静ながらも少しの波風。妻>>続きを読む

アンデスの花嫁(1966年製作の映画)

4.5

顔も知らぬ夫のために新婚旅行の出立ちでアンデスの高山に挑む左幸子。すでに顔は日焼け気味。ろくに働きもせず胡散くさいまじないで遺跡探しに没頭する日系の夫アンセルモ福田さん。場所関係なく平常通り正義感のみ>>続きを読む

愛の昼下がり(1972年製作の映画)

5.0

別にどの場面が取り立てて良かったとか可笑しかったとかそういう普段しているような見方もできなくはないのだが、一秒たりとも面白くない瞬間がないのでこちらとしては毛穴を開けて全力で見るしかない。本当にまった>>続きを読む

旅情(1959年製作の映画)

5.0

ハワイ民報記者早川雄三、その他無邪気な外野も関係者も置き去りにしてデッドゾーンに突入するホノルル空港。無言でジャケットを手渡すお富士、風に翻ったままの敬三のネクタイ。この感想書いた後でインスタ見たら即>>続きを読む

赤い家(1947年製作の映画)

4.5

池の向こうですでに黒い煙が立ち昇っているのを眺めつつ「やっぱり赤い家は燃やそう」健康的なハッピーエンド。森の番を任されている猟師のロリーカルホーンがたっぷりもらった口止め料で国債を買うのが良い。すぐ払>>続きを読む

追いつめる(1972年製作の映画)

4.0

誤射で植物にしてしまった同僚藤竜也の妻吉行和子から一生あの人の世話をしていけるか自信ありませんと今にもしなだれかからんばかりの波、あわやのところまで追いつめられる田宮二郎いい顔してた。実家に帰ってイキ>>続きを読む

おんなの渦と淵と流れ(1964年製作の映画)

4.0

文学者の仲谷昇がすべての女を文学に興味がある女とそうじゃない女にはっきり分けているのが面白い。せっかくシェイクスピアの話をしているのに死んだような目で聞く妻は中平康の性のミューズ稲野和子。そこに横にな>>続きを読む

再会(1975年製作の映画)

4.0

只事でない江波と五郎(野口五郎山)の姉弟関係。港でブラジル行きの船を探す(またブラジル!?)姉の後をまとわりついてレールがあれば当然綱渡り、すこし怒らせてもほっとけばコロッと戻ってくる子犬を超える子犬>>続きを読む

花心中(1973年製作の映画)

4.5

これ私からのプレゼントです…たぶん本物の通行人にひきつった笑顔でマリオネット押し付ける中野良子、この頃人気あったのか知らないけど嫌いな人へのサービスかと思うほど素晴らしい仕上がり。着てるのがフットボー>>続きを読む

旅路 おふくろさんより(1971年製作の映画)

4.0

木陰から幸せそうな森進一を見守る正和、最高。二人ともかすれ声俳優なのが良い。

縄と乳房(1983年製作の映画)

5.0

地獄を見せてやると口走る志麻いづみさんからもその後の展開からもちらつく箱の中の女。ただし別に似ているという訳でもない。あちらが意気込みで押しきる映画だとすれば、こちらはその地獄絵図を冷めた目で見据えた>>続きを読む

宇能鴻一郎の人妻いじめ(1982年製作の映画)

4.0

鬼馬二さんのサックスで聴く網走番外地、に合わせて吉沢由起さんのストリップ、なんのこっちゃ。

(秘)ハネムーン 暴行列車(1977年製作の映画)

4.5

S•O•Sがイントロから流れて松永てるほさん登場、嬉しい。

暴行切り裂きジャック(1976年製作の映画)

5.0

暴力にシャバダバされたら文句つけようがないのと霊園で虚無のピクニック、殺しっぱなしで雑なまま終わるのも最高。長谷部的な味のジャムやトマトソースも許せてしまう。赤ポロシャツに赤ニットカーディガンのパティ>>続きを読む

大江戸性盗伝 女斬り(1973年製作の映画)

5.0

一般人が何回逆立ちしても出てこないセリフ「私たちには幸せがついてますもの」エンディング大好きなやつ。ありがとうございました。

犯され志願(1982年製作の映画)

4.5

ちょっと家まで送ってもらうつもりが危うく交通事故、ホッとした勢いで腹が空いて新宿から山奥のドリーム炉端焼き。その山芋ツツっとのうわばみ宇南山さん、伊丹十三的ないやらしさがないのもポイント高い。夜明けが>>続きを読む