dojiさんの映画レビュー・感想・評価

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ほんのすこしだけweb媒体で映画について書くことをしてました。ぼちぼちマイペースに続けたい。

映画(1112)
ドラマ(34)

アマンダ(原題)(2018年製作の映画)

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突然訪れる大きな暴力に、登場人物たちがそれぞれのやり方でその傷と向きあっていく姿を、過度なセンチメンタルに陥ることなく、優しいまなざしで描く筆致がとてもよかった。特に、冒頭で母と娘が交わす「Elvis>>続きを読む

バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

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競争原理というのはもちろん男性優位の社会が生み出した、資本主義的な価値観のもとにあるものだと思う。それを覆すために、この映画では競争原理の中に女性自身が飛び込み、その勝負に勝つことによってなにかを変え>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

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母が“Best version of yourself”と彼女に言うことばがとても印象に残った。高校卒業を境にホームタウンを離れる彼女の年齢に限った話じゃなくて、だれもが日々じぶん自身の輪郭を確かめた>>続きを読む

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画の役割というべきか、フィクションのあり方というのが今年に入ってから気になっていて、本作のエンディングは結構個人的にはしっくりくるリアリティがあった。

もちろん『タクシードライバー』的なものは期待
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愛おしき隣人(2007年製作の映画)

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3部作中ではいちばんメランコリーと死の匂いがする作品だと思う。にもかかわらず、どういうわけかいちばんユーモアと愛にも溢れた質感がとてもいい。

だいたいロイ・アンダーソンの描く人々はシーシュポスの神話
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ブレイド2(2002年製作の映画)

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ヴァンパイアでも人間でもない、リーパーズの造形や、”血の軍団“のキャラクター造形など、デルトロ的な意匠を味わう要素は十分だった。ちなみに1は観ていない。

ブレイドやヴァンパイアたちの住む空間設計とい
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危険なプロット(2012年製作の映画)

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フランソワ・オゾンがちょうどいい時というのがある。今夜がそうだった。

フィクションにフィクションが入り込む構造や、語りがもたらす魅力的な話運びと展開、観客の視点をスリルでもてあそぶ感じも、すべてがち
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

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知りたいことを調べることや、本を読んで学ぶこと、その思いをだれかにわかって欲しくて身振り手振りで話すこと。そしてそれが同じようにだれかのこころが震わせ、一緒になにかを作ろうとし、そこに大きな意味を見出>>続きを読む

枝葉のこと(2017年製作の映画)

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くだらなさや軽薄さのようなものに対して嫌悪を感じながらも、少しの羨ましさもある。暴力が怖ろしいのに、いつそれが起こってもいい構えで、執着している感じ。それが映画全編で独特な緊張感として漂ってる。そこは>>続きを読む

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

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ハン・ソロのものがたり、として観るよりも、これは"solo"であることについての映画なんじゃないかなと思いはじめた途端、この映画が好きになった。

帝国軍をリクルートするなんでもない存在によって"独り
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女と男の観覧車(2017年製作の映画)

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演劇を志していた若かりし頃のじぶんに囚われた女性をケイト・ウィンスレットは完璧にまで演じている。彼女が激昂するたびにほんとうにぞくっとしてしまったし、肉体ごと役に入り込んだ姿は、さらにこれからもっと出>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

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途中雨が降り出すシーン、どういうわけかそのとても大きな雨粒は、ねっとりとした別の液体のようにみえて、それが映画全体の質感というものの存在をはっきりと感じさせるようだった。

俳優たちの肌理や流れる汗、
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ワンダーストラック(2017年製作の映画)

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聴覚を失ってしまう少年の過程と、トーキー映画登場前の時代をサイレントで映すモノクロのシークエンス、そのあまりにクラシック映画的な演出の組み合わせが、トッド・ヘインズの演出力の高さを物語っていると思う。>>続きを読む

モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

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たとえば『ソーシャル・ネットワーク』や『スティーブ・ジョブズ』では、スタイリッシュな映像的表現を得意とする監督とアーロン・ソーキンのことばの応酬がもつ脚本の奥行きがとても相性良く映画の魅力に結びついて>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

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オリヴァーがたばこを買いに自転車から降りて、喫うか?と自然にエリオにすすめる瞬間、風が吹くようにピアノの音が流れはじめる。ああこの映画ならいつまでも観ていられそうだなと思った。

10代の混乱も、20
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

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「ストレンジャー・シングス」『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『デッドプール』、あとは『ピクセル』とかかな。80年代を中心としたカルチャーのサンプリングとコラージュによってドラマを生み出していく作>>続きを読む

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

アベンジャーズのシリーズの感想として、かならず付きまとうのが“情報整理力”であるのは、それはもうこのシリーズが映画という容れ物からして限界がきていることのなによりの証拠だと思う。文脈はこの2時間半の外>>続きを読む

さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

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観終わって、そういえばずっと鼈甲のフレームの眼鏡が欲しかったしそろそろ買おうかな、だとか、ひさびさにサイモン&ガーファンクルを聴こうかな、だとか、グレーのデザートブーツが欲しくなったり、エズラ・パウン>>続きを読む

ラブレス(2017年製作の映画)

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愛のない夫婦や、愛されない子ども、愛せないということや、愛されないということだとか、そういった感情や関係性について、登場人物たちは話したり身振りで示したりはしているけれど、どうもそういった映画には思え>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

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ラストの勲章を授与される映像に静かに物語が接続されるとき、映画の登場人物たちがシームレスに現実の人物としてのリアリティを帯び、映画としての効果とても感じる。映画にする意味と美談というのは必ずしもイコー>>続きを読む

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

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少し冷静になると、あれ、なんでピクサー映画の併映作がディズニーなんだろ?と思うってしまうくらい、全編に渡ってディズニー作的なポジティブな空気が本作にはあって、少なからずアナ雪の短編が影響しているように>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

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「コンピュータにはアフリカが足りない」とブライアン・イーノは言ったそうだけれど、この映画を観たらなんて言うのだろう。

アフロフューチャリズムということばで表されているように、美しいアフリカ大陸の色彩
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The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

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女の園に男性をひとり放り込んだらどうなるのか、というわかりやすいほどのシチュエーションを楽しむ映画なのかなと思ったけれど、劇中と観終わったあととでは大きく感じ方が異なるのが印象的だった。

たぶん、お
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

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カフカでも村上春樹でもなんでもよいのだけれど、不条理を描いた文学というのはときどきむさぼるように読みたくなるし、こういった観客取り残していく映画を映画館でひっそりみる快感というのは確かにある。いまはラ>>続きを読む

クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

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ここにあるのは魂しかないなあと思えるほど、本当に気持ちがいい映画だった。レンズを向けられたすべての登場人物が、ことばをつまらせたり、憤り、衝突したりしながらも、少しずつ前に進んでいく。それを静かに、と>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

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彼がはじめて「音楽」ということばを手話で覚える瞬間に、すっと涙が出るような感動があった。相手のことばで話す瞬間こそ、社会が“違う”とカテゴライズする2人の気持ちが通じ合う瞬間なのだとおもう。

タイト
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

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天才、子ども、というのは、ともすればほとんどの観客に関係のない主題として、映画的な設定のおもしろさでしか消費できない作品になってしまうであろうテーマだけれど、本作は才能に呪われた家族が、子どもを育てる>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

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ずっと胃からせりあげてくる吐き気をこらえながら観続け、それがピークに達したと思われたときにジョン・ボイエガが吐いた。代わりに吐いてもらったような感覚で少しだけ楽になるような気もしたけれど、この映画は決>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

コリン・ファースの続投のニュースは、前作にとても興奮させられた身からすると、少なからぬ不安と落胆を感じずにはいられなかった。ハリーが生きていたというのは、あまりに続編として御都合主義的な展開だし、前作>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

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これは一体なんのはなしだったのだろう。復讐、もしくは希望に取り憑かれたひとびとの悲劇なのか、それともプライドと自我をめぐるコメディなのか。すべての悲哀に泣きながら笑ってしまうようで、すべての登場人物を>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

スノークの身体が真っ二つにされた瞬間、ぼくの中でなにかが大きくぐらつくのを感じた。

冒頭からどうにもテンポが悪いなと思っていた。シリーズの最初の目玉であるスタートダッシュの戦闘シーンが、どうにももた
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

繊細であることにたいして、べつにそれが誇りでもなんでもなく、ちょっとした個人的な問題のように思っている。

じぶんは繊細ですとはとてもじゃないがいえないけれど(それはとてもナルシスティックに響く)、少
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

原作を読んだのが10年前、前作を観たのは15年くらい前。そんなあいまいな記憶のまま、ただ映画館に足を運んでロジャー・ディーキンスの美しい映像を大きなスクリーンでぼんやりとながめる贅沢。ただそれを味わう>>続きを読む

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

最初のカットからはっとさせられる静寂は、過去の北野映画にあったような凛とした空気そのもので、本作は3作目だからこその、そして最終章と名付けられたおそらく最初で最後の北野映画だからこその魅力にあふれた作>>続きを読む

シングルマン(2009年製作の映画)

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死んでしまいたいなあと思ったことがないひとというのは、ほんとうにいるのかなと思う。なにもかもうまくいっていたとしても、ふとしたときにちょっとぐらい思ったりするのではないだろうか。そしてそれは、ああ世界>>続きを読む

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

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主人公がいったいどこからやってきて、何者なのかというものをまったく描かないことで、彼の行動原理そのものが、ぼくたちがもっているある種の欲望というものが肉と骨を獲得してうごめいている様を観ているような感>>続きを読む

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