dokinさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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バーバリアン(2022年製作の映画)

3.5

前半からは予想もつかない後半の展開!
Airbnbはどうも信用できなくてホテル派の私ですが、ますますAirbnb避けたくなってしまう..

おまけ
給水塔のシーン、なんか物理学(物体の落下時間は重さに
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

子供を売ろうと旅する実母とブローカーの疑似家族、そして泳がせて現行犯逮捕を狙う警察。二組の、そして皆それぞれの問題を抱える多層的なロードムービー。
ブローカーにソンガンホ、警察はペドゥナ。
是枝がそん
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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

3.5

墜落した飛行機のブラックボックス音声分析サスペンス、て初めてかも
登場人物の誰がどこまで隠蔽側なのかぎりぎり最後までわからず面白い

しかし通信に制約があった時代ならいざしらず、通信衛星が飛びまくって
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.5

キラキラでクリーンでハッピーを装う家族から滲み出てくる闇.. というかトンデモ毒母親ホラーというか

ゾンビ津波(2019年製作の映画)

1.0

シャークネードの次にしてはちょっと弾け方が足りない気はするものの、あのお方の「ゾンビ津波だ!」のセリフで全て納得したのでよし!
(サメ映画の星一つは絶賛。まあサメ映画じゃないけど)

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.0

予備知識無しで見たので、ええ?えええ?ええええ?えええええ?...そして謎の着地。
クローネンバーグと違って気持ち悪さのココロの準備をさせてくれない分、より凶悪かもしれない。
パルムドールということす
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ワンダフルライフ(1999年製作の映画)

4.0

観ている最中は映画へのツッコミどころがあれこれ気になっていた。選んだたった一つの記憶のシーンだけを延々見続けるあの世って地獄?選ばないキミは正しい!でも選ばないとここで永久に働かされるって.. それっ>>続きを読む

DAU. 退行(2020年製作の映画)

3.0

DAU, ソ連の全体主義を総括するシリーズ2作目、観ましたとも6時間。
一作目のナターシャ同様、研究所や専用食堂の皆さんの乱痴気ぶりにはうんざりで、こんなんじゃ研究所お取り潰しも止むなしだろ、とも思う
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スパイダーヘッド(2022年製作の映画)

1.0

ジョージ ソーンダーズの短編小説の映画化なんだけど、ソーンダーズファンは観ない方がいいかも

ソーンダーズの文章の、日常からふとエクストリームに突き抜けるクラクラ感、唐突に突き放される爽快感は無く、単
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底知れぬ愛の闇(2022年製作の映画)

3.0

映画の邦題は止めろ派なんだけど、原題 "Deep Water" の邦題「底知れぬ愛の闇」には同意せざるを得ないかも。
「底知れぬ愛の闇」としか言いようのない共依存サイコパス夫婦のサスペンス

アナ・デ
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.6

アニャ・テイラージョイ、出る映画全部ハマり役だけど、これもまたこれ以上ないぐらいハマっている60年代ロンドン

おまけ
グランマが昔ロンドン行った時Wimpyでバーガー食べたのよ..に反応。Wimpy
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レミニセンス(2021年製作の映画)

2.5

人の記憶を再生して映像化できる装置のある荒廃した未来のマイアミ。犯罪捜査では容疑者の記憶を捜査する。そんなん黙秘権も人権もあったもんじゃ無いが、それはそういうものとして受け入れられているようである。>>続きを読む

ミックステープ 伝えられずにいたこと(2021年製作の映画)

3.5

両親の遺品から見つかったミックステープ。でもテープが絡まって聴けない!曲名リストから曲を探す少女のおはなし。
今だったらSpotifyで即完了だけど、舞台は1999年。曲を探すためにブッキラボーなレコ
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MISS ミス・フランスになりたい!(2020年製作の映画)

3.0

「ミス・フランスになりたい」という少年時代の夢を叶えるアレックス(男)のお話。シンプルに面白い。
けどちょっと要素盛り過ぎ感も。成長/友情物語の上に男女差別とマイナーセクシャリティとミスコン/ルッキズ
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さよなら、私のロンリー(2020年製作の映画)

4.5

エクストリームな状況と人間関係。何もかもが痛くていたたまれないけど何故か悲壮感や絶望はない。そして訪れる不思議なカタルシス。これぞミランダ・ジュライワールド。
ミランダ・ジュライの小説好きな人はとにか
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花様年華(2000年製作の映画)

4.0

映像面ではとにかく美しい。毎日変わるマギーチャンの服、部屋の壁紙、赤いカーテン、ミルクガラスのコーヒーカップ、夜の雨... 香港のじっとりした暑さの中で見る夢のよう

食のシーンは何だか可笑しい。硬そ
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マーメイド・イン・パリ(2020年製作の映画)

4.0

ポーランド映画の「ゆれる人魚」と並ぶ、バカバカしく切なく悲しく美しい人魚の恋のお伽話がフランスからも。こういうの好きです
「ゆれる人魚」は好きな男を食べちゃうナマナマしい設定だったのが、こちらは自分の
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

村上春樹の「ドライブマイカー」は解決しないざらっとした味わいの短編だった。本作はその映画化というよりは濱口版「続・ドライブマイカー」でその後の解決と着地を試みている。なので村上ファンには手放しでは勧め>>続きを読む

ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

4.5

美しく哀しく少し可笑しい人間の営みの様々なシーケンスが淡々と続く76分。何ということもないシーケンス。とても重いシーケンス。どれも俳句のように美しい。神のような何かの視点。神は静かに観察するのみで決し>>続きを読む

アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

3.0

ウェス・アンダーソン初期作。
アンダーソン好きなんだけど、最近は何だかアンダーソンがアンダーソンのパロディをやってるみたいに見えてきて、隙のない過剰なアンダーソン的世界にお腹いっぱいになってしまうこと
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ビバリウム(2019年製作の映画)

3.0

予算かけてセンスのよい「世にも奇妙な物語」
救いのない話だけど寓話として楽しめるので胸糞悪くはならないかも。
つがいになって子供育てて意味のない仕事してやがて死ぬ… 以下繰り返し、という人間の営みを客
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天国にちがいない(2019年製作の映画)

4.8

おじさんが一人でナザレの近所を散歩し、パリ、ニューヨークも散歩して、ナザレに帰ってきてまた散歩する映画。おじさんは「ちょっとヘン」な世界を静かに観察するが世界にコミットはしないし、世界の方からも特に用>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.8

物凄くバカバカしくて切なくて美しくて哀しい。設定も進行も無茶苦茶だけど、この状況でしか生まれない/生きられない煌めきがそこにある。映画ってこういうものだよなー、と。なんかレビューになってないけど

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ディヴァイド(2011年製作の映画)

3.0

シェルターなんて作るもんじゃない。どうしても作るなら自分1人用に限定して、決して他人を入れてはならない。「シェルター内社会」には不幸しかない。という本日の学び。まあシェルター作らないけどな。

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.0

痛くて辛い映画なのは分かっているんだけど観て、やっぱり痛くて辛い

映像はとても美しい。グロテスクな行為なのだけど、つい見入ってしまう。でもやがて映像の綺麗さを楽しむ余裕はなくなることでしょう。痛くて
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

解決させてくれないポン・ジュノ。今回は食肉と動物愛の矛盾を突きつけて解決させてくれない

面白いと思うのは「食肉と動物愛に何の矛盾も感じない人」にとっては、愛しいオクジャが悪い奴等に連れて行かれたけど
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

事件的にも感情的にも解決させてくれないポン・ジュノ。まあ公開当時は未解決だった実在の事件をベースにしているので解決しようはないわけで。
解決しないまま、それでも人生は続き数十年。相棒のアイツもか...
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.0

いぇーいブラムハウス!な映画。リベラル層と保守層間の対立/憎悪という社会問題に一見踏み込むようで、実は単なるトンデモホラーで、あでもやっぱり社会問題を?まあ細けえことはいいんだよ、なとてもブラムハウス>>続きを読む

ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)

1.8

ストックホルム症候群に興味があって観たのだけど、極限状況で人質が生存戦略として犯人との絆を持ってしまう感は薄い。誠実な夫がいるけど、ワルで可愛い彼に人質にされてときめいちゃったの系ドラマに見えてしまう>>続きを読む

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.5

棺桶に始まり棺桶に終わる不思議な映画。謎は多いけど説明も伏線回収もなく不条理もの?とも思いがちだけどそうではないのだろう。分類不能。何だかわからないけど強引に着地させられる不思議なカタルシス

ウィッチ(2015年製作の映画)

3.0

ライトハウスでエガース監督に打ちのめされてしまったのでこちらも観た

ヘレディタリーでもサスペリアでもそうだったけど、キリスト教世界で都合の悪いものを「悪」として全て押し付けられている「悪魔」とか「魔
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.8

また凄いものを観てしまった感。デフォーとパティンソンが19世紀の灯台守として隔絶環境に閉じ込められるお話し。当然起こる衝突と奇妙な関係性と狂気と幻覚の日々。

独特の正方形に近い画面と不穏なモノクロ。
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アーカイヴ(2020年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

「死んでたのは実は自分でした」オチはもうええわー。そこでなんかもう何もかもどうでも良くなった感。

人格のあるロボット作っちゃうと対人関係ならぬ対ロボ関係がややこしくなるよね、というお話し。

J2か
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リトル・ジョー(2019年製作の映画)

2.0

植物に乗っ取られ系ホラー。割と軽く楽しめるので重い映画観てぐったりした時にお勧め。
色彩設計がとても美しい。
能/狂言的な音楽。日本以外の市場向けにはこのテキトーにエキゾチックな感じがいいのかな。私に
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