おっとっとさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Pamfir(原題)(2022年製作の映画)

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自分に学も知恵もないと力仕事で一家を支えてきた父親は
「俺のようになってほしくはない」と愚息の尻拭いのために奔走するが
ここで示唆されるは「主人公の思惑通りにならない」不条理劇というよりは、
「己から
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隣の女(1981年製作の映画)

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「一緒では苦しすぎるが、ひとりでは生きていけない」は英語字幕では「Neither with you, nor without you」なんだな。日本語字幕エモい。

ソナチネ(1993年製作の映画)

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見たか見てないかも定かではない遠い記憶になってしまった

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

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自然災害に対し、人為を介入させたこと=人の手によって解決できる/できない、とさせたこと、また自然災害に対し、犠牲を要するものとしたのも懐疑的だし、ましてや、その犠牲を美しいと、見せて良いものだろうか。>>続きを読む

シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

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主演のQA付きで鑑賞したけれど、「カップルとしての関係はもはや破綻しているカップルが、別れを告げないのはなんでだろう、最初からこうではなかったはずだと」。
すると主演の彼女は、「我々は何度がこの関係性
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HOW TO BLOW UP(2022年製作の映画)

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カリテ/武蔵野館でかかってそうな映画だった!

にしてもサッシャ・レインはいつまでも大好きだし(アメリカン・ハニーから大好きです)、Lukas gageはインタビュー映像がSNSで拡散されてから、あの
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裸足で鳴らしてみせろ(2021年製作の映画)

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この映画は、肉体が重なりあう音さえも捉えようとする。思い出されるは、痛々しくも相手を求めあうドワイヨンの「ラブバトル」かウクライナ映画「トライブ」か。
上映前に監督からのメッセージがあって「現代社会で
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マルコムX(1992年製作の映画)

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近所で拾ったDVDプレイヤーでDVDは最近見ているんだけど、残り時間が見えなくて、自分が怠惰なのはあるけど、見ても見ても終わらんな?!?!と思ったけど三時間あったのか。自分の体感は狂ってなかった。安心>>続きを読む

めくらやなぎと眠る女(2022年製作の映画)

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私にとっては、「最も簡単な言葉で最も難解な世界を作る」という村上春樹世界と、「日本という異国の地」というオリエンタリズム(正確にいうと逆オクシデンタリズム?)をちょっと履き違えているように思えた。
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それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

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過去と未来と時差なく描いてきたミアにとって「映画にのなかに流れる時間」とは過去のその時、未来のその時々の「present」を描くものだと思っていたけれど、本作では淡々と「present」を描き、そこか>>続きを読む

エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

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なんかくそなげぇなと思い続けてたけど、最後DVDメニュー見たらディレクターズカットで161分の見せられてたわ

ゴッズ・クリーチャー(2022年製作の映画)

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疲れがちょーーーーーーーぜつピークで、マンブリングとアイリッシュイングリッシュに太刀打ちできませんでした。
純粋無垢な眼差しの奥に潜む影。メスカル最高!

ゴッドランド/GODLAND(2022年製作の映画)

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「無毛な土地には教会を建てよ」
それは近代の土地計画で割と主流であったはずの思想で、学もなく私欲を肥やす術もなく愉しみも底をついた人々の微かな希望となりうるのである。
しかし牧師である主人公はファース
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12日の殺人(2022年製作の映画)

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セザール賞6冠奪取作。(ポランスキー問題があってから、セザール賞の特に権威主義的なところは甚だ疑わしく、セザール受賞作を評価するべきなのかは怪しい)

未解決事件を題材にし、「年間起こる800件の殺人
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

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元同僚の付き添いでタダで見たからよかったけど、結構耐えられなかったぞ!
ヒーローものあるあるだけど、そろそろ頭をよぎるのがパラレルワールド=逃避行先でいいのか問題で、フリーガイが謳った「現実は素晴らし
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理想郷(2022年製作の映画)

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ドゥニの存在感がすごい。このポスターの意味を知るとハッとなる。

この映画はとにかく脚本が大胆で、スリラー→ファミリードラマ→サスペンスと、登場人物たちを違和感・不自然なく入れ替えながら、ジャンルを越
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ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

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あれ?AVAも見た記憶があるんですけれど、ロンドン来たばっかの時でしょうか。レターボックスにも記録ないので、借りたけど見なかったパターンかな。いややはり見た気しかしないな。水着と、ジャケットのあの印象>>続きを読む

ライ・レーン(2023年製作の映画)

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アフレコの感じがすごい気になった。喧騒のロンドンを映すのはそりゃ大変だろうが…

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

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「底なし沼」という意味でのタイトル、タイトルバック、エンドクレジット、そして音楽はカッコよかった!

から進めさせていただくと。「アンチヴァイラル」をライズで見たので、大嫌いながらも3作品中2作劇場で
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X エックス(2022年製作の映画)

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人気爆破寸前の俳優が出ている作品を爆発し終わった時間差で見るのはいつも楽しい(オルテガ)

以外に言うことがありません。ミアゴスともうしばらく作品作りしそうだね。

Pearl パール(2022年製作の映画)

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タイ・ウエストは、「サイト・アンド・サウンド」のオールタイムベストがあまりにも”優等生”で面白くないとめちゃくちゃ揶揄されたが、ぶっちゃけこの映画でもそのように感じた。ミア・ゴスの凄さを除いて画面の強>>続きを読む

π(1997年製作の映画)

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A24が権利を買って、リマスター化、IMAXで見たので、大好きclint mansellのバチばちの楽曲がIMAXの音響で見れたのだけで満足ですが、なんかどっかで見たことある・・・ってこれ見たことある>>続きを読む

ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

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ドキュメンタリーかフィクションかも分からずに見に行ったらめちゃくちゃ大味であった・・・てかアジア映画公開は本当に遅れるね・・・日本の公開遅れの比じゃないね・・・

教育は大事だけど、裏を書けば、いや裏
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美しき仕事(1999年製作の映画)

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ドゥニ・ラヴァンの身体性と言ってしまえばそれで全てになってしまう気がするのですが、語りがドゥニのそれなのかなぁ。観客に確信的な違和感を残しながら、美しさで押し通すそんな映画。

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

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35mmフィルム上映で見たのですが、デジタルをフィルムに落としているよはずで、画質そのものはあまり良くなく、青が乗り過ぎているよりは、白けている(戦争映画なので、元々色が浅いのは当然のこととして)に感>>続きを読む

A Question of Silence(英題)(1982年製作の映画)

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あぁ、素晴らしい映画、というか当時を想像すると少しばかり早すぎるとも思える作品だが、他人の感想でゲロ吐きそうになった。
ラストは男性陣たちの「その分かってなさ」を笑う映画だが、堂々の「分かってなさ」を
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

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「ケタミン・ベアー」や「MDMAベアー」「マッシュルーム・ベアー」などの続編を期待していましたが、薬の効用をほぼ触れることはなしに等しかったので、望めないでしょう。

ただただRay Liottaの遺
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

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空画、引き画、あーはいはいって画が続くので、ぼーっと伸びながら見ていたが、芯を食わない。

芯を食わない程度ならよかったのだが、
「中絶と産んでから手放すこと、どちらが罪深いというの?」
この台詞は非
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バリー・リンドン(1975年製作の映画)

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満席のシネフィリー(ネイティブにはシネファイルでは?と言われています)の中で見たフィルム上映は、爆笑の嵐で、クーブリックさま(イギリスではクーです)、お怒りになられるんじゃないかしら・・・・?

わた
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Maidan(原題)(2014年製作の映画)

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こんな映画を撮った映画作家に、ウクライナ戦争が起こった際に「ロシア国籍だから映画祭から除外する」と言い放とうとした映画祭こそ危うく、何もフィルモグラフィーも見てもいないのが丸わかりなセリフに、あまりに>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

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無字幕でもかなり見易く、むしろ日本語字幕で見てしまったら
感情ぐちゃぐちゃにさせられていた気がする。から無字幕の距離感でよかった。

ウィショーが演じるオーガストが、教育を受けた者だからこそ理解する
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マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

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キャ、キャワ〜

マーセル「花が咲き、葉が落ち、そしてまた花が芽吹き…」
インタビュアー「ディーン、具体的にわかる?」
ディーン「2年っすね」

が一番好きだった。確かに家族探しがメインかと思えばそう
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EO イーオー(2022年製作の映画)

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何より驚いた。84歳が撮った映画とはましてや思えない。こんな驚きに、そして野心に満ちた映画を見れる喜びったら。

マクロ⇄ミクロの視点を幾度行き来するのだろうと思う度に、スコリモフスキから見える世界は
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ミストレス・アメリカ(2015年製作の映画)

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「approaching 30」を受容できないキャラクターたちを、受容できるようになってきたのかもしれない、自分が。
ノアで一番好きかもしれないと思ったけど、ノアの作品は毎度こうだったように思うし、と
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