藍住さんの映画レビュー・感想・評価

藍住

藍住

ジェントルメン(2019年製作の映画)

1.0

これだけの俳優を集め、端から端まで設定を詰め込んでいるんだからガイリチまだ隠してるんでしょ!?その場でジャンプしてご覧!?!?隠してるもの全部出しな!!!!!
そんな映画だった。
要約すると全然好きじ
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砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

5.0

とてもとても誠実な映画だった。
久しぶりに「良い邦画を観た……」という充足感でいっぱいになりながら映画館を後にした。
誰だってヒーローになれる。
愛は時空を超える。

玻璃が清澄と一緒に過ごすようにな
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運動靴と赤い金魚(1997年製作の映画)

3.0

20年以上も前のイランの映画で『あのこは貴族』と同じような富裕層の人間と貧困層の人間の偶然の出逢いと対比が観られるとは思っていなかったのでとても吃驚した。

ラストカットの後お兄ちゃんも妹も新しい靴を
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ハンバーガー・ヒル(1987年製作の映画)

4.0

白人と黒人、同じ部隊に所属しているけど見ている景色が全く違うことを明確にする。
白人の「帰ったら何する?」と黒人の「帰ったら何する?」は違うのだ。
『地獄の黙示録』と『ザ・ファイブ・ブラッズ』を並べる
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密航者(2021年製作の映画)

3.0

宇宙という極限の密室空間の物語で善人しか出てこないの凄い。
目の前に弱者が居たら絶対手を差し伸べるという姿勢を描いていて本当に推せる。
が、コロナ禍だからこの映画に共感できる所が沢山ある反面、命の選別
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マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)

4.0

マ・レイニーの最初のライブシーンが凄すぎてもうそこから大分泣いていた。
リハーサルシーンの楽しさ、皆んなと何かを作り上げることの喜び、全部詰まってて愛おしかったが、終盤の畳み方がキツかった。
あれもこ
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セールスマン(2016年製作の映画)

4.0

妻がレイプされたことをきっかけにどんどん人間性を失っていく夫の姿が辛い。
でもそんな夫も無意識に妻に酷いことを平気で言う。
傷ついた妻が泣き寝入りしなくちゃいけない社会も苦しい。
もう色々な感情でグチ
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フィールズ・グッド・マン(2020年製作の映画)

5.0

今年観たドキュメンタリー映画で一番強烈だった。自分が創作したものが一人歩き(ミーム化)したら動向を見守り、悪用されたら絶対に放置してはならない。
トランプを大統領へと導いたのは誰だったのか?
本当にあ
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

良かった。
面白かった。
日本の中で貧富の差があるなんて知ってたつもりだったが、映画の中でこんな風に可視化されるとまた見えるものが違ってくる。
貧富の差と言っても単純に富裕層と貧困層に二分されるのでは
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夏時間(2019年製作の映画)

4.0

『はちどり』に続き、母親の不在により空いた穴を埋めるように大人になろうともがいたり、思春期特有の葛藤、家族の在り方を丁寧に切り取った良作。
穏やかに流れる時間の中で、皆んな各々考えがあって、なんとか家
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

タイムループものでロマコメ映画、近年だと『アバウトタイム〜愛おしい時間について〜』が挙げられるが、あの映画がどれだけ男の目線で作られていて気持ち悪い映画なのかを指摘して中指を立てるこの映画が好き。
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人生タクシー(2015年製作の映画)

4.0

イランで生きる人達の日常を映しながらイランで映画を撮ることの難しさ、貧富の格差、正しさを突き通せないもどかしさ、死刑問題等を炙り出す。
20年間の映画監督禁止令を出されながら撮った映画がこれって……も
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ウルフズ・コール(2019年製作の映画)

1.0

悪くはないが突然恋愛に走る展開は好きではないし、大したシーンでも無いのに女性の俳優の裸を映そうとしていて気持ち悪かった。
こういうフランス映画は苦手だ。
主人公、潜水艦に乗船する前に尿検査があるの分か
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るろうに剣心(2012年製作の映画)

3.0

完結編前に予習しよ〜と思って観たけどすっかり内容忘れてしまっていたので実質初見。
今更だけど皆んな役にハマってて良かった。
アクションシーンは格好良いのに時々面白演出してくるの笑った。
あれを格好良い
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ジャスト 6.5 闘いの証(2019年製作の映画)

4.0

パワフルな語気と口論に圧倒されまくっていたらまさかの展開に言葉が出ない。
警察がとにかく凄い勢いで捲し立てて被疑者に詰め寄るので、被疑者は弁解もできず自供させられる。
最悪の場合は問答無用で死刑になる
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ウォーデン 消えた死刑囚(2019年製作の映画)

3.0

コミカルなんだかサスペンスなんだかアップダウンが激しくて途中気絶していたが、中盤〜ラストは良かった。
ラストのあの人の行動に至るまでの経緯をもう少し丁寧に追ってほしかったかもしれない。
とはいえ、私は
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私は確信する(2018年製作の映画)

3.0

私にしては珍しく、全くハマらない裁判映画だった。
よくよく考えてみたら、私がいつも観ているのって大体が被告人か被告側に立つ裁判官、弁護士の目線から観る裁判映画だったことに気付いた。

被告に肩入れしす
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藁にもすがる獣たち(2020年製作の映画)

3.0

出てくる人達景気良くネジが外れてて、騙し騙され刺し刺され、最終的には丸く収まるところが最高過ぎて笑った。
『ミナリ』のお婆ちゃんいる!!ってなったので、『ミナリ』のお婆ちゃんに心鷲掴みにされた人は観
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

2.0

『ハクソーリッジ』や『ファインティング・ファミリー』で気になりまくっていたヴィンス・ヴォーンが魅力を炸裂させてて最高で楽しかったけど、ミリーの姉(警察官)が黒人のナイラを拳銃で威嚇するシーンの嫌さが最>>続きを読む

21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.0

こういう少し前に流行ったポリティカルアクションを白人以外の俳優が主人公となって大暴れする、そんな映画をずっと観たいと思っていた。
とても懐かしい気配がしてそれも嬉しかったんだけど、ちゃんと現代の映画で
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

短編映画でここまで踏み込んで描けるの凄い。
答えは見えているのに辿り着けない現実。
素晴らしかった……!!

黒人からの目線だけでなく白人警官の目線も取り入れているところが良かった。
黒人の目線と白人
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アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

メアリー・アニングをレズビアンとして描いたことと、あのラストシーンで終わるこの映画を私は全面的に支持できない。

メアリー・アニングがレズビアンであったという明確な証拠はない。
シャーロットも夫とは上
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ベイビーティース(2019年製作の映画)

1.0

ロッテントマトでもIMdbでも高評価されているらしいが私にはこの映画の良さが分からない。
彼女は最後まで自分らしく生きようとした結果周りを巻き込んでポジティブな方向へと導き上手くいったが、それが上手く
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ラ・ヨローナ ~彷徨う女~(2018年製作の映画)

3.0

ラ・ヨローナ伝説をモチーフにグアテマラ内戦の凄惨さを炙り出す社会派スリラー映画であると同時に男に抑圧され虐げられてきた女の怒りの映画だったと思う。
ホラー映画ですよ〜!というように宣伝しているが、これ
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モンスターハンター(2019年製作の映画)

2.0

楽しく狩りに行こうぜ!映画だと思ったら全然違った。
これホラー耐性無い人大丈夫だっただろうか?
同行したホラー苦手な友人はそれなりに怖かったらしいので注意が必要。
全体的に楽しかったけど、人間パートと
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映画 ギヴン(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

TVシリーズは未見だが、ここでは映画だけの覚書をしておくことにする。

全体的にそこまでハマれなかったな……という印象。
やはりこの内容ひ を60分でやるのは勿体ない。
2時間かけてでも感情の変化等を
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海辺のエトランゼ(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

60分でやり切る内容ではなかったかな。
もう少し時間をかけてじっくり描いて欲しかった。
レズビアンのカップルが出てくるのも良かった。
欲を言えばキスシーンまで入れてレズビアンのカップルと示して欲しかっ
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ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

4.0

ラーヤが始まる前の短編映画から涙腺が馬鹿になってたせいでずっと泣きながら観ていたが、本当に良かった。
どんな過去があったとしても、過去を受け入れ、他者と手を取りあって前へ進めることを示してくれたところ
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あの頃をもう一度(2021年製作の映画)

4.0

こういうのがショートムービーの醍醐味だと思う。
ダンスシーンと音楽を全面に浴びてよく分からないがめちゃくちゃ泣いてしまった。
雨を浴びると若返るという設定を上手く活かしながら、いくつになっても何かに挑
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ザ・リチュアル いけにえの儀式(2017年製作の映画)

3.0

また北欧を好き勝手に書いて大丈夫なのかこれ!?と思っていたら本当にこういう北欧神話があるらしくてwikiを漁る手が止まらなかった。
確かにクリーチャー系のホラー映画だが、それと同時に友人を助けられなか
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

社会からすれば枠の外に溢れてしまった人達は放浪しながら今日もどこかで誰かと出逢い、離れて、また出逢う。
その繰り返し。目的地はあるのに自分で止めようと決めない限り終着点がない。
「終わらない」を選ぶこ
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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

3.0

穏やかに流れるクリスと叔父の日々。
穏やか過ぎて案の定途中で気絶してしまったのだが、最後は意外な展開だった。
観ている側からすればクリスが朝起きて叔父に服を着せてご飯を食べてから始まる日常がどの日も全
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モキシー ~私たちのムーブメント~(2021年製作の映画)

4.0

転校生のルーシーに感化されて女性差別おかしいよ!!って冊子を作るヴィヴィアンが本当に格好良い!!
間違えることもあるけどまずは始めてみなくちゃ分からない。
声を上げ、輪を広げて、革命を起こしていく。
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

5.0

絶対泣くと思っていたけどあまりにも悲しくて胸が張り裂けそう。
涙が止まらない。
基本的にモノクロなのだけど、ある場面で鮮やかな色が付く。
そのシーンに注目して欲しい。
これがアメリカ。

12分でここ
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ホールド・ザ・ダーク そこにある闇(2018年製作の映画)

3.0

また凄い映画を観てしまった………。
アラスカという過疎化した地域に蔓延する闇。
中盤は『ウインド・リバー』のようだが、大量虐殺シーンの後は思わぬ方向へと突き進んでいく。
完全にアラスカという舞台を借り
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ミナリ(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

顔をくっちゃくちゃにして泣いてしまった。
異国に移住するってこういうことだ。
結末を観てなんて優しい映画なのだろう?と心から思った。

主人公のジェイコブは家父長制度に雁字搦めで、しかも絶対にアメリカ
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