藍住さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

藍住

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ぼく モグラ キツネ 馬(2022年製作の映画)

4.0

あまりにも良くて字幕版を観た後に吹き替え版も観た。
「ぼく」を肯定し、優しい言葉をかける動物たち。
でも動物たちにもそれぞれ抱えてるものがあって、一緒に時間を過ごしたり、寄り添いあったりして支え合って
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.0

前線へ出るんだ!と目を輝かせて友達と笑い合い、偽造したサイン入りの書類と引き換えに制服を受け取る青年。
その無邪気な顔を見て序盤から心がへし折れてしまった。
無惨に転がる数多くの死体を見て、所詮彼らは
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.0

映画を撮ることを決して美化しない。
作り手と受け取り手の間にズレが発生する危険性をちゃんと描き、映画は決して現実ではないと線引きをする。
それをスピルバーグがやることの意味。
サミーとローガンが腹の底
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エレファント・ウィスパラー:聖なる象との絆(2022年製作の映画)

3.0

象を我が子のように愛し、育てる夫婦と、夫婦を自分の親のように愛し、慕う象。共に生きていく姿と自然の美しさに心が浄化される。
象ってこんなに表情豊かな動物なんだ!!
知らなかった!!
観終わった後めちゃ
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静寂の彼方に: アイスダイビングの世界(2022年製作の映画)

3.0

命も大事だけど、やりたいことをやる方がもっと大事という意志の強さ。
氷の下の冷たい水の中を泳ぐ彼女の姿が目に焼き付いている。
あまりにも美しい。
世の中には本当に色々な競技があるんだな。
また新しい世
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エスター(2009年製作の映画)

3.0

ネタバレを踏んでてもちゃんと面白いの凄い!!
小さい嫌悪が積み重なって詰んだ!と思った瞬間に種明かしされるのがドンピシャ過ぎて笑いが出てきた。
ジャウム・コレット=セラがドンデン返し映画の監督のエース
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

5.0

全面的に推せないなあとは思いつつも(だから評価も映画としての面白さ星4+好き星1という感じ)おもちゃ箱をひっくり返したようなアイディアの数々に圧倒されまくったあとに待っているのが「母と娘の物語」という>>続きを読む

ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

3.0

オチというか、なにが原因でそうなったのかが全然予想できなくて振り回されまくったら(というかこのジャンルは大体振り回されてる)意外な結末。
音声から真実を紐解いていく過程がちゃんとしていて面白かった。
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グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告(2020年製作の映画)

3.0

祖父と孫が部屋の争奪戦を戦争戦争って言っててやだなあと思っていたらその言葉と向き合うシーンがちゃんとあって「おっ!」となった。
でも今思い返してみてもやっぱりwarではなく、fightで全く問題がなか
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ゾディアック(2006年製作の映画)

2.0

3回くらい分けて観た。
話を区切るタイミングが毎度毎度早過ぎて物語に集中できず。
突然陽気なサントラがぶち込まれるのも観ていてキツい。
どんなテンションで観れば良いんだ。

終盤に事件が動くけどその頃
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ソウ(2004年製作の映画)

3.0

ジェームズ・ワンってデビュー作からこんなカメラワークやばいの……??????
序盤の死体を上から映すシーンから大喜びしてしまった。
途中車のシーンでは早くもワイスピの匂いを感じしまって笑う。

今観る
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.0

ロマンス小説を全肯定してるところが大好き!!
アランがロレッタに怒るところ、創作をする人、創作を愛する全ての人に向けた言葉だったので名シーン過ぎてちょっと涙が出た。
この映画のチャニング・テイタム、自
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.0

CGアニメって苦手な私でもここまでやれるところまで来たんだなあ!と感心していた。
私には特に刺さるものはなかったが、試合を見ているかのような臨場感と熱量が伝わってきたのは良かった。
新しくキャスティン
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.0

全面的にやりたい放題なのに「人生って意味不明だし🤷」という魔法の言葉で全てどうでも良くなる。
色々既視感を覚えたけど嫌いじゃなかったよ!

ジョナサン・メジャースが爆イケすぎてどうしよう!!
期待以上
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ルカ・グァダニーノの映画と相性が悪いのか毎回眠くなっちゃって今回も観るの楽しみにしてたけどやっぱり一瞬寝た。
人の肉を食べずにはいられない人達の葛藤。
自分は何者なのか?

色々思うところはある中で一
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エスケープ・ルーム2:決勝戦(2021年製作の映画)

3.0

皆んな頭の回転早すぎて全くついていけなかったんだけどスピード重視のストーリー展開なのでもう身を任せることしかできず。
でもそこまで悪くなかったと思うけどな!?
こんなラストの締め方をするなら絶対3作目
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ハリガン氏の電話(2022年製作の映画)

3.0

出た!!絶妙に嫌〜な後味を残して颯爽と去っていくと有名なジョン・リー・ハンコック監督(代表作『リトル・シングス』)(言いたいことはわかるね?)の最新作だ!!!!!
いやでもこれめっちゃ好きかも!!!
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シーフォーミー(2021年製作の映画)

2.0

うーん!イマイチ!
でも主人公のキャラ設定は斜め上を狙っている感じで良かったし、実際に視覚障害がある俳優を主役にキャスティングしたのも良い!
向こうはこういう流れがもう当たり前になりつつあるのかな。
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バビロン(2021年製作の映画)

2.0

バビロンa.k.a糞尿セックスドラッグフェスティバル。
そうとしか言えない。
それしかない。

チャゼルって映画好きだから映画撮ってるんだよね……?????
えっっっっ違う???????????(困惑
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シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

3.0

例の種明かしも女性の軍人を讃えるようなところもあんまり好きではなかったが、女性の主人公×モンスターパニック映画はどんどん作られて欲しい+私が観たいクロエ・グレース・モレッツが観られたので結果プラマイゼ>>続きを読む

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.0

『The Bear』と真っ向勝負させたいくらいこんな職場は嫌だ映画だったな……。
牡蠣を触る時は手袋しろって言った本人が手袋しないで牡蠣触っててやべえなって思ってたらそもそも職場がどこもかしこも破綻し
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仕掛人・藤枝梅安(2023年製作の映画)

3.0

序盤から片岡愛之助と豊川悦司が「女は怖いね〜」って話してるシーンがぶち込まれててゲロ吐きそうになった。
しかもこのやり取り、2回もある。
その後挽回する箇所が1ミクロンも無くてとにかく最悪。
ミソジニ
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ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦(2022年製作の映画)

3.0

火山の美しさや迫力にひたすら圧倒されるけどそれ以上に人間の無力さを知り、火山への研究に打ち込んだ二人が最後は人間の暮らしや安全のために奔走して亡くなったという心境の変化に泣いた。
確かにこれは愛の軌跡
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.0

私は私から絶縁を切り出したことも絶縁されたこともあるので気持ちが分かりすぎて苦虫を潰したような顔になりながら観ていた。
なんでもクソもない。
そうさせたのはお前なんだよ。
そして私でもある。
そういう
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ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(2019年製作の映画)

4.0

こんな鬼畜外道を具現化したような会社が実際にあるんですか…………。
あるんですね……………。
なんだかこういう光景、凄く既視感を覚えるよね。
加害者が平気な面して被害者早く死ねよって思ってるやつでしょ
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

4.0

『新感染半島 ファイナル・ステージ』で最高のハンドル捌きを観てひっくり返っていたんだけどまさかこんなにも早く格好良いドライバーが登場するとは!!
それをパク・ソダムがやるんだから最強で無敵が保証されて
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.0

女性が性暴力の被害に遭った時、どれだけの代償を支払うのか。
女性がこの世界を生きていくにはあまりに過酷だからこそ、これらを映画の中で語っていくことが必要。
エンドロールのキャスト一覧の中にある「Her
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.0

面白かった!
犯人が全く分からないまま観ていたらまんまとミスリードに誘われました。
あと毎度毎度画が決まり過ぎていてドゥニヴィルヌーヴ節が炸裂!
散々負の感情を爆発させる人達を撮りながら、ラストに静で
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エニシング・イズ・ポッシブル(2022年製作の映画)

4.0

キラキラした青春ラブコメが観たい!と意気揚々と観たらトランスジェンダー差別に真正面から切り込んでいて凄かったし素晴らしい。
この映画から溢れる力強くてあったかくて優しい台詞たち、どれも愛おしかったな。
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

4.0

新年一発目にして天下一品の破壊と爆発が観られて気分的に「えっもう年末?????」と思うくらい清々しいラスト。
謎解きも楽しかった!
ブノワ・ブランがおじいちゃんになるまでこのシリーズやってほしい。
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

5.0

わんわん泣いてしまった。
家族を見つめるロボットの穏やかで優しい眼差し。
忘れかけていたこと、無くしたもの。
喪失と向き合って初めて思い出すことがある。
誰もが経験する寂しさに寄り添う温かい映画。
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そばかす(2022年製作の映画)

4.0

私がいた。
スクリーンの中に。
吃驚した。
そして嬉しかった。
この映画がこんなにも早く世の中に生まれるなんて人生捨てたもんじゃないね。
私を祝福してくれて有難う。
私もおめでとうって言わせてください
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ホーム・アローン(1990年製作の映画)

3.0

有名すぎて内容ほぼ知ってたけどまさか近所のおじいちゃんの話で終わるとは思ってなかったので嬉しい誤算だった。
あれは分かっていても泣いてしまう。

これを子供の頃に見ていたら留守番(この映画は好きで留守
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ガーディアンズ 伝説の勇者たち(2012年製作の映画)

3.0

目に見えない妖精や伝説を信じる子供の気持ちを全肯定する素晴らしきクリスマス映画&イースター映画!!
これ監督ってスパイダーバースの監督なんだね。
この頃から監督の良さを伸ばしまくってるのが素晴らしい。
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泣いたり笑ったり(2019年製作の映画)

2.0

内容がちょっと古すぎん?????と思ったら3年前の映画か〜〜〜〜〜。
私は全然良い映画だとは思わないけど作中で「(男といちゃつく様子を見ていると)不快なんだよ」と言う息子に父親が「不快に思うお前の問題
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ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

5.0

ジルとコッホ大尉の間に芽生える奇妙な絆。
それをエモーショナルなものとして描くのではなく「彼らは対等な関係ではないし、ジルは迫害される人間でコッホ大尉は迫害する人間なのだ」という姿勢を貫き通したところ
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