鉄さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ロスト・フライト(2022年製作の映画)

4.1

元英空軍で機長のジェラルド・バトラーが、不時着した先に居たゲリラ組織から乗客を守るために、同行していた元傭兵の犯罪者と手を組んでめっちゃ頑張る映画。

あらすじの時点で面白い事が確定している訳だけど、
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

4.4

おじいちゃんの状態で産まれたブラッド・ピットが赤ちゃんの状態で死んでいく映画。

冒頭の時計技師のおじいちゃんの話が既に良い話。「人生には限りがあるんだから若いうちに〜」とか抜かす老害の言葉を右から左
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怪物の木こり(2023年製作の映画)

3.3

サイコパスの亀梨和也が殺人鬼と殺し合いをする映画。

サイコパスの弁護士が自身を殺そうとする殺人鬼の正体を追うという筋書き自体はダークヒーローものって程じゃないけど面白い。話が進んでいくにあたって思う
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ゾディアック(2006年製作の映画)

4.0

ジェイク・ギレンホールが血眼になってゾディアック事件の犯人を特定しようとする映画。

連続殺人&犯人から警察やマスコミに対する煽り手紙と、何かと物騒な事件だけど、映画は結構淡々と進んでいく。話の中心と
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(2023年製作の映画)

3.9

西島秀俊が加瀬亮を裏切って北野武がブイブイ言わせる映画。

本能寺の変をベースにした戦国時代のアウトレイジという感じ。話の大筋は大体知ってる内容がベースなので楽に観てられる。死体の首から蟹が出てくると
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パニック・ルーム(2002年製作の映画)

3.9

ジョディ・フォスターとクリステン・スチュワートがせっかく新居に引っ越したっていうのに、強盗が押し寄せて来てマジでしんどいという映画。

サクサクと色んなパニックを見せてくれるのが楽しい。序盤での、メグ
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.1

かつての目玉おやじと新聞記者がヤバい家族の秘密を探っていく映画。

跡継ぎがどうこうしてる間に連続殺人が起こるという、犬神家の一族みたいな話。ただ、非常に禍々しくて口にするのも厭な話の上に、戦後の歴史
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ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

4.6

家の前にビデオテープ置いてあるから観てみたら誰かに家に侵入されてるっぽいぞという映画。

映像がバキバキにカッコいい上にめちゃくちゃ面白い。とりあえず、人に入られても気づかなさそうだから豪邸に住むのは
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イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

4.1

彼女の家に初めて食事に行ったらヤバすぎたという映画。

ぶっ飛びカルト映画。惑星みたいなのをぼんやりと見てるんだか見てないんだかな頭爆発男がオドオドし続ける89分。チキンの丸焼き的なそれにナイフを入れ
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.4

世界中のタクシー運転手による珍道中オムニバス映画。

タクシー運転手と客の他愛もない会話で綴られた5本の短編集。クスッと笑える話やズシッと来る内容など、飽きなくダラダラ楽しめる。タクシー運転手は皆タバ
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その男 ヴァン・ダム(2008年製作の映画)

3.3

ジャン=クロード・ヴァンダムが銀行強盗になっちゃう映画。

オープニングのワンカットは普通に見応えあって良い。ヴァン・ダムがヴァン・ダム役として出てくるメタフィクションという変な内容。正直、メタフィク
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おくりびと(2008年製作の映画)

4.0

モッくんが遺体を綺麗にする映画。

納棺師のお仕事映画。何となくどんな仕事か知ってるつもりではあったけど、山崎努の所作を見てるだけで「あぁいい仕事だなぁ」ってなっちゃうんだから、ちょろいもんですよ。な
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ガール(2011年製作の映画)

2.4

香里奈が仕事に失敗してメソメソする映画。

オムニバス形式で様々な立場の女性の生きづらさについて描かれているんだけど、それぞれ何だかう〜んって感じで。香里奈の精神性自体は嫌いじゃないものの、幼稚に描か
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.7

ブリー・ラーソンとイマン・ヴェラーニとテヨナ・パリスが入れ替わる映画。

基本的に3人のワチャワチャとしたシスターフッドを楽しむことのできる、良くも悪くもさっぱりとした映画という印象。練習シーンが非常
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正欲(2023年製作の映画)

4.0

稲垣吾郎が新垣結衣に詰められる映画。

生き辛さ半端ない群像劇。やれ“普通に生きる”だ“30代で結婚出産しないと”だと、何処にでも転がってるような他愛もない会話や社会の雰囲気が個人を閉鎖的にしていると
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予告犯(2015年製作の映画)

2.6

生田斗真がバイトの同僚に適当なあだ名をつけていく映画。

この話のテーマである所の「頑張れない人もこの世にいるし、頑張れないことは悪いことじゃない」という部分は非常に好きだし、大いに同意できるんですが
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サボタージュ(2014年製作の映画)

3.9

アーノルド・シュワルツェネッガーが麻薬カルテルを壊滅に追い込む映画。

容赦ないゴア描写&ハードな銃撃戦から始まるオープニングはしっかり楽しい。そこからの展開はアガサ・クリスティの「そして誰もいなくな
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隣人13号(2004年製作の映画)

3.5

小栗旬が中村獅童になる映画。

顔の爛れた中村獅童のおっかないこと。劇中の小栗旬はひたすら弱そうなんだけど、中村獅童に切り替わった途端とにかくおっかなくなるというこの切り替わりが好き。何で長年慕ってく
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欲望の翼(1990年製作の映画)

3.8

男が女に時計見せて1分数えてもらって口説き落とすという映画。

1960年代の話ということもあって前作とはまたちょっと違ったタッチの雰囲気に。それにしても登場人物それぞれのまぁ何とも雰囲気セクシーなこ
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いますぐ抱きしめたい(1988年製作の映画)

3.6

ヤクザが従姉妹と恋しつつ弟分を頑張って庇ってあげるという映画。

香港のネオンや、何が何だかなムーディーの音楽をや雰囲気を楽しむ、ザ・アート系の映画って感じで。その中で急に、妙に長くてカットが多い乱闘
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マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

4.2

インドのマダムが英語を学ぶためにニューヨークで の英語教室に通う映画。

英語がちょっとできないくらいでこんなに娘や旦那に馬鹿にされるってあんまりだな…とか思ったんだけど、英語に限らず言語というものに
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アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

2.0

濱田岳が仙台の大学に引っ越して、風に吹かれてを熱唱する映画。

中盤で、「実はこういうことでした!」という物語の転換があるんだけど、そこからが長いというかかったるい。何回も同じシーン見せてくれなくて結
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私は貝になりたい(2008年製作の映画)

3.4

中居正広が貝になりたくて仕方がないという映画。

この映画を観ていてまず印象的なのが、この時代の“天皇”という存在に対する考え方というかなんというかが非常にこう…「上司の命令は天皇陛下の命令だと思え!
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.7

神木隆之介がゴジラを殺すために戦闘機をビュンビュカ言わせる映画。

オープニングゴジラは余りにも急に出てきてびっくりしたものの、ここでゴジラがやってる事は“人間を口で咥えてどっかに放り投げる”とか、“
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

4.0

目立ちたがり屋さんがこれでもかと体を張って注目されようとする映画。

人助けをしたことを散々身の回りに言いふらしたり、自分が取り上げられたフリーペーパーを書店で広げてみたり(乃木中の深川大作戦を連想)
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(2023年製作の映画)

3.4

ベストセラー作家の宮沢りえが、小説が書けなくなったので障がい者施設で働くことにしてみたという映画。

年月日的にも「さとくん」という名前的にも明らかに相模原の障がい者施設殺傷事件がモチーフになってる話
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.5

伝説の傭兵おじいちゃんがツルハシでナチスを殲滅する映画。

「舐めてた相手が殺人マシンでした」ジャンルの新しいタイプ。「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のように、道中を行ったり来たりしつながらの人
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.2

松岡茉優が自分の家族の映画を撮るために実家に帰って家族に説教する映画。

前に見た“茜色の約束”が個人的には「いい映画なのは分かるけど細かいディテールに納得できない」感じだったので、どうかなぁと思って
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北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

4.8

絶滅危惧種動物がお客さんとしてやってくる百貨店のコンシェルジュを頑張って勤めていこーという映画。

新人コンシェルジュの秋乃さんと動物のお客さんが交流するという物語。これ、別に人間相手がお客さんという
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.5

ベン・アフレックが誘拐された娘を血眼になって探すんだけど、中々うまくいかねぇなぁという映画。

男子高校生の馬鹿みたいな妄想を目一杯転がして転がして、映画という虚構に落とし込んでみましたみたいな内容で
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.2

レオナルド・ディカプリオがロバート・デ・ニーロに顎で使われる映画。

オープニングの「映画が始まったぞー」という祝祭感と、オセージ族と白人の関係性の変化を実際の写真で提示しつつ、白黒からグラデーション
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PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

3.9

いじめっ子達がヤバそうな男に車に乗せられて連れ去られたけど、助けに行くか見捨てるかどうすっかなーという映画。

ミスミソウみたいな話かと思いきやそんなことはなく。鬱屈した少女のダウナー青春スリラー…っ
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ソーセージ・パーティー(2016年製作の映画)

3.9

食料品性教育トイ・ストーリー映画。

映し出される対象が人間でないのをいい事に(?)グロくて下品な下ネタが炸裂していて、いくつか引いてしまった部分もあり。正直キャラクター化されるのは食材だけで良かった
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龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

3.6

藤竜也が組を作って島を広げていく映画。

いわゆる老害かわいい映画。おじいちゃん達が童心に戻ってヤクザごっこをするコント集という感じで、家でダラッと観るには丁度良い内容。中盤までの七人の子分を集める流
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罪の声(2020年製作の映画)

3.8

小栗旬と星野源が時効になった事件の真相を追いかける映画。

140分のどっしりとしたサスペンス。犯人は誰だ?サスペンスである以上に「第三者が事件の真相を解くということの社会的意義」についての話でもあっ
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40歳の童貞男(2005年製作の映画)

4.4

スティーブ・カレルが童貞卒業のために奮起する映画。

基本的には気軽に笑えるコメディであり青春映画。ワックス脱毛はお肌に良くないので止めましょうね。カウンセリングシーンの適当な質問をする親父達とそれを
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