鉄さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.2

レオナルド・ディカプリオがロバート・デ・ニーロに顎で使われる映画。

オープニングの「映画が始まったぞー」という祝祭感と、オセージ族と白人の関係性の変化を実際の写真で提示しつつ、白黒からグラデーション
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PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

3.9

いじめっ子達がヤバそうな男に車に乗せられて連れ去られたけど、助けに行くか見捨てるかどうすっかなーという映画。

ミスミソウみたいな話かと思いきやそんなことはなく。鬱屈した少女のダウナー青春スリラー…っ
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ソーセージ・パーティー(2016年製作の映画)

3.9

食料品性教育トイ・ストーリー映画。

映し出される対象が人間でないのをいい事に(?)グロくて下品な下ネタが炸裂していて、いくつか引いてしまった部分もあり。正直キャラクター化されるのは食材だけで良かった
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龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

3.6

藤竜也が組を作って島を広げていく映画。

いわゆる老害かわいい映画。おじいちゃん達が童心に戻ってヤクザごっこをするコント集という感じで、家でダラッと観るには丁度良い内容。中盤までの七人の子分を集める流
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罪の声(2020年製作の映画)

3.8

小栗旬と星野源が時効になった事件の真相を追いかける映画。

140分のどっしりとしたサスペンス。犯人は誰だ?サスペンスである以上に「第三者が事件の真相を解くということの社会的意義」についての話でもあっ
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40歳の童貞男(2005年製作の映画)

4.4

スティーブ・カレルが童貞卒業のために奮起する映画。

基本的には気軽に笑えるコメディであり青春映画。ワックス脱毛はお肌に良くないので止めましょうね。カウンセリングシーンの適当な質問をする親父達とそれを
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.5

ジョン・デヴィッド・ワシントンがめっちゃ上空に佇んでる宇宙ステーション的なそれを頑張ってぶっ壊す映画。

オープニングの、「AIは最高!AI万歳!」なテンションから打って変わって核投下によるシリアスな
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.0

ロバート・デ・ニーロが若い頃に働いた悪事やら何やらをベラベラとお話してくれる映画。

3時間半…と狼狽えつつも、ギャングの世界をのし上がっていく系のお馴染みのストーリーと、そこから2人の権力者の板挟み
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.3

北野武が中学生をぶん殴る映画。

オープニングの地味ながら溜飲が下がる暴力を見せてくれつつ、そこからはたけしさんによるのんりびり暴力パトロール。バイオレンスシーンの見所が沢山あるけど、東京の下町っぽい
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タイラー・レイク 命の奪還2(2022年製作の映画)

4.3

クリス・ヘムズワースが炎を纏った拳で囚人をぶん殴る映画。

前作のラストからそのまま始まり、とりま休息。別れた子供や奥さんの映像を観るところはジョン・ウィック過ぎたけど、皆がクリヘムを放っとく訳ないで
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チェイサー(2008年製作の映画)

4.1

元警察官が、経営してる風俗店のデリヘル嬢が次々と行方不明になっちゃうので、どうしたもんかいのうという映画。

じんわりとしたサスペンス+独特な味わいの韓国ノワールという感じで大変面白い。韓国の暗くて坂
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

マット・デイモンがマイケル・ジョーダンと契約するために超頑張る映画。

マイケル・ジョーダンの伝記映画ではなくて
NIKEの伝記映画。そりゃあ観てて「色々ごたついてるけど最終的に上手くいくんでしょ?」
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タンポポ(1985年製作の映画)

4.2

トラック運転手がラーメン屋の経営を立て直すために頑張る映画。

メインはラーメン屋再建の話なんだけど、オムニバス的に様々なミニエピソードが組み込まれていて面白い。注文が終わったあと下を向くサラリーマン
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麦子さんと(2013年製作の映画)

3.8

堀北真希が赤いスイートピーを歌って醜態を晒す映画。

久しぶりに会ったお母さんについついキツく当たってしまっていたものの、知られざるお母さんの過去や事情を知って、「あの時もっと優しくできていれば…」と
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

4.4

真木よう子が銭湯屋さんとして働く映画。

親しいと思っていた人が実は自分の知らない面を多く隠していた、という話は去年観た「ある男」をちょっと思い出させる。「人をわかる、ってどういうことなのか」が話のテ
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ハント(2022年製作の映画)

3.9

イ・ジョンジェが北のスパイを見つけるために頑張る映画。

オープニングのテロリストを見つけて追い詰める韓国の史実についてのリテラシーがある程度求められる内容+若干複雑なスパイものかつ一つ一つの出来事に
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.5

デンゼル・ワシントンがシチリア島に安住の地を見つける映画。

「ワイルド・スピード SKY MISSION」のオープニングを髣髴とさせる山積み死体アバンタイトルにまずアガる。そしてマッコールさん、お疲
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スマグラー おまえの未来を運べ(2011年製作の映画)

2.2

妻夫木聡が死体を運ぶ映画。

借金返し映画なんだけど、どの程度シリアスなテンションの映画なのかが全然分からない。ギャグシーンになると途端に皆が同じようなテンションで喋るようになったり、登場人物のアクシ
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あしたのジョー(2010年製作の映画)

2.9

P山がボクシングに目覚める映画。

すみません、あしたのジョーについては「ボクシングの漫画」くらいの上辺の上辺の知識しか無いんですが、イメージ通りというか普通に熱いボクシング話って感じ。基本的に、山P
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

4.3

コカインを大量に摂取したクマがラリって暴れる映画。

「ある日、森の中、ハイになった熊さんに出会った」というキャッチコピーそのまま。キマってるキマってない云々の前に、やっぱり熊って怖いなと。OPのカメ
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.7

亀のミュータントがハエのミュータントをぶっ倒す映画。

アニメーションとしてスパイダーバース以降の映画って感じで、もうとにかく映像だけでもの凄い楽しい。序盤のドロドロが下水道を流れていくシーンとかのカ
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キル・ボクスン(2023年製作の映画)

4.1

チョン・ドヨンがシングルマザー兼殺し屋として生活する映画。

サプライズファン・ジョンミンはとりあえず置いといて。アクションシーンの一つ一つが派手で見応えありまくりで、あたしゃとっても嬉しいよ。白眉は
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ニッポン国 vs 泉南石綿村(2017年製作の映画)

4.4

アスベスト被害による国賠訴訟の行方を追ったドキュメンタリー映画。

そもそもアスベストというもの自体についてザックリとしか知らなかったんだけど、国賠訴訟に多くの人数と長い年月が要されていたという事は全
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神弓 KAMIYUMI(2011年製作の映画)

4.3

丙子の乱が起きたので、弓で何とかしていこうという映画。

酔って暴れてゲーしてシスコンというなんだコイツ感溢れる男が、弓を持てばホークアイ顔負けの弓使いになっちゃうんだからたまげちゃいましたよ。前半は
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ピアニスト(2001年製作の映画)

3.8

イザベル・ユペールがカーセックスの音を聞きながら放尿する映画。

序盤から、39歳というのにこの親の過保護っぷりと、恐らくその所為で恋愛経験が無い&彼女の過剰なマゾヒスティックっぷりと性愛に対する歪ん
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.2

アナーキストが戦後に起こった射殺事件の真相を追うドキュメンタリー映画。

まずこの奥崎謙三という人のヤバさに面食らう(Wikipediaに記載されているエピソードの数々にも驚愕)。流石にここまで暴力の
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.5

キアヌ・リーヴスが222段の階段を駆け上がる映画。

シリーズ最長の上映時間によってアクションシークエンスがとても多くなっていて、もうお腹いっぱいで動けません。大阪コンチネンタルでのリナ・サワヤマや真
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恋のロンドン狂騒曲(2010年製作の映画)

3.4

アンソニー・ホプキンスが離婚して若い女性を侍らかせる映画。

う〜ん何というか、「大人は大人で色々大変そうですね」って感じで。こんな老人みたいな年になってもまだ「恋」とか「人生」とかでウジウジ悩む事が
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.9

グランツーリスモ上手い奴は実際のカーレースも上手いんじゃね?という映画。

アンダードッグによる王道スポ根モノで、無難に面白い。カーレースのシーンはドローンをビュンビュカ飛ばしまくっていて、観ているだ
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キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

3.8

そう鬱病を抱えた高齢の男性が家に押しかけてきた警官に殺される映画。

まず、そんな簡単に医療用通報装置って誤作動を起こすのか…と思ってはしまうものの、それ以上に起こった悲劇の凄惨さと醜悪さには観てるだ
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ペルシャ猫を誰も知らない(2009年製作の映画)

3.8

音楽が規制されたイランで何とか自由に音楽が出来ないもんかと藻掻く若者たちの映画。

好きな音楽をやったらいけないって…そんなリメンバー・ミーみたいな事が本当にあるのか…という驚愕。逆に言うと音楽や映画
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HK 変態仮面(2013年製作の映画)

1.9

鈴木亮平が使用済みパンティを顔に被ってヒーローになる映画。

兎にも角にも圧倒的に鈴木亮平の肉体で持っている映画。その他はひたすら説明台詞のオンパレードだしテレビドラマ的な演出とか演技テンションとか一
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FAKE(2016年製作の映画)

4.2

騒動後の佐村河内守の生活を追ったドキュメンタリー映画。

ボーッと観てると「佐村河内さんも中々大変なのね😢」っていう感じが若干してくるんだけど、後半になっていくにつれて「この人言ってることおかしくない
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

4.0

オリヴィア・コールマンが砂で作ったお城をぶっ壊す映画。

所謂「映画愛」についての映画とかだと押し付けがましい感じしてきて嫌だなぁとか思ってたんだけど、どちらかというと映画館の映画って感じ。1980年
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シンクロナイズドモンスター(2016年製作の映画)

3.3

アン・ハサウェイがソウルで怪獣になって暴れる映画。

てっきりおバカなSF怪獣コメディかと思いきやそうではなく、飲酒トラブルやDV、女性の自立についてのお話だった。地面に謝罪文書くところが好き。それに
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幻影師アイゼンハイム(2006年製作の映画)

2.2

エドワード・ノートンが奇術で昔の幼馴染と駆け落ちする映画。

マジック主題で昔の時代の映画っつったらプレステージは連想しちゃう。大前提として映画でマジックを見せられても「まぁ何とでも出来るもんね」ぐら
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