どらみさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ランガスタラム(2018年製作の映画)

4.0

80年代、インドの農村で強烈な搾取を繰り返しながら
畏怖の念で村を牛耳るプレジデントの悪政に挑む兄弟
難聴だがやんちゃでチャーミングな弟の壮絶な復讐劇
貧困、カーストとシリアスな問題を華やかなダンスで
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大いなる自由(2021年製作の映画)

4.5

戦後ドイツで『刑法175条』によって違法とされた男性同性愛
自身に正直に生きるために
投獄を繰り返されるハンスと
当初は彼を嫌いつつも
な概念が悦をかけてお互いを尊重する関係に変ってゆく
ヴィクトール
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告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)

3.9

山荘での容疑者と分ワン弁護士の真実をめぐる攻防戦
表が裏となり
裏が表となるひりひりする展開に息を呑む
演技派ソ・ジソブとキム・ユンジンの完璧な演技
カタルシスに満ちたラストの美しさ
見応えたっぷり、
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マルセル 靴をはいた小さな貝(2021年製作の映画)

4.1

体調2.5センチの
愛らしくもキュートでおしゃべりな
靴を履いた小さな貝の少年の
無くしたコミュニティー探しジュブナイル成長譚
7年もの歳月をかけたストップモーションアニメが
温かく微笑ましい
老人介
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.2

アイデンティティ確立前の
思春期のはかなく揺れる想いを
美しい風景の中で
瑞々しく描く珠玉作
社会の縮図である学校で
自分の普通が揺らぎ
大切な友人を拒否してしまった主人公の後悔の念
事情を話せた彼の
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Rodeo ロデオ(2022年製作の映画)

4.2

タフでアグレッシブな映像体験に飲み込まれ魅せられた
超男性的な集団の中で
自分らしくあろうとするジュリアは
衝撃的なラストまで
激しく危なっかしく魅力に溢れる
ポスト #MeeToo 時代の幕開け
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苦い涙(2022年製作の映画)

4.1

オゾン監督による
鬼才ファスビンダーの名作『ペトラ・ファン・カントの苦い涙』の自由なリメイク
人間の愚かさをあくまで美しく
シニカルにユーモアたっぷりに描き出す会話劇
ドゥニ・メノーシェのキュートなダ
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プチ・ニコラ パリがくれた幸せ(2022年製作の映画)

4.1

フランスで50年以上愛され続ける児童書「プチ・二コラ」誕生秘話と
二人の原作者の喪失と創造の人生と友情
ペン描きの水彩画のような美しい映像と
ハッピーな音楽で綴られる
ミュージカルのように自由に展開す
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⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

4.3

『モロッコ、彼女たちの朝』でムスリム社会の女性の生き辛さを描いたマリヤム・トゥザニ監督の最新作
静謐に誠実に男性側の生き辛さを描くクィア作
カフタンが仕上がっていく肯定も美しく見応え有り

誰もが自分
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テノール! 人生はハーモニー(2022年製作の映画)

4.1

寿司の配達に訪れたパリ・オペラ座で
オペラの才能を見出されたラッパーとオペラ教師のレッスン
素晴らしいオペラの楽曲と
人生の夢は叶うという
壮大なカタルシスに酔う爽快なラスト
ガルニア宮の天井のシャガ
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波紋(2023年製作の映画)

4.2

大好きな荻上監督の新作は
いつものほっこり系とは違い
登場する実力派役者たちが全員ヤバイ
絶望エンタテインメントだった
いまだ男性中心の社会が蔓延る我が国の
介護、宗教、差別等の問題に
シュールなブラ
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フリークスアウト(2021年製作の映画)

4.3

これは面白い!
特殊な異能力を持ち肩を寄せ合って生きてきた超人サーカス団vsナチス・ドイツの冒険活劇
ワクワクする予想外の読めない展開
クライマックスのゲリラと三つ巴の列車銃撃戦のド迫力
社会的弱者で
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ウィ、シェフ!(2022年製作の映画)

4.0

孤独な元一流レストランのシェフと強制送還寸前の移民の少年たちの
実在の移民プロジェクトから生まれたハートウオーミングstory
個性豊かな少年たちと豪華な食材の丁寧な料理は見ごたえあり
夢を抱いて移民
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それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

3.9

父の介護をするシングルマザーの新しい恋や
娘や父親との日常
監督自身の体験をもとに
『喜び』『悲しみ』に揺れる日々を
レア・セドゥが圧倒的な存在感と魅力で演じ切る
普通の中年女性のリアルな描写がよかっ
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EO イーオー(2022年製作の映画)

4.0

これは新しいサーカス団から連れ出されたロバの
ポーランド~イタリアへの予期せぬロバ目線ロードムービー
行く先々で起こる人間ドラマ
イーオーの瞳は澄み切っている
自由で独創的で色鮮やかで斬新でartな映
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.0

ダークヒーローとして異形の者の
迷い、哀しみ、葛藤する姿に強く感銘を受けた
庵野監督が拘った殺陣の再現ではなく
本気の殺し合いを観たいという処
池松さん、江本さん、森山さんが変身後も演じられた成果とし
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帰れない山(2022年製作の映画)

4.4

静謐に美しく
人生の味わい深さ
魂の交流を描きだす
山々のショットの鮮烈さ
優しい音楽も沁みた
自分の居場所を愛して生きよう、傑作!

不思議の国の数学者(2022年製作の映画)

4.2

脱北した天才科学者と劣等生の出会いのケミストリー
正解を出すより過程が大切
人生に行き詰った人の背中を優しく押してくれるstory
二人が数学を通して人生を見つめなおす過程はロマンティックで美しい
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未来は裏切りの彼方に(2019年製作の映画)

3.9

ナチス・ドイツの支配に対して起こったスロバキア民衆蜂起を描く
『小さな王国』の様な傲慢な男が独裁的に経営する軍需工場で
生存をかけ繰り広げられる愛憎劇
戦争の恐ろしい足音とともに、セクハラ、パワハラ、
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エスパーX探偵社 〜さよならのさがしもの〜(2023年製作の映画)

3.8

『サイキッカーZ』の木場監督による
脱力系心地好く優しくゆるいエスパー探偵もの
あったかい世界観に浸る
『サイキッカーZ』とのマルチバース展開はもちろん、続編希望!
刀ミュ~の佐伯大地さん、カッコよ
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セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

4.3

軽やかでキュートなとっても愛おしい作品💕
地味な少女のアダルトショップのバイトの日々での成長譚
ショップのオーナーの自由な女性や
客たちとのやり取りが軽妙にコミカルに描かれる
彼女があか抜けていく様子
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マネーボーイズ(2021年製作の映画)

4.1

切ない、エモい
家族を養う為都会へ出て男娼として暮らす男の
愛や葛藤や安らぎや何気ない日常
ハネケに指示したC.B.Yi監督の映像美に浸る
誰もが何にも縛られず自由に生きれる社会だったらいいのに
幸せ
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

3.8

額悪犯罪者vs警官vs最強の怪人

海上の護送船を舞台に魅せる
三つ巴のノンストップ・スプラッタ・バイオレンス・サバイバル・アクションムービー
容赦がないバイオレンス描写と血みどろ戦いから一瞬も目が離
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パリタクシー(2022年製作の映画)

4.2

何てロマンチック
何て素敵
人生に疲れたタクシー運転手と
終活マダムのパリを横断する寄り道は
お互いの人生を再考する旅となる
女性の権利を守るという今日的なテーマを盛り込みながら
ハチミツ味の美しいラ
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

4.2

切々と恐ろしさが迫る
ミソジニーに取りつかれた息子がラスト
淡々と父が如何に娼婦たちを殺したかを詳細に語るが
全く後悔の欠片も見えず
父を町を浄化した英雄と位置づけ薄ら寒くなる

監督の
連続殺人犯同
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.2

『スイス・アーミー・マン』のくだらなさとお下品も忘れず
ダニエルズ監督コンビの美味しいとこ全部乗っけ
エンタメは見事に昇華した
ヒーロー、ヒロインになるのにとしなんて関係ないし、
思い遣りを持ち合う日
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幻滅(2021年製作の映画)

4.2

19世紀初頭パリ
詩人として成功を夢見る田舎の純朴な青年が
当初の目的を忘れ欲と虚飾と悦楽に身を投じてゆく
メディアとの攻防は今にも通じる

バルザックの『人間喜劇』の一編を
バンジャマン・ボアザン
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.4

11歳のソフィが若き父と二人きりで過ごした最高の夏を20年後振り返る
若き女性監督シャーロット・ウェルズの語りすぎないミニマルな演出が誰もが大切に心の中に宝物にしている
大切な人との大切な記憶を呼び起
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死体の人(2022年製作の映画)

3.9

演技巧者、奥野瑛太満を持しての主演作
死体役ばかりの売れない役者の日常を
ユーモアとペーソスの絶妙のバランスで魅せる
彼に人生を再考させる母烏丸せつこ
デリヘル嬢唐田エリカも魅力に溢れる
不器用でも一
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フラッシュ・ゴードン 4K(1980年製作の映画)

4.2

「フラッシュ、アァ~♪」
QUEENの楽曲がキャッチで上がる⤴
ルーカスを『スター・ウォーズ』に導いた
40年前の作品が4Kで蘇る
極彩色でキッチュな映像美!
楽しくて笑いが止まらない
大スクリーン必
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オマージュ(2021年製作の映画)

4.2

映画愛に溢れ
しっとりと落ち着いた雰囲気のある作品
女性の生き辛さを描きながら
かつて輝いていた時代の全ての作品へのリスペクトが感じられ
心地よい余韻に浸った
シスターフッドの物語としても素敵な作品で
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

4.0

これは楽しい!
金持ちのニコラス・ケイジ大好きオタクと
ニコラス・ケイジご本人の映画愛溢れる
アクションエンタメ作
今出の作品の小ネタの数々も
笑わせてくれます!
最高にファッキン!
そして息子とパデ
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メグレと若い女の死(2022年製作の映画)

3.9

生誕120周年を迎えたフランスを代表するミステリー作家
ジョルジュ・シムノンのベストセラー「メグレ警視シリーズ」を
満を持してシムノンファンのパトリス・ルコント監督が映画化
重厚な落ち着いた雰囲気の中
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郊外の鳥たち(2018年製作の映画)

4.0

地盤沈下の地質調査に中国地方都市を訪れた青年ハオは
廃校となった小学校で少年ハオの日記を見つけ…

過去・現在・未来という概念を超越した
時制のずれが美しい映像で紡がれる
過去のノスタルジーなのか未来
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.8

池井戸潤先生原作ということで
珍しく夫が誘ってきて初週に鑑賞
阿部さんの軽妙な芝居との相性も良く
テンポよく進むマネーゲームにハラハラ魅了されました

やっぱり柄本明さん、橋爪功さんの二人の重鎮の
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ホーリー・トイレット(2021年製作の映画)

3.9

本気やばい!
本気クレイジー
本気面白かったぁ

目覚めたら串刺しにされ鍵のかかった仮設トイレの中
爆発まで34分

シチュエーション・スリラーで
これだけキャラ立ちしてて
笑ったのは初めて
全力全開
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