どらみさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

恋のトルティーヤスープ(2001年製作の映画)

3.8

メンタルが疲弊してくると
美味しい料理の出てくる映画が観たくなる
妻亡き後味覚障害を患ったシェフと
3人の娘たちの自分探し

日曜の食事会に
お父さんが家族のために用意する料理の
美味しそうなこと
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フード・ラック!食運(2020年製作の映画)

3.3

精神が疲弊してきたので
美味しいものが出てくる作品を!
肉に思い入れがある
寺門ジモンの原作、監督
元気なりゅうちゃんが出てきてうるっと

よく噛んで美味しいが来たら飲み込む!
おいしくなぁれ!の魔法

愛してる!(2022年製作の映画)

4.0

ロマンポルノ・ナウの白石晃士監督作
明るくて元気で性格のいい地下アイドルの
SMと愛への目覚めをコメディタッチで爽快に描く
主演の川瀬知佐子が体育会系で魅力的
ミステリアスな鳥之海凪紗も嵌り役で引き込
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ミートキュート 最高の日を何度でも(2022年製作の映画)

3.8

彼と出逢った最高の一夜を何度でも味わいたい
ロマンチックなタイムループものと思いきや
主人公の女性、中々の力技
タイムループして同時存在する過去の自分を何度も抹殺してしまったり
しまいには彼の過去にも
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グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

3.7

寄せ集めの強盗団が成功させた
一夜のヤクザ組織の資金洗浄現場の”たたき”
話は簡単に終わるわけもなく…
居場所のないならず者たちの疾走感溢れる攻防…
西島秀俊、斎藤工、三浦友和、宮沢氷魚、玉城ティナe
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夢幻紳士・人形地獄(2018年製作の映画)

3.7

高橋葉介の原作が好きで鑑賞
他人の心が見え自由に夢を見せる事ができる探偵
夢幻魔見也は原作より年かさに見えるが
とんがった靴や佇まいは巧く再現してる

昭和初期のレトロな雰囲気
役者たちの力量を感じた
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.3

禁断の果実を食べ男を誘惑したのは女である
ミソジニーに凝り固まった醜悪な男性性を
ここまで映像で突きつけられるとは…
鮮やかな色彩
完成された構図
美しく響く木霊ソング

不条理物語ではない
不条理に
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.3

レイフ・ファインズ
アニヤ・テイラー=ジョイ
ニコラス・ホルトetc…
豪華キャストで
孤島にある中々予約が取れない高級レストランの
ディナーコースの一夜を描く

極上コースの秘密がだんだんと明かされ
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ブラックアダム(2022年製作の映画)

3.9

悪人もヒーローも躊躇なく粉砕する
破壊神ブラックアダムにスカッと爽快
有無を言わせない圧倒的な強さがいい

世界観に深みを持たせたのは
いぶし銀ピアース・ブロスナンの
ドクター・フェイト
未来は自身の
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非常宣言(2020年製作の映画)

4.1

ず~っと肩に力が入りっぱなし
手に汗握った
極限のフライトパニック映画でありつつ
骨太な人間ドラマだった
飛行機内で発生したバイオテロ
地上の家族の救いたい想い
乗客の被害を広げたくない想い
双方の思
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ホテルアイリス(2021年製作の映画)

3.8

名も知らぬどこかの涯ての島に在る小さなホテル

謎めいた中年男と心に闇を抱える若い娘は
愛と死の香りに満ちた
濃密な時間の淵に堕ちてゆく…

夢か現か
美しい映像美の耽美な世界へ
観る側も掴み処なく堕
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

4.2

ウェールズの谷あいの小さな村で
一人の主婦と小さなコミュニティが大きな夢を掴む実話

金儲けよりもっと大切で煌めくもの
胸の高鳴り(ホウィル)が彼らの人生をもう一度輝かせる

彼らと一緒に胸躍らせ大興
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母さんがどんなに僕を嫌いでも(2018年製作の映画)

3.8

歌川泰司さんの実体験が元なんだよね
働きだして出逢った仲間によって
自己肯定できるようになり
自分に冷たく当たった母親に寄り添ってゆく主人公は
母親より大人だなぁ
親は子供が大人の顔色を窺わず
子供ら
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マイ・ファニー・レディ(2014年製作の映画)

3.8

”ペーパームーン”のピーター・ボクダノビッチ監督
13年ぶりの群像劇

「リスを胡桃に」
コールガールに足長おじさんの様に
資金援助して人生を立て直す機会を与える演出家
女優であるその妻
コールガール
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ドリームガールズ(2006年製作の映画)

4.0

2023年3月、御園座で舞台を観劇予定なので予習
”ザ・スプリームス”をモデルに
女性3人組ボーカルグループの栄光と挫折を
ビヨンセ主演で描く
黒人レーベル・モータウンの創成期の話
楽曲が素晴らしいの
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ヤッターマン(2008年製作の映画)

3.9

久々に見返してよく出来てると思った
何より深キョンのドロンジョがめっちゃキュートやし
生瀬さんのボヤッキーもまんま

深キョンドロンジョの
”人を好きになるって楽しいな!”は名台詞

唄も良く再現され
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金田一少年の事件簿 上海魚人伝説(1997年製作の映画)

3.8

そんなに古さを感じることなく
楽しんで観れました
水川あさみさんがめっちゃあどけないのと
橋本さとしさんがシャープなイケメンだった
剛君も可愛い

プリズナーズ・オブ・ゴーストランド(2021年製作の映画)

3.5

公開時、惨憺たる評価だったのは覚えてて
だからこそ、劇場スルーしたんだが。
そしてその後、園監督の
素行の悪さが暴露されたしね…。
初期の自転車吐息好きだったけどな…。

で本作
テント芝居みたいって
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.0

シュリとネイモアの想い
それぞれが切々と伝わりとても感動した
受け継がれる想いと
調和のために変わっていく思考
王位継承や民族愛と他民族との折り合いのつけ方
私達の時代にも通じる深く大切なストーリー
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アートのお値段(2018年製作の映画)

3.9

そんなに詳しいわけでもないArt好きとして
アイロニーが効いていて面白かった
お金を増やす目的として
高額転売されるのは
チケット転売ヤーと同じく
いい気分じゃない
作家にとっても良くないしね

ユダ
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

4.3

ダークで美しい映像美
しっかりとデル・トロ監督の個性が感じられる
新しいピノッキオは
人形に愛情と命を授ける話でもあり反戦も訴える

ユアン・マクレガーのクリケットのチャーミングなこと
ボーイソプラノ
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母性(2022年製作の映画)

3.8

私は娘というより母親なんだなぁと
実感できた作品だった
高畑さんの姑
娘は溺愛し嫁は使用人扱い
案外よくいるタイプかなぁと
大地さんに一番共感できた
結局未来に命のバトンを渡すことが
生き物の本能とし
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

4.3

美しいものにときめき夢心地になるのに
年も境遇も関係ない
ディオールに魅せられ
一人でパリに乗り込んでいく
ミセス・ハリスの行動力と明るさや思い遣りは
周囲をも幸せにし変えてゆく

女性は永遠にキュン
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俺を早く死刑にしろ!(2022年製作の映画)

4.0

刈谷日劇で1週間の上映期間
高山直美監督が毎日舞台挨拶されていたので
参加してきました

トークより
castはワークショップから
佐久間役の西村佳祐はピュアでまっすぐなイメージから
アイデアはアイデ
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イヴォンヌの香り(1994年製作の映画)

3.8

フランス、レマン湖畔の避暑地
パリから徴兵を逃れてきた伯爵ビクトールと
掴み処のない自由で魔性の女
イヴォンヌが出逢い愛し合うが…

パトリス・ルコントの紡ぐ
美しい映像もイヴォンヌ同様掴めない
若草
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サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

3.8

当時ヨーロッパ企画の芝居に惚れ込んだ
本広監督によって映画化
芝居で上演されたのわかる脚本ですね

ムロさんがまだ無名時代かな
杉浦蝉之介さんそっくり
舞台俳優バリバリだった佐々木蔵之介さんが出てたり
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ペルセポネーの泪(2021年製作の映画)

3.5

磯部鉄平監督の短編をシアターカフェの特集上映で
何本か観ているので…
商業初長編ですかね?

ギリシャ神話を下敷きにしたstory
時間の巻き戻しや瞬間移動が楽しい

やり直してよくなってゆく人生って
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DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン(1983年製作の映画)

4.2

やはりクオリティとこだわりが半端なく
庵野監督の才能を
十二分に感じさせるものだった
ご本人演じるウルトラマンの
まんまのなりきり加減も!
好ましい作品でした😊

ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(2021年製作の映画)

3.9

個性的でキャラが立ってる
ボディガード、殺し屋、その妻の
アクションガンガンのコメディー
楽しかった!

愛され系癒し系ライアン・レイノルズ
曲者サミュエル・L・ジャクソン
そしてその二人よりはるかに
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.4

恐ろしくも美しい作品だった
恋愛を軸にしたヒューマンサスペンス
誰しもの心に潜む差別意識
深い人間ドラマを最後の最後まで魅せた

大自然の法則の前では
人間なんて無力な存在

女性は従属するものと扱う
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北⾵だったり、太陽だったり(2022年製作の映画)

4.2

塀の向こうの大切な人に
結婚の報告をしに行く
たった1日のロードムービー

短編ながら
ユーモアに満ち
35分の中に
出逢いも別れも再会も盛り込んだ
あったかい作品
くすっと笑いながら
心地よい気分で
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ある男(2022年製作の映画)

4.2

自分は何者か
そしてそれを何をもって証明するのか?
事の真相より
出自差別や不寛容な社会
その中でも手を差し伸べる確かな存在
人との関係性を問い直された

窪田正孝、妻夫木聡、安藤サクラ
いずれも素晴
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選ばなかったみち(2020年製作の映画)

3.7

認知症を抱える父の幻想と
彼を介護する娘の現実の1日

あの日、あの時、あの瞬間、別の道を選んでいたら…

日本でも問題になっている
ヤングケアラーの苦悩を
エル・ファニングが等身大に体現する

サリ
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ノイズ(2022年製作の映画)

3.3

ほしママさんと私
採点は甘めなので
封切3点台だと
お互いスルーの法則で
劇場スルー正解でした
駄目な方の廣木隆一監督でした
(めちゃ嵌るときもある監督)

マツケン
永瀬正敏
黒木華
神木きゅん
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岬のマヨイガ(2021年製作の映画)

3.8

岩手に伝わる”訪れた人をもてなす家”マヨイガで
祖母と声を失ったひよりと暮らし始めたユイ

祖母や優しい妖怪”ふしぎっと”たちとの
マヨイガでの暮らしが
傷ついた二人の心をほぐしてゆく
人々の悲しみを
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