エルドレッドさんの映画レビュー・感想・評価

エルドレッド

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バンコクナイツ(2016年製作の映画)

3.5

テアトル新宿

バンコクとイーサンは遠くて縁もゆかりもないけど
東京と地元を連想させた

空に浮かぶ月と水面に浮かぶ月
地面を歩く人々と水面を歩く人々
浮かんでいるのか沈んでいるのか

浮かんでいるつ
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怒り(2016年製作の映画)

4.6

目黒シネマ

疑い続けた142分
信じ続けた142分
目に見えるものを疑い
目に見えないものを信じる

広瀬すずの怒りが私たちの怒りでもあるのか

皆、もちろん信じたいし、信じられたい
  その反面信
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At the terrace テラスにて(2016年製作の映画)

4.7

武蔵野館

ミツコ感覚
友だちのパパが好き
ときて、この作品で確信に変わりました。
山内ケンジ監督と相性が抜群だということが。
出てくる人たちがどれも下衆で愛らしい。
そして言葉と言葉は言わずもがな、
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恋愛奇譚集(2017年製作の映画)

3.5

シネマカリテ

写真集として欲しいくらいに
一つ一つの画から空気が溢れて、息を吸って吐いて
呼吸をして、触れてみたくなりました。

あの中にいる、あの人たちが羨ましくもありました。

哲子の着こなしを
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.1

TOHO新宿

光を失うことによって、輝きが増すことがある
人間だって、星空だって明るすぎるとよく見えないもんだ
光の側には影があるらしいが、
こんな暑い日々と周りがよく見えなくなった時は
影で一旦落
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東京ウィンドオーケストラ(2016年製作の映画)

3.1

武蔵野館

改めて、小市慢太郎さんの声は頭にスッと入ってきますね
同年代で同郷の監督さんということで
ケンとカズの小路監督と同様に追いかけてみようと思います

ツッコミたいところでツッコマない
それが
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

4.6

シネパレス

鑑賞後も鼓動が鳴り止まず
渋谷の喧騒を音量マックスのイヤホンをぶち込んで
かき消す。あの世界にまだ浸りたいために
無音を爆音で感じる

どちらも善とした存在ではないけど
だからこそ、どち
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人生フルーツ(2016年製作の映画)

-

ポレポレ東中野

お互いのことを「さん」付けで呼びあう空気感
どこか付き合いたてのボーイフレンドとガールフレンドの様
恋人から夫婦へ 夫婦から恋人へ
酸っぱい?苦い?甘い?2人はたくさんの果実を味わっ
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ゾウを撫でる(2013年製作の映画)

3.3

シネパレス

映画をつくることは夢のようなことだと

夢が叶った瞬間から夢は夢でなくなる
夢が現実になり、必死にそこにしがみつこうとする
いつしか掴んだ手も力が入らなくなり
掴んだ瞬間が最高潮であった
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太陽を掴め(2016年製作の映画)

2.6

テアトル新宿

映画のポスターが好きで
グッズ化されていたら、大抵購入するが
これは手が伸びず。
物語が佳境に進むにつれて
購買意欲がみるみる消えて行く。

キャストはいいのに、キャストは。
映画の中
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.4

角川新宿

そのキャラクターのことが好きになれるかなれないかが
映画を好きになれるかなれないかの要素の一つで
それは、優しく強く泣ける人だけではなく
    冷たく弱く泣けない人も
良いとされるもの、
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14の夜(2016年製作の映画)

3.2

テアトル新宿

がびがびになったエロ本が落ちている。

子供の頃は公園とかで遭遇していたが、
東京に来てからは未知との遭遇レベル。
これはインターネット普及の弊害だろうか。
これを体験しているのとして
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聖の青春(2016年製作の映画)

4.2

角川有楽町

ベストオブ東出昌大で賞

村山聖が思う羽生善治。
私たちが思う羽生善治。

思いは違えど、両者がみたこともないものを
目の前でみせてくれた。
          ふれたことがないものに
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エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(2015年製作の映画)

4.2

武蔵野館

特別いいやつでもないし、付き合いやすそうなやつばかりでもない
こんなムキムキなガタイとは程遠い自分、、
だけど、あのチームの一員になってみたい!!

でもキャッチボールすら、まともにしてく
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アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

3.1

武蔵野館

アズミ・ハルコは失恋中 男は女の敵 やられたらやりかえせ

みたいな、単純明快なことが目の前で繰り広げられているのに
行方不明になってしまった。アズミ・ハルコは目の前にいるのに

平成も終
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溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.5

ヒューマントラスト渋谷

もう、スクリーンの目の前にどかっと陣どって
視界に2人しか侵入を許さず(カラオケシーンは特別に侵入ありで)
ストーリーも飛び越えて、
ただただ、2人が吐く息を肌から飲み込んで
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.5

テアトル新宿

爆弾や鉄砲等によって、血を流す戦争が
当たり前ではない時代の現代。日本
平和、恵まれているとされているこの場所から見れば
スクリーンの中は非日常

ただ、彼女たちにとっては
そこは日常
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裏切りの街(2016年製作の映画)

4.3

武蔵野館

ReReRe,,,
孤立した2人がReの2文字に救いを求める

東中野から西荻窪、吉祥寺
人生の快速列車に乗れなかったものが
各駅列車に乗り、重ねあいに行く

その間に2人は何を思う
窓か
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何者(2016年製作の映画)

4.2

TOHO六本木

何者かと他者に問われる。
何者かと自分に問われる。

自分から最も近い他者と最も遠い他者しか
相手(私)が何者のか意味を見いだそうとしない
それは親なのか初めて会った者なのか自分自身
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淵に立つ(2016年製作の映画)

4.5

角川シネマ新宿

八坂を知るためには、予告編をみないで
臨むのがベスト。何も知らない方が、彼がみえる。

真っ白だからこそ、一滴で血肉となる。
真っ白ほど、不気味な色はない。白さは不穏でもある。
我が
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.4

シネパレス

なんで、お母ちゃんはお父ちゃんの事を好きになったのか
具体的な何かを気にはなってはみたけど
それはナンセンスで
お母ちゃんのいいところは、お父ちゃんのいいところでもあり
逆も然り
お父ち
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あなたを待っています(2016年製作の映画)

3.1

ポレポレ東中野

確かに、阿佐ヶ谷はいい街だよな
次に住むとしたら、やっぱり阿佐ヶ谷がいいかな
うまくいかねぇなって言うのを許してくれそうな気がする

中野の地下で感じた、この震えは、まだ続いていまし
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二重生活(2016年製作の映画)

4.1

早稲田松竹

目が隠れるほどの前髪、パーカー、大きめのヘッドホン
自分を内包する。他人の世界に半歩、自分を置く。

尾行と監視。
尾行によっての愛と。愛によっての監視。
同じ目で見ているはずなのに、
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ルーム(2015年製作の映画)

4.0

早稲田松竹

部屋とへや
同じものだけど、一目で違う
ジョイとジャックにとってもそう

ジョイにとってはとても狭い場所で
ジャックにとってはとても広い場所
ジョイにとっては忌まわしい場所で
ジャックに
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.1

早稲田松竹

つまり、衣服というのは脱ぐためにあるものでなくて
愛し愛されるためにあるのだろう

オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

4.3

テアトル新宿

ひずみに満ちていた世界が
ひずみも希望となる世界に

遊園地のアトラクションよりも
高く上がった打球よりも
空を飛ぶ鳥たちよりも

自由で不器用に明日への空を見上げるだろう
あの笑顔を
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SCOOP!(2016年製作の映画)

4.2

TOHO渋谷

あそこで抱くかね
築きあげてきた、バディ感が
目線と目線で愛撫して
あそこで抱くかね
築きあげてきた、バディ感が
築きあげても、あげてなくても
抱くときは抱くし、抱かないときは抱かない
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.3

TOHO渋谷

西宮には、あの花火の音はどんな風に聴こえたんだろうか
2人が聴いている音は違うかもしれないけど
肌で感じる、音は同じはず

花火にかき消されないくらいの、柔らかな温度を

ニュータウンの青春(2012年製作の映画)

3.9

ユーロスペース

ここで終わればいいのにってとこで
終わらなくて
でも、そこで終わってたとしたら「喜」「楽」しかなかった
ちゃんと「怒」「哀」までを提示してくれた
終わり方に
青春って、人生って、うま
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エミアビのはじまりとはじまり(2016年製作の映画)

3.0

ヒューマントラスト渋谷

君と歩こうが好きな者にとっては
この組み合わせ懐かしく嬉しく

漫才コンビの話しなのにそんな笑えない
だからと言って、シリアスだから
笑えないってわけでもない。
ベースのバラ
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ケンとカズ(2015年製作の映画)

3.7

ユーロスペース

低温火傷したかのように
男達のくすぶりがいつのまにか
身体の奥まで届こうと滾る
あの視線の先に自分がいた
この視線に抗うか飲み込まれるか、どちらかに一つ。

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.3

シネマシティ

ゴジラの咆哮と同じくらいに
人間達の咆哮もすさまじくて
それぞれの咆哮を聞き逃さない様に
闘うので必死な120分でした

もっともっと浴びたい
満腹すぎてはちきれてしまったので
次はよ
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.0

ヒューマントラスト渋谷

音楽、ファッション、人間
カラフルを纏い放ち
ステージに上がれば、たちまちそこは
刺激的な場所となる

脳内じゃない、ここは現実
単音、和音、救い救われ、前に進み、さらに進ん
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.9

渋谷TOEI

頭の先から、つま先まで
外見は変われど
一瞬、一瞬、その時が諸星要一の全てで

酒、タバコ、水、女、シャブ
飲み込めるものは全て、飲み込む
国も警察も正義も

悪を断つなら、悪にでもな
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