ドスティさんの映画レビュー・感想・評価

ドスティ

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あなた自身とあなたのこと(2016年製作の映画)

3.1

キム・ジュヒョク目当てで視聴。
ヒロインのイ・ユヨンとは、今作がきっかけで実際に恋人関係になったらしい。

ホン・サンス監督の描く、不条理で不可思議な一風変わった会話劇。
ありのままの相手を受け入れる
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コンフィデンシャル/共助(2017年製作の映画)

3.7

北のエリート少佐と南の庶民派刑事が極秘の共助捜査で異色バディを組む。
「愛の不時着」は数話で脱落したけど、ヒョンビンは本当に超絶カッコいいな…別格のイケメンぶり。
破壊的な顔と言われちゃう人情に厚いユ
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僕の特別な兄弟(2018年製作の映画)

3.4

頭脳明晰な身体障がい者と運動神経抜群な知的障がい者が互いを補い合って共に暮らす、という設定自体が引っ掛かるものの実話が基なのでそこは飲み込む。

社会的弱者の悲劇ではなくハッピーなコメディとして描き、
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世宗大王 星を追う者たち(2019年製作の映画)

3.8

ハングルを創製した偉大な世宗大王が奴婢ながら天才科学者であるチャン・ヨンシルを武官に任命し、共に同じ夢を見る歴史劇。
身分を超えた熱い友情と切ない運命がロマンチック。

「シュリ」以来20年ぶりの共演
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ピングー しあわせな結婚式(2004年製作の映画)

3.5

スイス生まれのピングー初の長編。
ピングーは子供の時から結構好きで、25分間ずっと何を言ってるかわからないけどコミカルな表情と独特のテンションがクセになる。

クレイアニメの手作り感が良いし、鮮やかな
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バトル・オーシャン 海上決戦(2014年製作の映画)

3.3

韓国歴代観客動員数堂々1位の2014年作品。
慶長の役に12隻の朝鮮水軍が330隻の日本水軍を撃破した鳴梁海戦を描くアクション歴史劇。

李舜臣(イ・スンシン)は救国の英雄ゆえノリが神話。
死ぬ覚悟ガ
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毒戦 BELIEVER(2017年製作の映画)

3.7

麻薬中毒者の巣窟“狂人区”に潜入する刑事と組織に捨てられた青年の変則的なバディもの。

痩せて精悍なチョ・ジヌンは熱くカッコいいし、無機質な瞳の奧に感情を宿すリュ・ジュンヨルが素晴らしかった。

外連
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ナショナル・ギャラリー 英国の至宝(2014年製作の映画)

4.0

数々の巨匠たちの絵画を展示する素晴らしい美術館の世界の陶酔にずっと浸っていたかった。

フレデリック・ワイズマン監督のドキュメンタリーは「ニューヨーク公共図書館」以来だけど、カメラが入ってるとは思えな
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最後のフェルメール ナチスを欺いた画家(2019年製作の映画)

3.5

美術史上最も成功した贋作画家として有名なメーヘレンの劇的な裁判を描く。

芸術の価値は批評家や市場が決めるのか。
売国奴から英雄になった男の問いは深いけど、信念の無い詐欺師なのも事実。
胡散臭い人たら
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2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

3.9

ローマ教皇フランシスコ追悼で視聴。
約600年ぶりに生前退位したベネディクト16世との告解に至る対話は機知に富む。

アンソニー・ホプキンスとジョナサン・プライス名優2人の掛け合いもスリリングで可笑し
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はちどり(2018年製作の映画)

4.0

1994年のソウル、14歳のウニのままならない青春。
民主化され経済成長著しい韓国の歪な社会はいつ崩壊するか分からず、家庭では父親が独裁者で女性を抑圧する。
それでも世界は不思議で美しい。

今作が長
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高地戦(2011年製作の映画)

3.7

朝鮮戦争末期、南北境界線を奪い合う不毛で凄惨な戦い。
超豪華キャスト目当てながら、迫力ある戦闘場面はキツいし停戦協定が結ばれ一旦安堵した後の絶望展開がエグすぎる。

同じ民族の共存への象徴である密かな
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花、香る歌(2016年製作の映画)

3.1

パンソリは太鼓の伴奏に合わせて歌い台詞と身振りで物語を大衆に伝える、韓国の伝統芸能。

朝鮮王朝時代末期に女人禁制のパンソリで初の女流唄い手となった実在の人物チン・チェソン。
師匠シン・ジェヒョとの関
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リスト(2011年製作の映画)

3.0

ホン・サンス監督作品初視聴なので短編から。
固定カメラの映像から急にズームアップしたりと奇妙な演出。

“明日すること”を書くチョン・ユミ超可愛いしユン・ヨジョンも良かったけど、夢とはいえ会ったばかり
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7番房の奇跡(2013年製作の映画)

3.7

お涙頂戴のファンタジーではあるものの、実話がモチーフで冤罪と死刑を扱ってるだけに悲劇的な結末で心が重くなった。

知的障がいのある愛情深い父親リュ・スンリョンの演技が凄まじい。
天使のように可愛く賢い
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温泉シャーク(2024年製作の映画)

3.6

B級サメ映画って殆ど観たことないけど、低予算で突っ込み所しかないバカな話ながら熱量がスゴくて結構面白かった。

同じ監督の短編「温泉防衛バスダイバー」視聴済みだからより楽しめたし、暑海市長のキャラがよ
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破墓/パミョ(2022年製作の映画)

4.1

オカルトやホラー苦手なんだけど、かなりエンタメに振り切ったスリラーで然程怖くなく面白かった。

朝鮮半島の悲しい侵略の歴史を軸に現在の韓国に繋げる構成が巧い。
凄惨な犠牲を経て一旦安心した後ギアが上が
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10人の泥棒たち(2012年製作の映画)

3.3

韓国・香港・マカオを舞台に幻のダイヤ強奪を巡る騙し合いのコンゲーム。
超豪華キャストのケイパームービーは裏切りを詰め込み過ぎだし、ラストも爽快感に欠けて今一つ。

警察が無能なのは仕方ないけど、13年
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母なる証明(2009年製作の映画)

3.8

オープニングで“母”が踊る。
虚ろで後悔したような表情を浮かべ、手を隠したところでタイトル。

溺愛する息子が殺人容疑で逮捕され必死に真犯人を探す母親の姿は、狂気に満ちた暴走に見える。
居心地悪くも印
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国家が破産する日(2018年製作の映画)

3.6

1997年のIMF経済危機を、韓国銀行の通貨対策チーム長と金融アナリストと町工場経営者という異なる3つの視点で描く。

「マネー・ショート」的な社会派エンタメじゃなく、無能な政府と財閥や大企業を守る役
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リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

4.5

すごく良かった。
ジェシー・アイゼンバーグ監督が手掛けた脚本が秀逸だし、ショパンの旋律が叙情的に響く。

とはいえこの映画が素晴らしいのはキーラン・カルキンの存在が大きい。
あまりにも魅力的で輝いてる
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キアヌ(2016年製作の映画)

4.0

軽い気持ちで観たら、バカバカしくも良く出来たコメディで面白かった!
流石はキーガン=マイケル・キーとジョーダン・ピール。

映画はじめカルチャーネタ満載で笑えるし、猫の声がキアヌ・リーブス本人なのスゴ
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Super/Man: The Christopher Reeve Story(原題)(2024年製作の映画)

3.8

ヒーローの代名詞スーパーマンを演じた大スターのクリストファー・リーヴが落馬事故で脊髄を損傷し四肢麻痺患者となる。
それでも希望を失わず、障がい者支援に邁進し人々に勇気を与えた“マン”のドキュメンタリー
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チャイルド44 森に消えた子供たち(2015年製作の映画)

3.4

楽園に殺人は存在しない、殺人は資本主義の病だというスターリン政権の思想の下、連続少年殺害事件が事故で片付けられる恐ろしさ。

陰鬱なムードながら闇が浅くて物足りない。
英語に違和感あるのはアメリカ製だ
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殺人鬼の存在証明(2021年製作の映画)

3.9

実在した旧ソ連史上最悪の連続殺人鬼をモデルにした、一筋縄ではいかないロシア製サイコスリラー。
深い闇とエトルリアの処刑。

10年間を複雑に行き来し解りにくく関係性を把握するにも時間がかかるけど、後半
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どん底作家の人生に幸あれ!(2019年製作の映画)

3.6

原作「デイヴィッド・コパフィールド」未読ながら、チャールズ・ディケンズの半自伝的小説の主人公がデヴ・パテルなのは最高。

個性が強い登場人物を人種的多様性豊かなキャストが演じる。
輝かしい日々から一転
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ともだち(2015年製作の映画)

3.5

1998年のコソボでの幼く儚い友情。
実話というのが衝撃的すぎる悲惨なラスト。

セルビアとアルバニアの紛争は不勉強で殆ど理解してなかった。
一端を見ただけでも息が詰まる思い。

胸が痛むと言うばかり
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.9

デヴ・パテル目当てだったのに1時間近く登場せず戸惑ったものの、幼少期を演じるサニー・パワールも魅力的だった。

人とエネルギーに溢れるインドから別世界のオーストラリアへ。
Google Earthは凄
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モンキーマン(2024年製作の映画)

4.1

デヴ・パテル監督・脚本・主演の復讐劇は、社会正義の精神に貫かれてて面白かった!

ヒンドゥー教の神話にジョン・ウィック要素を混ぜつつ、マイノリティを迫害する保守的な権力者(インドなので主に宗教指導者と
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はじめまして、ピクルス:ウィン or ルーズ 誕生のひみつ(2025年製作の映画)

4.0

監督のキャリー・ホブソン&マイケル・イェーツの実体験の反映や、顔のパーツを自由に付け替える新しい技術開発などの舞台裏が面白い。

独特なふわふわの世界観の構築に「ソウルフル・ワールド」のセーターの質感
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ムーラン(2020年製作の映画)

3.5

アニメ版(好き)とは異なりミュージカルや恋愛要素を排した武侠映画。
ドニー・イェン様の華麗な武術シーンと、ジェット・リーの姿を拝めたのは良かった。

魔女のコン・リーが主人公を導く展開が熱く、ミン・ナ
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サウスパーク: 肥満の終焉(2024年製作の映画)

3.8

セレブがこぞって使用する減量薬オゼンピックを中心に、流行の実態と医療制度を下品に痛烈に風刺しキレッキレ。

リゾが代替品なのも笑うけど、今やボディポジティブを謳っていた本人が痩せてニュートラルにシフト
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ライオン・キング:ムファサ(2024年製作の映画)

3.7

正統派の貴種流離譚かつプライドランド建国神話。
弱く無能に描写されるタカが哀れ過ぎるし、横恋慕し命を助けてくれた兄弟を本当の意味で赦さなかったムファサも悪いのでは。

悲劇的な終わりを迎えると知ってい
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ボストン1947(2023年製作の映画)

3.8

実話じゃなければ信じがたい奇跡的なストーリー。
サクサク展開のスポ根モノで予定調和ではあるものの、祖国の誇りの象徴である太極旗を背負って走る姿が胸に響く。

イム・シワンの走りはひたむきで美しく見入っ
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サウンド・オブ・007(2022年製作の映画)

3.6

世界で最も有名な曲の一つ“ジェームズ・ボンドのテーマ”誕生秘話に始まり、60年以上に渡る007シリーズの音楽についてのドキュメンタリー。

様々な裏話が関係者から披露され、中心は音楽監督ジョン・バリー
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ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女(2016年製作の映画)

3.7

キム・デミョン見たさで視聴。
冒頭に史実と異なるフィクションとの断りがあり、李氏朝鮮王朝最後の皇女德恵翁主の苦難と忍耐の生涯を劇的に描く。

無力な王族に対しては複雑ながら全然知らない話なので興味深か
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