どなべさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

どなべ

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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

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前提として面白い映画で初めて120分見ていられるわけであって、それがさらにもう30分拘束したいのであれば、大名作でなくてはならない
その責任の重さを理解してない映画
カメラワークはこの方法が相当気に入
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罪の手ざわり(2013年製作の映画)

4.0

体制の批判ができる社会は体制が腐っていたとしても健全だし、体制の批判ができない社会は体制が腐っていなくても不健全だと思う
真顔でいきなり暴力シーンに突入するのはさすがオフィス北野といったところ

ジャングル・ブック(2015年製作の映画)

3.0

CGIのレベルは相当に高いので、いつもみたいにクソCGとか悪口を言えないのが悔しい
が、10年後にはそういう長所は残らない
映画の多面性のなかで、時間の風化に唯一勝てないのが映像技術だと思うよ

グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

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人間ドラマなのか政治ドラマなのかハッキリしなくて意図が謎だった
というか東ドイツを描いた映画って少ないから政治的側面に注目して見たかったのだが、そういうことは全部ナレーションで済ませれば良いという考え
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扉の陰の秘密(1948年製作の映画)

2.0

結婚した男の家に住み始めるが、入ることを禁止された部屋があって、男には裏の顔があった、みたいなどっかでみたような話
主人公の女の心情がナレーションでダラダラ語られるんだが、あまりのポエマーっぷりに全く
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邪魔者は殺せ(1947年製作の映画)

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IRAの男が警察に追われる話
当時の北アイルランドの政治情勢が分かるかと思ったが、IRAは設定に使われただけで特に意味はなかった
序盤で瀕死になった男が今にも死にそうに何時間も吹雪の中あちこち歩き回る
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失われた週末(1945年製作の映画)

3.0

オペラがめちゃくちゃカッコいい
小説がヒットすればアルコールをやめられるというロジックがよくわからなかった

The Thin Blue Line(原題)(1988年製作の映画)

3.0

1976年に起きた警官殺しとその冤罪で12年拘束されている男に関するドキュメンタリ
ミステリ映画ふうの再現vtrが各人の証言に合わせて何度も流れるので、インタビューだけのドキュメンタリに比べて見やすい
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恐怖のまわり道(1945年製作の映画)

4.0

低予算映画ということで派手に車を壊すようなシーンはないものの、むしろそういうシーンが必要ないことを確認させてくれるほどアイディアに満ちた映画だった
無駄を省けば1時間ちょっとで十分凝ったシナリオを描け
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The Chant of Jimmie Blacksmith(1978年製作の映画)

2.0

オーストラリアのアボリジニーの話
いつくかの仕事でひどい仕打ちをうけ追い込まれていく様子はほとんど奴隷同然で、侵略してきた白人への怒りをかき立てられるようになっている
胸クソ悪いというのが一番フィット
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タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

3.0

(天国へのカウントダウン)-(ダイハード)=これ
始まって40分くらいでタワーがインフェルノするのだが、そのあとまるまる2時間消火と脱出のシナリオがモッサリ描かれる
高層ビルの火災といえど1時間も見て
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ロボコップ(1987年製作の映画)

4.0

同時期にBTTFが制作された一方でターミネーターとこれが作られたのはとても偶然とは思えず、80年代が"コンピュータ"に期待と恐怖をもたらされた時代であったことがよくわかる
BTTFほど楽観的でもないが
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ディーバ(1981年製作の映画)

2.0

オペラ好きモッズ青年、アジア系の電波少女、黒人女のオペラ歌手、マフィアと繋がった売春婦殺しなど、設定だけで胃もたれする
街中でバイクを走って追いかけるシーンがあるが、カットごとに不自然に追いつくのがむ
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オクラホマ!(1955年製作の映画)

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ミュージカルだが、歌ってる間はストーリーが進まない上、肝心の歌に全然魅力がないため、罰ゲームの一回休みみたいな気分
しかもこの歌が会話3往復ごとくらいの密度で埋め込まれているので、長い・ダレる以外の感
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オー・ブラザー!(2000年製作の映画)

2.0

30年代のミシシッピのとある十字路でギターを持った黒人と出会い、悪魔に魂を売った白人3人がめちゃくちゃ歌が上手くなるという話
もちろんロバートジョンソンのオマージュで全編お洒落なサントラがつくのだが、
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リンカーン(2012年製作の映画)

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あれだけ大規模な奴隷制とかやめたくらいでさも良いことをしたみたいに語るのほんと胸糞悪かった
不良がふつうの事したら褒められるみたいな
つかアメリカ人もリンカーンを祀りあげてまともな白人がいたということ
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.0

これ長いしダレるし好きじゃないはずなんだけど、なんか好きなんだよなあ 何回も見ちゃうし
山月記の「人生は何ごとかをなすには短すぎるが何事かをなすには長すぎる」みたいなことばを思い出す

戦火の馬(2011年製作の映画)

2.0

スティーブン・Jポップ・スピルバーグは史実と現実を捻じ曲げてなんでも全年齢対象にしてしまう製作者だが、馬の映画で馬のCGを使うほど怠け者ではなくて安心した(トラの映画でCGのトラを出されたときはビビっ>>続きを読む

愛の果てへの旅(2004年製作の映画)

2.0

「グレートビューティ 」を見たので嫌な予感がしたが、やはり言葉遣いが難しく、あまり理解できなかった
カメラがゆっくりスライドして引いていくシーン多すぎなんだけど、これは宇宙が膨張してることを言いたいの
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逮捕命令(1954年製作の映画)

2.0

男が殺人の罪を着せられるところから始まって、殺される前に疑いを晴らせるかみたいな話
村人の勘違いが加速しまくって何重にも罪を着せられてゆくのだが、主人公だから最後には疑いが晴れることは明らかだし、何を
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ロング・エンゲージメント(2004年製作の映画)

2.0

第一次大戦で死んだとされる男の遺品を受け取った彼女が、生きている可能性にかけて探すという話
おとぎ話並みにハートウォーミングな骨格は好きだが、ウンコみたいなCGとそれをごまかすため小便かけたみたいに全
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ラストキング・オブ・スコットランド(2006年製作の映画)

4.0

スコティッシュ青年がひょんなことからウガンダ大統領と仲良くなり、独裁色を強めていく過程を主治医としてそばで見るという話
凶暴な独裁は臆病の裏返しであるというよくあるパターンだが、青年がイノセントである
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グレート・ビューティー/追憶のローマ(2013年製作の映画)

2.0

40年前に書いた小説の給料でずっと酒池肉林してきたジイさんが、その40年を振り返ってもう一度小説を書こうとする話
一目見ればフェリー二のオマージュに気付くし、あの時代のイタリア映画をもう一度、というこ
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ブランカニエベス(2013年製作の映画)

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サイレント風白黒にすればオシャレになると思ってるよくある映画のひとつ
結局ビビってBGMはバキバキに主張しちゃってるしセットもカメラも最新
古めかしくして"わかってる製作者"と思われたかったが同時に予
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

2.0

サーカスとは冷戦時代のイギリス情報部のこと、その幹部にソ連のスパイがいるという意味のタイトルらしい
このスパイを見つける話だが、ぼーっとみてたら簡単においてかれました すみませんでした でも見ていたく
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.0

ダニエルクレイグ記者が毛利小五郎よろしく40年前の少女失踪事件の依頼を富豪から受け、コナンくんの代わりにドラゴンタトゥーの女をパートナーにするという話
事件はかなり面白そうなんだが、この女が"ぼくのか
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メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)

2.0

特撮とかアニメとの合成はあるものの、40年代ほどのディズニーの勢いは見られなかった アニメとの合成も40年代にやってるからね
描かれるキャラクターも普通の動物ばかりでキャラ立ってないし あと長い
「ウ
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天国の口、終りの楽園。(2001年製作の映画)

3.0

青年2人がエッチなお姉さんとドライブするというロードムービー
「アメリカングラフィティ」や「卒業」を思わせるシーンもあるが、いかんせん青年の成長=性的経験にとらわれすぎて大味
だがストーリーの進行とと
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シカゴ(2002年製作の映画)

5.0

ミュージカルと平場のカットバック、刑務所のシーンなど
爆裂満点侍

エレファント(2003年製作の映画)

2.0

銃乱射はたまたま起きてしまう交通事故や天災とか、テロや戦争みたいに原因が高度に複雑なイシューと違ってただの利権問題でしょ
"キレる若者"的な社会問題にしたいのか、何気ない日々を大切に過ごそうと提案して
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アダプテーション(2002年製作の映画)

2.0

スランプ脚本家の人間関係の話
前半は結構おもしろいドラマで、メタっぽいネタとか自己嫌悪の心理描写なんかも悪くないしうまくやれば軽めのウディアレンくらいになったと思うが、後半のプロットが本当にひどい だ
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御法度(1999年製作の映画)

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ガイジンがすきそう、サムラ〜イ、ハラキリ〜、セヌセイ!アー!とか面と向かってやってくるアメリカ人多いしな

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

3.0

ガイリッチーもはじめはタランティーノの影響をもろに受けてたんだな
街の汚さはかなり好きだが、演出がオシャレすぎるのが残念
オシャレともちょっと違うな チンピラの"切れたらヤバいエピソード"がいちいち
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少女は自転車にのって(2012年製作の映画)

3.0

少女が自転車を欲しがる映画で、ふつうに考えればアメリカンニューシネマで若者がこぞって車やバイクに乗ったのと同じように、子どもにとっての自由の象徴といえる

サウジアラビアなど一部の厳格なイスラム圏では
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