ミシンそばさんの映画レビュー・感想・評価

ミシンそば

ミシンそば

愛すべき夫妻の秘密(2021年製作の映画)

4.1

「シカゴ7裁判」なんかの他のアーロン・ソーキン作品同様にセリフがもんのすごく多くて、字幕鑑賞には適さないので吹替版で鑑賞(アマプラはちょっと字幕がアレと言うのも少しあるが)。
結論から言うと、めちゃく
>>続きを読む

アオサギとツル(1974年製作の映画)

3.8

普遍的な(古典的とも言う)すれ違いのラブストーリー、意地の張り合いを動物同士に落とし込んだアニメーションって所感。
当時のソ連(東側)じゃ実写でこう言う映画撮れなかったんじゃないか?ってなくらいにはロ
>>続きを読む

ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

3.4

ちょっとした違和感に主人公が気付き、そこから糸口を掴んだり壁にぶち当たったりしつつ、最後には解決へと導かれる事件真相解明・追体験系スリラー。
「THE GUILTY ギルティ」と似たようなもんかな、と
>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.7

これ多分、リメイク元のフランス映画も観た方がよかったな……でも製作の裏には監督や演者の並々ならぬ努力が見えるゆえ、別物ととらえてもOKかも(原作が酪農家なのに対し、こちらは漁師で、ヘダー監督にとっても>>続きを読む

キツネとウサギ(1973年製作の映画)

3.4

いかにも民話原作っぽい感じな素朴なお話(当事者のウサギからしたら心休まらない展開の連続だが)
キャラクターの造形が抜群にいい。
狐だけが女性キャラで、スカート履いててめっちゃ強いのはソ連のお国柄か?

ロスト・ドーター(2021年製作の映画)

3.9

まず、無茶苦茶イジワルな映画だな、と思ったのが所感。
マギー・ギレンホール、すげえ演出も構成も上手いしもっといっぱい撮ってほしい。

話の骨子にあるのは「後悔」
自分が母親に向かない、母性がない、この
>>続きを読む

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

4.0

疎遠だった旧友と一泊野宿で秘境の温泉に浸かりに行く。
マジでこれだけ、これが全てなのに、ケリー・ライカート作品をこれから観ていこうと思える傑作。
画作りもそうだし、場面転換も抜群にうまい。
ライカート
>>続きを読む

ミュンヘン:戦火燃ゆる前に(2021年製作の映画)

3.4

映像の世紀などでは軽く流され、また全てを知る後世の人間の視点からすれば「茶番」でしかないミュンヘン会談とズデーテン割譲の裏で動いた間諜たちの物語。
小説原作なのね…当然のように未読。

冒頭の楽しい学
>>続きを読む

ナイトジョガーズ(2021年製作の映画)

3.6

ほぼセリフ無しの静かな戦いであり、下心丸出しの戦いでもある短編。
赤い服の男が増えるたびにフフッって笑いが込み上げる。
後から出てくる人ほどガチ目のジョギング玄人っぽい感じなのがまた……

セリフがほ
>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.0

グッチ一族の凋落を非常に淡々と描く、大作大河ドラマ。
最近リドリー・スコット御大こういう長尺映画ばっか撮ってるなぁ…と思っていたが、この映画は160分がそれほど苦にはならなかった。
途轍もない野心家パ
>>続きを読む

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.0

うーん…あんま面白くなかった。
平坦とは言わないが起伏の少なく、どこかで見たことがあるようなこの話は刺さらない人には全く刺さらないだろう。
事実、自分にとってもクリント・イーストウッド以外の誰かが作っ
>>続きを読む

コーラスライン(1985年製作の映画)

5.0

自分のなかでオールタイムベストには上弦の鬼や下弦の鬼のように明確な序列があって、一位から五位は揺るぎない別格。
だが、その牙城を崩しかねないレベルで好きになれる作品に出逢えた。
それがこのコーラスライ
>>続きを読む

ゴースト・ストーリー(1981年製作の映画)

1.5

自分の意思で観始めたはずなのに、終始「俺は一体何を観させられているんだ…」と言う感想しか浮かんでこない映画だった(特に回想が辛い…緩慢過ぎて)。
最序盤の特殊効果の時点でちょっと嫌な予感がしていたが、
>>続きを読む

ケルジェネツの戦い(1971年製作の映画)

3.0

タタールとの戦い、と言うのは作中に登場する不気味な鴉軍を見れば説明なしでもギリギリ理解可能。
イコン画の大胆な作中利用もなかなかに作り込まれてる。

台詞は冒頭以外にほぼないが、何となく言わんとしてい
>>続きを読む

25日・最初の日(1968年製作の映画)

1.3

題材はアカすぎて、ハッキリ言って嫌いなんだが、音楽と画の勢いでどうしようもなく押し切られる。
まあ、押し切られたところで…なんだが。
作らされた感が強い、超恣意的な作品。
最後の崇高な演説は、100%
>>続きを読む

天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

4.7

新作を差し置いて、午前十時でやってた本作を観てきた。
ぶっちゃけテレビ放送で何度も観て、内容はほぼ全部知ってるんだが、何気に字幕版は初めて観た。

明らかに、映画館で観たらテレビで観るのと違う感想が浮
>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

5.0

劇場鑑賞新作年内一本目は、これ以外あり得ないでしょう。
…だが、文字にして表せる感想があまりにも少ない……!
他愛のないワードすらネタバレになる。
これ以上のスパイダーマン映画は今後恐らく作られないこ
>>続きを読む

フィンチ(2021年製作の映画)

4.5

何かの拍子に戻るかもしれないが、一先ずApple TV+も明日で無料期間終了、継続もしないつもりなので見納めに鑑賞。
これを観ずにApple TV終わる選択肢もあったのかって…と思わずにはいられないレ
>>続きを読む

霧の中のハリネズミ/霧につつまれたハリネズミ(1975年製作の映画)

3.7

非常に素朴な短編アニメーション。
大きな外の世界が内包する恐怖と優しさ、掛け替えのない友情に作品を通じて触れられる。
欲を言えば、スレた大人になってしまった今ではなく、子供の頃に出会いたかった。
ハリ
>>続きを読む

アクエリアス(1986年製作の映画)

4.2

再鑑賞。

超悪趣味、ツッコミどころ満載、倫理観置き去り(殺人鬼だけでなしに被害者たちも結構…)。
なのに、軽妙なロックと荘厳ささえ感じられる死体の使い方。
殺しのバリエーションの豊富さで、全く飽きさ
>>続きを読む

スワン・ソング(2021年製作の映画)

3.9

未来にはこれが当たり前になる、そんなことをグレン・クローズが語っていたが、ここまで完璧だとハッキリ言って気色が悪いと思わざるを得ない。
サスペンスに昇華しやすいクローン入れ替わりモノなのだが、終始優し
>>続きを読む

ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

3.9

マクベスがどうしても観たくて、止む無くアップルtvに加入して鑑賞。
この作品も去年から気になっていただけあり、観ることに何の躊躇いも湧かなかったし、非常に素晴らしい作品だと思う。
(Apple TVの
>>続きを読む

立ち去った女(2016年製作の映画)

4.4

2021年ランタイム2時間50分越えの映画を観ること、実に24本。
総合ランタイム、約95時間。

その企画のラストを飾ったのは、長回し多様のモノクロ映画。
且つ、初鑑賞となるフィリピン映画でもある。
>>続きを読む

木靴の樹(1978年製作の映画)

3.8

素人だからこそできる演技というものの完成形であり、ネオレアリズモの風をも感じられるエルマンノ・オルミ監督作。
木靴と街路樹のエピソードは飽くまでその中の一つに過ぎず、19世紀末から20世紀はじめの、地
>>続きを読む

山猫(1963年製作の映画)

2.9

録画していたのを漸く鑑賞。
気宇壮大にして華美、然れど病的な腐臭が漂う、二重の意味で旧時代の映画と言うのが自分の所感。

まず、アラン・ドロンが思ったより布眼帯付けてないことに、今回観て驚き。
統一さ
>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.4

起こるべくして起こる人災、と言う感じのする政治風刺色の強いダークコメディ。
「マネー・ショート 華麗なる大逆転」や「バイス」がとことん自分に合わなかったアダム・マッケイ作品だが、これがなかなかどうして
>>続きを読む

ある結婚の風景(1974年製作の映画)

4.3

U-NEXTで観れると知った時に少しだけ観るのを躊躇った。全六話構成のドラマシリーズ(映画用に編集した短縮版もあるが、今回観たのは無論完全版)。
終始一貫して地獄だが、ベルイマン入魂の作品だけあり、地
>>続きを読む

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.9

実は呪術廻戦って原作もアニメも未履修(テレビスペシャルの総集編だけは観た)。
結論から言うと、原作履修者よりノレたという自覚こそないものの、作品としての骨子は非常にしっかりしていて、台詞回しが出来過ぎ
>>続きを読む

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.3

なぜもっと早く今敏を知っておかなかったのか、今日BSでの放送を観て去来するのは間違いなくそれ。
毎年観たくなるような愛おしい寓話であると同時に、海外で今敏が高い評価を受けるのも頷けるとてつもない映画だ
>>続きを読む

美しき諍い女(いさかいめ)(1991年製作の映画)

3.5

何度かレンタルしたが、観れず仕舞いだった本作。
エマニュエル・べアールの脱ぎっぷり、描画シーンではほぼ常に乳と尻と陰毛をさらけ出しているが、これがまた不思議なくらいにエロス皆無。
ミシェル・ピッコリ演
>>続きを読む

ガール・オン・ザ・サード・フロア(2019年製作の映画)

3.3

ただのB級ホラーにはしない、そういう気概自体は感じるB級ホラー。
「サスペリアPART2」などを筆頭に、名作ホラー・サスペンスを彷彿とさせる展開が多分に盛り込まれた脚本は、それらの名作とは雲泥の差の出
>>続きを読む

荒野の追跡(1954年製作の映画)

3.6

「逮捕されたことがねぇから分かんねえな」
「偶然だな。俺も逮捕をしたことがない」

西部劇にしては妙に洒脱で、疾駆シーンの迫力に満ちた映画。
オーディ・マーフィ主演のユニバーサル西部劇は実は初めて観る
>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

4.2

NETFLIX映画でハズレが多い(俺が勝手に)と思っているのは、アメリカ映画(当たりもかなり多いが)、ポーランド映画、そして日本映画。
だが、この浅草キッドはものすごく良かった。
そして失礼ながら劇団
>>続きを読む

サマーゴースト(2021年製作の映画)

3.2

陽の演出が上手いアニメ映画は名作。
やや淡々としている印象を受けたが、それはランタイムの短さゆえだろう。
短いランタイムの中で、主要キャラ三人が抱える闇と悩みを、最大限掘り下げてサマーゴーストこと絢音
>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.4

自分が女性だったら、ある意味今よりもハマったかもしれない。
相当に練り込まれた脚本と、田舎出身者が都会で地獄を見るというよくあるプロットを徹底して露悪的に突き詰めた演出、そして悪夢の演出全てが奇跡的に
>>続きを読む

パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.6

少々値は張ったが地元の映画館ではやりそうもないのでU-NEXTで鑑賞。
作風はポップだが、胸糞映画と言っても差し支えない。なのにスッと観れる。飲みやすい毒薬みたいな映画。

「ゴーン・ガール」は怖すぎ
>>続きを読む

>|