ヤマさんの映画レビュー・感想・評価

ヤマ

ヤマ

ごくまれにレビューします。

映画(286)
ドラマ(9)

未来のミライ(2018年製作の映画)

4.5

細田守監督作品の中で断トツの出来。
シンプルで普遍的な題材をとても丁寧に描いた、本気の力作。
 
監督の作風は、ありふれたミクロな日常の中にSFファンタジー世界を見出だすというもので、藤子不二雄が提唱
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.6

むっちゃ面白い。車は楽器に成り得る。
カメラの寄りや振りまで巧妙にリズムに乗せて動き、犬の鳴き声まで音楽に合わせてビートを刻むのだ。アカデミー編集賞持ってけ。
かなり特殊な作風ながら、ストーリーは王道
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ザ・ロック(1996年製作の映画)

4.8

擦りきれるほど観た。
ショーンコネリー、ニコラスケイジ、エドハリス、最強。男の"粋"を知りたくばこれを観るべし。
小学生の頃から学校で映画観賞がある度に毎回推薦してきたけど、採用されたことがない。
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アルカトラズからの脱出(1979年製作の映画)

4.3

イーストウッドかっこよすぎ。顔で語れる俳優がいれば台詞は不要。

怪盗グルーのミニオン大脱走(2017年製作の映画)

4.0

「映画を観たぞ!」という感じはしないのだが、そのライトさに心地良く浸れる。陸海空のアクションてんこ盛りで目が飽きない。
ツッコミ役不在の混沌としたボケの応酬に圧倒されているうちに終わった。これは面白か
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パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(2017年製作の映画)

3.4

ディズニーの手癖が…。
流石に最近の色々なディズニー作品と方向性が寄りすぎで、監督の意思というよりほぼマーケティング主導なんじゃないかと思ってしまう。
リブートっぽい感じだす展開はアレ、ラストにあの人
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.5

ポスターに偽り無し。ジョンウィックが常に狙われる演出として、敵が360度どの方向からもフレームインしてくる。
彼を画面の中心に据えながら流動的に戦闘空間が続いていく殺陣の感覚がたまらん。

消音無しで
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セトウツミ(2016年製作の映画)

4.0

オチのないオチがあるのが日常っぽくて良い。
ドラマの無い日常こそ青春の大部分であるという哲学を感じる。

WE ARE X(2016年製作の映画)

3.7

こんな映画にし甲斐があるバンドがあるのかと言わんばかりの内容。
96分の短い時間でありながらXの歩んできた歴史を知れる。
自己啓発セミナーに洗脳されて山田邦子みたいな風貌になってしまったTOSHIが見
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溺れるナイフ(2016年製作の映画)

4.2

凡人には決して踏み込むことのできない聖域で戯れる王者二人にひたすら見下される。
映像はキタノ映画のような写実的な青春感を醸していて、雰囲気が抜群に良い。
ただコウと夏芽のキャラクターがやたらファンタジ
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フィッシュマンの涙(2015年製作の映画)

4.0

魚人間という表情が読み取れないキャラクターだからこそ生まれる悲哀や笑い。
人間から切り離された彼が見ている景色が何なのか、それを読み取っていく面白さがある。彼が最後に望んだ願いにグッときた。泣くな、フ
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NERVE ナーヴ 世界で一番危険なゲーム(2016年製作の映画)

3.7

"闇サイト"という表現にかなりの古くささを感じつつも、序盤のお色気チャレンジにまんまと釣られそのまま96分持っていかれる。
アメリカのティーン向けにネットリテラシーを説く話としては、説教臭くなりすぎず
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X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)

3.4

最強最悪の敵が登場してもなんか盛り上がらない。
X-MENはヒューマンドラマに重きを置く物語であり、話の規模が壮大になればなるほどブライアンシンガーと得意としている作品の方向性から外れていく。

最終
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

4.1

大人同士の小粋でシニカルな笑いが楽しく、目的がよくわからない敵との戦闘パートより、動物探しパートとゆるい会話シーンの方が面白い。
20世紀初頭のNYとデヴィットイェーツのシックな映像の相性が良く雰囲気
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.7

強盗が返り討ちにされるだけで十分面白い設定だったので、終盤の展開は惜しい。どっちにも感情移入しにくいモヤり。
観ている間は間違いなく面白かったが、今思い返すとあんまり残ってない。
歩いてくるじじいに轢
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.0

つまらない普通の人生を選択したレントンが、ニヤつきながら不確定な未来に歩き出した前作のラストこそ、たまらなくクールで切ない青春感だったので、その後の顛末は見たいものではなかったかな。

ただダニーボイ
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何者(2016年製作の映画)

4.6

日本が陥っている評価社会化への警鐘。
自分が何者かを定めるのは自分ではない何者かであり、誰かを何者かと定めることは自分を何者かにする。
では果たして、本当にあるべき姿の何者とはどんな者なのか。
人が人
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.2

男女の出逢いというものは奇跡だーー
というぐうの音も出ない論理の上に敷かれた物語なので、あらゆる超常現象もそれだけで説明がつく。まさに完全無敵。
日本が生み出せるエンターテイメントの最高峰でしょう。何
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虐殺器官(2015年製作の映画)

3.4

伊藤計劃は全て未読で、イケボにも興味の無い自分には大変辛い授業を履修してしまった気分に。
冒頭のスマホの設定を英語→日本語に変える演出はクール。

パッセンジャー(2016年製作の映画)

4.0

人の倫理観をサラっと問うてくるので、誰かと一緒に観たら激論になること請け合い。
「自分ならどうする?」と考えずにはいられないテーマで、感情移入できればできるほど面白い。設定勝ち。
起承転結の運びは色々
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SING/シング(2016年製作の映画)

4.5

誰よりも夢を見る大馬鹿野郎がいるおかげで、諦めた夢を叶えられる人たちもいるのだ。
夢の伝染をしっかりと描いたこれこそがスポ根音楽映画だ!

音楽映画ではあるが、歌を披露するためのミュージカルではなく、
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モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

4.0

今までディズニーヒロインを可愛いと思ったことはほとんどなかったけど、今回のモアナは可愛い。
だいたいディズニーのプリンセスは最初から異様に人間が完成されてるか、異様にメンヘラかどっちかのイメージだが、
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インナー・ワーキング(2016年製作の映画)

1.5

記号のような労働への偏見、遊びへの上げ描写。
パソコン=悪、サーフィン=善 みたいな安直っぷりには愕然とした。
墓ギャグは最初は笑ったが、天丼は3回までだというのにしつこく4回も5回も繰り返し、笑った
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[リミット](2010年製作の映画)

3.8

全編、箱の中でギャーギャー言うライアンレイノルズだけで構成。この潔さ良し。

よくある量産型の理不尽密室ホラーではなく、昨今の誘拐人質問題を提起する社会派寄りの内容。
展開はひたすら携帯で外界の誰かと
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グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.7

至高の一本。これ以上にくだらない傑作はあるのだろうか。
アホの極みであるフェイク予告も含め、B級映画喰いにとって夢のように楽しい作品。
35mm版で観れた、目に焼き付けたよありがとうパレ男。

ピープルvsジョージ・ルーカス(2010年製作の映画)

3.8

プリクエルを批判し、ジャージャービンクスの首を切断し、チューバッカ主演の黒歴史テレビ特番を晒す。
そんなスターウォーズという文化の中で様々な一喜一憂をする人々を映すドキュメンタリー。面白い。

ep1
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.6

全てがゴジラに始まり、ゴジラに帰結する。
登場人物はゴジラの話しかしない。ゴジラによって引き起こされる事件だけが起きる。皆ゴジラに殺され、ゴジラに生きる。

どれだけ早口で難解な用語を話されても、対ゴ
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

4.2

悪に手を染めてしまい正しき道へと戻れなくなった奴ら。
でも彼らには愛する者がいて、そして愛する者のために戦う!

普通の人間としてのレールには戻れないという葛藤と、その中で分かち合い育まれる友情。
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ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

3.9

傑作「お!バカんす家族」に続き、クリスヘムズワースの演技が素晴らしい。
もはや画面内に存在していなくても、残り香で笑わせてくる域に達している。この腕は間違いなく本物である。

好きなことをして、生きて
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ファインディング・ドリー(2016年製作の映画)

4.0

近年垣間見られたピクサーの狂気っぷりをこの上なく感じられる混沌とした作品。
「こんにちは、八代亜紀です」という観客の脳を一瞬でゲシュタルト崩壊させる意味不明な一撃に完敗。
このままパッケージ化されて後
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マンダレイ(2005年製作の映画)

4.0

ラースフォントリアー監督・脚本のアメリカ三部作の二作目。

ドッグヴィルを去ったグレースは、白人が黒人を奴隷として使役しているマンダレイ大農園へと辿り着く。
「未だ奴隷制度が残っているなんてありえない
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クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃(2016年製作の映画)

4.2

本作は映画でありながら、クレヨンしんちゃんの魅力的要素である"家族"と"日常"をとても大切にしているのが嬉しかった。

メインの舞台が夢の世界ということで、日常と非日常にはっきりとした線引きをして展開
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

4.3

取り返しがつかないところまで踏み込んだ。どうなるフェイズ3。

信念の下にヒーローがヒーローのとどめを刺そうとする映像。正直キツかった。少年心が打ち砕かれる。
シビルウォーはマーベル映画の一種の集大成
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.6

もう"起こっている"ようにしか見えないリアルさ。とてつもない没入感だった。

没入はしたけど、気分が高揚したかというと微妙。
血、死体、凍傷、と画力が強烈な上に、それを長々と変わらない風景で見せられて
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.6

強大な一大組織と化したカトリック協会に挑むチームの熱い物語。
ただこの事件の真相自体は「ダウト」を観たときに調べてわりと知っていたので、そこまで食い入るほどはのめり込めなかった。

あといかんせんアカ
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バンクシー・ダズ・ニューヨーク(2014年製作の映画)

4.4

傑作ドキュメンタリー「イグジットスルーザギフトショップ」と違い、本作はバンクシーが制作には関わっていないので一抹の不安が過っていたのだが…。

関係なかった!
どっちの視点から見ても面白いもんは面白い
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