botanicsさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

botanics

botanics

映画(63)
ドラマ(55)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

マグノリア(1999年製作の映画)

3.9

複数のエピソードが目まぐるしく展開していく感じがいい。どこかしら傷んだ人々の話だが、根っからの悪人がいなくて、むしろいい奴がい多いのもよい。
主に描かれるのは親子葛藤だが変に盛り上げたりオチをつけよう
>>続きを読む

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

忍者集団に修行でお世話になっておいて最後ちょっとひどくね?ってとこで見る気なくして、あとは倍速。
原作でグールが悪者キャラで、渡辺謙が「ゴッサムシティを破壊する」なんて言ったとしても、あの時点じゃただ
>>続きを読む

ア・フュー・グッドメン(1992年製作の映画)

4.0

世界はなかなかこうはいかないからこそ、こうあってほしいと思える話。TV放映の途中から見たので、UNEXTで見直し。
長いがトムの成長がていねいに描かれていて飽きない。

翻訳はTVのほうがていねいだっ
>>続きを読む

バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

4.5

いやー面白かった。
軽いアクション物かトップガンの劣化版かみたいに思わせるこのメインビジュアルはやめたほうがいい。
最後はちゃんと人生を考えさせてくれる話。
メインの役者がそれぞれにいい。

赤い影(1973年製作の映画)

3.6

2人っきりで不気味に笑う老婆たちが、まんまマルホランドドライブの老夫婦だった。
いろんな映画に影響を与えたのだろうと思える作品。

さざなみ(2015年製作の映画)

4.6

スイミングプールがよかったので老いランプリングの映画を続けざまに見ているが、これもよい!
演技、存在感、老いてもお美しい姿・・・。
物語は老年夫婦の危機という意味ですごくよくできている。過去に嫉妬と言
>>続きを読む

キューブリックに魅せられた男(2017年製作の映画)

4.1

アシスタントであるレオンのあまりの酷使されっぷりにキューブリックが嫌いになりそうなドキュメンタリー。
今で言うところのやりがい搾取ってやつ?
キューブリックは映画の製作費が安くて映画会社から褒められた
>>続きを読む

BUG/バグ(2007年製作の映画)

3.8

フリードキン・アンカットを見て気になって鑑賞。
15年前の作品ながら古さを感じさせない。結構面白いんだけどなぜ売れなかったのだろう。時代に合ってなかったのかな。今ならもうちょっと売れる気がする。
静か
>>続きを読む

エスケーピング・マッドハウス(2019年製作の映画)

3.8

ミステリーな作りなのに作品紹介がネタバレになっててびっくり! アメリカあたりでは有名な話で隠す必要もないのかもしれないが。
どこまで真実かわからないが、この時代にこんな女性が存在していたことに驚いた。
>>続きを読む

ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

3.9

さすが人気恋愛映画、俳優陣が豪華なのもあって2時間超えの長尺をまったく感じさせない。コリンファースのエピソードが一番好き。こりゃ惚れちまうだろーというのが一番よく表現されていたし、ベッタベタのラストも>>続きを読む

パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.6

コメディといわれても笑える部分はほとんどないブラックなお話で、むしろノワールものという感じ。といっても任侠みたいな美学も皆無なので、登場人物の誰にも共感できない。
ただし風刺はびんびんに効いているので
>>続きを読む

ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂(2013年製作の映画)

4.3

史実に基づいたエベレスト映画2本目として鑑賞。「エベレスト」は辛いものがあったが、こちらはそういう意味では安心して見ていられる。
映像に関係者の音声を重ねているだけで、ドラマ仕立てではなく感動させるよ
>>続きを読む

エベレスト3D(2015年製作の映画)

3.5

エベレスト登山がどういうものかを知るにはいい映画。
厳しい自然と対峙するとき、感傷は禁物なのだと教えてくれる。
結末はわかっているので、比較的のんびりしている前半も不穏な気持ちで見るしかない。後半1/
>>続きを読む

ラースと、その彼女(2007年製作の映画)

4.8

なんとも優しい映画。
愛すべき青年ラースの成長の物語だが見守る周囲の人々がみな温かい。
おせっかいな女性陣が最初はうざい感じがするが、結局そういう女性たちがいてこそ関係性って成立するんだと再発見。

リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.5

どこまでも夫を支えるゲルダが切ない。
必要以上に感傷的になることなく、メッセージ性も極力控えめ、それでもしっかりと2人の愛と苦悩を描き切っており素晴らしい。映像もたいへん美しく、テンポのよい展開で文芸
>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

1.0

日本人の悪いほうのステレオタイプをこれでもかと見せつけられる映画。一昔前とはいえ、これが脚本賞を取ったことに衝撃。ハリウッドって差別的表現には寛容なんだなとウィルスミス事件同様に感じてしまった。
Lと
>>続きを読む

娼年(2018年製作の映画)

4.3

予備知識なしで見始めて、わたしは一体何を見せらてるんだ!?としばし茫然となったが、五千円札のシーンで早くも爆笑。いいセンスしてる。いきなりプラトンを語り出したりするのも笑える。
俳優さん達はじめ、みな
>>続きを読む

フェイシズ(1968年製作の映画)

3.5

1960年代なのにテーマも展開もあまり古く感じられない実験的な映画。
やたらと中高年男性がきもちわるく身勝手に描かれているのも当時としては新しいのでは?(よく知らない)
女だってどっこい生きている、と
>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

5.0

ひとことで言いつくせない不思議な作品。
ハードボイルドでバイオレンスなのに、どこかおかしみやあったかさがある。なによりこの監督の作品には愛がある。
主人公がシブい中年女なのがまたいい。派手なアクション
>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

4.2

エンタメでありながらもなかなかに人生を考えさせられるドラマで、見ている間はその世界観にどっぷりと入り込める。
全体的に老けメイクがイマイチだが(特に主役ファミリーの両親)、黒人だからシワが目立たない~
>>続きを読む

セブン・サイコパス(2012年製作の映画)

4.8

サムロックウェルのちょっとオカシイけど憎めない奴っぷりがよい。個性的なサイコパスが次々出てくるが、みんなどこか憎めない連中。
グロいシーンやシリアスなシーンも少しあるが、基本劇画チックというかコメディ
>>続きを読む

ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.5

ホアキンもホフマンも依存症だったということを考えるとなんだかしんみりしてしまう。全体的に切なさがずっと漂う映画。
新興宗教に集う人たちの切なさが漂ってるのかも。

ホアキンは「ジョーカー」よりこっちの
>>続きを読む

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.0

ロブスター、聖なる鹿に続いて鑑賞。
恋愛・結婚・家族に人が抱く幻想を、皮肉を込めて、黒いユーモア交えて打ち砕く点は期待を裏切らない。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.0

ロブスターが結構面白かったので、その流れで噂の鬱映画を見たが、それほど鬱でもグロでもなくヨシ(冒頭だけちょっとびっくり)。加害と被害がぐるんぐるん入れ替わって最後相対化しちゃう感じが好き。
神話がモチ
>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

4.1

ブラックユーモア満載の大人の寓話って感じで面白かった。カップル主義と独身主義の極端な2つの世界の対比は、どっちも宗教になると地獄なんだなと笑っちゃう感じ。結婚派の独身狩りや、独身派から結婚派へのテロリ>>続きを読む

ユリゴコロ(2017年製作の映画)

3.0

松ケンと吉高の醸し出すものでぎりぎり3点。がんばって作ってるとは思われるが、お話がちょっと残念。情にほだされるならそれはもうサイコパスじゃないし。
最初は快楽殺人者なのに、途中から邪魔なものは冷徹に排
>>続きを読む

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.3

サイコパスな血筋のほどよいサイコっぷりがリアリティあり。ブルジョア一族ってこんな闇抱えてそうだもんね。
祖父と孫が静かに共鳴しあう場面では、アガサクリスティの某作品に着想を得たのかな?と思った。
ポス
>>続きを読む