eop421さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

マジック(1978年製作の映画)

3.0

こんなに若いアンソニー・ホプキンスを見たのは初めてかも?若い頃から独特な雰囲気ありますね。人間の狂気を演じるのが上手い役者の一人なのだな、と改めて思いました。腹話術は自分の二重人格を上手く隠すための手>>続きを読む

白い肌に狂う鞭(1963年製作の映画)

2.5

マリオ・バーヴァ3作品目。サディスト男子が死んでからも美女に鞭をふるうという怪奇映画です。クリストファー・リーがサディスト男子を演じております。勘当されたのに舞い戻ってきたクルト。弟と結婚してしまった>>続きを読む

悪魔の植物人間(1973年製作の映画)

3.6

冒頭、植物の成長を早回しで見せられるのですがこれが素晴らしくて期待感増します。植物ってなんてグロテスクで艶かしいんでしょう。巻き戻して何回か観てしまいました。何でしょう、フリークス+ザ・フライと言った>>続きを読む

モデル連続殺人!(1963年製作の映画)

3.0

マリオ・バーヴァ2作品目。イタリアのホラーって(あくまで昔です)エレガントさといかがわしさのバランスが良いですね。『クレイジー〜』と同じで、ファッションデザイナーがらみのお話です。美人のモデル達が次々>>続きを読む

嵐が丘(1988年製作の映画)

3.0

撮影ドキュメンタリーで監督が『原作をあまり変えていない。』と言っていたけど、そんなことないんじやないか?と思いました。原作の登場人物達の意味不明な行動が、こちらの作品では理解できるものになっており、あ>>続きを読む

クレイジー・キラー/悪魔の焼却炉(1969年製作の映画)

3.0

花嫁衣装を着た女子を主に殺害する変態デザイナーのお話です。何故故に殺人を繰り返すのか?財布の紐を握る奥方へ憎しみや、最愛の母の死などが絡んでいるのか?となんとなく読める展開。マザコン男にありがちな理由>>続きを読む

御法度(1999年製作の映画)

2.0

私にはこの作品の面白さがよくわからなかった。映像の構成も気に入らない。配役にも疑問…。周りを虜にするほどの美男子には見えないんですよね、松田龍平が…。演技もぜんぜん良くないしセリフも棒読みで他の役者と>>続きを読む

スライ・ストーン(2015年製作の映画)

3.5

時々聴きたくなる、という程度でスライ・ストーンのことはよく知らなかったのです。逮捕されたり裁判沙汰で、なんだかお騒がせな人なのかな?と思いました。確かに彼の名前を聞かないよなぁ、と思ったら隠遁生活を送>>続きを読む

悪魔の虚像/ドッペルゲンガー(1970年製作の映画)

2.5

内容を知らずに題名で選んでしまった。自分の分身が自分を乗っ取っていく、というのは確かに悪魔の仕業か?と思うも、どうもそうではなく…。悪魔と対決とはならず結局分身に負けて命を落とす、というオチでした。作>>続きを読む

イヴの総て(1950年製作の映画)

4.5

『嘘つきは泥棒の始まり』とはこのことか、というお話。私が鈍感なのか、話しの展開が読めず後半になってやっと気がつくという…。でも鈍感なぶん非常に楽しめたかも?最初はマーゴの我儘で気分屋な所が鼻についてし>>続きを読む

もののけ姫(1997年製作の映画)

4.5

今更ながらやっと観ました。ジブリ作品はあまり興味が無かったのてすが、ここ最近気になり始めて観てみることにしました。表現が強烈。たたり神って本当にあるような気がします。サンのあの人間への恨み、どうすれば>>続きを読む

地獄のバスターズ(1976年製作の映画)

4.0

この作品へのオマージュとして作られたのがタランティーノの『イングロリアス・バスターズ』。観てみたいと思いつつ今更になってしまいました…。非常に面白かったです。"ならず者"って普通の人にはない変な度胸や>>続きを読む

鬼軍曹ザック(1950年製作の映画)

4.0

朝鮮戦争時のお話です。一人生き延びた軍曹ザック。戦争孤児の韓国人の男の子に助けられます。最初は邪魔者扱いしてたけど、男の子の人懐こさ、無邪気さにほだされるのです。鬼軍曹とありますがぶっきら棒だけど、鬼>>続きを読む

アウトサイダー(1981年製作の映画)

2.5

タル・ベーラの初期作です。その後の彼の作品の片鱗は伺えます。カラー作は初めてで新鮮でした。ドキュメンタリー要素もある作品です。社会主義の時代の様子は先の見えない閉塞感を感じますね。なんだろう?このネガ>>続きを読む

ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

4.0

久し振りにペドロ・アルモドバル作を観ました。役者さんの演技が非常に印象に残った感じです。アントニオ・バンデラスってなんだかギラついた男前な俳優さんと思ってました。けれどこの作品ではそんな影もない、病に>>続きを読む

蛇の卵(1977年製作の映画)

3.5

ベルイマン作ということを意識して観ると違和感を感じるこの作品。そこは考えず純粋にサスペンス映画、と割り切ってしまえばなかなかの良作です。知らず知らずに実験台になっているなんてこんな怖いことあるでしょう>>続きを読む

パンプキンヘッド(1988年製作の映画)

3.5

エイリアン2などで有名な特殊メイクアーティスト、スタン・ウィンストン監督作です。中学生の時よく読んでいたホラー系の漫画雑誌に、新作として紹介されていたので観たのでした。だいぶ前に観たので話しはなんとな>>続きを読む

無防備都市(1945年製作の映画)

4.0

ナチス、ファシストからイタリアを解放しようとしたパルチザン達。そのレジスタンス運動を描いた作品です。決して忘れてはいけないことだという監督の思いからできた作品でしょうか。大人のそんな戦いを見てか、子供>>続きを読む

ガラスの城(1950年製作の映画)

3.0

不倫のお話なのですが、エヴリーヌの心の内が上手く表現されていて観ている側もなんだか彼女が気の毒になるような…。いけないことだとわかっていても、どうにもできなくなってパリまでレミに会いに行くエヴリーヌ。>>続きを読む

ミスター・ノーボディ(1974年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ノーボディが何のためにボーレガードにつきまとうのか?最後に理由がわかって『なんて粋な計らい!』と膝を打ちましたね。伝説のガンマン、ボーレガードをヒーローとして引退させ、且つ今後誰にも命を狙われず余生を>>続きを読む

赤い天使(1966年製作の映画)

3.0

戦争という極限状態に身を置くとその人の本性、醜い部分などが露骨に出てくるのかなと色々考えさせられた。それにしても西看護婦の行動が理解できないし、この人菩薩じゃないかしら?と思えてくる。自分を強姦した男>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.0

気になっていた作品。なんと評していいんだか…。半分羊で半分人間の子供が目の前に現れたら彼らのように普通の子供として育てようと思うかな?なぜこんな子がうまれたのか追求もせず受け入れて育てる夫婦もなんだか>>続きを読む

早春(1970年製作の映画)

1.5

自分にとっては得るものが無かった作品。確かに映像の美しさはあるけど、内容が内容なので無駄に美しい感じがしてしまう。それを狙ってるのかな?マイクがキモい…。つきまとうほどスーザンが魅力的だとは思えないん>>続きを読む

ノーマ・レイ(1979年製作の映画)

3.5

親もその子供も同じ所で働くなんて、今の時代ではあまりないであろう田舎町のお話。親の仕事を継ぐのではなく、仕事がないから同じ紡績工場て働くしかないなんて、選択肢が無さすぎる。たくさんの家族をかかえる工場>>続きを読む

かれらに音楽を(1939年製作の映画)

3.5

資金難で潰されそうな音楽学校を救おう、というお話。ヤッシャ・ハイフェッツの存在は知りませんでしたが、苗字が聞いたことあるような?彼の演奏は素晴らしいのですが演奏の尺が長くて、この作品の大事な部分が疎か>>続きを読む

デルス・ウザーラ(1975年製作の映画)

4.0

ずっと手が出なかった黒澤作品。やっと観てみることにしました。演者はロシア人ばかりだからか、黒澤色があまり感じられず。自分が感じ取れていないだけなのかもしれませんが…。大自然の厳しさの中で生きてきたデル>>続きを読む

スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

5.0

彼らの音楽に出会ったのは中学生になったかならないか?くらいの時でした。"This Town〜"、"Amateur Hour"を初めて聴いた時、衝撃だったのを覚えています。ボーカルは女性だと信じて疑わな>>続きを読む

セックス・チェック 第二の性(1968年製作の映画)

2.0

緒形拳と安田道代(後の大楠道代)が出演とあり、なんだかな?なタイトルだけど観てみました。緒形拳て強引で自分勝手な男をやらせると上手いですね。しかしこの宮路という男、気持ち悪いし嫌悪しか感じません。彼に>>続きを読む

殺しを呼ぶ卵 最長版(1968年製作の映画)

2.5

タイトルほど面白い内容では無かったので非常に残念…。畸形の鶏ができてしまってから何か面白い展開になるのかと思いきや、あっさり殺して終わってしまい??に。馬鹿みたいな展開だろうとそこは問題ではなく、いか>>続きを読む

最前線物語 ザ・リコンストラクション(1980年製作の映画)

3.5

オリジナル版ではなくリコンストラクションなので163分の方を鑑賞。そういえば若いマーク・ハミルをスターウォーズ以外でみるのは初めてでした。ルーク色は無く、なかなか上手い役者さんなのではないか?と思いま>>続きを読む

悪魔の美しさ(1950年製作の映画)

3.5

人間の欲望や弱さに巧みにつけ込んでくる悪魔。あの手この手でファウスト博士を誘惑するのです。良くないことだと解っていても、一度良い思いをしてしまうとそれを手放すのが惜しくなるのが人の性…。それでも自分の>>続きを読む

怪談昇り竜(1970年製作の映画)

4.0

任侠と怪談のドッキング&梶芽衣子が主演というのでこれは面白いに違いない、と思いました。予想は外れておらずなかなか面白かったです。ホキ徳田さん(懐かしいお名前!)が映画に出演しているとはまったく知りませ>>続きを読む

ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

5.0

ギレルモ・デル・トロのアニメーション、しかもストップモーションアニメで題材はあのだれでも知っているピノキオです。なんでピノキオ?と思っていましたが期待を裏切らぎらない素晴らしい作品でした。原作の内容も>>続きを読む

僕の彼女はどこ?(1952年製作の映画)

3.0

初のダグラス・サーク作を鑑賞。題名と内容がなんか違うのだが?と思ったら作中で歌われる曲がそのままタイトルになっているだけで内容とはあまり関係ないそうです。肝心の作品についてですが、コメディだから展開の>>続きを読む

クリスマス・キャロル(1938年製作の映画)

4.0

非常に知れた話しなので展開わかるし、まして1938年と古い作品だし楽しめるだろうか?と思ったがそんな思いは不要でしたね。ケチで強欲なスクルージが心を入れ替えて、優しく寛大な人間になるまでのお話です。特>>続きを読む

沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇(1995年製作の映画)

3.0

人間の狂気を描いた作品なのでしょうか。ジャンヌには自分勝手に相手に抱く妬みや嫉みが、ソフィーには自分の秘密を知られる恐怖が…。その二人が一緒になったことで狂気が増幅したのかな、と思いました。ジャンヌと>>続きを読む