りっくさんの映画レビュー・感想・評価 - 61ページ目

スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

4.3

物語、世界観、スピード感、キャラクター、場面転換、それに作り手の映画への愛、全てひっくるめてオレはいまスターウォーズの最新作を観ているという手触りと実感と、しかもそれがめちゃめちゃ面白いという幸せが五>>続きを読む

スター・トレック イントゥ・ダークネス(2013年製作の映画)

4.0

いきなり陸・海・空でのフルスロットルのアクション。
エンタープライズ号を海中の中でチョイ見せしといて、
ついに全貌を見せる場面で未開人と同じく驚嘆。
ここでテーマ曲が壮大に流れる。
そしてワープした先
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東京公園(2011年製作の映画)

4.3

本作は「キャメラ」と「被写体」を否応なしに意識させる作りになっている。まず、「被写体」の魅力が驚くほど溢れている作品だ。東京という人や物が溢れ、忙しなく時間が過ぎていく土地が内包する、公園に代表される>>続きを読む

ヒックとドラゴン(2010年製作の映画)

5.0

“極めて危険、見たら殺せ。”
本作の島民は、長年ドラゴンとそのように接してきた。
バイキングとしてドラゴンを殺すことが勇敢であり、それが子供から大人への通過儀礼となっている。

しかし、人間を襲ってく
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最強のふたり(2011年製作の映画)

3.8

映画冒頭、助手席に白人の中年男を乗せ、黒人青年が夜の街を猛スピードで疾走させる。
ここでは「身障者」という武器を使って、警察を欺く場面である。
けれども、全く不快でもなく、偽善的だとも感じない。
この
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パーソナル・ショッパー(2016年製作の映画)

3.5

パーソナルショッパー=買い物係という題名の本作の中心には目に見えない存在が大きく佇んでいて、それに囚われた人々を描く。それは胡散臭い存在であるが、徐々に黒沢清的な、Jホラー的な怖さが顔を覗かせるのだか>>続きを読む

アクトレス 女たちの舞台(2014年製作の映画)

3.8

ジュリエット・ビノシュ。フランスの至宝として「イングリッシュ・ペイシェント」「ショコラ」等々で美しい姿を披露していたが、久しぶりにお見かけした本作で彼女はすっかり皺も増え、傲慢で自尊心の強いアクの強い>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.5

わたしは、ダニエル・ブレイク。40年間大工として働き、この国に税金を支払ってきた小市民である。そんな彼が国家や制度に中指を突き立て、体温を持った血が通った人間としての尊厳を謳いあげる。それは国にとって>>続きを読む

終の信託(2012年製作の映画)

4.5

本作は大きく分けると2部構成になっている。
第1部は安楽死までの「物語」。
第2部は「物語」の再検証。
第2部は第1部という「材料」に基づいて、裁きを下し、この事件についての落とし前をつける。
だから
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神田川淫乱戦争(1983年製作の映画)

4.3

スラップスティックでカルト臭が漂う怪作だが、きちんとエンターテイメントに仕上げているのが黒沢清のいいところ。シネフィル的な小難しさは一切皆無。

母子相姦される少年を救うことで、神田川を挟んで向かいの
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映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~(2015年製作の映画)

5.0

「ウォレスとグルミット」然り、さすがアードマン印の大傑作!この情報量をこの密度とスピードで、それでいて子供にも分かりやすいように物語を語り、なおかつ見せ場と笑いどころをこれでもかとつるべ打ちにする驚異>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.7

本作が特に前半から中盤にかけて、いわゆる障害者を主人公にした感動ものと一線を画しているのは、確かに物語の入りは彼が一般の小学校という外の世界に初めて足を踏み出すところから始まりはするものの、両親に無駄>>続きを読む

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

3.5

基本的には80年代のハリウッド大作のノリや手触りをきちんと再現したドタバタコメディ調のエンターテイメント。最初から作り手も100点を目指して作っておらず、そういう意味では70点満点の70点、きちんと期>>続きを読む

ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン(2011年製作の映画)

4.0

本作には愉快なコメディ場面が続々と登場する。
意地がぶつかり合うスピーチ場面やテニスのラリー合戦。
食あたりを起こして次々とトイレに駆け込むカオス展開。
ブライダルシャワーや飛行機内での大暴れっぷり。
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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

4.3

なんだこのバカで下品な映画は。
でも、だんだん登場人物たちが愛らしくなってくるから不思議である。

独身最後の時を満喫しようと、ラスベガスに向かう花婿とその友人3人。
大の大人が本気で羽目を外す。
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セッション(2014年製作の映画)

5.0

狂気的な人間同士の魂の衝突に鳥肌。褒める所しかない大傑作。

最初は仁王立ちで喚き散らす鬼教師と、座ってひたすらドラムを叩く生徒が物理的にも「上下の関係」だったが、クライマックスのステージでは、指揮者
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