えちぜんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

クラウド アトラス(2012年製作の映画)

3.6

3時間の超大作だが、6つの物語がテンポよく進行するのでさほど重くない。ストーリーも混同しないし、きっと編集がものすごく上手いんだろう。

6つの物語は、ラブストーリーからSFまで、映画の全方位をワンセ
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ルパン三世 VS キャッツ・アイ(2023年製作の映画)

3.4

キャッツ三姉妹(指名=瞳)に、とんがったヒールでふみふみされたい。全力ビンタされた彼氏刑事に心から嫉妬したい( ̄▽ ̄)

銭形の名言『大事なものを盗みました、あなたの心をです」は、レオタードで全国の青
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RRR(2022年製作の映画)

4.0

大盛りにさらにトッピング的な、二郎マシマシらーめん映画。

なんていうかこの『ツベコベ言うな』感というか…この国にはもう中華も米国も敵わないんだろうなぁ…と思わせる。あらゆる要素がスゴイんだけど、ある
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ラビリンス/魔王の迷宮(1986年製作の映画)

4.0

まだジェニファー・コネリーがかわいすぎ。演技派になった今も素敵だけど、当時のアイドル女優時代の輝きは希少だ。

もう40年近く昔の映画になるのか。CGもなく、全て人形や特殊加工だろうけど、よくやってる
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.4

とにかく、スゴイものを見てしまった。セリフも結果も分かってるんだけど、スゴイものを見てしまった。まだ1月なのに今年ベストかもしれない。リョータ推しだが、原作の山王戦では影が薄かったので、そこがフィーチ>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

3.8

コメディ、サスペンス、ホラー?伏線もたどりつつ予測不可能なジェットコースタームービー。原作あるんですかね?本屋大賞作品の映画化みたいに感じたけど。

主演3人がうまい。特に伊東ちゃんすごい。大阪・西成
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.6

ww1は被害度で言えば確かに最悪の戦争だったけれど、塹壕戦、戦車、火炎放射器など「戦争って悲惨でっせ」「残酷でしょ?」な演出の匂いを強く感じてしまい、いまいち入りこめなかった。

そういう意味で戦争映
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.2

新海テイストの『ボーイ・ミーツ・ガール』感は薄まったけど、冒頭からの壮大なジュブナイルアクションで一気にラストまで引っ張る力量はさすが。国民的な作品だと思うし、1人でも多くの人に観てほしい。

震災か
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

3.4

すっごいテーマだし(実話ベース)、骨太な演出でキレもあるんだけど、重く平坦な展開がしんどい。

米国の非人道的な拷問が暴かれるわけだが、911に対するアメリカの憎しみが動機にあるだろう。そして弁護士の
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.4

お客さん入ってたし、高評価を得ているけど、個人的にはいたって普通…。いや、タイトルは斬新!

美少女カイアは湿地帯で暮らしているはずなのに、すごく色白美肌(°▽°)毎日ちゃんとシャワー浴びてるって感じ
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グッド・ナース(2022年製作の映画)

3.9

監督はトマス・ヴィンターベアとよく組む人らしい。静かにじっくり迫る演出。

主演がこの2人でなかったら3点台前半だったな。特にジェシカ・チャスティンは、全編にわたりカメラの近撮が多用される演出を、期待
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.4

ぐだぐだオッサンからダンディズムまで、マッツ・ミケルセンの幅の広さに驚かされる。おっさんたちのリバイバルは「フル・モンティ」みたい。けど、ヴィンターベア作品では「偽りなき者」とか、過去作の方が良かった>>続きを読む

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.6

リバイバル上映。やっぱり生涯オールタイムのBest10から外せない一本。

ラッセ・ハルストレム監督の最高作で、若手時代のデップ、ディカプリオ、ジュリエット・リュイス三様の瑞々しい名演技、そして心地よ
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大統領の執事の涙(2013年製作の映画)

3.8

フォレスト・ガンプがアメリカの表の歴史なら、そこで(不自然なくらい)描かれなかったアフリカ系アメリカ人の苦難と公民権への歴史をたどる。フォレスト・ガンプとは対をなす作品と言われるとおり、正に表裏一体で>>続きを読む

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

3.9

ヤスミラ監督作はサラエボ2作品とも鑑賞済だが、内戦後の市民の姿から大規模虐殺へとハードなテーマへ移行した。

元々は他国から侵略されないよう団結したはずなのに、ソ連崩壊以降の独立よりこじれて内戦となっ
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.3

最近のマーベルはどれも焼き増しのようで少食気味だったが、アベンジャーズ完結以降では最も良作だった。

チャドウィック・ボーズマンの訃報後、『ブラックパンサー続編』のニュースを聞いたとき、ワタスはマーベ
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つみきのいえ(2008年製作の映画)

4.5

わずか12分、でも素晴らしいっす。水没都市と積み上げる家というアイデア。その世界観を産んだ時点で既に成功していると言っていい。

家屋を下に降りていくことで思い出が蘇り、時間を遡っていく。シニア客層に
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千年女優(2001年製作の映画)

3.7

現実と虚構の境目があいまいになっていく感じは、今敏作品のなかでも最も今敏らしい。千年女優ってタイトルもいい、世紀を辿るようなスケールも大河ぽい。

マーダー・ミステリー(2018年製作の映画)

3.3

推理本編より、夫婦2人の掛け合いを楽しむタイプ。意外だけど、アダム・サンドラーよりジェニファー・アニストンの方がゴシップおばちゃんでいい味出してた。

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.3

すごいなぁ。インディーズ感というか、素人臭さをまるで感じないほどクオリティが高い。ひとつひとつの要素に独創的なものは感じなかったけど、ものすごく研究したんだろうね、色々な名作のテイストをかき集めて、そ>>続きを読む

リング(1998年製作の映画)

3.3

20年くらい前になるのか。当時は新しかったんだけど、今見ると月日以上に古典的だと感じる。逆を言えば、ここ近年のホラー(特に洋物ホラー)は、だんぜん進化してるんだなぁと( ͡° ͜ʖ ͡°)

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.4

ノリはいいんだけど、比べちゃ悪いが『恋はデジャブ』の方が好きかな。タイムループものとしては、2012年のブルース・ウィリスが出てくる『ルーパー』の方が斬新だったと思う。主演2人はよかった

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

3.6

ひろしとみさえが豹変するところがガチのホラー(子供はそう思わないみたいだけど)。他にもスナックのシーンやひろしの回想など、やりすぎなくらいガチ。「流れ的に一応押さえときましたよ」のレベルちゃうよね⁈ク>>続きを読む

ユー・ガット・メール(1998年製作の映画)

4.1

ノーラ・エフロン、メグ・ライアン、トム・ハンクスはやっぱり最強トリオだなぁ。そこへエンディングにキャロル・キング流されちゃあたまらん!恋愛映画では『ビフォア・サンセット』3部作と並んで大好き( ͡° >>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.7

さすがエドガー・ライトのセンス全開。敢えて古典的な演出。大人気のアニャ・テイラー・ジョイに期待していたら、トーマシン・マッケンジーの方が実はかわいい( ͡° ͜ʖ ͡°)

昔のロンドン、ソーホー地区
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パトリオット(2000年製作の映画)

3.4

大迫力の戦闘シーン、3時間の歴史大作だけれど、人間ドラマが陳腐で。パトリオット=愛国者なのに、戦いの動機は復讐だなんて随分と個人的な( ̄▽ ̄)惜しいなぁ…

ホビット 思いがけない冒険(2012年製作の映画)

4.0

ロードオブの二番煎じに思ってたけど、こっちの方がオモロい( ͡° ͜ʖ ͡°)

思えばロードオブザリングの一作目公開時は、メディアもさんざん盛り上げて日本中の期待値MAXのなかで封切りとなった。ワタ
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

ジョーダン・ピール3作目。よく3本目は起承「転」で、これまでと異なる作風にトライする監督は多いけど、路線変更でもちゃんと面白かった珍しい事例。つまりピールのは、全作品面白い( ͡° ͜ʖ ͡°)

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神々の山嶺(2021年製作の映画)

3.8

逆輸入アニメ?『フリーソロ』や『エベレスト』も観たけど、負けず劣らずの「山登り怖い」ムービー。

そしてそれ以上に、人を突き動かす動機の力強さ。時々思うんだが、人生は自分の選択や決断で進めているようで
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グレートウォール(2016年製作の映画)

3.4

チャン・イーモウとエドワード・ズウィックが組んで、こういう映画に辿り着くことが驚きである(`_´)ゞ

酷評もされてるけど、まぁ、中華版シルク・ドゥ・ソレイユと思えば楽しい( ͡° ͜ʖ ͡°)。マッ
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ソロモンの偽証 前篇・事件(2015年製作の映画)

3.7

前後編まとめて。

宮部みゆきのミステリは人物描写をじっくりと積み重ねていくタイプで重厚感に浸ることができる。なので、どんでん返しや伏線回収みたいな動きの激しいストーリーを期待するのは違うと思う。 
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13デイズ(2000年製作の映画)

3.9

公開当時から再鑑賞。当時より近代史の知識を得ただけ深く楽しめた。外にソ連、内に軍部と内憂外患に追い詰められるケネディの緊張感が、長尺でも飽きさせない。ほぼアメリカ側の視点のみであり、ソ連側や客観的事実>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.8

余計なことを語りすぎない、でもじんわりと効いてくる脚本に、黒沢清の一流の演出。

主演の夫婦2人のキャラクターが物語の進行に伴い色彩を変えるし、さらに何層にも深みのある人物像で、作品全体のミステリー感
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ムーンフォール(2021年製作の映画)

3.4

進歩なしなのか、安定なのか、いつものエメリッヒ流ディザスタームービー。全世界70億人の出来事を8人くらいの描写で済ませるし(笑)

「もう飽きたよ」って感じだけど、インディペンデンスディの25年前なら
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モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

4.0

テイラー・シェリダンやっぱりおもしれー( ͡° ͜ʖ ͡°)

ボーダーラインの麻薬カルテル、ウインドリバーの冬の山脈、そしてモンタナの山火事と、人智を超えた摂理のなかで描かれる人間の無力さと残酷さ。
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

2.5

初めて池袋の日本最大IMAXで鑑賞する機会を得たのだが、つまんないものはつまんないのだとorz(アバター新作の予告編は『すげー!!』って期待値爆上がりなった)。ディズニーの「ソアリン」のほうが凄かった>>続きを読む