eddiecoyleさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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チャーリー・イズ・マイ・ダーリン(1966年製作の映画)

3.3

『25x5』で観たような観てないような映像の数々。ソファで「Tell Me」やりだしたのに感動。

ロックン・ロール・サーカス(1996年製作の映画)

3.3

ぶつ切りで見てた演奏の数々をやっと通して観れた(音源は持ってたけど)。とにかく「無情の世界」のどうでもいい歌詞を熱唱するミックにひたすら感動した。

気まぐれな唇(2002年製作の映画)

3.8

二本分の話を二時間に収める、今となっては考えられない尺に驚く。濡れ場のがっつりさに感動したが、後半の占いにきっちり傷つく主人公に笑う。チュ・サンミの既婚者雰囲気エロに男が狂うのは仕方ない、スタイルいい>>続きを読む

L.A.コールドケース(2018年製作の映画)

3.4

ビギー暗殺事件が未解決なのを初めて知ったが、流れはもう『JFK』になるのは仕方ない。ジョニー・デップってカメレオンとか言われる時もあるけど、結構演技のバリエーションは少ないよな。それを役にはめるのが上>>続きを読む

ブライアン・ウィルソン/約束の旅路(2021年製作の映画)

3.8

ブライアンを撮る為の手段として利用された車内ってのが映画的な作用になってて良い。結果、彼の家族に対する思いが節々に滲み出る素晴らしいインタビューになっている。故に原題の曲がカールの作品ってのも泣けるし>>続きを読む

ハズバンズ(1970年製作の映画)

3.8

カサヴェテス初期の作品だと観るまで知らなんだ。友の死がきっかけで始まる祭は、中年の危機から逃げ切ろうとするおっさん達の悪あがきに見えてくる。それは回りにいる女性達の冷ややかな態度によって余計に痛々しく>>続きを読む

逃亡者(1947年製作の映画)

3.8

殉教者の話というキリスト教バキバキの設定が『男の敵』や『果てなき航路』と同列。フィゲロアの撮る仰角での顔や水面を反射する光が物語の暗さと妙にマッチする。フィゲロアってトーランドの下で学んだって初めて知>>続きを読む

日本春歌考(1967年製作の映画)

3.5

前回シネ・ヌーヴォで観たのが2013年4月。要するに前回の大島渚特集から9年は経ってる。久しぶりに観るとこんなに印象が違うのか。とにかくラストで身代わりに体を差し出したのに無視される小山明子の下着姿に>>続きを読む

日本の夜と霧(1960年製作の映画)

3.8

最初に断っておくと、小山明子目当てで観にいったので、イデオロギーや時代背景、なんなら大島渚にすら興味はない。が、それでも大島組の俳優陣の充実であったり、パンニングメインのカメラが縦を棄ててひたすら横に>>続きを読む

青春残酷物語(1960年製作の映画)

3.4

水上材木置場の木の上で昼間っからやっちゃうのに笑った。ヌーベルヴァーグよろしく彼らの行動原理についていけないのがつらい箇所が多々あって「おまいらいったいなんやねん」と呟くしかない。この頃の川津裕介は世>>続きを読む

メイン州ベルファスト(1999年製作の映画)

3.9

最近のワイズマンは言葉に重きを置いているが、本作は行為、行程など動きを繋いでいく編集がスリリングで、ドーナツ屋、缶詰工場、サーモン工場、毛皮を剥ぐ猟師、ロブスター漁などの過程を丁寧に追うのと。学校、病>>続きを読む

基礎訓練(1971年製作の映画)

3.9

リアルフルメタルジャケットは思いの外緩い印象。ズブの素人を鍛えるのにも限界があるよなって思ったが、狂気を感じるのは戦場だけで十分だと思っている。

家庭(1970年製作の映画)

2.5

フランス映画アレルギーの人間にとってトリュフォーってのはまぁまぁなハードルで、これも彼のユーモアとエピソードの積み重ねを楽しめるか否かってところで、ドワネルに思い入れもないもんだから途中で白旗あげちゃ>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

3.8

大佐とエルヴィスの目線で交互に語られるわけだが、権威をどう越えていくかってところを重視したエルヴィスの話はスリリングで楽しめる。一方、大佐側になると彼の自己保身に走る振る舞いに苛立ち、カタルシスにブレ>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.7

冒頭の洗面所の画で『ブギー・ナイツ』を思い出さずにはいられないわけだが、このタイミングで後者と同じ時代で純度の高いラブストーリーをやる事に驚かされるし、ラストのあのセリフを聞いて「嘘やろ」と劇場に居な>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.4

観覧車でカン・ドンウォンがムン・ソヨンの目を手で隠す場面、手の角度が明らかにカメラから目を隠すような向きになってるのにハッとさせられる。物語を丁寧に撮ってる中で不意に観客を意識させる暴力的なショットを>>続きを読む

イントロダクション(2020年製作の映画)

3.8

3部構成。エピソード間の余白が巨大で、各エピソードがその空白の物語のイントロダクションのような気がしてる。そして『あなたの顔の前で』ではテーマだった「死」の匂いを、ここでも感じるのは気のせいなのか。

ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行(2021年製作の映画)

3.7

さすがドキュメンタリー作家、ドキュメンタリーと劇映画を同じ地平で語るのは信用できる証。「映画を拡張する」を合言葉に技法にこだわり、その表現が意味するところまで語るのにはシネフィル予備軍には嬉しいところ>>続きを読む

アンナの出会い(1978年製作の映画)

4.6

カメラは『ブリュッセル1080』を踏襲した厳格さ。ロードムービーと呼んでいい展開ながら、主人公は出会う人々の話を一身に受け「ウィ」と返事を繰り返すのみ。なのにこの面白さはなんだ?あとカメラと正面に対峙>>続きを読む

ある映画監督の生涯(1975年製作の映画)

3.5

冒頭の病院の廊下の撮影許可を取る件の音声を使っちゃう下世話さには閉口してしまった。関係者のインタビューが軸なんだが監督の背中やマイクはがっつり映り込んでるし、田中絹代や入江たか子に問う内容も下世話なの>>続きを読む

囚われの女(2000年製作の映画)

3.3

ジャンヌと比較してこちらは一転、何を見せられてるんだ?という感じで後半まで立ち位置が一切変わらない男女の物語。寝てる彼女に興奮して入れないまま腰を振りだすお坊っちゃんにリアリティを感じてしまった。オー>>続きを読む

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.4

初アケルマン。壁に正体し続けるカメラが切り取る日常が3時間越えていった先にとんでもない地平にたどり着く。心理描写を一切否定するかのような動きの羅列、照明のスイッチを執拗に押し続け、部屋を出入りし、晩飯>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.8

ジェニファー・コネリーの無責任過ぎる励ましに乗っかるトム・クルーズに泣いた。男はこれぐらいバカであるべき。そんな役をアラフィフ時にオファーされてやりきった彼女にも泣いた。4ドル44セント時代から応援し>>続きを読む

壮烈第七騎兵隊(1941年製作の映画)

3.3

フィルムの状態も壮烈だったが、カスターが破天荒ながらも魅力がよくわからん感じで快進撃していくので乗れず。だいたいいまだにラオール・ウォルシュの魅力もわからない人ですから。
最後の戦に出陣する時に懐
>>続きを読む

湖のランスロ(1974年製作の映画)

4.2

終始とにかくガチャガチャうるさいわけだが、馬の嘶き、バグパイプの唸り、旗の上がり、折れる槍、馬の目、用意される鞍、騎乗する鎧、執拗に繰り返えされるこれらの画と音はハードミニマル通り越してインダストリア>>続きを読む

少女ムシェット(1967年製作の映画)

3.5

今さら観る。いつものごとく顔の画を切って手の運動を見せる美しさ。話が苦手過ぎて楽しめなかったが、カラー以前のブレッソンの極北だったことは間違いない。

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.6

子供を大人と対等に扱うこと、自分も子供だったという感覚を失なわずに生きることの難しさ。インタビュー、フィールドレコーディングという「録音」を介してモノローグを自然と入れ込む技に感動するも、多用できない>>続きを読む

ZAPPA(2020年製作の映画)

3.5

彼の肉声が意外に多く使われており、他者の称賛インタビュー集になってないのが良かった。2時間で収まるような人じゃないからビル(アレックス・ウィンターね)も取捨選択に困っただろうけど、膨大なアーカイブを家>>続きを読む

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

3.4

フランスで若者で政治だとゴダールに見えて仕方ない(釣りの場面とか)のは俺の経験値が足りないだけなんだけど、逆説的に『ラルジャン』の凄さが際立ってきた。確かにバスのカットの異様さには痺れた。

パリ13区(2021年製作の映画)

3.0

もうオディアールに『リード・マイ・リップス』を求めちゃいけない事を再確認しただけという。

DV─ドメスティック・バイオレンス(2001年製作の映画)

3.7

文字通りDV、そしてシェルターという保護施設を撮れたワイズマンの信用されっぷりがいつもながらすげぇなと。冒頭とケツが現場という円環の構造に、問題がどうどう巡りで終わりが無いのをみせつけるワイズマンの残>>続きを読む

スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

3.8

エドガー・ライトの対象への愛の注ぎ方が半端なく、同じ作りの大根の電気グルーヴの映画を上回るリスペクトを感じた。ちゃんと帰りにSparksを聴きたくなるし。

アネット(2021年製作の映画)

3.5

相変わらずカラックスがよくわからない男ですが、冒頭の移動で盛り上がるもそっからの手掛かりをみつけられず終了。アネットの造形の違和感や緑を入れ込む意味であったり、わからない部分を楽しめないのはツラい。要>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.1

千里眼ノワール。読心術を使って成り上がっていく様はクライム寄り。これといって観るべき点が思い出せないが、今このタイミングでこの題材の理由ってのがよくわかんないなと。まぁ監督が原作を気に入っただけなのか>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.3

短くまとめ上げるのを美徳としない現代ハリウッドに生まれた3時間のコスプレ探偵ノワール。リアルに寄せると、バットマンの容姿や正義が変態であることを知らしめる鬱々とした内容になるのは仕方ないのか。発炎筒を>>続きを読む