eddiecoyleさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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新解釈・三國志(2020年製作の映画)

1.9

これを映画じゃない、というのもダサいとは思うんだが、現場の人間を笑わせよう的な感じを隠そうとしない感じを笑えない媒体もあるんだなと。いや福田作品でもモテリーマン講座とか舞台とかなら面白く観れるが、現場>>続きを読む

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.1

順撮りしてるのか主演の四人の演技がどんどん良くなっていくのに驚いた。あかり、じゅん、ふみ、さくらこ、漢字は知らんが彼女たちの名前の語感は一生忘れないと思う。そういう作品。

魂のジュリエッタ(1964年製作の映画)

2.5

やはり俺のフェリーニアレルギーは改善されてなかった。恐ろしいほど退屈に感じたがラストの妄想の渋滞地獄は流石だなと思った。

ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!(2020年製作の映画)

3.0

前2作を完全に忘れててた身としては、お祭りはこれぐらいがちょうどいいという感想しか出てこない。

AWAKE(2019年製作の映画)

4.5

すげぇの観た。危惧してた安っぽさも皆無。将棋がテーマ故に視線のドラマが展開と思いきや将棋盤とディスプレイに向けられる視線はほぼ交わらないのだが、一瞬相手に目線を送る瞬間の感情のざわつきと視線が完全に死>>続きを読む

カリスマ(1999年製作の映画)

3.9

荒涼とした温度低めの画面にせせこましく動き回る人物達が、逆に導線に縛られてる感じがするのは黒沢作品を数々観てきた慣れの産物か。ポスター含めて暗示的な比喩にまみれた物語は黒沢作品史上一番政治的で『ドッペ>>続きを読む

座頭市関所破り(1964年製作の映画)

3.8

プログラムピクチャーよろしく、市にズームするとちょっとずれてたのを無理やりパンして修正するのが微笑ましい。夜の殺陣では陰影強めの市の表情から静と動を見事に生かした勝新のスペックの高さに惚れ惚れする。

脂のしたたり(1966年製作の映画)

3.7

過去暴き系兜町証券ノワール。ここの田宮二郎はいつものギラギラスマート系。見所はどうしても久保菜穂子な訳だが、目元のクールさと唇のグラマラスが同居するあの顔の造形は見飽きることはない。

宿無し犬(1964年製作の映画)

3.9

大阪出身の田宮二郎がマシンガンのように繰り出す大阪弁の台詞回しがチョー気持ちよくって、藤本義一の書いたダイアローグの言葉のチョイスの見事さにも感動した。刑事役の天知茂のすべてをコントロールしてるのに飄>>続きを読む

鯨神(くじらがみ)(1962年製作の映画)

3.8

本郷功次郎が劇中で「鯨神」と言った回数がヤバくて数えたくなる欲望に駆られるほど。黒光りしてる勝新太郎は文字通り男根。棺みたいな箱に入れられ鯨の首横で「狂ってる」と言い放つ本郷が一番狂ってるってのが良い>>続きを読む

雨に唄えば(1952年製作の映画)

3.3

全員がジーン・ケリーに見えてくる強いダンスの振り付け。わかってる落とし穴に自ら落ちていく快感を味わうお話。

魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

2.7

話がタルくてダメだったんだが、ほぼマウスハントじゃねぇか、と最後に突っ込みいれたのはいいが、話に絡む装置がほとんどなかったのが不満だったのか、本編終わった後の大団円にただただ出される装置がアツかったの>>続きを読む

アウステルリッツ(2016年製作の映画)

2.7

収容所跡に赴く観光客を撮し続けるという行為が目的になってる作品、故にランズマンとは真逆のアプローチ。ソクーロフやゲリンを思わせる瞬間もあるが、後半のガイドの案内が来るまでの停滞に最低限の物語って必要な>>続きを読む

粛清裁判(2018年製作の映画)

3.4

過去の裁判の様子を少しずつずらしながらも繋いでいく様はヒップホップに近い。

国葬(2019年製作の映画)

3.4

過去のアーカイブから作品を仕上げる感じはDJのそれに近い感覚で、葬儀に向かう群衆をモノクロとカラーの映像を織り交ぜ一定のリズムで延々と繋いでいく編集はミニマムテクノ。

Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.3

映像の世紀のハーストのとこ観た後だったから、選挙と相まって丁度よきタイミングだと。しかしフィンチャーの台詞の応酬の場面、切り返しの嵐には下を巻くんだが、感心しても感動しないというくるり岸田のポストロッ>>続きを読む

ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-(2020年製作の映画)

3.6

久々に映画観てて声出しちゃったのがオープニングのクレジットのところで出た「ボー・ホプキンス!?」だという。

セノーテ(2019年製作の映画)

3.5

画と音響の剥離がゴダールのソニマージュなる言葉を想起させるのは自分の映画経験値の低さの賜物か。故に70年代ゴダールと同レベルの眠気に襲われるのはご愛敬。

鉱 ARAGANE(2015年製作の映画)

4.1

鉱山インダストリアルムービー。ノイズまみれの音響が画面と剥離する瞬間のうぉおお感は何と言えばいいか。画面が暗闇に覆われるのを恐れないカメラの武勇さに痺れる。霧のなかトラックが現れる画面のアンゲロプロス>>続きを読む

ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった(2019年製作の映画)

3.3

生き残りロビロバの語るThe Bandの一生。ドキュメンタリーに公平性など無い、と言えばそれまでだが、他の面々が語る事の出来ないこの状況では見方によってた延々言い訳を聞かされてるようにも感じてなかなか>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

4.0

人の感想観すぎて挑んだから、それらの答え合わせに終始して心底楽しめなかったんだが、あのクオリティで色々言われちゃう清も大変だよな。これもここぞとばかりの正面切り返しがタイミングで入ってくるので『空に住>>続きを読む

空に住む(2020年製作の映画)

4.0

移動のシーンがほぼ無いのが(永瀬との軽トラくらい)『ユリイカ』がロードムービーだって事実を思い出して妙に気になった。高橋洋の雰囲気が良い。吉田羊みたいな元ミムラも良かった。正面の切り返しの場面になるタ>>続きを読む

(1989年製作の映画)

4.1

感想とか評価とか抜きにして、ペドロ・コスタが撮ったフィルムノワールが死ぬほど観たいぞ、と思わせる画面のかっこよさ。ヒロインが美女でそのままファムファタールなポジションだったから尚更。

ヴィタリナ(2019年製作の映画)

3.6

陰影バキバキの構図はめまくりの画が次々出てきて笑ったが、あまりにも動きがないのが気になる。

がんばれ!ベアーズ(1976年製作の映画)

3.7

何かニューシネマ的な暗さに覆われてるのはロケと手持ちカメラが影響しているのか。物語もシンプルなスポ根ものとして見れない、様々な人物の葛藤を置き去りにしながら教育としてのチームスポーツの矛盾を振り回して>>続きを読む

法と秩序(1969年製作の映画)

3.8

ワイズマン的警察24時。冒頭のわかりやすく作為的なカメラと編集が犯罪者を追い詰めていく方向に向かうと思いきや、警官同士のやり取りや市民との繋がり的エピソードを織り交ぜベクトルは広がるんだが、そうなると>>続きを読む

パブリック・ハウジング(1997年製作の映画)

4.0

ジャクソンハイツ先に観てるから、作りは似てるが現場の問題のハードさがもう痛い痛い。少女たちのトゥワークダンスも苦しみを駆逐するほどの高揚感が無いのも辛い。ジャクソンハイツのラテンの乗りと対比すると尚更>>続きを読む

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.6

日本人以外の演技の上手い下手はよくわからんと言いながらも、この作品の弁護士の演技に全部持っていかれたなぁとか思ってたら、最後に役者がマーク・ライランスだってわかって(長髪だから分かりにくい!)、やっぱ>>続きを読む

ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

3.8

作劇がフットボールじゃなくベースボールなのよ、だからどっから観てもアメリカ映画なのよ。そして銃撃戦の時はずーっと『リオ・ブラボー』のこと考えて観てた。

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

IMAXでスパイもの観るの初めてだったが、ロケーションが素晴らしく、オペラハウスやハイウェイ、リゾート地や戦場などの映像を視覚が埋め尽くされるスクリーンで視る感じがすげぇハマる。低音強調の今時のサント>>続きを読む

ポネット(1996年製作の映画)

2.4

子供映画が相変わらず苦手。親父との絡みやラスト辺りのクローズアップの多様によるミニマムな世界から、解放するかのような子供同士の絡みがエピソード含めて社会を凄く意識させられるのよ。

拳銃王(1950年製作の映画)

3.8

西部劇の解体が1950年に既に行われていたっつーのにおおぉってなってる。リバティ・バランスは62年だし神話が名声として成功者を産みだしてるのに対して、拳銃王は十字架としての不自由さが画面を終始暗澹とし>>続きを読む

ミッドウェイ(2019年製作の映画)

3.0

フォード見たさに鑑賞したが、日の丸のど真ん中に爆弾落としたり、主人公の登場と帰還を同じ行為させたり、こういう下世話な感じを臆面もなくやる感じが良いよなエメリッヒ。