紅海苔さんの映画レビュー・感想・評価

紅海苔

紅海苔

映画(100)
ドラマ(1)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

バービー(2023年製作の映画)

3.9

これ、パロディ映画ですよね
日本でも唯一成功したパロディ映画は翔んで埼玉ですが、そんな感覚でしょうか

女の子達のユートピアであるバービーランドで男達は添え物的扱いですが、そもそも彼女達は男性社会であ
>>続きを読む

さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

4.8

本作を観直して改めて制作当時の中国映画界でよくこれだけの作品を撮りあげる事ができたと感嘆する限りです

作品の芸術性、張國栄を始めとする俳優陣、大河ドラマとしての素晴らしさは皆さんが語っているので割愛
>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

2.8

45年ほど前、毎週火曜日の午後7時半が待ち遠しく、ワクワクしながらチャンネルをNHKに合わせてました

その時の高揚感に近い気持ちで公開初日を迎えました

冒頭から監督の少年時代を思わせる戦時中の風景
>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.5

面白かったですよ
石ノ森さんの特撮ドラマを楽しんでた当時の子供
達(今は50代のおっさん)は感涙でしょう

ロボット刑事Kまで登場しますからね
このノリで森山未來のイナズマン来るかとぐっと期待しました
>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.7

なんとも感想が難しい映画でしたね
ちょっと気を許すと観客は置いてかれます
実際、置いて行かれたお客さんが途中退出してましたが、IMAXなのにもったいない…

中国系移民のお話しではありますが、えらく訛
>>続きを読む

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

4.0

恋愛映画かホラー映画か
いえいえ、本作は80〜90年代のポップカルチャーへのオマージュです

ヒロインのワンピにワークブーツの出立ちに、JOY divisionやNew orderが流れればもう当時オ
>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.8

スピルバーグが自らの出自をテーマとしたのはこれが3回目でしょうか
「シンドラーのリスト」「ミュンヘン」そして本作です

前2作は壮大な民族史でした

スピルバーグの自伝というのを一旦忘れて、ある成功し
>>続きを読む

アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

2.9

これアントマンでなくてもいいてしょ
誰でも良いので適当なマーベルのスーパーヒーローをマルチバースとやらに飛ばせば成り立つ映画です

要するにいつもと一緒です
既視感たっぷりです

厳密に言うとマルチバ
>>続きを読む

バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.7

ルフィなる最低な強盗集団が話題の昨今
この鬱屈とした風潮を吹っ飛ばしてくれるのが本作です

とにかく、サンタさんが悪党を潰して潰しまくる
こんなカタルシスに溢れた作品は久々です

ヒロイン(?)の黒人
>>続きを読む

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.3

インタビューで登場する人々は皆マエストロモリコーネと呼びます(まぁ、原題がそうですから)
恐らく、日本で言う先生とか師匠、英語のmaster、中国語の師父にあたる敬称なんでしょう

世界中から尊敬され
>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

4.0

韓国映画が最近大手シネコンで上映されることが多くなりました
ようやくハリウッド映画と遜色ないと商品価値が認められたようです
今までは大作も名作もシネマート新宿かシネマート心斎橋でしか観られませんでした
>>続きを読む

近江商人、走る!(2022年製作の映画)

3.3

かつて堂島米会所跡近くのオフィスビルに勤務していたので気になって鑑賞しました
池上彰さんの予告編の影響もあって、時代劇経済ドラマを想像したんですが肩すかしでしたねー

近江商人と言えば日本経済の一角を
>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.7

一作目は観てないのでアバターがいかなるものか、キャラクターのバックグラウンドも知らないまま鑑賞しました
でも、全く問題無く楽しめました
3時間以上の上映時間も長くは感じず、タランティーノや昔のセルジオ
>>続きを読む

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.4

韓国ノワールを見続けた身としては、邦画でもここまで撮れると感服しました
そういう意味では意欲作ですが、これを大ベテランの原田監督が撮っている現実
劇中でインターナショナルが歌われますが、こんな曲は全共
>>続きを読む

1950 鋼の第7中隊(2021年製作の映画)

2.8

習近平時代の新しい映画産業
国策映画でも充分巨額の興行収入が得られる事を証明した作品です

この手の「抗美援朝」映画は乱作されていて、北京オリンピックで美しい映像美で世界を魅了した張芸謀の新作「狙撃手
>>続きを読む

東京2020オリンピック SIDE:B(2022年製作の映画)

2.7

sideAを観てしまったのでsideBも観るしかありません

sideAが良かったのでかなり期待していたんですが、リアタイで分かりきったようなオリンピック本番までのグダグダをそのまま流してるので退屈で
>>続きを読む

PLAN 75(2022年製作の映画)

4.2

火曜日の新宿ピカデリーの午前の回は高齢のお客さんで溢れてました
皆さん、チケットに書かれた座席を見つけるのにご苦労されてます

SF風のタイトルですが、近未来の日本が舞台です
あえて詳しく描かれていま
>>続きを読む

FLEE フリー(2021年製作の映画)

4.0

アニメでドキュメンタリーと言えば「戦場でワルツを」ですが、本作の作風はこれとよく似てます

80年代の混乱を描いた両作ですが、「戦場でワルツを」がPILの"this is not a love son
>>続きを読む

ナワリヌイ(2022年製作の映画)

3.8

上映館が少ないのも有りますが、新宿ピカデリーは満席に近い状態でした
一週間で上映回数が激減した東京オリンピック2020sideAと対照的にロシアへの関心の高さが窺えます

本作のメインはナワリヌイ自身
>>続きを読む

東京2020オリンピック SIDE:A(2022年製作の映画)

3.8

月曜にしては結構混んでる午前中の新宿ピカデリー
皆さん、トップガンマーヴェリックに吸い込まれていきます

方や本作……
昨年の100ワニを彷彿とさせる不入ぶりで、観客はわずか7名
まあ、ほぼ同時刻のバ
>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.2

子供時代はウルトラマン
高校生もしくは大学生または新社会人時代は女の子を映画に誘うツールとしてトップガン

今月は50〜60代のおっさん達の為の映画月間と言ってもいいでしょう

ブラッカイマーと言えば
>>続きを読む

ワン・セカンド 永遠の24フレーム(2020年製作の映画)

5.0

今年の北京オリバラで世界を魅了した張芸謀
彼の色彩に拘る映像美は健在でした

彼には色彩美の他に構図に拘る側面があり、カメラマンとして参加した黄色い大地ではそれが活かされてます

本作の前半は黄色い大
>>続きを読む

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.4

アニメ超先進国の我国では放送されるアニメの殆どは深夜に集中してますので、劇中の土曜日の17時放送のアニメ対決という設定はリアリティが有りません

また、アニメを観ることはジブリか新海誠作品でも無い限り
>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.3

総じて傑作です
以下雑感です

ちゃんとウルトラQから繋がってましたね
オリジナルからの引用は盛り沢山で、効果音もそのままでした
まさか巨大化するフジ隊員ネタをやるとは思いませんでした

特筆はやっぱ
>>続きを読む

パリ13区(2021年製作の映画)

4.0

パリってテレビなんかではキレイなところしか映さないんで皆さん憧れますけど、結構治安が悪いやばい街なんですよね

でも、13区は比較的高級住宅街でハイソな人が多いそうです
本作主要人物はここに住む2人の
>>続きを読む

マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

3.9

なんですかこの邦題は
原題通り、私がサリンジャーと過ごした年でいいと思います
文芸版プラダを着た悪魔とか言われてますが、それもどうでもいい話で、サリンジャーと女性事務員のお話です

お仕事ドラマとして
>>続きを読む

マイスモールランド(2022年製作の映画)

3.8

ロヒンギャ、ロマ族、そしてクルド人
国を持たない民族は意外と多いです
かつてのユダヤ人もそうでした
彼等は住む場所で異端扱いされ、迫害されてきました 

本作はヒロイン家族の難民申請が却下されてから終
>>続きを読む

スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

3.9

場内は割と50〜60代の年配のお客さんが多かったです
スパークスはキャリアは長いですが、日本ではMTV全盛の80年代に知った人が多いのかも知れません

スパークスについてコメントするのがレッドチリペッ
>>続きを読む

アネット(2021年製作の映画)

3.0

スパークス目当てで鑑賞しました
opとedにスパークス兄弟出てましたね
ダンディなおっちゃん風ですが、バンドのお笑い担当の兄貴を見るたびに顔が緩みます

本編は…
なんですかこれ?
レオスカラックス版
>>続きを読む

親愛なる同志たちへ(2020年製作の映画)

3.8

映画は母娘がやがて明るい未来がこの国にも到来することを望む形で終わります

そして、ロシアは自由主義国家となりました
民主主義が取り入れられ、言論の自由もあります
だから、ロシア国内で本作のような作品
>>続きを読む

アンネ・フランクと旅する日記(2021年製作の映画)

4.0

監督のアリ・フォルマンは本作の制作中に予想しなかったでしょうが、今の陰鬱とした世界の惨状にマッチした作品です

ヨーロッパ各国から入国を拒否された難民はアムステルダムに辿り着き、オランダ政府の頭痛の種
>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.2

ニルバーナの曲にのせて繰り広げられる世界観
いいですね
 
中盤のシーンで、日本人としてあの忌まわしい出来事を思い出さずにいられませんでした
3月11日公開だし……

でも、世界は今忌まわしい出来事の
>>続きを読む

ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.0

俺様が考えたプランに従ってれば間違いないんだ!
まさに亀田兄弟の親父と林下ビッグダディを混ぜたようなおっちゃんの話です

でも、この親父良いこと言います
自慢するな謙虚であれ
勉学を怠るな、成績悪けり
>>続きを読む

ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

4.1

年始早々にラーメン二郎のような映画を観ました

在日ヤクザのレイが最恐です
子供の頃から父親に屠殺のテクを仕込まれ、今は人間を捌いてます
兄貴の仇を取るのが目的ですが、途中からどうでもよくなり、ただ殺
>>続きを読む

レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

3.7

クライマックスをヒートに重ねる方が多いですね
個人的にはジョニートーのブレイキングニュース(大事件)を思い出します
更にこの市街戦シーンに惚れ込んだロシア映画界
が恐らく本物の退役軍人を使ってリメイク
>>続きを読む

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.0

マシューヴォーンにハズレ無しの面白さです

悪役のキャラが立っています
特にラスプーチン
美女も美青年もおっちゃんまでも彼にとってはストライクゾーンといった脅威の多様性です
コサックカンフーまで披露し
>>続きを読む

>|