iceblueさんの映画レビュー・感想・評価

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血ぬられた情事(1949年製作の映画)

3.6

どこまでが真実でどこまでが嘘か。
妻がいながら愛してしまった訳ありの美女。
殺人容疑のかかった彼女を、地方検事補の自分が追求すると見せかけて実は…という裁判。
事件現場に足を運んで細工してしまったこと
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深夜の告白(1944年製作の映画)

4.2

いわくありげな語り手が、深夜ひとけのない会社で同僚宛てに罪の告白をする…。
 
まるで小説を読んでいるような錯覚。
マッチの灯りにタバコの煙。スイカズラの甘い香り。ドレスの裾から覗くアンクレット。松葉
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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

3.6

色んな人生でもどこかで交錯していたり
繋がっていたりするかも知れない
  
過去から未来へは限りないピースの集積で
一つ欠けたり一つ変えたりするだけでも
こんなにも影響がある。
もし あの時あの人が…
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ラスト・ショー(1971年製作の映画)

4.0

田舎町の閉塞感
カントリーミュージック
羽目を外しすぎる若者と
かつて若者だった大人達の哀愁
映画館の最終上映
青春の終わり
 
やや下から撮ったテキサスの広い空と砂嵐が印象的。
ぶら下がってる信号機
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クリスタル殺人事件(1980年製作の映画)

3.5

「鏡は横にひびわれて」…この方がいいな。
アガサ・クリスティの日本語タイトルってシンプルで洒落てて、好きなものが多いです。
 
往年の豪華スター競演。
エリザベス・テーラーの貫禄。
相変わらず大柄なロ
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オリエント急行殺人事件(1974年製作の映画)

4.2

大雪と名探偵。
 
この予期せぬ事柄によって、周到な犯罪計画がわずかに狂ってゆく。
めくるめく大スターの競演と豪華列車の旅にワクワク。初めて観た時はイメージの違うバーグマンに衝撃を受けました。
そして
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.5

次々と主人公にふりかかる災難を他人事と思ってみているのだけど、しまいには自分の中にもあるご都合主義をつつかれているようで、おさまりの悪い気分にさせられる。
 
ちょっと意地悪。
とってもシニカル。
 
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リピーテッド(2014年製作の映画)

3.5

自分の記憶が一日でふりだしに戻るなら、
やっぱり私も記録を残しておくでしょう。
 
でもどこに記録したんだっけ?
いえいえ、記録したことすら覚えてない。
毎朝傍らで眠る男性が誰かもわからない。
何とい
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告白小説、その結末(2017年製作の映画)

3.6

ベストセラー作家の主人公に急接近してくるファンの女性。意気投合するや、じわじわとテリトリーを侵してくるミステリアスな美女。
次作の執筆のため、主人公は彼女に依存しながらも次第にナーバスになってゆく。
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チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛(2017年製作の映画)

3.6

花屋さんでもらったカレンダーにちょうどチューリップバブルの事が書いてありました。
 
17世紀のオランダのフィーバー。古めかしい当時の服装で行き交い、競りに夢中な人々。
アムステルダムの雑然とした街の
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ダウントン・アビー(2019年製作の映画)

4.0

たまたまドラマを見始めて、気づけば全シーズン欠かさず見てしまっていた英国お屋敷モノ。
 
広大な領地と大邸宅。見事な調度品。アンティークのヴィンテージドレス。毎夜の晩餐。
伯爵一族と使用人が織りなす人
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シャイニング 北米公開版(1980年製作の映画)

5.0

何でしょう、この魔力。
久しぶりにみても刺激的。
ワーゲンの行く末を空から追うあの不穏なオープニングがもうたまらない。
 
洗脳されそうなカーペットの柄。
悪夢のようなエレベーター。
三輪車の絶妙なス
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ROOM237(2012年製作の映画)

3.4

こじつけこじつけ…と苦笑してしまうような、様々なサインをシャイニングから読み解く人達。
天才キューブリックなら意図があるはずと、どこまでも深掘りしてしまうファンの熱量を垣間見たような。
 
キーワード
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シャイニング(1997年製作の映画)

3.6

映画をキングはなぜ非難しているのか。
今まであんまり興味なかったんです。
原作を読み始めたけどまだ途中(挫折中)。
ドクタースリープに結局間に合わず(苦笑)
 
全く趣きの異なるシャイニングに驚き。
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

シャイニング続編って、映画の?原作の?
双方あまりに違うラストからどう繋がるのかと思ってました。
 
映画の続きを思わせる前半はなかなかゾクッとする雰囲気。あの可愛いダニーはトラウマにより惨めな人生を
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.9

まず犯人候補が9人もいるのがいい。
国籍も個性もバラエティ豊か。
それぞれに怪しく、隠し事もあったりして。
起こることすべてを推理目線で見ていたら、あれあれ…と予想より早くある展開が。
でもまた次に“
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リンドグレーン(2018年製作の映画)

4.2

ちょっと遅れをとったら取り戻せなくなってすっかり脱落…
反応遅くてごめんなさい。
また細々マイペースでやっていきます😅
 
あんまり映画館にも行けてないのですが、何本かは行きました。岩波ホールでリンド
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危険な関係(1959年製作の映画)

4.5

モラルなんてなんのその。
自由恋愛を楽しむ外交官夫妻。
お互いを唆し浮気を持ちかける奇妙な関係。
 
J・フィリップの甘く気品のあるプレイボーイ。
シャネルを纏うJ・モローのプライドと策略。
二人並ん
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獣人(1938年製作の映画)

3.7

獣人というワードが強烈すぎて期待するも、殺人衝動を抑えられない男というくらいの意味合いなのがちょっぴり物足りない。
面白いのはエミール・ゾラの引用文。
大酒飲みの遺伝子が血を毒に変え、制御できない凶悪
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哀しみのトリスターナ(1970年製作の映画)

3.6

ゾッとするような悪夢は、心の奥深くしまってある無意識の願望の表れなのか…
 
カトリーヌ・ドヌーブの冷たい美貌は、道ならぬ恋に苦悩したり、父親ほど歳の離れた夫に嫌悪したりする時こそ冴えざえと映えるよう
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鬼火(1963年製作の映画)

3.8

彼の目に映る何もかもが
もう手遅れだと言っているように虚しい。
かつての友人達と交わす言葉も空々しくて。

他人の苦しみに深く関わる人間などいないのだ
 
砂の穴にじわりじわりと沈んでゆくような焦り。
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あの胸にもういちど(1968年製作の映画)

3.7

素肌に纏う黒のライダースーツ。
恍惚の表情で金髪をなびかせ、ハイデルベルクまでののどかな田園地帯を疾走する。
自分を可愛いとも言ってくれないあの人の元へ。
だって夫はつまらない人だから。
 
これがア
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

遥か宇宙の彼方を舞台にしながら
実は自分を見つめる物語。
 
心躍るようなSF大作ではなくて
壮大な宇宙のロマンというのも少し違って
淡々と静かに やや暗さも纏って
一人の男の孤独が描かれる。
繰り返
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.7

この緑豊かな美しい島には重く苦しい秘密があった…。
 
“引き寄せ“ってあると思うんです。
自分が選んでいるようで実は導かれているというような。
作家の彼女は、他の仕事をキャンセルしてでもこの島に来た
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.2

灰の中の埋み火は
いつかまた炎にならんと燻り続ける…
 
彼の境遇を思う時、様々な事件を思い出す。
踏みつけにされた人間の絶望は、理不尽な社会へ凶器となって向かうしかないのだろうか…。
 
私にはあの
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.4

一番後ろの席で薄目でバイオレンス対策。
わかっていてもドン引きしてしまうあの修羅場。
やりすぎ感こそタランティーノ印。
バイオレンスは勿論、ブルース・リーとか大脱走のシーンとか(笑)。

気が向
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さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

4.0

稀代の盗っ人の引き際に
自らの俳優人生の引き際を重ねて
感傷的でなくチャーミングに去っていく…

あのサンダンス・キッドが逃げおおせていたら、こんな風に犯罪を繰り返しつつ不良をやめずに生きていたかも
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

3.6

オシャレな包み紙に惹かれて一口かじったら、エキゾチックな風味のスパイシーなチョコレートだった。そして私にはちょっぴりカカオが強すぎた…そんな味わい。

驚きに満ちた独特の映像センスと奇想天外なファンタ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.2

冒頭の出来事がずっと気になっているわけです。
この謎を引きずったまま、どことなく不穏な物語は静かに進行する。

黒人の彼が白人の彼女の家にご挨拶。
違和感なのか。疎外感なのか。
主人公の目線になって
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ロケットマン(2019年製作の映画)

4.3

なんとミュージカル仕立てで、タロン・エガートンが吹き替えなしで歌い、弾き語る♪ その上手さに驚き!
ユア・ソングができあがるシーンは鳥肌が出そうだったし、Liveの派手なパフォーマンスに加え、人間関係
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アラジン(2019年製作の映画)

4.2

娘が小さい頃よくみたアニメのアラジン。
ランプの中で縮こまるジーニーのモノマネを何度もやらされた。驚異の大宇宙パワーからの「だけどお家が狭いの(泣)」…。
今回、もう成人した娘と観に行ったらちっとも覚
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インシディアス(2010年製作の映画)

3.5

ちょうどいい…。
鑑賞中何回か呟いてました。
ちょうどいいんです。怖さが。
部屋のあの隅にいるんじゃないかとか、
その内絶対何か起こるよね、とか、
ドキドキ期待して観ちゃう。
家って扉や空間がいっぱい
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COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

4.0

様々な状況 様々な局面があったとして
出会いと別れをくり返しながらも
長い歳月 同じ相手が心の中にいる…
何があったとしても 別の相手がいても
心の中から出ていかないんです。
強い磁力で惹かれあっ
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.6

このどうしようもなく厭な感じは何だろう。
因果応報。罪悪感。
すでにこの家族はバランスを失いつつあったのだ。
あの青年が現れなくても。

青年の登場からざわざわした不穏な気持ちに。
一見普通の青年な
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生きてる死骸(1941年製作の映画)

3.7

頭のおかしい妹達の面倒は自分がみなければいけない。
逃れられない運命にからめとられた生真面目な女性。
すごいタイトル…。原題からすると自分を犠牲にして人生をあきらめてしまったということなのでしょう。
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かわいい毒草(1968年製作の映画)

3.6

配役の妙!
「サイコ」を知っている方が想像が膨らみます。
アンソニー・パーキンスの人物像をあれこれ深読みしながら、毒を孕んだ物語は進んでゆく。
埋もれたカルト作という感じ。妄想じみたヘンテコな会話が面
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