eigadaysさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)

3.5

どっちつかずの女性役をやらせたら最強のリリー・ジェームズ。

彼女が演じるゾエはドキュメンタリー作家。この設定があとあと効いてきます。

イギリス領インド・ラホール出身のシェーカル・カプール監督が『ノ
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.5

上手くいったゲーム原作の映画化の好例。

まず、フレーム内に必ず主要登場人物全員が映っています。仲間みんなで目的を達成しようというゲームの本質を理解している画面構成。

それから、ゆる〜い会話で映画全
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

3.0

アダム・ドライバー特濃映画(まあ彼が出演するとどの映画も特濃ですが)。

SF映画ですが、ほぼアダム・ドライバーのリアクションのアップで構成される93分。逆に言えばアダム・ドライバーだからこそ成立する
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クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

2.5

日本語の副題から察するに過去に比重を置いた話なのかなと思いながら観ました。

本作の相手はジョナサン・メイヤーズ演じるダイヤモンド・ダミアン・アンダーソン。こいつがかなりラフプレイヤーで同情の余地無し
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テトリス(2023年製作の映画)

3.5

タロン・エガートン(ヘンク役)が日本在住のテトリスゲーム出版社の社長を演じるとか大丈夫?と思いましたがこれがかなり面白い映画でした。

1980年代後半の任天堂で商談したりします。ちゃんと通訳を介して
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キル・ボクスン(2023年製作の映画)

4.0

チョン・ドヨンの最高傑作♪───O(≧∇≦)O────♪。

冒頭の超有名俳優とのやりとりから、一体どんな世界線?って思いました。最近作だと『ブレット・トレイン』にちょっと世界観が似ていなくもないかな
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ダークグラス(2021年製作の映画)

3.0

こうやって撮るんだよ、恐怖映画は。ダリオ・アルジェント81歳の監督最新作。

冒頭から赤色を画面に登場させて、この物語が血だらけの惨劇なんだということを悟らせる。さすがです。

主人公ディアナ(イレニ
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プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)

1.0

真面目に論じるのが馬鹿馬鹿しくなるくらい酷いです。

アヴァンタイトルで一応クリストファー・ロビン(ニコライ・レオン)も登場します。この役が本作にもたらす貢献度はほとんどゼロに近いです。

いくら「ク
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スティーヴン・キング エイジ・オブ・パンデミック(2020年製作の映画)

3.0

原風景としてアメリカ映画に度々登場するとうもろこし畑が舞台なのがいい。

スティーブン・キングの短編「トウモロコシ畑の子供たち」の再映画化。1984年の最初の映画化はU-NEXT・アマゾンプライムなど
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.5

エリザベス・バンクスの試みは大成功です。

米ファッション雑誌VARIETY紙に詳しいインビューが載っていました。バンクスは『チャーリーズ・エンジェル(2019)』の興行的な大失敗の際、アクション映画
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DASHCAM ダッシュカム(2021年製作の映画)

3.0

ラッパーのアニー・ハーディーが実名で主演のモキュメンタリー。

奇しくも2022年のアメリカ社会の素描映画としての批判性も帯びたホラー映画になりました。さすがはロブ・サベージ。前作の『ズームZOOM
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.5

面白い!スリリング度合いは前作以上。

今度は娘が母親を探すお話。特に前半は娘がアームチェア・ディテクティブとして大活躍。グーグルで全ての行動が記録、監視される現代社会ならではの捜査手法は色々と知らな
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ブロンド(2022年製作の映画)

2.0

アナ・デ・アルマスがアカデミー主演女優賞候補に選ばれた作品。

演出意図がよくわかりませんが、モノクロとカラーが混在する落ち着かない映画。

おそらくノーマ・ジーンがカラーで、マリリン・モンローの時は
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その道の向こうに(2022年製作の映画)

3.0

ライラ・ノイゲバウアー初監督作品をジェニファー・ローレンスがプロデュース。ジェニファー・ローレンス(リンジー役)は主演も兼任。

共演したブライアン・タイリー・ヘンリー(ジェームズ役)がアカデミー賞助
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.5

カズオ・イシグロは黒澤明の『生きる』をイギリスを舞台にして再映画化することが夢だったそうです。

単なる再映画化ではなく、1952年のロンドンを舞台にして細部にこだわって当時の世相を含めて再映画化され
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エルヴィス(2022年製作の映画)

2.5

バズ・ラーマン監督作の本作がなぜ『ボヘミアン・ラプソディ』になり得なかったのか?もちろんクィーンとエルヴィスは違うアーティストですから同じ物語になるはずはないのですが、映画の受け止められ方がこうも違う>>続きを読む

To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

3.5

アンドレア・ライズボローの圧巻の演技でアカデミー賞主演女優賞にノミネート。

彼女がこの作品で演技賞の候補になることには何の不思議もないし、今年のアカデミー賞のように強力なライバル(ケイト・ブランシェ
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.0

塹壕戦について描かれた戦争映画といえばスタンリー・キューブリックの『突撃』を真っ先に思い出します。

本作は、1930年にアメリカで映画化された原作の再映画化ですが、特筆すべきはドイツ映画だということ
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.5

このブレンダン・フレーザーには完全にノックアウトされました。

特殊メイクを施しているとはいえ、俳優そのものの力量がないと到底演じ切ることは難しい、チャーリー役。タイトルはそのチャーリーの風貌からとも
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.5

M.ナイト・シャマラン監督最新作は最悪な事が起こるキャビン映画。

こんな悲劇的な映画を8歳の少女ウェン(クリステン・キュイ)から描き起こすの憎すぎる。さすがわかってるシャマラン。

キャビンで休暇を
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.0

サラ・ポーリー監督作品はカラフルな悲劇という印象でしたが、本作はほとんど色がない世界。なぜならばメノナイトの女性達の物語だからです。

メノナイトとは、キリスト教アナバプテストの教派。非暴力・平和主義
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.5

13年ぶりの続編は水のパンドラの世界。

乗り物として利用するのも飛び魚のような海洋生物。パンドラの世界は全てジェームズ・キャメロンが夢で見た世界の具現ですから大変な労力で作り上げたであろうことが想像
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

1.0

眉間のことを英語で"TRIANGLE OF SADNESS"というのを初めて知りました。

アヴァンタイトルで結構人を馬鹿にしたような男性モデルオーディションの舞台裏インタビュー映像があり、ここでこの
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

2.5

演者達は超一流です。では何が問題かというとプロットでしょうか。

主人公マレン(テイラー・ラッセル)の孤独がそれほど伝わらないうちに謎の男サリー(マーク・ライランス)続いてリー(ティモシー・シャラメ)
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.5

シャーロット・ウェルズ監督・脚本デビュー作。実に細やかな描写と大胆な省略。

父親カラムを演じたポール・メスカルは英国、米国両アカデミー賞の主演男優賞にノミネート。それくらい繊細な父親を丁寧に演じてい
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

3.0

この映画正にエクストリーム・コリアン・アクションと呼ぶしかないてんこ盛り。

フィリピンから囚人を運ぶという何処かで聞いたようなプロット。韓国で2017年に47人の囚人がフィリピンから集団移送された実
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Sharper:騙す人(2023年製作の映画)

3.0

ジュリアン・ムーアのこういう映画が観かったんです。

こういう類の映画を見る前には何にも情報を入れないことです。A24製作っていう情報だけでいいでしょう。普通の映画で終わるはずないから。

情報として
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別れる決心(2022年製作の映画)

5.0

映画にはまだまだできる事があるということを世界中に知らしめた傑作。

2022年10月にロンドンの映画館で観ていたので、その年のベストeigaに選びました。今回改めて日本語吹替版で観て、やっぱり凄い映
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.0

MCUの最新作は各種フォーマットでの上映です。

IMAXレーザーGT3Dで観ました。舞台のほとんどが量子世界なので没入感はかなりのものでした。CG画像を駆使して潤沢な予算を使えば描ける世界というのは
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すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

3.5

ソフィー・マルソーばかりを観ている113分。

エマニュエル(ソフィー・マルソー)の母親クロード役がシャーロット・ランプリング(相変わらずのサッドフェイス)。ただ出番は最初の方だけ、父親アンドレを演じ
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.5

ミア・ゴスが同世代の女優の中では頭ひとつ抜けましたね。

オープニングタイトルは刺激的でかなり良いです。でも物語の始まりは至って静か。その後の大狂乱に発展するとはとても思えない嵐の前の静けさ。

そし
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.5

ケイト・ブランシェットがほとんど出ずっぱりの158分。

指揮者であり作曲家のリディア・ター(ケイト・ブランシェット)の華々しい人生とあることをきっかけに始まる転落の人生。こういうのは男性主人公の映画
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タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

5.0

”バレンタインは タイタニックで、泣きませんか?”という煽り文句。

日本での劇場公開は1997年12月20日ですから実は26周年なんですが、バレンタイン・デイに合わせて公開ということで25周年になっ
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

4.5

実に豊な映画。映画、詩を触媒に登場人物の人生が鮮やかに浮かび上がります。

舞台となる海沿いの映画館”エンパイア”。ブリテン島東端、マーゲートに現存する1923年に建てられたドリームランド(建物は現存
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バビロン(2021年製作の映画)

1.0

待ちに待ってた人も多かったでしょうね。初日初回にドルビーシネマに行きました。

189分ですよ。こんなクソ映画に付き合った時間は。描かなくて良い場面ばかり描いて、映画にグルーブを生むはずの物語の掘り下
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THE POOL ザ・プール(2018年製作の映画)

3.0

タイ産ワニ映画。ほぼワンシチュエーション。原題は”地獄の6メートル”。

デイ(ティラデート・ウォンプアパン)は映画製作スタッフ、どでかいプールでの撮影が終わり後片付けを任され、恋人のコイ(ラットナモ
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