塩辛亭ショッパイさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

塩辛亭ショッパイ

塩辛亭ショッパイ

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斉木楠雄のѰ難(2017年製作の映画)

3.3

 はじめの20分くらいですでに限界だった……。これ劇場で見た人は、どんな100分間を過ごしたんだろう。自分だったら一回外出てラーメンでも食べてから(外国人観光客が行列をなす『一蘭』にあえて並んで)ラス>>続きを読む

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 数年前に原作を読んだはずなのだが、ほかの本谷有希子作品とごっちゃになって、戯曲の『幸せ最高ありがとうマジで!』の映画化だと思って観にいっていた。なので、誠に勝手ながら、あれ? そんな話だっけ? と勝>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.6

 ラストのライブがやばいことは知っていたけど、、、おおおぉぉぉおい、予想を200パーセント超えてくんじゃねぇよ。
音響がすごい方のチケット取ったのもあってか、ライブ感が半端ないって!!
周りが合唱
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.7

いやぁ、全然いい作品なんだけど、どうもタイトルのイメージと内容とのギャップが半端ないので、納得のいかないモヤモヤ感がつきまとう。

蕎麦屋で「天ざる」を注文したのに「天丼、お待ちどおさまぁ~」って
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の・ようなもの(1981年製作の映画)

4.1

このエモさの正体は一体何なんだろう。

冒頭に出てきたラブホテルの内装があまりにも昭和っぽいからだろうか、秋吉久美子が今はなきトルコ嬢というのもあってだろうか。とにかくエモい。その時代を生きた人でな
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

3.8

逆によくやったなこんなド王道!!
食でいったら素うどん。
世界の老若男女誰もが話の行方を読めてしまうはずなのだが、こんなにも感動するのは、やはりそれこそ王道ゆえだからでしょうか。

王道ゆえに対
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鈴木家の嘘(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

笑いあり!涙あり!
……を謳っている作品はよくあるけど、、「ある日突然、家族の一員が自殺したら」という、ギガマック級に重いテーマでそれやる!?
かと思えば、まさかの笑いと泣きを両立させるという結果で
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砂の器(1974年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

たった一つの手がかりから、足で稼ぐ地道な捜査。事件の発生から解決までの一挙一動をここまでこと細かに描いた作品も、そうないだろう。

ただ、いくら丁寧に描こうと、謎解きそれ自体に納得いくかは別の話。
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます


神経質なほどに整頓された洗面台の備品たち。シャワーを浴びる男の引き締まった肉体と、シェービングからフェイスパック(知らんがな)までに至る、美への異常なこだわり。
それでいて表面的には社会に溶け込めて
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.5

愛くるしく光る目、味わいのあるくたびれた造形、もそもそとした動き……。人呼んで、くまのプー。ああ! クオリティの高さがすごい。
〝あの〟プーさんを満を持して実写化というだけあってさすが、の一言である
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銀魂(2017年製作の映画)

3.4

『2』の公開記念に先駆けて、テレビ放送されたものを録画して鑑賞。

映画館で見たらきっと、「う〜ん」な感想で終わったのかもしれないが、『めっちゃお金のかかったコント番組』としてみたら、それなりに満足
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アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 縮んだり戻ったりの緩急溢れるバトルが見ものだった1と比べて2は逆にウルトラマン化! あんな細か〜いユニークな戦闘がウリだったにも関わらず、今度は海にザバーンって。なんだその予想の裏切り方……おもろい>>続きを読む

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.7

 今回のMVY(Most Valuable Yakuza)は西田敏行に決まり! 何かとストーリーを動かしているのは彼演じる西野だし、前作までと比べて寡黙ぎみなビートたけし(かつ声量も小さめ……)に代わ>>続きを読む

(2016年製作の映画)

2.8

 前から気になっていた邦画、そのタイトルは『光』。TSUTAYAで早速レンタルして帰宅したところ、気づいた。これ、『光』違いだわ、と。つまりタイトルが丸かぶりの別の作品を間違えて借りてしまいショック!>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

予備知識なし、予告編未見の厳戒態勢での鑑賞。37分ワンカットのシーンを見て、こう思った。
「ははーん…まぁ確かにすごい挑戦だし緊張感もあるけど、、そんなに騒ぐほどかねぇ~ 若干、粗っぽいのも目立ちます
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第9地区(2009年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

あまりこのジャンルの映画に対し大した知識もないので何とも言えないが、いわゆる〝エイリアンもの〟において、ここまで正義感もへったくれもない利己的な主人公は見たことがない。

でも、もし同じ状況に陥っ
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キャットファイト(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

このジャケット…一度見たら誰もが2秒ほど固まってしまうこのインパクトは何だ。その圧倒的主張に、たとえクソ最悪な96分間だったとしても、どうしても怖いもの見たさの気持ちが勝ってしまう。そんな〝ジャケ勝>>続きを読む

JUNO/ジュノ(2007年製作の映画)

3.9

「ヤンキーが鉄パイプを持ってると思ったら~ よく見たらうまい棒でした~ チクショー!!」

というのは小梅太夫のネタであるが、この映画の感想を述べろと言われたら、こんな感じ。
16歳の女子高生・ジ
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.0

人生最悪の瞬間が、あまりにも唐突に訪れた。
自分が不倫している真っ最中に妻が事故死したと知ったら、誰しもがブームが去ったとか関係なしに「なんて日だ!!」と叫ぶと思う。
モッくんがどれくらいのペー
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

薬物に溺れてかつ、前歯全折れの天才ジャズ・トランペッターのチャット・ベイカーの挫折と再生と・・・・トホホな話。
どこまでも献身的なジェーンのこれ以上ない愛情を受けながら、どこかフラフラしているチャット
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スノーデン(2016年製作の映画)

3.7

はい、きました。実際に起こった出来事をベースにした映画でありがちな、『エンドロールで本人の映像が流れる系』の演出が。良作であればあるほど、ラストに実際の事件のニュースやテレビのインタビュー映像などが>>続きを読む

ウォッチメン(2009年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

壮大なストーリーの始まりを思わせる超ワクワクなオープニングをピークに、最後までノリがつかみきれずにエンディングを迎えてしまった、そんな映画。勢いはあったはずなのに意外と飛距離が出ずにファサァ~…っと地>>続きを読む

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.6

前作を見ていないもんだから、なぜ大噴火から逃げるときにドラゴンボールみたいなポッドに乗っているのかもわからないし、ブルーだけあんな特別に可愛がられているのかもわからなかった。つまり、眠くなった。もちろ>>続きを読む

ゼンタイ(2013年製作の映画)

3.4

ワンスチュエーションのショートストーリーがいくつか。それが全身タイツ(=ゼンタイ)集団のカラオケオフ会へと微妙にリンクしていってーーーー。

痛いところをチクチクつきつつ、エグみがあるにも関わらずゆ
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マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

4.0

いんや~、実にうまくできてるわ。未来に起こる犯罪を止めるって設定も面白いし、未来の世界観が荒唐無稽でなく、実際にありえそうなのがいい。嘔吐棒だけはこの先どんな未来が待っていようといらんと思うけど。>>続きを読む

きみはいい子(2014年製作の映画)

4.0

虐待されている幼児はひとりで生きていく能力がないため、どれだけ親にひどいことをされようと愛情を示し続ける本能を持つという。最近読んだ雑誌、『婦人公論』の特集記事にそう書いてあった。これは哺乳類全般にイ>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

初めて行った彼女の実家で、初めて会う彼女のお母さんが、催眠術をかけたがってきたらどうだろう。不安だろう。登場してくる家族・親戚・お友達全員から終始不穏な空気が出まくっていたらどうだろう。不安だろうよ。>>続きを読む

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.4

この作品の原作者、最果タヒ。彼女のWikipediaの経歴の欄はこんな一節から始まる。

【学生のときからブログで文章を書き始める。書いていた文章に対して読者から「これは詩として発表できるのでは」
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

周囲の人間が7本足エイリアンにオドオドしているなか、ヘルメット脱ぎ素顔をみせて対話しようとする好奇心旺盛すぎな言語学者のルイーズ。

「娘がまだ生きていたら絶対こんな危ないチャレンジしないでしょ~
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全員死刑(2017年製作の映画)

3.5

動機も犯行も後処理も、全てにおいて考えなしなクレイジーバカ家族の話。
ここまで理屈の通じない生き物がいるなんて。これが実話だっていうからなぁ。あぁ、本当にマジでこの人たちの近所に住んでなくてよかった。
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走れ、絶望に追いつかれない速さで(2015年製作の映画)

3.4

〝この画おしゃれだからいれときたい〟〝たまたまいい画撮れたからこれもいれときたい〟

ストーリーは二の次に、そのようにして作られたんじゃないかと疑ってしまう。都合のいい話運びに浮かんで消えるのは、「な
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.9

堂々と正面きって敵陣に乗り込むのが優秀な闇の殺し屋のやり口として正しいのかどうかわからないが、とにかくカッコイイ。キアヌ・リーブス史上ベストなヒゲの蓄えかたをしているだけに尚更やばい。

バッサバッサ
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ハサミ男、チョコおじさんに、カリブの海賊。毎度原型がなくなる怪優、ジョニー・デップにこんなにちゃんとした役あったなんて! 

いくら普通の役だからといって、その甘すぎるマスクは明らかにフツーとはかけ離
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ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

3.8

自由奔放な男と、それに振り回され続ける男の恋物語。
そんなストーリーにもかかわらず全く男版だめんず・うぉ~か~にならないどころか、「なんと美しい話だ」とため息が漏れてしまう。ウォン・カーウェイの魔法の
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

キングスマン本部がボタンひとつで、ちゅどーん、全滅、ちーん。地雷踏んで足が離せなくなった主要キャラのマーリンもどーん、死亡、ちーん。これまでギャグ漫画でしか見た事ない描写をここまで金のかかった大作でや>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

あの魚人。造形といい、ヌルヌル感といい、目をパチクリさせたときの〝テルンッ〟としたあの感じといい……これ本物やん、、としか言いようがない見事なルックス。これは美術賞をもらってしかるべき生物。もしこれが>>続きを読む