狂王キシリトールヴィヒ2世さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

狂王キシリトールヴィヒ2世

狂王キシリトールヴィヒ2世

画家と泥棒(2020年製作の映画)

3.8

特に説明のない本人を使った再現映像って感じとかカメラの存在を執拗に消そうとしてる感じとかかなり好みの分かれるテイストだと思う。題材は興味深い。1番気になるのは刑務所の場面が実際の収監中の映像なのか。ノ>>続きを読む

見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

4.5

結構たるいんだけど、途中からは猛烈なカットバックによってテンポアップしていって映像も早回しになっていって音楽もテンポアップしていってあーこれもう文化生活一週間こえちゃってるよわーっ、大満足。家メリーゴ>>続きを読む

ナイルの娘(1987年製作の映画)

4.5

侯孝賢の現代劇はいつも難しいけどこの映画はわかりやすく良くて好きだった。繰り返される食卓のショットは画角が小津っぽい。りんごの皮を剥く代わりに兎を撫でる。食卓のショットでいつも右にいる金魚が目に映える>>続きを読む

ディア・ハンター(1978年製作の映画)

4.5

えぐトラウマもの。そのえぐさがホモソーシャルと愛を語るためのだしみたいになってるけど。

逃げた女(2019年製作の映画)

5.0

『自由が丘で』を観た時にNHKの語学番組っぽくて映画として好きじゃないなと思った。この映画を観てNHKの語学番組っぽくて良いなという気持ちが芽生えた。映像から気負いやすごくみせようといった感じを受けな>>続きを読む

ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

4.5

カメラの動きの自由さと捉えられる画の計画性。漁師とその妻の体つき。ベルイマン顔の妻。汚染された町に生きる猫。奇妙でひょうきんなクラリネット?の音楽。全部良い。

13日の金曜日PART2(1981年製作の映画)

3.6

車椅子の人がナタで切り付けられて後ろ向きに階段落ちるところ良い。あとジェイソンが頑張って車に入ろうとするところ。

けだもの組合(1930年製作の映画)

-

やっぱりマルクス兄弟の笑いっていまいちよくわからないけど、グルーチョの楽しさとハーポの荒唐無稽さはすごい。ハーポのやっていることは笑いなのか?

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.5

カルチャー色の強い古着はただ着ればかっこいいとはならないにちかい感覚。ナケルの演技結構良い。

激突!殺人拳(1974年製作の映画)

4.5

それ何の顔?が最高すぎる。顔で殺すの最初はただ良い!なんだけど父親が非国民とされて憲兵に殺されたトラウマから誰よりも強くあらねばないという無頼強迫観念を抱えてることが判明してからは複雑な良い、、になる>>続きを読む

郊遊 ピクニック(2013年製作の映画)

4.0

食べることとか食べさせることがツァイミンリャンの映画ではよく出てくる気がしてキャベツという代替的なものを食べるという代替的な行為の対象として消費することがその意味以上に単純にリーカンションらしさみたい>>続きを読む

CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

3.2

伊村さんが全裸でお母さんと一緒みながらちんぐりがえししてたのを思い出した。あれはしらふだった気がする。たまに結構良い感じに陶酔感。

エアベンダー(2010年製作の映画)

3.8

エレメントでカンフー映画みたいなのは面白くてエアベンダーが技を繰り出すときの引きの画のなんとなくシュールな感じとカットを割らずにカメラが移動する臨場感が楽しい。世界を変える物語で世界が変わったことをみ>>続きを読む

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

4.6

カウリスマキの色彩と構図と人の佇まいとテンポがカウリスマキでしかない。ローファイブルース。敗者の寓話。カウリスマキは別に赤いやかんがどうとかじゃなくて画面の端にある黄色い花とか作品に調和した路面や看板>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.6

メタフォリカルな描写にこっていくのは意義深いけどゲットアウトの構成要素はシンプルな不気味さといかれ設定が好きだった。血便雨とかかなり良いけどね。

スターダスト・メモリー(1980年製作の映画)

4.5

ベルイマンごっこのパターンね好きだよって思ったらフェリーニごっこのパターンでもありやられた。たくさん笑った。宇宙人に恋愛相談するところ大好き。

バートン・フィンク(1991年製作の映画)

4.8

さいこう。もっとわかりてー。まずわかりやすく美術と衣装が良いともうOKです🙆‍♂️あと最初からずっとアメリカ映画に出てきてほしい登場人物タイプ別カタログって感じなのが超エンタメ。

誰かがあなたを愛してる(1987年製作の映画)

3.9

チョウユンファのハチャメチャ需要も満たしながらプレゼントできゃーってなった

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.5

世界に恐竜が解き放たれたということに期待感を持ってたのに世界は恐竜の危機じゃなくて巨大イナゴの危機に直面してるとかストーリー考えたやつをはじめ制作者たちどうした。なぜ巨大イナゴで行こうと思ったのか。巨>>続きを読む

ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

4.0

珍しく高まる映像表現は特に出てこないけど筋はめちゃくちゃ面白い

鏡の中の女(1975年製作の映画)

4.8

トラウマをトラウマ自体として心の現象としてみせられるすごさ。行動は自己および自己の歴史との対話からあらわれるものだからむしろ大きな動きは内面にこそあるのかな。そして多彩な顔が良い。

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

4.7

割と融通を効かせて生きてるタイプだけどこういう怖れに支配されるのわかる。何気にたまらないポイントは拳だこ。

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.6

映画ファンの自分には全く届いてないけど伊藤沙莉の元カレと化したもう1人の自分がいつの間にかというかZIMAだよね。このさりげなさっぽさリアリティっぽさの洪水の中でおそらく作為的ではないZIMAががちの>>続きを読む

淑女と髭(1931年製作の映画)

3.8

大部屋役者笠智衆のがっつりした写り方。結局姿好きなんだろうなと妄想。飯田蝶子やや若いな。戦前の小津映画って爆弾三勇士とか治安維持法とか普通に良い言葉として出てくるのジェネレーションギャップやばい。

激突!(1971年製作の映画)

3.5

一応でかい塊が高速で動いている事実の再認識はさせてくれる

突撃(1957年製作の映画)

5.0

心にもないセリフとか最初はちょっと笑えるんだけどだんだん怒りと悔しさしか感じなくなる。人間存在とか社会とかの醜悪さを考えると絶望するけど一人一人の個を想って恥を知り公正でありたいと思った。地位や金のた>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.5

トムウェイツとブラッドリークーパー反則すぎる。ショーンペンとトムウェイツのブコウスキーオタクコンビが全力で俺たちのLAを見せてくれるの最高。周りがめちゃくちゃとんちきでちゃんとLAものって感じなのに極>>続きを読む

勝手にしやがれ 4Kレストア版(1960年製作の映画)

4.6

セリフはごちゃごちゃうるさいし演出もがちゃがちゃうるさいし最高。サングラスが匿名性じゃなくて個性を付与してるのが楽しい。逆光好き。悲しみより虚無の精神好き。美しいと醜いが同じって口をついて出る美しい、>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

4.0

もう松本大洋の絵じゃん。松本大洋の絵が動いてんじゃん。雨とかめちゃくちゃ良かった。マルチプレーン?で子供が遊ぶ仕掛け絵本くらいガチャガチャ動くのとかCG?で美女と野獣のダンスシーンくらいぐわーんってな>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

トニー・スコットを偲んでという言葉に涙するわけじゃない。輝きに目を細め場内の空気を震わすエンジン音に身震いする。キートンの申し子たるトムクルーズはサイエントロジーで全てを失っても映画を愛し映画に愛され>>続きを読む

ゾンビーワールドへようこそ(2015年製作の映画)

4.0

たくさんのゾンビが群れをなして追いかけるとちょっとセブンチャンスみたいで良い。ベタな友情が良い。

湖のランスロ(1974年製作の映画)

4.0

ゆっくり首が落とされる重厚感とかパトスほとばしらないロマンスとか良いけどいくらなんでも甲冑ガチャガチャうるさすぎる。こんなうるさくて重そうなものずっと着てた騎士すごいな。