eiganoTOKOさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)

5.0

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もっと真面目な映画かと思ったら、意外とぶっ飛んでて良い意味で裏切られた。

決してビジュアルがグロいわけではないんだけど、悪夢描写が過酷で、行進のリズムと、ひゅるひゅるとか細い音のあとに異常なでかさよ
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.7

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本当にこの腐ったシステムを破壊するのは誰か?という問い。
「ヒンデンブルグ」は株価暴落の言葉でもあり、モナリザ破壊は、この資本主義システム、もちろんアートバブルが引き起こした環境破壊を止める象徴の運動
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ホワイト・ボイス(2018年製作の映画)

3.8

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陳腐な絵面で全然期待してなかったんだけど、アジア系、有色人種、貧困層が労働組合作ってストライキはじめるあたりから骨太かしら…と落ち着いてみてたら、いきなりのウマ人間で爆笑。
単なる黒人差別やめろ的なも
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.8

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ちょっと期待しすぎてしまったかも。

良かった点は家族主義をぎりぎり切断するラスト。
娘が生まれて残念がるような父親の家族観の強制に反抗した娘のエブリンもまた、アジア系移民としての家族観をジョイがパン
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復讐者たち(2020年製作の映画)

3.1

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ホロコースト、ユダヤ人大虐殺はどの角度から何度見ても無理すぎる鬼畜の所業。
しかし、恐ろしいのはナチス党員だけではなく、選挙でヒトラーを、彼らを勝たせたドイツ国民である。そして知っていたのに、知らない
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秋津温泉(1962年製作の映画)

1.0

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しち面倒くさいこじらせおじさんの世話し続けるの意味わかんないし、周作が登場するたびに気持ちが追い詰められた…
もうこないで…
絵面が美し過ぎるだめんずうぉ〜か〜かよ

ワーキング・ガールズ(2020年製作の映画)

4.3

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セックスワーカーのクライムものって珍しい…下手したら、やっぱあいつらやべーやつらじゃんってスティグマ貼られるのがオチなのに、なんか超さわやかでちょうどいいシスターフッド
佳作

ガーダ パレスチナの詩(2005年製作の映画)

4.9

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全く期待してなかったけど、こりゃあ傑作だわ。
しょっぱなガーダさんが、嫁に行くのやだし、昔の慣習とか知らんし、と親兄弟と喧嘩する。しかもパーティとかやりたくねえ、ドレス早く脱ぎてえ、など、イスラム圏で
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.6

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オナラまじ正義すぎる。
バスでうた歌おうが、人前でオナラしようが、死体とキスしようが、女性を演じてたはずが孤独を感じなくなってガチ恋青春しようがおまえら他人にかんけーねーだろ!と生きられないのが現代文
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

2.0

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ピアノレッスンのときも思ったけど、原住民をご都合主義的に、ピュアに描きすぎてるのがイラッとくる。

パリ13区(2021年製作の映画)

3.6

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セックスワーカーに間違えられた女性が、最後にそのセックスワーカーとカップル(レズビアンか、バイかパンセクシュアル)になるのがまじ良かった。
あとアジア系移民のリアル悩みや、ピッチ感も他の映画ではなかな
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リベンジ・スワップ(2022年製作の映画)

2.5

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リベンジする相手が二転三転するのは予想外で面白いけど、動画を広めた濡れ衣っていうか、罪のなすりつけでシャブ漬けだかコカイン漬けだかになっちゃったエリカ、可哀想すぎんか? 更生施設でヒステリーのおバカ女>>続きを読む

ファイアー・アイランド(2022年製作の映画)

4.3

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ゲイのリベンジポルノ批判とか、格差社会や人種差別のリアル描写とか、モノガミーではないラストだけど、二人で踊ることを望んだりとか、実はそこまでかっこよくない弁護士設定とか、あらゆる規範を壊した元ネタが高>>続きを読む

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

4.8

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オタク欲望モフモフ肯定!ピクサーよくやった!
女性性が抑圧されることによるものと言えるかもしれない欲望がコントロールできなくなるとレッサーパンダになるっていう謎の設定だけど、意外と深い。完璧な女性像へ
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サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

4.8

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最高オブ最高のライブが入場無料…規模がでかい。
何も悪くないけど、同じ年に初回を迎えたウッドストックがダサく思えてくる…
月に初上陸とかどうでもいいからその金で貧困層どうにかしろや、って白人のリポータ
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イルマ・ヴェップ(1996年製作の映画)

3.9

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シュワちゃんとヴァンダム好きで話聞かないインタビュアーと、マギーの対決シーンで笑った。シネフィルも苦労しよるなぁ

チスル(2012年製作の映画)

3.3

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長年韓国のタブーとされてきた、同じ民族同士、在朝鮮アメリカ陸軍司令部軍政庁支配下での島民3万人虐殺の済州島4.3事件

モノクロの映像で、あまりにもエグいシーンはあまりないのだけど、顔に飛び散った血と
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JSA(2000年製作の映画)

5.0

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イ・ビョンホンが全然渋くない!ちゃらくて若い!ってだけでみる価値爆あがり。
ソンガンホを筆頭に、大の大人軍人が童心に帰っていちゃこらいちゃこら同じ子ども遊びをする、キュンキュン祭り‼︎
38度戦を超え
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.0

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どう考えてもあんな巨大本を昼間に盗んだら目立つだろ、誰か止めろよワラ、の連続でおばかな厨二病の話か…と思ってたところ、最期ゆだんしててグッときてしまった。
誰もが特別、と教え込まされてて、そうではない
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アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)

3.0

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LGBの性的指向とTの性別ジェンダーの話を混同してる人が多いなか、レズビアンとトランスジェンダーの抱えている葛藤は全くべつものという見せ方は良いと思う。
いろんな家族のかたちみたいなのも○
でも浮気ネ
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スタイルウォーズ(1983年製作の映画)

3.8

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否定派のコッチが作らせたCMがえぐい。とにかく何もできない、何も産まないとするライターたちを批判して、努力して何者かになれ、と刷り込む自己責任ネオリベ…。しかも黒人を利用するあたりがグロい。
アートギ
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アガサ・クリスティー ねじれた家(2017年製作の映画)

4.0

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なんでもいいから早くグレン・クローズにオスカーあげてください!
ENDのでかた切れ味鋭すぎてスーパードライ…
アガサクリスティってやっぱやべえやつだな

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

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ダニエル・グレイクのきゃっきゃシーンが脳髄もの。
あとゲロ女の子ジャンルが好きな人はピッタリ。
ところどころギャグが散りばめられてるので、ポップなどんでん返しとして秀逸でした。
あとプラマーのお茶目な
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ロスト・ボディ(2012年製作の映画)

3.8

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期待しないで見たから余計に怖かったしどんでん返しとしても上モノ。
ちょっと切ないラストもいい。

トイレで流れなかった証拠を飲み込むところも含めて、おえってなる描写がそこそこあって、スペイン映画はなか
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ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

4.0

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ラスト
元妻と現妻が夫にワインオープナーを首にねじ込むところがツボった。
そして公式の『山村紅葉のサスペンスあるある講座』で推されていたとおり「不倫祭り」だった。
紅葉さんの宣伝最高でした。

どんで
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ビルマの竪琴 第一部(1956年製作の映画)

1.0

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前半後半観ての感想。
日本の被害性しか描いてないと批判されてるけど、なるほど、その通りでした。
一番笑ったのは、柵を挟んで帰国するから「水島帰ろう、一緒に帰ろう」と呼びかける日本兵と、水島の泣きのシー
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