KotaroKinoshitaさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

顔のない眼(1959年製作の映画)

4.3

アメリカン・スプラッター以前のフレンチ・グラン・ギニョルのおどろおどろしく気高い残酷美。クライマックスでの唐突な刺殺はその真骨頂。ほとんどのショックシーンはしっかりカメラに見せている中、"顔のない眼">>続きを読む

ファイナル・デッドブリッジ(2011年製作の映画)

3.7

コメディ色あり、新ルールありで飽きさせない最終作。シリーズ的にどう考えても危険なキッチンで主人公がビビりまくるシーンは笑った。


演出0.7
人物0.7
構成0.7
驚き0.8
趣味0.8


>>続きを読む

サクラメント 死の楽園(2013年製作の映画)

3.6

楽園が終焉に向かう過程がイマイチで、フェイクドキュメンタリーの美点もあまり活かされていない印象。それでもキャラクター演出の手堅さにタイ・ウェストらしさの片鱗は見える。


演出0.7
人物0.7
構成
>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0

これは支持!カーアクションとしては粘りが足りず演出し切れていない部分も多いものの、ゲーム世代のクールな熱さが主人公の眼差しを通じてしっかり描かれていて、ニール・ブロムカンプならではのテンポの良い編集が>>続きを読む

デモンズ2(1986年製作の映画)

4.0

相変わらずデモンズへの変化シーンが良くできているが、スポーツジムやエレベーターのロープといったゾンビ映画らしからぬ場所でアクションさせているのが面白い。『ヴィデオドローム』と『リング』の中間みたいなア>>続きを読む

PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

4.3

面白い!オリジナル短編からあった「いじめられっ子の主人公を助ける殺人鬼」という設定に、「殺人鬼への恋愛感情」という要素を追加。家族や警察、いじめっ子の家族、友人などのキャラクターを効率的に配し、ラスト>>続きを読む

ノスフェラトゥ(1978年製作の映画)

4.4

やはり動物をユニークに演出している映画は信頼が置ける。永遠の命を手に入れた男が愛を渇望する相手としてのイザベル・アジャーニも完璧。ノスフェラトゥがドアをすり抜けてやってくるショットは鳥肌もの。


>>続きを読む

新・猿の惑星(1971年製作の映画)

4.1

幼い頃のヒットラーを殺してもいいのか?を大統領と科学者が議論する場面や、コーネリアスが猿の起源を語るくだりなど、会話の切り返しが印象的。人類の終焉を阻止するために結果的に悪役となってしまう科学者の造形>>続きを読む

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.6

ソリッド・シチュエーション史上最もソリッドなのではないかというくらい何もない中で、それなりに愉しませてくれるが、やはり最後はもっと"映画的な脱出"を見せてくれても良かったのではないか。


演出0.7
>>続きを読む

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.3

環境活動家なのにメガロドンへの殺意十分なステイサム再び。サメ1匹では持たないと思ったのか、3匹に増やしたうえで、後半からは巨大●●と陸上生物も投入。最後はちゃんと大乱闘になるのでまぁ満足なんですけど、>>続きを読む

ベイブ/都会へ行く(1998年製作の映画)

4.5

動物映画の到達点。実写版『ライオンキング』のスタッフはこれ100回見て反省して欲しい。


演出0.9
動物1.0.
構成0.8
驚き0.9
趣味0.9


演出=総合的な演出
人間=俳優および被写
>>続きを読む

キラー・スナイパー(2011年製作の映画)

4.6

トレーラーハウスのドアを開けたらジーナ・ガーションの●●●がお出迎えする、という出だしからしてポール・バーホーベン映画にしか思えないが、その後に展開される狂気と冷徹さはフリードキンのそれだった。
完全
>>続きを読む

グリズリー(1976年製作の映画)

3.4

『ジョーズ』よろしく、いかに熊を見せずに惨劇を伝えるかさまざまな工夫が施されていて、特に夜のキャンプで女性が襲われて宙吊りになるところと某親子が襲われるシーンはしっかりショッキング。『ゴッドファーザー>>続きを読む

たたり(1963年製作の映画)

4.2

霊を映さずして霊を表現するホラー演出の基礎を作り上げた名作として知られるが、真に注目すべきは巨匠ならではの会話劇のカット割りの精確さかもしれない。登場人物の恐怖や困惑を細やかに捉えているからこそ、心霊>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.1

『ゲット・アウト』のダニエル・カルーヤの女子版みたいな顔(というかそういうショット)を持ってきてはいるか、どこまで本気でホラーをやりたいのか疑問符。降霊の儀式も極めてインスタントで、手の呪物もただの小>>続きを読む

ポゼッション(1981年製作の映画)

4.3

イザベル・アジャーニとイカの映画だと思っていたが、地味にスタントが総じてめちゃくちゃ危ないので驚いた。


演出0.8
人物0.9
構成0.8
驚き0.9
趣味0.9


演出=総合的な演出
人間=
>>続きを読む

ジーパーズ・クリーパーズ(2001年製作の映画)

4.0

激突!に始まり、オカルトやスラッシャーを経由しつつ、モンスター映画に変貌していく、後にも先にもないジャンル横断型ホラー映画。


演出0.8
人物0.7
構成0.8
驚き0.9
趣味0.8


演出
>>続きを読む

ブレード/刀(1995年製作の映画)

3.8

配信ではなかなか観れないようでNYの図書館でDVDを借りて視聴(なぜある笑)。ラストのくるくるアクションが作品の全てといっても過言ではないが、間違いなくこの映画でしか観れないアクションなので、それで十>>続きを読む

レンフィールド(2023年製作の映画)

3.6

吸血鬼映画の皮を被ったパワハラ撲滅映画。ニコラス・ケイジがいつにも増して溌剌としている。


演出0.7
人物0.8
構成0.7
驚き0.7
趣味0.7


演出=総合的な演出
人間=俳優および被写
>>続きを読む

アリゲーター(1980年製作の映画)

3.6

幼少期に遭遇して以来の再会。今日の映画と比べれば全体的にほんわかしているものの、プールに現れるゲーターのゾッとするショットとか、結婚式場で人が次々吹っ飛ばされていくパニックシーンの盛り上がりなど、なか>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

4.2

想像以上にまんま『童夢』かつ、子ども同士のバトルという点で『AKIRA』的な要素も盛り込まれる、大友すぎるノルウェー映画。子どもたちのキャスティングならびに芝居演出も見事で、これこそ真の『誰も知らない>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.9

再見。列車アクションは確かに派手だが、やはり前半のカーアクションが白眉。日本語字幕つきで見てもイマイチ分かりづらいストーリーはどうにかならなかったのか。


演出0.8
人物0.8
構成0.6
驚き0
>>続きを読む

エレファント(2003年製作の映画)

4.0

ひたすら廊下が映される「廊下映画」として記憶される一本。


演出0.8
人物0.8
構成0.8
驚き0.8
趣味0.8


演出=総合的な演出
人間=俳優および被写体の魅力
構成=脚本や画面の全体
>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.8

騒がしい映画笑


演出0.7
人物0.8
構成0.7
驚き0.8
趣味0.8


演出=総合的な演出
人間=俳優および被写体の魅力
構成=脚本や画面の全体的な構成
驚き=斬新さ、意外さ
趣味=個人
>>続きを読む

ヒルズ・ハブ・アイズ(2006年製作の映画)

3.9

奇しくもJST8月6日に観てしまった。クライマックスまではかなり忠実に『サランドラ』で、70年代の狂気には負けている部分もあったが、主人公が「アメリカ」に目覚めていくという主題はいかにもフランス人監督>>続きを読む

骸骨の踊り(1929年製作の映画)

3.6

習作感はあるものの、骨を抜いて楽器にするくだりとかラストの"合体"とか、奇抜なアイデアがしっかり盛り込まれていた。


演出0.7
人物0.6
構成0.7
驚き0.8
趣味0.7


演出=総合的な
>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

4.1

『殺し屋1』か?!と思わず叫んでしまうような流血SM映画でありつつ、アテネロケに彩られた格調高きSF文学でもあるという、まさにクローネンバーグにしかありえない世界がここに!


演出0.8
人物0.9
>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.9

※22.9.6 評価を微修正

バービーの映画と見せかけ、ほぼほぼケンの映画だったので驚いた。演出が三池崇史ぽかった。

@ Regal UA Kaufman Astoria

演出0.7
ケン1.0
>>続きを読む

ヘル・レイザー(2022年製作の映画)

3.9

予想外に良作。冒頭のガレージ→コンテナ→金庫→箱→パズルボックスというマトリョーシカな構造からして、このシリーズ特有の幾何学的世界観が良く分かっているし、各種アイデアも新鮮味あり。
長いわりには主人公
>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.2

今までになかった"押し入れ感"があった。新海誠で一番好きかもしれない。劇場行かなくてごめんなさい。


演出0.8
椅子1.0
構成0.8
驚き0.8
趣味0.8


演出=総合的な演出
人間=俳優
>>続きを読む

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

4.2

副題に偽りはなかった!『アベンジャーズ』によって喪われたヒーロー観が復活。ひたすら女子が強い世界観でロド姐の筋肉がムチムチに暴れまわるだけで愉しいが、クライマックスの表情には泣かされるものあり。
設定
>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

冒頭30分くらいは「すわ最高傑作か?!」という感じだったが、終盤はもうしっちゃかめっちゃか過ぎて、「どう生きるかと言われましても・・・」という気持ちになって評価不能。遺作感はあった。

Pearl パール(2022年製作の映画)

4.3

ミア・ゴス!ミア・ゴス!ミア・ゴス!素晴らしい!!!


演出0.8
人物1.0
構成0.7
驚き0.9
趣味0.9


演出=総合的な演出
人間=俳優および被写体の魅力
構成=脚本や画面の全体的な
>>続きを読む

マギー・シンプソンの『ローグ・ワン』(2023年製作の映画)

3.9

毎度ながらシンプソンズ×スターウォーズはハズレ無し!


演出0.8
人物0.8
構成0.8
驚き0.8
趣味0.8


演出=総合的な演出
人間=俳優および被写体の魅力
構成=脚本や画面の全体的な
>>続きを読む

スクリーム6(2023年製作の映画)

4.0

ニューヨークで凶悪化したのか、犯人がやたら強く、店に逃げ込んでも追いかけてくる仕様に。ラストの展開も無茶苦茶ながら楽しい。


演出0.8
人物0.8
構成0.8
驚き0.8
趣味0.8


演出=
>>続きを読む

何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)

4.1

見返すとこんなにモタモタしてたっけ?という感じもあるが、さりとてベティ・デイヴィスの顔面はやはり凄まじく、いつの間にかジェーンのペースに持っていかれる。


演出0.8
人物0.9
構成0.7
驚き0
>>続きを読む