10円様さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

女王の寵愛を得んが為、2人の女性の憎の部分を切り取った映画。これはレイチェルワイズとエマストーンの静かにぶつかり合う彼女たちの負の映画かと思いきや、実は見事なまでのオリヴィアコールマンの映画であった!>>続きを読む

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.7

ジャネットゲイナー、ジュディガーランド、バーブラストライサンド。この重鎮たる面々はみなスター誕生で主役をはった女性であります。スター誕生の元は1932年のジョージキューカー監督がコンスタンスベネットを>>続きを読む

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

3.5

「暗い美人より明るいブス……
の方がマシってことね〜
『女の青春』は……」
なんて辻彩さんの台詞が聞こえてきそうな映画でしたが、ちょっと待って!エイミーシューマーはブスじゃないからね!「エ
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.7

これぞシャマランって感じの映画ですね!
賛否があるのも当然です。合わない人は「結局何が言いたいの?」って結果になるのも分かりきっていますが、幸運な事に私はシャマランの世界観にフィーリングが合ったんです
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

5.0

私は自分が映画好きで良かったとここまで思った瞬間はありません。11年前アイアンマンを観て興奮してからMCUを毎年追いかけてきました。迫力あるアクション、壮大なストーリー、魅力的なキャラクターに童心を掴>>続きを読む

シャザム!(2019年製作の映画)

3.9

これとても良い映画ですよ「キャプテンマーベル!」いや「シャザム!」知ってる人には常識だと思いますが、このヒーロー最初は「キャプテンマーベル」って名前だったんですね。まあ色々あってこの名前を名乗れなくな>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.6

ともすれば犯罪者を肯定的視点から見ているような、その場限りの涙物語になり得なくもない。もしくは暴力やネグレクト等の虐待家庭への社会的警鐘ともとれるかもしれない。家族の在り方とは何なのか?社会問題として>>続きを読む

ザ・テキサス・レンジャーズ​(2019年製作の映画)

3.7

ボニー&クライドと言えばアメリカ近代の犯罪史上最も有名なギャングではないだろうか。彼等の犯罪の残虐性、逃亡の巧妙さに加え、小柄で容姿端麗な外見や気さくな性格、また世界大恐慌の風土の上で銀行や金持ちしか>>続きを読む

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

4.0

MCU初の女性ヒーロー単独主演映画という事で、公開前から一部のアンチフェミ二ストやDCEUの過激派がロッテントマトを荒らすというネガティヴキャンペーンを展開。その為支持率が信用性のない低評価のまま公開>>続きを読む

セサミ・ストリートへ愛を込めて ~エルモに命を吹き込んだ人形師(2011年製作の映画)

3.7

「BEING ELMO」=「エルモであること」

この原題が映画の内容の全貌を物語っています。世界的キャラクターエルモはどうやって誕生したのか、何を表現しているのか、何を私たちに与えてくれているのか。
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.6

アルフォンソキュアロン監督と言えば「ゼログラビティ」などのSFスペクタクルや、「リトルプリンセス」などの子供を描くのが上手い監督というイメージがありました。今作の「ROMAローマ 」は彼のキャリアの中>>続きを読む

アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

3.6

まず大きな謎なのが監督が何故ロバートロドリゲス?ご存知の方は多くいらっしゃると思うが、ロドリゲス監督はこんな大金をかけた大作を監督するような方ではないし、クセがありすぎる作風が人気の監督である。ジェー>>続きを読む

アクアマン(2018年製作の映画)

3.9

「全ての魚を味方にする男」

いや、シャチいるし…

このキャッチコピーを見た時、配給は完全に宣伝を諦めてるか別角度から狙ってるなと思った。陰りだらけのDCEUだもん当然よね。アクアマンは初動6400
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.8

奇をてらった映画は当たりハズレがとても大きい。この映画を観て思い出すのは「アンフレンテッド」とかひと昔前は監視カメラの映像だけで構成された「LOOK」なんてもありました。なんか物珍しさに惹かれたけど、>>続きを読む

メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.8

私達が観たかったロブマーシャルはこれだ!これはとても素晴らしい続編でした。というかこれをリメイクではなく正当な続編として制作したのはとても勇気がいる事だと思います。1作目の持つミュージカルのカリスマ性>>続きを読む

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

3.7

映画化の件は90年代後半から始まっていた。資金繰りの難航や脚本のボツなどで全く進捗はせず、監督もヤンデボンやイーライロスにオフォーするものの、結局はジョンタートルトーブに落ち着いた。結果良かったかもし>>続きを読む

キリング・ガンサー(2017年製作の映画)

3.6

な、なんだこの軒並み低評価は…
この映画で思いっきりハラハラして笑ってしまっている自分の頭がおかしいのか…まあ、肩透かしをくらった人は多いと思います。この映画はパッケージ詐欺を許せるかという事と、この
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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

3.5

インターネットの具現化にディズニーらしさが充分に感じられた本作。アイデアに次ぐアイデア、レトロゲームのローカル性との対比も素晴らしい。前作ではラルフとヴァネロペとの出会いを描いていましたが、本作は2人>>続きを読む

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.6

「エ、エロい映画かと思った…」

序盤から打ち砕きに入る広角図。これは純正な、いや純粋なホラー映画である。エロい映画と言えばいやそれも間違いではない。食と性は表裏対として遺伝子の中に備わっているのだか
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.2

皆さんこの作品を三谷幸喜監督の作品。「ラヂオの時間」と対比されている方も多いと思われます。役者とスタッフの軋轢、現場と製作の温度差などなど…舞台裏をユーモアの緩急を淀みなく上手い具合に付けた三谷監督の>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.7

一見さんお断り!

なんてのは仕方ない。シリーズものの定めですからね。やっぱり予習はしっかりしておかないと楽しめません。このシリーズ、固有名詞や登場人物がわんさか出てくるので、映画だけではなく原作も必
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.0

何が違う…幼い頃見たナンシーケリガン襲撃事件。犯人一味は冷酷非道且つ人面獣心な輩だと思っていた。しかし、何かが違う。トーニャハーディングという女性をアメリカの悪のアイコン、スケート界のヴィランとして根>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.9

伝記映画に共通する弱点は主題となる人物、もしくは団体のみにフォーカスが置かれると、それらを取り巻く背景因子が薄くなってしまう事。故に抑揚の表現が困難であり、単調な作りになってしまいがちになる事…だと思>>続きを読む

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。(2018年製作の映画)

3.6

「家に帰った僕を待ってる
妻の演技見る事が
僕ら二人の愛の形ならば
それはそれでありだろう」

オープニング曲で涙腺が緩みました。
Yahoo!知恵袋の一つの質問から漫画になり
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ヴェノム(2018年製作の映画)

4.0

MCUのアジャンクト(付属物)って何?こんなに面白いのなら本格的にマーベルスタジオが制作してMCUとして参戦させるべきなのだ。

「ヴェノム」はあくまで「スパイダーマン」のスピンオフという形を貫いてい
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ニンジャバットマン(2018年製作の映画)

3.7

【プロが二次創作に本気出したらこうなった件】

素晴らしい!物語はひとまず置いておいて、これは神風動画の真髄を贅沢に凝縮した思わぬ傑作です。勿論色物ですよ。それを理解した人だけが楽しめる映画です。ただ
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パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

3.6

ネタバレあり


もともとハードルは高かったのだ。デルトロ監督の降板にメインキャストの一新、大連万達グループによるレジェンダリーピクチャーの買収。中国が制作したハリウッド映画なのか。ハリウッドが制作し
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.7

「ウィンストンチャーチル」「ダンケルク」あとまあ「人生はシネマティック」もかな?この三作が日本では割と近い時期に公開されたので、映画をよく観ている方ならダイナモ作戦についてはもうかなりの予備知識がある>>続きを読む

カイジ 動物世界/動物世界(2018年製作の映画)

3.8

「面白ろっ!!」

なんだこのタイトルは?ここからじゃ全くたどり着けないぞ!日本でも大々的に宣伝してないし…そりゃそうだよね日本の賭博師達の聖書と呼べる原作を中国が映画化するとあっちゃ批判の的になって
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.7

内容はひとまず置いておこう。これはリドリースコットの映画監督としての、そして制作陣及び俳優のモラルとプライドをかけた映画だ。この映画を制作、公開する事自体がもはや一つの物語。それを意識して観ようとすれ>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.8

貧困社会、格差社会。顕在化しない大きな問題。アメリカの闇を独特の視点で捉えたショーンベイカーのこの作品が、数多に渡る映画の中に埋没しないよう、私たちは真摯に受け止める必要がある。
始まりはクリスバーゴ
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

3.9

「ジュラシックワールド」でモササウルスに出会ってからというもの、巨大生物の虜になってしまいました。とにかくデカい生物が都市を破壊する映画が観たい…なんて思いながらも敬遠していた今作品ですが、これは劇場>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.4

「タクシー運転手 約束は海を越えて」

なんて邦題からは想像できない重たい映画。途中何度も目を伏せたし、何度も涙腺が緩んだ。事態の本質を知った何も知らぬ人は、そこで何を思いどう動くのだろう。力なきもの
>>続きを読む

ザ・プレデター(2018年製作の映画)

3.5

1987年にジョンマクティアン監督によって有名クリーチャーの仲間入りしたプレデターさんは、その後数々の監督の手によって姿を変え存在感と強さを世に知らしめてきました。残忍極まりないただの侵略者かと思いき>>続きを読む

犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.9

「犬が人間の最良の友となったのはいつからか?」
「それは紀元前。人間が狩猟を始めた時からだ」

ディナーラッシュという映画のワンシーンの会話
です。納得…人間は犬がいなくては生きていけない。そのDNA
>>続きを読む

アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

3.9

「インフィニティウォー」の絶望感がまだ残る今。今作を観てどの様な感情になるのか不安でした。果たして「アントマン&ワスプ」は来年始まるアベンジャーズ完結への序章となるのか、または骨休め的な位置付けなのか>>続きを読む