emiさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.5

子供の視点から見た戦争をユーモアと暖かい目線で描いたユニークな作品。差別や偏見がどう形作られ、無知と想像力の欠如がそれを助長することを少年と少女との交流を通して示している。衣装が可愛い!「シェアハウス>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

迫力のレースシーンと美しい名車たち、結果が分かっていても手に汗握るストーリーの面白さ、主演二人の素晴らしい役作り、彼らの友情と偉大なる挑戦は胸を打つ素晴らしい物語だ。長尺だがまた観たくなる傑作。

Sweetheart(原題)(2019年製作の映画)

2.0

ヨットの転覆で熱帯の無人島に流れ着いた若い女性のサバイバル劇。夜になると海から上陸して獲物を探す謎の半魚人モンスターとの攻防がメインで、生き延びるための食料や装備はわりと簡単に手に入ってしまうので現実>>続きを読む

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.0

ショービジネス界隈の人間が集まるシルバーレイクを舞台に、自堕落な生活を送る主人公が、消えた女性を探すうちに次々と奇妙な出来事に遭遇する。謎を解明しながら真相に近づくスリラータッチな展開だが、現実か妄想>>続きを読む

パパはわるものチャンピオン(2018年製作の映画)

3.5

ヒールの覆面レスラーの悲哀と栄光をテーマにしたファミリー映画。万人向けのちょっとイージーな物語だが、それでも胸を打つ。キャストは好演で、プロレス好きでもそうでなくてもこのスポーツの魅力が伝わってくる。

愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

2.0

閉鎖的な社会で生きる登場人物たちの息苦しい鬱屈に、はつらつとして可愛いアイリーンがいるシーンだけが救いのようだった。鑑賞後に暗い気持ちになる作品。

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.0

名作「シャイニング」のシーンや登場人物がでてくるが、この作品はもっとわかりやすい悪がありそれを阻止するべく主人公たちが特殊な能力を使って戦う話だ。恐ろしいシーンが幾つかあるが、シャイニングの衝撃と余韻>>続きを読む

ディザスター・アーティスト(2017年製作の映画)

3.5

史上最低の映画としてカルト的人気になった「ザ・ルーム」が上映されるまでを描いた作品。謎の多いエキセントリックな変人が、雇ったスタッフに呆れられながらも自ら脚本・監督・主演兼任で映画を撮る。フランコ兄弟>>続きを読む

ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

2.5

前半は展開が早く次々に姿を変えて執拗に追う新しいターミネーターが迫力の映像で楽しませてくれるが、シリーズの昔のファンへのサービスのつもりなのかシュワジーとリンダ・ハミルトンのパートは二人の演技が浮いて>>続きを読む

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.0

韓国の民主化闘争を描いたエンターテイメント大作。スリリングで感情を揺さぶる秀作だ。複数の視点からクライマックスに向かって一つに収束していく巧みな構成、迫力ある映像、説得力ある演技と申し分ない。

運命は踊る(2017年製作の映画)

4.0

予想を裏切る展開が人生のリアリティーを感じさせる、ある家族の物語。回想シーン無しに挟まれるエピソードの語りで人物像が浮かび上がるところが効果的だ。語り口に独特のリズムがある、戦争状態による犠牲を描いた>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.5

新作が楽しみな監督の一人、ギリシャ出身のヨルゴス・ランティモス。退廃的な王宮を舞台に女王の側近の地位を巡る駆け引きで火花を散らす二人の女性の物語だ。ゴージャスな城の内装や衣装に凝ったカメラワーク、不穏>>続きを読む

マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)

3.0

トゥレット症候群で記憶力抜群の探偵が50年代のニューヨークを舞台に恩人の死の真相を探るハード・ボイルド作品。監督/脚本も兼任のエドワード・ノートンはさすがの上手さだが、長尺すぎる。ライブシーンも含めた>>続きを読む

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.5

宗教と政治、差別と偏見という重くシリアスなテーマでありながら娯楽性の高いスリリングな裁判劇の傑作。ささいな口論という日常的な小さな出来事が発端というところがいい。脚本も俳優も演出も素晴らしい。

権利への階段(2017年製作の映画)

4.0

精神科病院で無理やり投与された薬の副作用に苦しむ患者が元看護士の弁護士を雇って病院を訴えた、エレノア・リース判決を題材にした作品。主演の二人の演技が素晴らしく、お互いへの信頼と友情を育む過程に説得力が>>続きを読む

泥棒役者(2017年製作の映画)

2.0

舞台劇のような大げさでわざとらしい演出に好みが分かれる。最後は大団円で終わるが、作中の絵本の完成版をエンディングで見たかった。

マーラ(2018年製作の映画)

2.5

金縛り中に現れるモンスターが次々人を殺すというホラー。主人公の心理学者が科学的なアプローチや歴史上の類似事件の調査でこの現象を解明しようと奔走する。大して怖くないしお粗末なオチで残念な作品。

アメリカン・ソルジャー(2017年製作の映画)

4.0

イラクから戻った4人の復員兵を描いた戦闘なき戦争映画。原題は命を懸けて戦い心身に深刻なダメージを負った兵士たちをぞんざいに扱う国への強烈な皮肉となっている。彼らの絶望が胸を打つ。マイルズ・テラーはまた>>続きを読む

魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち(2017年製作の映画)

3.5

作家ゴーゴリを探偵役にしたロシア製オカルトスリラー3部作。好キャスティングで登場人物たちの個性が際立っていた。セットや衣装は素晴らしく、美しい映像は見応えあり。この世界観でシリーズ化しても面白そう。

Love,サイモン 17歳の告白(2018年製作の映画)

3.0

匿名の同級生とのメール交換によってカミングアウトを決意する高校生を描いた青春映画。知的で早熟な主人公が逆境にあっても勇気をもって行動するところが胸を打つ。メールを暴露した同級生やウザい教頭などクセのあ>>続きを読む

トーゴー(2019年製作の映画)

3.0

1925年の冬にアラスカでジフテリアが流行し、20の犬ぞりチームが約1000キロの距離をリレーして血清を届け大勢の命を救った実話をもとにしたディズニー映画。最も長く過酷な区間146キロを走破したリーダ>>続きを読む

海を駆ける(2018年製作の映画)

3.0

南国の開放的で美しい風景が心地良く、リラックスさせてくれる作品。海から現れた不思議な男以外には特に何かが起こるわけではないが、登場人物たちがリアルで自然で、自分もそこにいて一緒に時間を過ごしているよう>>続きを読む

悪党に粛清を(2014年製作の映画)

3.0

魅力的なキャストのクラシカルな西部劇。マッツ・ミケルセンは特別な存在感のある役者だ。ストーリーはシンプルな復讐劇だがウェスタンの醍醐味は悪役の極悪非道ぶりと、負け戦に単身で挑むヒーローが見せる戦いぶり>>続きを読む

教誨師(2018年製作の映画)

4.0

死刑制度だけではなく人間らしさや幸福とは何かについて否応なしに考えさせられる素晴らしい作品。キャストは全員説得力のある名演を披露し、全編にわたって二人の人物が会話をするだけの構成だが、観客の感情を揺さ>>続きを読む

検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.0

硬派でスタイリッシュなリーガル・サスペンス。検事、記者、裏社会の人間、政治家がそれぞれの正義と利益を追求する。木村拓哉以外のキャストは良かった。

サイバー・ゴースト・セキュリティ(2018年製作の映画)

3.0

インターネットに放たれた悪魔がゲームを通じて人々を取り込んでいく、オーストラリア製サイバー・アクション。ヘタレ系主人公と早々にゴーストにされてしまった友人、二人の美女戦士が世界を救うべく奮闘する。冒頭>>続きを読む

アナと世界の終わり(2017年製作の映画)

2.5

ゾンビ・ミュージカルという謳い文句に惹かれたが、音楽映画としてもゾンビ・コメディとしても凡庸な出来だ。周りが見えず独りよがりなヒロイン像がハリウッド・ミュージカルへの風刺になっているところだけは面白か>>続きを読む

MR.LONG/ミスター・ロン(2017年製作の映画)

3.0

冷酷な殺し屋が仕事で訪れた日本で、料理の腕をきっかけに住民に受け入れられ屋台を始める物語。殆どセリフがないMr.ロンを演じるチャン・チェンがかっこいい!住民たちの親切さにやりすぎ感があるが、引き込まれ>>続きを読む

ライトハウス(2019年製作の映画)

2.0

往年の古典映画のような白黒でほぼ正方形の映像にちょっと面食らうが、間もなく気にならなくなる。閉鎖された空間で二人の人間が常軌を逸していく物語だ。観ているほうも息苦しく嫌な気持ちになる。俳優二人の怪演と>>続きを読む

天国でまた会おう(2017年製作の映画)

3.5

高く評価された原作に劣らない映画だ。リアルな戦闘シーン、エデュアールが作るユニークなマスクや絵は美しく、戦後のパリの街など映像が素晴らしい。フランスらしい諧謔と驚きの展開がある物語。

ダマスカス(2018年製作の映画)

3.5

イスラム国に占拠されたシリアを舞台にしたイラン製戦争アクション映画。現在も続く戦闘地帯を題材に、ハリウッド映画にも劣らない迫力ある映像、スリリングなストーリー、西欧社会とは違うイランの人たちの視点など>>続きを読む

ウイスキーと2人の花嫁(2016年製作の映画)

3.0

第二次大戦中にスコットランドの小さな島で起きた「命の水」ウイスキーをめぐる騒動を描いたコメディ。島民が一致団結して大芝居を打つカナダの作品「大いなる休暇」を思い出させる。島の人たちの会話が面白くほのぼ>>続きを読む

キングダム(2019年製作の映画)

2.5

紀元前3世紀の中国を舞台にした時代劇アクション。アクションシーンは悪くないが、ドラマパートはテンションが空回りして原作を知らない観客を白けさせる。

音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!(2018年製作の映画)

1.5

インパクトのあるタイトルと三木聡監督から期待したが、全然笑えない寒ーい作品でがっかり。コメディではなくラブストーリーだった。

フィッシュストーリー(2009年製作の映画)

3.0

時代が異なる複数のエピソードが終盤につながって集約されていくのが快感だ。とても個人的な話から地球の運命まで物語のスケールにギャップがあるのもとぼけていて面白い。

FREAKS フリークス 能力者たち(2018年製作の映画)

2.5

前半の途中までは父親と外の世界のどちらが正しいのか、彼女を特別にしているものは何なのか、疑問が物語に引き込んでくれるが謎が明らかになってからは失速し拍子抜けしてしまった。