えみさんの映画レビュー・感想・評価

えみ

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【推しの子】-The Final Act-(2024年製作の映画)

2.0

ドラマが結構良かっただけに、前半ドラマまんまだし、後半の展開雑すぎるし正直がっかりだった。サブキャラたちの出番がほぼない。本筋は最後までドラマでやり切った方が良かったのでは?スピンオフ的な位置付けなら>>続きを読む

教皇選挙(2024年製作の映画)

4.0

音楽の迫力がすごかったのと、主人公の人の良さが際立っていて良かった。世界最大の宗教のトップレベルのいわゆる人格者たちの中にも、良くも悪くも「人間らしさ」を感じられる。緊張感が漂い、神秘的で美しい。フラ>>続きを読む

温帯の君へ(2024年製作の映画)

4.0

6月5日までテアトル新宿でレイトショー上映しているので、なるべく多くの人に観に行ってみてほしい。毎回舞台挨拶付き。藤原季節さんの紹介文「薄情者が生きやすいこの世の中に「温帯の君へ」の登場人物たちは生き>>続きを読む

映画 ○月○日、区長になる女。(2024年製作の映画)

4.2

まだマークしてなかった!1年以上前に見たのに。二回目の視聴。
ここまで良質な日本の市民系選挙運動の記録は初めてではないだろうか。
想田和弘監督の「選挙」もいいドキュメンタリーだが、あれは自民党系日本の
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キャッツ&ドッグス(2001年製作の映画)

3.0

インドかウズベク行きの飛行機で見た。下らなすぎて笑えた。ちょっと可愛い。猫が悪者なのは不服である。紛うことなきB級映画だけど犬猫好きが頭空にするには良いんじゃないかな。

RRR(2022年製作の映画)

4.2

9月にインドに行く飛行機の中で鑑賞。友達には10回以上も観たというほどのファンがいたりして、大絶賛の前評を聞いていたのでかなり期待していたが、その期待に違わぬ傑作。主人公2人カッコ良すぎるしスケールの>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

1年くらい前に観たんだけどちゃんと書きたくて書いてなかったことを思い出した。原爆の被害それ自体を描かないことには賛否両論あり、私も原爆の被害を抜きにして原爆映画を作るのはありえないと思っていた。結果的>>続きを読む

1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.8

飛行機で視聴。適当に流し見できるやつ、と思ったけど結構面白くて笑えた。こう言う深そうで深くないのかやっぱり深いのかわからないヒューマンドラマ好きだわ。シンガーソングライターは大原櫻子をどうしても意識し>>続きを読む

ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

3.5

飛行機で視聴。切なかった。けどありそうな話といえばありそうな話で、真新しいものとして大絶賛されてるのはなぜか分からなかった。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

ちゃんと感想まとめたいと思ってたら一年以上経ってしまったので一旦記録する。。とにかく難しかった。宮崎駿の自己投影を感じる印象的なシーンがあった。

HAPPYEND(2024年製作の映画)

4.5

本当に素晴らしい作品だった。
近未来というけどすぐそこの未来だと思う。恐ろしいけど、ホントに有り得そうで背筋が寒くなる。
監視社会、人権が制限される社会、具体的にイメージするにはうってつけ。そこで声を
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バービー(2023年製作の映画)

3.5

フェミニストたちからの前評判が良すぎて期待しすぎてしまった。なにも知らずに見に行ったらめちゃくちゃ評価高かったんだろうけど、最初からフェミニズム映画だと思って見始めちゃうと、なんかなんでバービーたちの>>続きを読む

水平線(2023年製作の映画)

2.9

福島のフェスで監督がチケットを手売り販売してたので買った。わざわざ横須賀まで観に行ったが正直ちょっと退屈で途中寝てしまった。こういう生々しさ、というか人間のあまり美しいとは言えない部分をそのまま描いて>>続きを読む

ガザ 素顔の日常(2019年製作の映画)

4.1

2ヶ月くらい前に、対話上映イベントにて。この時ですら既に酷い。天井のない牢獄状態に置かれていたパレスチナの人々。この時ですら突然の爆撃で手足を失う子供がいた。これが今では逃げる場もないほど、四六時中攻>>続きを読む

何を怖れる フェミニズムを生きた女たち(2014年製作の映画)

3.7

超貴重な記録映画。出演者のうち、今では亡くなってしまった方々も少なくない。フェミニズムがなかなか浸透しない日本においてもこれほどまでにフェミニズム運動を展開し続けてきた女たちがいたことを学べる。戦後の>>続きを読む

鈴木さん(2020年製作の映画)

4.0

よくできた気味悪映画。大日本帝国現代版という感じ。関東大震災時の朝鮮人虐殺や、徴兵制、竹槍訓練など、思い当たる節がありすぎる。天皇制をファンタジーの架空の存在に置き換えて上手く描いてると思う。いとうあ>>続きを読む

戦雲 いくさふむ(2024年製作の映画)

4.4

これを見て、日本はまもなく戦争をすると、かつてないほど現実的な危機感を抱いた。怖くて眠れなくなった。
全ての政治家、『戦争反対』と声に出して言うことに躊躇いがある全ての人々に見てほしい。戦争反対と言え
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Winny(2023年製作の映画)

4.5

弁護士会の監督と秋田弁護士のトークショー付上映会で鑑賞。
司法のリアリティを追求しつつもヒューマンドラマとしても味わい深い傑作。
尋問シーンは実際に尋問調書をみながら実際の弁護団の実演を混じえながら撮
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過去負う者(2023年製作の映画)

3.9

試写会的な催しで鑑賞。監督や俳優さんたちのお話も聞けました。珍しい製作方法をとっていて初めての映画体験だったので、更生支援というテーマに興味がない人にもぜひ見てもらいたい。
台本がなく、俳優さんたちに
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.5

結構前に見たんだけどちゃんと咀嚼したくて時間が経ってしまった。これは本当に全日本人見るべき。職場の人たちと観に行ったからなんとかメンタル保てたが、本当に辛い映画だった。この頃と日本の現状がほとんど変わ>>続きを読む

サントメール ある被告(2022年製作の映画)

3.3

叙事的なようでかなり叙情的な作品。正直眠かった…裁判傍聴をしているような感覚になる作品。この作品が何を感じさせようとしているのか、この被告人が何を訴えようとしているのか、フランスにおける差別や世界のジ>>続きを読む

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.8

面白い。結構好きなやつだった。終始不気味な雰囲気が良い感じに出てる。サプライズ系の恐怖は無いし、落ち着いて不気味さを楽しめる感じの映画。子どもがサイコパスになっちゃったらどうしたらいいんだろうね。でも>>続きを読む

モンスター上司(2011年製作の映画)

3.6

下品でくだらないけどスカッとするしめちゃ笑えるし面白かった。ハラスメント、ダメ絶対!殺すしかないような状況になるのはほんと困るよね。

ピーチガール(2017年製作の映画)

1.5

眠気覚ましにBGM的にかけてたけどまあひどいね。原作はすごく面白いし好きなんだけど、カイリの良さがイマイチ生かせてないしカイリの真剣なセリフの時の急な大根役者感が無理だった。少女漫画の映画化は結局若手>>続きを読む

泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)

3.5

猫の恩返し現代版&ハッピー版って感じかな。
絵が綺麗で、主人公も最初は好きじゃないかもと思ったけど、健気で人間らしくてよかった。人じゃなくなりたいこと、猫になりたいことあるけど、大好きな人たちがいる人
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大いなる自由(2021年製作の映画)

3.8

西洋におけるゲイにとっての暗く重たい時代を、彼らが刑事罰を受けて収容されているシーンのリアルな映像•演出で、鑑賞者を盗撮の共犯とするが如く嫌になる程見せつけて、「大いなる自由」の価値を考えさせる作品。>>続きを読む

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.4

邦画版スタンド・バイ・ミー。明らかに意識してるし構成もそっくり。日本人には本家よりも馴染みやすく人気かもしれないね。誰かが死んじゃったりとか、そういうショッキングなことがあるかないかは別として、子ども>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

4.2

多様性バンザイ!可愛い!みんな違ってみんないいよ。この映画みたいな世界になるといいね。さかなクンは変だと言われても、家族や周りの人達に恵まれて、ちょっと前の世代にしては珍しく変わり者のまま成功できたラ>>続きを読む

先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.3

サレ妻としては最強の展開ではないか。
あまり集中して見てなかったことは告白しておく。
まあー許せないよね、不倫されたら。漫画がすごく綺麗で、珍しい演出というか展開だなと思った。不倫相手の編集者、千佳さ
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教育と愛国(2022年製作の映画)

4.3

4月に横浜シネマリン、澤田隆三プロデューサーの舞台挨拶付き上映会で視聴。
道徳の教科書で出てくる場面について、パン屋ではこの国の伝統文化を愛する気持ちが足りないからと、和菓子屋に変えるよう誘導させたり
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.0

監督のスタンスが鼻につくところはあれど、トランスジェンダー女性の当事者の痛みを懸命に描こうとした良い作品だと思う。
実際に、世界中でLGBT当事者の自殺率は、そうでない人間よりも著しく高く、特にトラン
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怪物(2023年製作の映画)

4.3

社会に居場所がない人を作り出すマジョリティ側の罪を常に意識させられ、辛い。坂本龍一さんの死もあり、でも最初から最後まで彼の音楽と彼の生と死が存在しているのその空間と「生まれ変わり」がある種キーワードと>>続きを読む

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.0

ずっと気になってて、想像してた話とは結構違った。衝撃だった。3.11の時のことを思い出した。
私は避難所生活こそしなかったものの、電気も水もないあの時期のことはよく覚えている。ましてや津波でめちゃくち
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.5

オーシャンズ女版とか絶対かっこいいし、キャストも良かったので期待値が上がりすぎてた。無難に面白いんだけどハラハラ感はやはり本家を超えるのは難しいか。。でもこの安定感が私的にはちょうど良かったけど。みん>>続きを読む

主戦場(2018年製作の映画)

4.8

これはすごいドキュメンタリー映画。歴史修正主義者やレイシストたちの攻撃によって、「問題作」扱いされ、7万人動員を記録したヒット作であったにもかかわらず、一時は多くの上映館が上映を中止した。
慰安婦問題
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帝一の國(2017年製作の映画)

3.7

期待通りのくだらなさと面白さだった!、菅田将暉やっぱりすごいわ。採点シーンがたまらんかった。ちょっと喧嘩シーンが長かったけどそれ以外は良かった。
彼の国政選挙バージョンも見てみたい。

でも本来は生徒
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