modocさんの映画レビュー・感想・評価

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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

終盤のやりとりから

「よくやった。」

「生き残っただけだ。」

「それで十分だ。」

クリストファー・ノーラン監督の反戦映画だと解釈した。

鬼が来た!(2000年製作の映画)

4.3

ある程度先は読めたがそれでも衝撃的、面白かった。

戦時下、それぞれが生き延びるための勇敢で滑稽で野蛮で卑屈で哀れな人間の行動、その全てが生命力に溢れていた。

前半の牧歌的などこか間の抜けたところが
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ホーボー・ウィズ・ショットガン(2011年製作の映画)

3.6

かなりグロいな、とか低俗とか思いつつ鑑賞後、結構楽しんで観てた自分に気付いた。

ルドガー・ハウアーってマイケル・シェンカーに似てる。

柘榴坂の仇討(2014年製作の映画)

4.0

重厚で見応えある作品。

中井貴一が時代劇に出ると画面が締まる、それだけを期待して観てもハズレはないかな。

江戸から明治の変わり目を描いていて、あまり見なかった光景がとても興味深かった。

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

巻き込まれた主人公は共犯者なのは確か。この作品を視ていた自分は共犯者?それとも傍観者?そんなことを考えた。

二十世紀少年読本(1989年製作の映画)

4.0

サーカスのどこか物悲しい摩訶不思議な映像空間が心地良かった。

好きな作品、散漫な印象が残るのが惜しい。

イップ・マン 最終章(2013年製作の映画)

3.0

主役など配役陣は悪くなかったし、筋運びも起承転結があってそこそこは楽しんで鑑賞出来たが、佳作といったところ。

ドニー・イェンのイップ・マン作品がインパクト強かったので、どうしても比較してしまう。
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝/アイアンモンキー(1993年製作の映画)

4.1

天地大乱でジェット・リーと俊敏かつ豪快さを兼ねそなえた緻密な殺陣をみせつけたドニー・イェン。その彼を主役に外伝と題名にはあるがそんな予備知識無しでも十分にいやそれ以上に功夫映画の楽しさを堪能出来る作品>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.5

もうこの作品の良さは言わずもがなという感じなのだけれども、ピーター•バラカン氏がラジオ番組中に涙で声を詰まらせながらこの映画を紹介していた。鑑賞前から見逃すまいと思っていた自分だが、その解説はより思い>>続きを読む

リアル・スティール(2011年製作の映画)

4.1

巷では話にも余り出て来ない作品だが、ちょっとでも興味があるのだったら是非にでも見てもらいたい作品。

パシフィック•リムにも少なからず影響を与えてるのではないかなぁ。

新・平家物語(1955年製作の映画)

4.5

演じる平清盛そのままに、劇中における市川雷蔵が生気に満ち溢れ、まばゆさと同居する清々しさにまさしくスターなんだと感じざるを得ない。

物語、配役、美術、音楽すべてが良い。

崖っぷちの男(2011年製作の映画)

4.0

見たその年の映画のなかで、こういったら失礼になってしまうが、思いがけない良作で嬉しい期待外れってこういうことなんだなと改めて感じさせてくれた作品。
 
また共に鑑賞した友人と弱冠、解釈が異なっていたの
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秋日和(1960年製作の映画)

4.3

百合子(岡田茉莉子)が秀逸。宮崎駿作品における、勝気な女性キャラクターの雛型を見ているかのよう。

海洋天堂(2010年製作の映画)

4.3

無償の愛、切ない、ジェット・リーがさらに好きになった。

アントマン(2015年製作の映画)

2.5

マーベルということで期待し過ぎたかな、最後まで見られたから退屈はしなかったけど。少なくとも自分好みの作品ではなかった、残念。

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

4.5

公開初日から大分時間が経ってしまったけど映画館で観るの間に合って良かった、大満足。

アンヴィル!夢を諦めきれない男たち(2009年製作の映画)

4.3

このジャケット写真と題名を見て内容を察してしまった人には「そう、その通りの内容です」と答える。でも観てみればわかる筈それ以上の世界が拡がっている、まさにドキュメント、ノンフィクションの持つ力をまざまざ>>続きを読む

誘拐の掟(2014年製作の映画)

4.5

いやこれは凄い見応え、消化不良を起こしそうなくらい。ハードサスペンスそれもかなりの苦い味。元警官の私立探偵と猟奇殺人にまで及ぶ誘拐犯の対決が話の主軸。物語の進行と共に登場人物の心の闇が徐々に明らかにな>>続きを読む

ラン・オールナイト(2015年製作の映画)

4.3

正直「96時間」もあるし似たような感じかなと思っていたが、とんでもない、良い意味で期待を裏切られた。冒頭の主人公かつての姿を微塵とも想像させない八の字眉毛のだらしのない飲んだくれのダメっぷり、が愛する>>続きを読む

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.5

まず刺激的。スクリーンからは喜怒哀楽が溢れて押し寄せてくる感じ。こちらの感情をこれでもかと掻き回されたのだが終わってみれば爽やかな余韻が長いこと移り香のように残っていたことに気づく。ショウビジネスに疎>>続きを読む

SPIRIT スピリット(2006年製作の映画)

4.5

自分の中ではジェット・リー主演作品の最高傑作。SPIRITなんて陳腐な題名だなと思ったが鑑賞後にはそれ以外はかえって陳腐になってしまうと思った次第。実在した伝説的人物をモデルに哲学的示唆に富んだ良く出>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.5

良い映画を観たという幸福感に包まれる一本。今年を代表する作品のひとつに間違いない。主演のベネディクト・カンバーバッチ、実際の主人公が蘇えって出演していると錯覚してしまう程の素晴らしさ、他に言葉が見当た>>続きを読む

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

対岸の火事とは言えなくなってしまった現在、鑑賞しながら戦争というジャンルの映画をどう観たらとか居心地の悪さを感じてしまった、最近の実話をもとにしているようなので尚の事。

最後の静粛を伴った映像(実際
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

結局主人公が手にしたのは生殺しの余生なのか....恐ろしい。サスペンスの範疇を越えてスリラー、ホラーの味わい。流石デヴィット・フィンチャー監督、セブンの時と同様鑑賞後どんよ~りさせられて映画館を後にし>>続きを読む

フューリー(2014年製作の映画)

3.9

中盤までは平原での重厚で緊迫感溢れる戦車対戦車の戦闘、市民を巻き込んだ市街戦の悲惨さなど緻密に描き出されて迫るものがあったのだが、惜しいかな終盤には単にブラッド・ピット主演戦争アクションものに変質して>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

4.5

とにかくこの映画の引力たるや凄まじい。そしてなんと濃密な169分だったことか。自分の凡庸な脳みそは物語の展開に処理能力が追い付かず、終わる頃には軽く疲弊していた程。それでいて感動やカタルシスさえ与えて>>続きを読む

西遊記 はじまりのはじまり(2013年製作の映画)

3.8

紛れもなくチャウ・シンチーワールドが展開していたんだけど「少林サッカー」「カンフー・ハッスル」と比べるといまいち楽しめきれなかったかな。玄奘と段の愛憎とか冗長に過ぎた感は否めない。各キャラクターは悪く>>続きを読む

イコライザー(2014年製作の映画)

4.0

頭脳明晰、冷静沈着、正確無比、そして瞬殺、そんな主人公をデンゼル・ワシントンが貫録をもっての名演。今まで見てきた彼の主演作の中でも一番好きな作品になった。あまり前宣伝とか見かけ無くて地味な存在の作品だ>>続きを読む

天国と地獄(1963年製作の映画)

4.5

もう大好きとしか言いようが無い。自分の生まれる前の日本にこんな傑作サスペンスがあったなんて!! 洋画サスペンス好きで日本のサスペンスものなんてという未見の人には是非一見をおすすめしたい、きっと認識が変>>続きを読む

ふしぎな岬の物語(2014年製作の映画)

4.1

素敵な映画だった。普段雄弁な映画ばかり見ているせいかこの静かな語り口には始めのうち緩慢さを覚えたが、見終えてなんとも言えない心地良さに浸っていたことに気がついた。登場人物は皆優しく他人を気遣う人ばかり>>続きを読む

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.3

評判以上の凄さだった。この映像体験、例えはおかしいがアトラクションとでも言っていいかも。人工衛星の破片が飛んでくるシーンでは数回思わず目をつぶってしまった。この映画ほど3Dの威力が感じられる作品は無い>>続きを読む

ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

4.1

なんてドラマチックなんだろう、名曲誕生の背景、メンバー間の確執など、各エピソードは陰陽濃く描かれ深く印象に残る。圧巻は終盤からラストの流れでこれにはぞくぞくした。クリント・イーストウッド監督の作品には>>続きを読む

猿の惑星:新世紀(ライジング)(2014年製作の映画)

4.0

娯楽作品で充分楽しめる内容でありながらこんなにも考えさせるテーマの作品もそうは無いのではないか?
各キャラクターの描き分けが素晴らしい、ストーリーに引き込まれる重要な要素になっている。
余談だがゴリラ
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舞妓はレディ(2014年製作の映画)

4.1

テレビで放送されるたびいつも「 Shall we ダンス?」見てる自分。周防監督久々の娯楽作品というので早速映画館へ。「あ~楽しかった」きっと鑑賞後はそんな気持ちで映画館を後にする自分を想像していたん>>続きを読む

フライト・ゲーム(2014年製作の映画)

4.3

「リーアム・ニーソン出演作品にハズレ無し」というのが持論だが、これは...ハズレ無しどころか大アタリ。張りつめた空気の中で展開される密室劇に引き込まれあたかも自分がその場にいるかのような感覚に陥ってし>>続きを読む

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