前半30分の
靄るカメラワークを、
それなら許そうかと
そんな気持ちになってしまう
後半戦の滑らかな回収。
歪みの裏側は
くだらなくて面白い。
劇場が狭く
そういう雰囲気だったからか
声を上げて笑>>続きを読む
河に生きる。
河と生きる。
何度も破壊を繰り返し、
何度も汚染を繰り返す。
それでも河は何かしらを
与えてくれる。河。
そこに甘んじていて良いの?
以前とは明らかに違うよね。
失ったものは多いよ>>続きを読む
割れた顎だけじゃなく、
(この頃は割れかけ?)
透き通った青い目と
くにゃりとした目元。
向こう側を見てそうな視線。
ジョントラボルタの
独特の雰囲気は癖になる。
大して悪くないワルたちと
ハスッパ>>続きを読む
砂の穴の中にある家。
そこから出られなくなった
男の物語。
元から棲む女と
抜け出そうと足掻く男。
閉じ込められた二人の世界。
男の脱走を軸とした思惑の中、
2人の間に些細な変化が見られ、
その関>>続きを読む
チャーリーズエンジェルの
再放送を何度も何度も
観たクチなので、
女盗賊モノは好物。
いろんなものに目を瞑り
テンポ良く都合良く
進む展開に身を委ね、
ラストまで滑り込む気持ち良さ。
たまに立ち止>>続きを読む
大人が笑わない街に
小さく咲く
少女たちのひと夏の物語。
お互いを好きだし、
庇いあったり、
守りたかったり、
笑いあったりするけれど、
どうしようもない流れが2人を割く。
誘拐婚。
14歳にし>>続きを読む
1960年代の香港。
4人の男女が織りなす群像劇。
ひとときの交わりを
情感たっぷりに描く。
蒸れた香港。漂う色気。
気怠く退廃的な台詞。
切ないラテンの音楽。
動的で量感あふれる映像。
全てが上>>続きを読む
キリキリ思春期もの。
齢15歳の(美)少年が
職場の年上女性に恋し、
拒絶され、
精神的に追い詰められ、
悲劇へ向かう物語。
生きる目的を掴みきれない少年は
清らかなものを相手に求め、
相手から>>続きを読む
初期の頃の
編集の荒さがなくなり、
監督の美学が漏れる。
無駄とタルミを取り除き、
映像、台詞、挿入音が
互いに際立つよう、
計算された周到さに唸らされる。
観ていてスッキリと気持ち良い。
それは>>続きを読む
カフェソサエティ同様、
ファンシーさを削いだ
ロマンティックな色調。
射す光の色はオレンジ。
女の心が壊れていく様と
それに伴う男の冷めを、
おきまりのカメラ目線で
矢継ぎ早にいっぱい語っちゃうぞ>>続きを読む
猥雑で狂った
アナーキーな世界。
ハッタリ浪人が
勢力争いに巻き込まれ、
奇怪な新興宗教の利用を
試みてはみるものの、
カリスマ教祖が
予想外に力を持ち、
奇想天外の展開を見せる物語。
…なんだけ>>続きを読む
飛びたい少女の、
恋に家族に友情に。
日常をもがく様を
テンポ良く
時にコミカルに描いた物語。
わたしに大きな娘はいないけれど、
ママの気持ちにグッときた。
今ならわかる、親の気持ち。
親の心子知>>続きを読む
原作が好きすぎて
敢えて観ていなかった
海街ダイアリー。
夜の波にのまれて
録画してあったものに
うっかり手を付ける。
原作を読まずに観たら
どんな印象なんだろう。
とっ散らかった印象なんじゃない>>続きを読む
瑞々しく
滲むような痛さがある。
ふたりの少年の物語。
友情の延長線上に
こぶのようにできてしまった
やるせない気持ち。
友情と愛情と。
筒抜けの土地柄、
こぶを隠し貫く少年と
思春期らしさを全>>続きを読む
後味も撮り方も
きちんとリンクレイター節。
性格も生き様も
ある悲しい出来事への
向き合い方も違うけど、
気の合うおじさん達が
ヒッサビサに会って旅する
鎮魂のロードムービー。
うまく言えないけれ>>続きを読む
アタリ少年12歳。
愛犬を探して
叔父である市長の作った
犬の廃棄所、犬ケ島へ。
ディストピアで
繰り広げられる冒険物語。
水平と垂直の動き。
時に視点のブレない
ズームアップ。奥行き。
後半に進>>続きを読む
完璧なものが汚されていく
苦さがあった。
お互いの首を絞め合う
独占欲と言う名の
ふたりだけの
恋愛マウンティング。
アンダーソン監督の
心理描写が憎々しい。
(褒めてます)
英国上流社会に君臨>>続きを読む
作り手ドリスを映す。
作り手ドリスを追う。
奇をてらいすぎない
新しさと、
品の良いセンスが、
ドリスの服。
そのイメージを壊さない
その暮らしぶり。
服への向き合い方。
そして彼の性格。
好き>>続きを読む
圧巻のダンスシーン。
ボブ・フォッシーの振付に
ノックアウトされる。
肩甲骨の動きと
腹直筋の強さが試される踊り。
肉体の持つ色香を
スタイリッシュに昇華させた
洗練されたスタイル。
メロメロです>>続きを読む
始まってすぐさま
あの殴りつけたような
字体が目に入った時、
劇場に観に来て良かったと
小さく握りこぶしをギュ。
久しぶりに
好きな作品に当たった。
1/30も観てないのに
そう思える
嬉しさといっ>>続きを読む
コッポラ監督らしい視点。
南北戦争最中の女子寮に
敵である北軍の大佐が
転がり込んだところから
始まる物語。
女たちの眼が、表情が、
それまでのものとは
異なる光を持ち始める。
「異物」が投入さ>>続きを読む
観ているうちに
じんわりと冷えてくる。
大人という生き物の上にかかる
黒い、薄い膜を捉えた物語。
愛のない夫婦の元に生まれた
12歳の少年の失踪と捜索。
そこに何かが生まれるのか。
雪の積もった>>続きを読む
思いもよらず
政府の内情を記録した
秘密文書が出回った事で、
掲載するか否か
決断を迫られる
ワシントンポストの物語。
家族や会社、人間関係。
潰したくない想いを抱えながら
大きな決断を迫られる
新>>続きを読む
冒頭の。
ガーゼに似た白い布を
厳かに捌く姿が、
茶道で茶巾を
扱う様に似ていて
素敵だな、と思った。
衣装も洒落てる。
惑星で語るところ
SFだったりするところ
永遠を追うことで
生き返ってきたと>>続きを読む
日本に住まない
北斎愛に溢れた人たちが
北斎について
熱く教えてくれる
ドキュメンタリー。
画狂老人卍を
こんなに愛してくれて
ありがとうって思う。
(改めて凄い画号)
少し退屈な部分もあるけれ>>続きを読む
ターナー展の開催と併せた
上映会を観てきました。
2020年から新しくなる
20ポンド紙幣の肖像画は
ウィリアム・ターナー。
英国を代表する風景画の巨匠。
彼の人生の中程から晩年にかけてを
そっと>>続きを読む
靴磨きを生業とする
さして明るくない境遇に
身を置く初老の男が、
「行き場を間違えた」
黒人亡命少年と
出くわしたことで、
閉塞感のある日々に
膨らみが起こる物語。
見ず知らずの人間のために
見>>続きを読む
幾度も映し出される
同じアングルの
家路へと歩くシルエット。
その距離や歩き方で
ふたりの心情を写し出す。
縮まってゆく時、
気持ちが重ならない時、
シルエットが語る。
障害を持ち、
身内に無下に>>続きを読む
縦三列?で
列車に乗る姿は秀逸。
退屈だけれど
嫌いになれない作品。
若き映画監督が
自国の
厳しい規制に耐えかねて
自由を求め、
いざフランスへ。
ところが思い描いていた
映画製作とは程遠く、>>続きを読む
シャーリーマクレーンの
しじみのような目が好き。
劇場で予告を観た際、
彼女にピッタンコの
役柄だと思った。
人生の最後を見据えて、
生前に訃報記事を
用意しておこうと決めた
少々身勝手な老婦人と>>続きを読む
大人を包む
甘いだけじゃない
ファンタジー。
話す事に障害を持つ、
チャーミングな掃除婦。
異生物であり研究対象である
「彼」に惹かれ、
彼女自身にも変化が現れる。
相手を理解すること。
ありのま>>続きを読む
時は第二次世界大戦。
子ども支援施設の
幼きユダヤの
少年少女たち。
密告により居場所を失い、
自らの脚で
スイスへと向かう物語。
子どもたちの勇気と忍耐。
密かに手を貸す大人と
身を守るために裏切>>続きを読む
覚悟はしていたけれど、
想像以上。
もっと舐めるように
建物も見たかった♪
いろいろ辛かったです。
アラニスモリセットが
出てきたところに驚き。
エルたんの透明感に
頼っていない作品。
心と身体のズレを
一致させ、
男性として
生きていきたいと願う
ティーンエイジャーと、
その家族の物語。
黒い血が流れているような
少し浮かんだ作品を
出演>>続きを読む
映画そのものの事は
あまり期待してなくて、
ラストから
エンドロールにかけて
流れる曲を確認したくて
初日初回を観た。
曲が流れ、
物語の印象が変わった。
待って良かった。
作品のパーツの中で>>続きを読む
固まっていた人生が
解き放たれる物語。
人種も生きてきた背景も
全く違うふたりに
心の交流が生まれた時、
カフェに集う
ちょっとはみ出た人々をも
温かく包む。
キンキンと
ヒステリックな女は、>>続きを読む