あかのさんの映画レビュー・感想・評価

あかの

あかの

F1®/エフワン(2025年製作の映画)

4.0

おじさんのカリスマ性が、若者の成長を促し、チームに一体感を齎す構図は、トップガン マーヴェリックに通ずるものがある。
予定調和的な展開ではあるが、こういう作品に変な捻りはいらない、これでいい。
劇場の
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28年後...(2025年製作の映画)

3.8

ダニー・ボイル meets 進撃の巨人 カルトを添えてみたいな印象。
ストーリーの主軸にあるのは、少年の成長で、ロードムービーのような側面もあった。
グロさはあるが、苦手な私でも然程不快感は感じず。
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

3.0

良くある話と言えば良くある話。昔むかしあるところに的な。
酷い目に遭う人間が1人もいないので、安心をして子供と観ることもできそう。
私はサラディーンとライララが好きだった。
賀来賢人の声優としての演技
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国宝(2025年製作の映画)

3.8

間違い無く吉沢亮の代表作となる作品だと感じた。歌舞伎役者として説得力のある吉沢亮の演技が無ければ絶対に成立をしなかっただろう作品。相当な苦労があっただろうことは想像に難くない。
血縁がものを言う歌舞伎
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呪術廻戦「懐玉・玉折」総集編(2025年製作の映画)

4.0

TV放送時に観ているから、どうしようかと思っていたが、大きなスクリーンで「天上天下唯我独尊」からの「虚式『茈』」を堪能をできたし、青のすみか(Acoustic ver. )と共に流れるあのEDを観られ>>続きを読む

アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓(2022年製作の映画)

3.6

オンライン試写会にて鑑賞。
アルメニア映画を観るのは初めてかもしれない。
アルメニアの歴史に詳しければ、より深く作品を味わえたと思うので、その点は自分の不勉強を呪う。
とは言え、心を打つ作品だった。
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岸辺露伴は動かない 懺悔室(2025年製作の映画)

3.6

原作漫画の中でも特に好きなエピソードなれど、映画化をするには短過ぎる上に、本当に岸辺露伴が動かないストーリーなので、果たしてどうするつもりなのかと思いきや、後半は完全なるオリジナル展開となっていた。>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング(2025年製作の映画)

4.0

陸海空全てで緊迫感溢れるインポッシブルの連続、ハラハラのしっ放しという意味では、緩急が無く急ばかりなのだが、それぞれの危機が同時進行で描かれる等、演出にも工夫が見られ、長い上映時間も決して苦にはならな>>続きを読む

ファンタスティック・フォー(2015年製作の映画)

2.8

ファンタスティック4 ファースト・ステップに向けての鑑賞。
キャスト一新のリブート版。
各々の能力を得るに至った経緯は前シリーズよりも納得がいくものの、その分能力を得るまでが些か冗長で、結果、アクショ
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ファンタスティック・フォー:銀河の危機(2007年製作の映画)

2.8

ファンタスティック4 ファースト・ステップに向けての鑑賞。
Dr. ドゥームは何がしたかったのか。地球が滅んだら自身も困るだろうに。邪魔をするだけの小者にしか思えず。
結果、盛り上がりに欠けた。

ファンタスティック・フォー [超能力ユニット](2005年製作の映画)

3.0

ファンタスティック4 ファースト・ステップに向けての鑑賞。
20年前の作品故にか、ヴィランの掘り下げが浅く、ラストバトルもあっさり。
キャプテン・アメリカなクリス・エヴァンスに慣れた身で、ヒューマン・
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サンダーボルツ*(2025年製作の映画)

3.8

双極性障害の可視化。躁状態のときの無敵感や万能感、鬱状態のときの虚無感。鬱状態のときの、どこまでいってもトラウマが続き、立ち向かおうとするも虚無感に侵食をされてしまう感じは、私にも身に覚えがある。
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28週後...(2007年製作の映画)

3.0

28年後…に向けての鑑賞。
前作よりも大勢の全力疾走ゾンビが登場をする点は見応えがあるが、前作と比べるとストーリー展開に捻りが無く平均的なゾンビ映画でしかなかった。
終わってみれば、全てあの家族のせい
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28日後...(2002年製作の映画)

3.2

28年後…に向けての鑑賞。
走るゾンビの源流。
記憶よりもゾンビシーンは控えめ。
結局人間が最も厄介。後半の展開を見るに、感染による凶暴化も、元来人間が凶暴だからではないかとすら思えてしまう。
音楽の
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隣人-The Neighbors-(2012年製作の映画)

3.2

ホラー要素にサスペンス要素、些か詰め込み過ぎに思えた作品。
犯人に行き当たりばったり感があって、複数人が怪しんでいるにも拘らず、誰も通報をせず、そのせいで途中フラストレーションが溜まるが、そこにマ・ド
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ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今(2025年製作の映画)

3.2

どんなときも精一杯今を生きるブリジットなればこそ、この展開は当然なれど、観客としてはマーク以外と結ばれるブリジットに少し切ない気持ちにはなった。
個人的には、ダニエルが頗る良かった。あの歳になっても相
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ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期(2016年製作の映画)

3.0

ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今に向けての鑑賞。
ブリジットが歳を重ね痩せたことで少し愛らしさが減ってしまったというのもあるし、時代的にハラスメント表現が無くなったというのもあって、
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ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月(2004年製作の映画)

3.6

ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今に向けての鑑賞。
1作目よりは共感性羞恥に身悶えるシーンも控えめで、ブリジットとマークのイチャイチャシーンには素直にキュンとくるものがあり、相変わらず
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ブリジット・ジョーンズの日記(2001年製作の映画)

3.2

ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今に向けての鑑賞。
今観ると、ブリジットに全く共感ができず、戸惑うばかり。いや、度々共感性羞恥は湧き起こるので、そういった意味では共感ができているのかも
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サイン(2002年製作の映画)

3.0

幾つもの偶然の重なりを奇跡と信じるか、単に少し運が良かっただけと思うか、捉え方次第だという話。悪いことも無意味ではないと思えるか。
何かが起こりそうという不穏な空気が漂うだけの時間が比較的長い為、些か
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ミッキー17(2024年製作の映画)

3.2

後半はほぼ風の谷のナウシカ。
政治批判や宗教批判も絡めたブラックコメディの要素を持つ作品なれど、前半のミッキーがあまりにも不憫で、個人的には不快感の方が勝ってしまい、エンターテイメントとしては楽しめな
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ネムルバカ(2025年製作の映画)

3.6

石黒正数作品は全て単行本を集めているぐらいには好き。当然この作品も手元にあって何度も読み返している。
初読時は、まだ大学時代の感覚が自分の中に色濃く残っていた為、強く印象に残った。歳を重ねた今になって
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ただ、愛を選ぶこと(2024年製作の映画)

3.0

オンライン試写会にて鑑賞。
映し出されるノルウェーの自然が美しい。
素敵な暮らしだとは思う。あらゆる選択肢の中から敢えてその暮らしを選んだ大人のみの暮らしならば。子供も一緒にとなると、子供の世界を狭め
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犬も食わねどチャーリーは笑う(2022年製作の映画)

2.6

私は、言いたいことは全部相手に伝えてきたし、その為か、夫に対して一切不満が無く愚痴りたいことも無い人間なので、旦那デスノートにいる妻達には共感ができないし、この作品の日和にも最後まで寄り添うことができ>>続きを読む

侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

3.0

低予算らしさは随所に見受けられるものの、それを超える時代劇愛に溢れた作品。
私が幼い頃は週に何本も時代劇が放送をされていたし、それがめっきり減ってしまったのも確か。だが、遺していくべきものなのは間違い
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元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件(2020年製作の映画)

3.0

邦題のインパクト勝ち。
邦題から勝手に元彼がクソ野郎なのかと勘違いをしていたが、特にそんなことはなかった。
とりあえず、心臓疾患を抱える人をパイロットにしてはいけない。
ラスト、海中でもう一波乱あるか
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犬人間(2022年製作の映画)

2.8

冒頭の2人の生活が穏やかで、これはこれでありなんじゃないかと、一瞬受け入れそうになってしまった。
オチは想定内で、もう少し捻りのある展開になるかと期待をしていた為、少し残念ではある。
ラストのあれはど
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高速道路家族(2022年製作の映画)

3.8

日本映画なら一貫をしてシリアスに描くだろうテーマを、韓国映画だとところどころでコミカルな描写が入るのは、お国柄なのだろうか。
とは言え、重いラスト。観客に委ねてはいるが、これはおそらくバッドエンドの方
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私にふさわしいホテル(2024年製作の映画)

3.8

私にふさわしいホテルと言うか、ホテルにふさわしい私にのし上がる物語。
80年代ファッションに身を包んだのんが終始可愛い。加代子というぶっ飛んだ女性がチャーミングに映るのものんが演じればこそ。
橋本愛と
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湯道(2023年製作の映画)

3.0

湯を介した群像劇。
もっとリアルな廃業寸前の銭湯を舞台とした物語かと思いきや、意外と作りものめいた世界観で、全体的に温め。
まるきん温泉のレトロな建て構えは素敵。
個人的にEDロールが1番楽しかった。

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

3.0

前半は正直なところレトロな衣装に身を包んだ綾瀬はるかのファッションショーでしかなかった。
白黒映画から現れた設定ならば、古い時代の演技を思わせるような話し方をして欲しいと不満も感じた。
唯、後半の加藤
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大河への道(2022年製作の映画)

3.0

予告編等からコメディ色の強い作品かと思っていたが、2/3を占める時代劇パートには人情時代劇のような趣があり、所謂いい話に仕上がっていた。
シンプルに伊能忠敬について学べるのもいい。
現代の地図と大日本
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ドリーム・シナリオ(2023年製作の映画)

3.4

This Manを思い出す。
自分の実像とは掛け離れたところで人気が出たり嫌悪感を抱かれたり、現代のSNSに於けるバズりや炎上に通ずるものを感じた。自身ではコントロールが効かないところに恐怖を感じる。
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.0

上田誠の脚本ということで、らしさが詰まった作品。
たった2分で時間が巻き戻るも、全員ループへの対応力が高く、目まぐるしく状況が変化をしていく為、非常にテンポ良し。
自分のせいでループに陥っているかもし
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特捜部Q 知りすぎたマルコ(2021年製作の映画)

3.4

前4作からキャストが一新をされた上に、前半はカールとアサドのバディ感も乏しく、なかなか馴染めなかったが、後半になってバディらしさも戻り、一安心。
ミステリとしては派手さも無く無難に纏まっていた印象。
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

4.0

とても好みの作品だった。
彼岸と此岸が近しく感じられる、淋しいが温かな作品。
画作りも素晴らしい。
特に、食事のシーンは、決して豪勢ではないのに、本当に美味しそう。炊き立ての御飯の香りを嗅ぐ松山ケンイ
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