あかのさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

幻滅(2021年製作の映画)

3.8

オンライン試写会にて鑑賞。
フランスの文豪、オノレ・ド・バルザックの幻滅 メディア戦記の映画化。
田舎の下層階級出身の世間知らずの若者が、都会に毒され、野心を抱き、上り詰め、堕ちていく、シンプルなスト
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シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

3.4

今作はある意味フレディがもう1人の主人公か。
子供から大人への過渡期にある主人公達の等身大な描き方、ヒーロー物としての王道感、子供から大人まで家族皆で楽しめるエンタメ作品として過不足の無い仕上がりにな
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.0

様々な物をぶち込んでごった煮にした何が飛び出すか分からない闇鍋の如き作品。
唯、次々と情報が溢れてくるにも拘らず、不思議と間延びをした単調さを感じた。もっとコンパクトに纏めてあれば、印象は変わったかも
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.0

それこそキャスト目当てで観た仮面ライダーBLACK SUN以外、仮面ライダーを一切通ってこなかった為、乏しい知識のまま鑑賞。
冒頭から予想以上のグシャッベシャッ振りに、なるほどPG12となる。
ハチオ
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.0

アダちゃんが可愛いというだけで観る価値がある。羊も可愛く、犬も猫も可愛く、アイスランドの風景は美しい。私にとってはある意味癒し映画だった。
が、母羊があまりにも憐れ。
ラストは、したこと以上でも以下で
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.4

極小の量子世界に入り込むことで、寧ろ世界観は壮大となり、まるでSWの如し。
結果、アントマンに求めていたアントマンらしさは物足りなかったが、フェーズ5の幕開けとしては納得。
ロキの履修は必須ではないが
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バビロン(2021年製作の映画)

3.8

下品さを加えたムーラン・ルージュや華麗なるギャッツビーのような、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドに覚える感傷のような、そんな感想が頭を過った。
冒頭から華やかで猥雑で下品で無秩序な狂乱の奔
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マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ウェアウルフ・バイ・ナイト(2022年製作の映画)

3.6

変身シーンを影を使って描いたり、演出諸々も含めて、白黒の古典恐怖映画の趣。そのつもりで鑑賞をすると、思いの外楽しめる。
ジャックとテッドの関係性が可愛らしくて好き。この2人をもっと観たい。

マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

4.0

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーらしい非常にいい作品。
まさかのケヴィン・ベーコンだし、しっかりヨンドゥで泣かせてくるし、くすりときてほろりとできる、短いながらも流石の完成度。
やはりガーディアンズ
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

3.0

TVエディション全4話の形で視聴。
とりあえず、もう少し画面を明るくして頂いても宜しいでしょうか、画面が暗過ぎてMS戦が何が何やらさっぱりなのですが。
ホテルからの避難で地上を逃げ惑う描写はリアルな恐
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アイス・ロード(2021年製作の映画)

3.2

これは、正しいリーアム・ニーソンの使い方。自然の脅威が敵かと思いきや、悪人は悪人としてちゃんと存在をする。戦うおじさん、リーアム・ニーソン。
退役軍人でPTSDを患う弟が足手纏いになるのかと思わせてお
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.2

もしシイノの存在が無ければ、逆にマリコはあそこまで壊れなかったのではないか、もし今の暮らしが満たされていたならば、シイノとてマリコの為にあんな思い切った行動を取らなかったのではないか、ふとそんなことを>>続きを読む

BRAVE ブレイブ 大都市焼失/烈火英雄 ~戦士達に贈る物語~(2019年製作の映画)

3.0

ホァン・シャオミン目当てでの鑑賞。
石油コンビナート火災を舞台にした実話ベースの作品で、火災の恐怖を存分に味わうことができる。
炎の物量が凄い。画面が常にオレンジ色に染まって映る。
迫力もある。ハラハ
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神と共に 第二章:因と縁(2018年製作の映画)

3.8

第一章で亡者だったジャホンの弟、スホンの審判を描きながらも、単に同じ地獄巡りをなぞるのではなく、使者3人の過去を絡めることで、物語を大きく膨らませることに成功をしている。
それでいて、ジュラシック・パ
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セガvs.任天堂 Console Wars(2020年製作の映画)

3.0

アメリカの家庭用ゲーム機市場に於ける両社の争いをインタビュー形式で振り返るドキュメンタリー映画。
セガ側に主軸が置かれた作りとなっている為、95%のシェアを誇った任天堂の牙城をセガがどのように切り崩し
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神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

3.4

仏教ベースの地獄巡りを、貧困や親子愛で味付けをしているので、日本人でも入り込み易い世界観。
CGの魅せ方も巧い。
チュ・ジフン演ずるヘウォンメクが格好良かったのと、ラストで登場をするマ・ドンソクに全て
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The Crossing -ザ・クロッシング- PartⅡ(2015年製作の映画)

2.8

Part Iにてホァン・シャオミン演ずる義方が退場をしてしまった為、ホァン・シャオミン欲をほとんど満たすことができず、代わりに金城武成分で補おうとするも、長澤まさみとのシーンが悉く微妙で、何とも言えぬ>>続きを読む

The Crossing -ザ・クロッシング- PartⅠ(2014年製作の映画)

3.4

君、花海棠の紅にあらずの履修によって、ホァン・シャオミンの格好良さに目覚めたので、出演作を観てみようかと鑑賞。
結果、最高にホァン・シャオミン欲が満たされた。少なくともPart Iはホァン・シャオミン
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HOKUSAI(2020年製作の映画)

2.8

富嶽三十六景で有名な葛飾北斎の一生を、青年期を柳楽優弥、老年期を田中泯が演じた作品だが、正直、後半は、淡々と有名な作品の誕生を追っているに過ぎず、また、良くも悪くも田中泯が前面に出過ぎてしまっているよ>>続きを読む

マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

4.0

大好きな作品を久々に鑑賞。
ソフィア・コッポラの撮るキルスティン・ダンストは何故こうも魅力的なのか。
ゴテゴテしく飾られたフランスの格式に対して、どこまでも天真爛漫なマリーの愛らしさが際立つ。
マリー
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ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)

3.4

太平洋戦争終戦後も、30年近く、フィリピンのジャングルに潜み戦い続けた日本兵、小野田寛郎少尉を描いた、実話ベースの作品。
青年期を遠藤雄弥、壮年期を津田寛治が演じているが、どちらの演技も胸にくるものが
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

3.4

気色が悪い、気持ちが悪い、正直それ以外の言葉が思い浮かばない。
驚くべきことに、彼らの大半は小児性愛者ではないと言う。要は、成人女性よりも言い包めてコントロールがし易いと思われる、知識や精神が未成熟な
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劇場版ごん GON, THE LITTLE FOX(2019年製作の映画)

4.2

誰もが知るごんぎつねの物語をストップモーションアニメで描いた短編映画。
小学生の頃、教科書に載っていたごんぎつねを読んで、授業中にも拘らずガチ泣きをした私は、案の定、結末を知っているが故に、中盤からず
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ほんとうのピノッキオ(2019年製作の映画)

4.0

ピノッキオは取り立ててやんちゃ坊主という訳でも悪童という訳でもない。親想いで友達想い、唯、幼いが故の愚かさがあるだけだ。そこに、甘言で付け込む相手もいれば、助言を与えてくれる相手もいる。酷い目にも合え>>続きを読む

チェリまほ THE MOVIE 30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(2022年製作の映画)

2.6

ストーリーは浅いと言えば浅く、ずっと2人の仲睦まじい様子を観る為だけの作品。
ドラマ版のファン、キャストのファン以外はイマイチ楽しめないかと。
転勤も、8ヶ月の期限付きなので、差し迫った危機を感じず、
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.4

3Dで鑑賞。
前作は森と空とが印象的な作品だったが、今作は海。特に海中の映像美が素晴らしく、3Dで観ることで自らも海中散歩をしているかのような没入感を味わうことができた。
前作から描かれる原住民への迫
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劇場版ラジエーションハウス(2022年製作の映画)

3.0

劇場版らしく複数の事案が同時進行をするものの、それぞれに繋がりも無ければ、同時進行による緊迫感も無い為、ドラマ数話分を観たのと然程変わらないのが、残念と言えば残念。
交通事故の事案が最も泣けたが、後日
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アバター(2009年製作の映画)

3.8

アバター ウェイ・オブ・ウォーターに向けての鑑賞。
ストーリー展開は予定調和的で特筆をする程のものではないが、世界観の作り込みや映像の美しさに関しては一級品。
だからこそ、大きなスクリーンで観る意味が
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.8

登場人物全てに嫌悪感を覚える、クズしかいない世の中。
唯、他人に善意を踏み躙られたことのある人ならば、田母神への共感もある筈。心から感謝をされたかった、ただそれだけ。
自滅EDには納得。
個人的に改め
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

2.8

この作品の好きなところは上映時間が90分なところ、まんまそんな感想が頭を過った。
即ち、テンポは良し。
唯、登場をする劇中劇からセンスの良さも面白さも感じられず魅力が無いのが致命的で、そのせいで全てが
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母の聖戦/市民(2021年製作の映画)

2.8

オンライン試写会にて鑑賞。
実話ベースの作品らしく、派手な演出も展開も無く淡々と進む物語はまるでドキュメンタリーを観ているかのよう。
あまりにも安易かつ杜撰に行われる誘拐に唖然とし、にも拘らずそれが成
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銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀 第三章(2022年製作の映画)

3.8

原作小説は遥か昔に既読、漫画と旧アニメは未履修、Die Neue These前作までは履修済み。
遂にラグナロック開始の面白さ。
そして、何よりロイエンタールとシェーンコップの一騎討ち、両陣営随一のモ
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.8

原作は全巻所持をしており何度も読み返しているものの、アニメは未履修故に、声優に関しては特に違和感無し。
リョータ視点で描く山王戦は、良くも悪くもリョータに対するイメージを大きく変えた。思いの外重い背景
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ブラックアダム(2022年製作の映画)

3.8

今までDCEUに触れてこなかった人でも単体で楽しむことのできるテンポのいい作品。
アクションもドラゴンボールの如しで迫力がある。
JSAの面々もスクリーン映えをする能力者ばかり。唯、彼らヒーロー達の詳
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あなたの番です 劇場版(2021年製作の映画)

3.0

ドラマ版はラストのオチにガッカリとしたクチ。
とは言え、ドラマ版中盤まではそれなりに考察を楽しんでいたのだが、1話毎に考察で盛り上がれるドラマとは違い、映画だとそういった楽しみ方もできず、となると、ミ
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.8

ミステリとして観ると、ラストに意外性は無い。劇中の警察や検察にとっては明確でなくとも、スクリーン前の観客には伏線としてしっかり明示をされている。
この作品は、ミステリとしてよりも、法廷ドラマやヒューマ
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