断面図さんの映画レビュー・感想・評価

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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

本作の全体図を整理する前に、平山の人物像の話を少し。一人でによく、笑む人。自分の中にだけ存在する奇妙で笑える人というのは、愛らしいものだ。平山は無駄口こそ叩かないが、これは決して省エネな訳でも無口、口>>続きを読む

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

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好きな映画のことはネチネチまた後で語りたい気持ちです。お暇中に見直して描き直します。

ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

3.9

メモ📝

同じ血の色をしている。そうだねOk boys.


問いに問うこと。


行動と同じくらい、子供って表情に感情がでる。


指の体操。本当にリラックして欠伸しちゃうとこかわいい。



だん
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怪物(2023年製作の映画)

3.9

それぞれの視点から描かれる本作は、黒澤監督の"羅生門"、橋口監督の"恋人たち"など三者三様構造の映画の中でも、一際言語化が難しい作品であったと感じる。

夥しい数の人間、それを上回る数の思想や概念がこ
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風が吹くまま(1999年製作の映画)

3.7

連休中に唯一観れた映画。何も考えず、干渉されず、ただ映像と会話を垂れ流しているような状態にしていたかったため、これほどまでに最適な作品はなかった。何度も眠りそうになりながら、知らない国の見たこともない>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

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主人公の女、ピーチクパーチクうるせえからすずめって名前にしたんか?ってくらいずっとキンキンわざとらしく口走っていて肩を揺らすほかなかった。10回くらいゆっくり瞬きしたらもう映画終わってない?早すぎない>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

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父親をマルハンから強制的に退店させ映画に誘う娘、親孝行なんだか不幸なんだか分からない年頃になってまいりましたよっと。鑑賞後、寄り道して帰るから先行ってありがとうねと伝えたところ、お前幸せになれるのか?>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.8

日記を、本人が朗読しなくてよかったと心の底から。ケイコの本当の声を聞けるのは、家族である弟や母。そして、誰の目に止まる訳でもなく、密かに時間をかけ確かな信頼を築いていった会長やその奥さんたちだけでいい>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

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平庫ワカさんの作品が好き過ぎて勝手に曲を作った。マイブロークンマリコの。mariko_demoで。あともう少しで人に聞かせられる程には成り立ってきている。あともう少し早ければ、エンディングで流れてたの>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

4.0

ずっと夢中。って言葉が、プリプリのエビチリって言葉より好き。近年稀に見る、元気元気シネマで、とにかく明るかった。とにかく明るい安村より、ちゃんと明るかった。仄暗さを一切の奇跡で完封し、ある種のスペクタ>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

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辛辣社会派牧場物語だと思って見に行ったらほぼその通りだった気がするんだけど違いますか?食うものが全部不味そうでよかった。

少年の君(2019年製作の映画)

4.5

既に鑑賞済みだった友人が、お前はバスタオル持ってった方が身のためだよというので、ハンカチーフを3枚持参して挑み、もう一人の友人は阿呆なので油取り紙で涙を拭おうとしており、ふけねえし、仕方なく一枚を貸し>>続きを読む

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

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アッパー過ぎて胸焼けで元気なくなった記憶しかない。顔整ってる女いっぱい出てきて眼福ではあった、が。みんな〜!恋せえよ〜!の感じを、映画って素晴らしいモノだから!にすげ替える感じは少し。ヒン。あのラスト>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

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竜とそばかす見てきたけどこれは中々に中々だな。しのぶくんスキ…以外のこと話さない方がよさそう。と、いう自分の過去ツイートを引用してそっ閉じします。

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.0

オタク1とオタク2と見に行ってミスド食ってスタジオ入って帰った良い思い出。シブで初めて読んだ時、こんな天才がのさばってたら世の中ダメじゃない?と不安になってたね。錬金術師もそうだけど、無課金で人様のク>>続きを読む

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

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キンザザをDVDで見た、というのと、映画館で見た、というのでは映画好きの格が違いそう、というクソみたいな気持ちで去年の今頃やってたリヴァイヴルで見た記憶。話知ってるからそりゃそう、なんだけど、ずっと、>>続きを読む

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

4.5

-----下書きにずっと入ったままだったやつをドン------

痛々しいと言えばそうなのだけれど、そういう作品に限ってグツグツと煮立ったまるでマグマのような熱量がそこかしこで爆発するから好きだ。今年
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.5

この作品に出てくる女の子のデニムスカートを見てからというもの、二年間ずっと自分でも履ける丈のデニムスカートを探す羽目になってる。長袖タイトニットにあのデニムスカート、色白で華奢な身体。う〜ん最高だった>>続きを読む

聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

3.6

目、バッキバキ。もうそりゃあ目がバッキバキにもなるわけよ。多分5分のコントに収められるような内容なんだよな。人間に残された最後の力っていうのは両手を合わせることなんかなと思うと、無無無ッです。

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

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映画館で見てから時間が経ち過ぎた。あと三回繰り返したら鬼ジコり感想書きますので。まだ終わっちゃいない。

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.7

綾野剛が場面場面で殴られすぎて顔変形していたりいつの間にやら年老いていたり、過去の剛なんだか今の剛なんだか、頭の中が混乱してしまいました。などというつまらない感想は置いて、当時の記憶を呼び起こして書け>>続きを読む

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

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カムパネルラはこの作品のオマージュも少し入っているのではなかろうかと思うような、危うさとファンタジーが詰まってる。もう一度見たい。うつらうつら鑑賞するには勿体ない。ジョニーは戦争へいった、にも通ずるの>>続きを読む

マイリトルゴート(2018年製作の映画)

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夕方クインテッドとかで放送できる枠ないんですか。お願いしますよNHKさん。

セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター(2014年製作の映画)

4.5

死ぬまでにあと一回見るか見ないか。写真集を買うか買わないか。多分見るし多分買う。人間以外のいのちの脅威にあてられて押し黙ってしまうよな。獣たちのあの瞳をじっと見ているのと、目の前がぐわんぐわん弛むよう>>続きを読む

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

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ザルが一つもなかったが故に、茹で上がったパスタをゴミネットで湯切りし、皿にずべんと放り込んだことを思い出す。木の葉が舞って、地面に着地するまでの数秒間のこと。人の人生とは、このような儚き一瞬の積み重ね>>続きを読む

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

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絶対にその先転ぶだろうなってことが目に見えていても、走り出しが軽やかで愛嬌のある女が好きだ。現実味のない空けごとばかりで、アンタはサイテー、と平手打ちされたことのある男が好きだ。この映画のことを最高だ>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

映画が楽しくて楽しくて泣いちゃったの、コロナ明けに見に行ったAKIRAぶりだった。毎日毎日終電で仕事から帰ってきて音楽からも映画からも遠のいてしまう現状に、このままだと気が狂うと思って、冷静になるため>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

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トップガンおじクルーズ見るために冷やし中華食いながら見た初作は、気付いたらラーメン伸びてたし浜辺の肉肉むちむち♡ビーチバレーの熱シーンのせいで何が何だか戦闘機になっていたのだ。グース、守ってくれ。とい>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.0

一人でに涙を流す時。オスローの空の切れ目。静まる海辺。暮れる街並み。美しい風景が、ユリヤに直接何かを語り掛けてきた訳ではない。無闇に蓋をして認めなかった迷いや本音に、小さな風が吹き抜けるのだろう。声に>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

村上春樹が綴る台詞、性に合ったことがない。村上春樹が思い描く物語の登場人物、好きになったことがない。それなのに、どうしてかこの作品を嫌いになれない。赤い車と、霧島れいかさんに魔法をかけられてしまったの>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

3.7

本を読むその姿に惹かれるのか、その人が本を読んでいるから惹かれるのか、主人公青はどちらの魅力も持ち合わせていたんだな。若葉竜也の、口籠った話し振りはどの役者にも真似出来なさそうだ。情けない、というより>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

5.0

1800円で鑑賞してしまえたことが恐れ多い。ストップモーションアニメを独学でたった一人で制作開始。約7年という膨大な月日を愛と情熱を持ってして注ぎ込み、完成したのがSFカルトムービーJUNK HEA>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.6

ノマドという生き方を選択した人々の背景や心情を、主人公演じるフランシスマクドーマンドと共に垣間巡り見ていく本物のドキュメンタリー映画のようだった。今回起用された役者たちは殆どが遊牧民だということをイン>>続きを読む

ライド・ライク・ア・ガール(2019年製作の映画)

4.0


ピロウズの楽曲にあるようなタイトルで既に良かった。映画の内容もまさに楽曲みたいだった。なにかとオーストラリアに縁がある気がしている。日本を出たこともないガキがな〜に言ってんだかもしれんが、音楽聴い
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.7


高校時代に二度、野球部の試合を見に行ったことがある。なんかカメラも入ってて、よくわからん応援歌でたらめに歌い踊ってたところをアルプススタンドのはしの方にいたブス面の私がすっぱ抜かれてたらしく、友人
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.7


本編と一緒に観るから両者の良さが際立つのであって、本編のみ鑑賞では評価が変わってくる気さえする。何なら本編よりこちらのショートムービーの方が好きだったかもしれない。私は今、目の前の道路を通り過ぎる
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