eririnさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

eririn

eririn

映画(398)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.6

やっぱり上手い。3時間もあるのについつい見入る。
血が嫌いっ、て言ってるのに!もうー。
皆が皆変な人達で、人殺しばかりで、誰のことにも感情移入出来ないけど次の展開にやっぱり見入っちゃう。
シナリオ、テ
>>続きを読む

ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金(2013年製作の映画)

2.3

ホントに最低。
もともと血が出るとか拷問とか大嫌いなのに、実話って最低にもほどがある。
自分を律して鍛える人々はすごい憧れだけど、筋肉しか無いのは問題外。
バカなことが一番の罪は本当だ。

最初で最後のキス(2016年製作の映画)

3.8

空想と共にあるロレンツォ。
幻聴と幻覚に惑わされるアントニオ。
世間の風聞を物ともしない強いブルー。
あるある、と思われたポップなはみ出しトリオの青春だったはずが、そんなことって!というリアルに変わる
>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

3.5

やはりクリント・イーストウッドに尽きる。顔や皺やボサボサの白髪や佇まい。
相手かまわず叩く軽口。気負わず自然に人の繋がりを楽しむ。多くを語らず淡々と、時には不満げに口元を歪めて。
90歳の運び屋から、
>>続きを読む

ジャングル・ブック(2015年製作の映画)

3.7

ジュラシック・パーク(一作目)幕開けを観た時に感じた世界観。この自然界で我々動物達は皆豊かに共存できるのではないか。
CGと知っているのに感動してしまう。
モーグリを育て守り愛する動物達の言葉や行動、
>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.8

白黒の映像もあるのだろう、この既視感のような懐かしい感じ。見たことのない景色なのによく知ってるような映像。音がどこまでも拾われて、その世界が嘘ではないことを染み込ませる。
秩序ある美しさがクレオの精神
>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.8

ドキドキハラハラで、わくわくで、えっー!
うまくできてて舌を巻く。恐れ入ったよ!とさじ投げる感じ。
それぞれのキャラも立ってて皆好きなんだけど、やっぱりヴィンセント。翻弄され踊ってぶっ放される。会話、
>>続きを読む

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.7

あーそうだよね、期待した通りに裏切らない。
でも20年経って
子供を認めたり、ものを書いたり、友達の命を助けたりしてほんの少しクズなヤツらの破天荒な若さが終わるのが寂しい。
留まり続けるスポッティン
>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.8

タイトル、カット(映像アングル)、色づかい、音楽(入れ方)、テンポ、セリフ(ト書)、テーマ、ファッション・・
まだ誰もやってないことをどんどんぶつけて来る。
「すっげえカッコいい」
「気持ち悪い」「ク
>>続きを読む

恋人たち(2015年製作の映画)

3.6

今、この瞬間も彼らは恋人を失うのだろう。
誰も助けることはできない。
埋めることもできない。
泣き喚いても独りごちてもどうにもならない。みっともなさ。
うんざりするようなその現実を生きる彼らが愛おしい
>>続きを読む

岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.7

生きることの何という厭わしさ。絶対に安全な場所からそれを見ている居心地の悪さ。
障害のある妹以上に知的発達に問題のある兄の振る舞いに嫌気がさすけど、その自分の高慢な「嫌気」は。
自分だったらどうすんだ
>>続きを読む

天国でまた会おう(2017年製作の映画)

4.0

このストーリー、映像。映画の魅力が溢れていて言葉にならない。
戦争がもたらす夥しい死、別れ。それさえも金儲けにしようとする歪んだ人間のおぞましさ。人生を捻じ曲げて生きるほどのダメージを負いながらこんな
>>続きを読む

マチネー/土曜の午後はキッスで始まる(1993年製作の映画)

3.6

劇中劇B級ホラー映画「マント」の監督ウールジーは、ジョー・ダンテ自身の化身だ。
映画館の「怖い」を心ゆくまで楽しませるため4Dを手作りする映画愛にクスっ。
登場するのはウールジー始め皆いい人。「怖い時
>>続きを読む

クラウド アトラス(2012年製作の映画)

3.8

同時進行するストーリーと映像の切り替わり。演じる人が同じ人(生まれ変わり)なのか?変化なのか?判然としないまま見たが・・
1つ1つのストーリーは面白く、映像としての見応えも十分。繋がりあって大きな流れ
>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.8

涙を流して大笑い(不覚)。映画館のかなりの人出は中学生らしき集団も多く、ちょっと不思議な空気感。
まず隣席の男性が相当声を上げて笑っていたが、私もあまりのバカバカしさに吹き出した。
草食べるな→刺身っ
>>続きを読む

ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.8

いやぁ好きだ、この主人公。さすらい人(スナフキン的)への憧れなのか、何も持たない強さなのか自分でも判然としないけどものすごく心惹かれる。
そうだ、プロレスも好きだった。
「サングラスかける・かけない」
>>続きを読む

blank13(2017年製作の映画)

3.5

父のお葬式はまだ会社に勤めていたせいか会社の人が沢山参列してくれた。賑やかなものだった、という記憶。
何の繋がりも義理もない人がただ来てくれるお葬式。
故人はただ感謝だけを家族に残す。
これを映画にし
>>続きを読む

クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

3.0

疲れていたせいかもしれない。シンガポールの華僑のものすごいキラキラぶりは知らない世界を垣間見て面白かったし、主役の2人や友達のキャラもシンプルでいい。
でも何だろう。莫大な資産を持ち、世界に影響を与え
>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

いい映画だなぁ。ヴィゴ・モーテンセンが(イメージとは別人だけど)いい。
シンプルに家族や子供、世間に対して、ありのまま好きに生きてる。責任は果たすし学習する。自分を偽らずに自分の力で生き抜ける頼もしさ
>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.8

本当は怖い映画は苦手。ホラーやサイコ、血が沢山というのはちょっと‥という私が観ちゃった。怖っ!
深夜のミッシーの部屋。地の底に沈む体験が怖い。意味不明と感じたタイトルの意味が分かると、深夜の爆走や涙や
>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.5

子供の視点で切り取られるフロリダの明るさ。毎日が「今、ここ」だけの楽しさで満ちている。悪態をつき冒険するワクワク感。
でも、ムーニーが変化を防ぐようにシャワーカーテンを小さな手で押さえても、時の流れは
>>続きを読む

ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密(2017年製作の映画)

3.7

予備知識(タイトルさえも)なく観て、こりゃ本当にワンダーだなぁ、と感心。
どんな時代であれ、こんな3人の関係が成り立つのがすごい。ダイバーシティインクルージョンとして生ききった彼らにエール!!ワンダー
>>続きを読む

パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

3.8

最初からぐいぐい引き込まれる。
脱獄、人質、逃避行という本当なら緊迫感の中、ブッチとフィリップのやり取りが温かい。
全ての展開が、やはりそうならなければならなかったのだろうと抗えない気持ちになる。
>>続きを読む

パイレーツ・ロック(2009年製作の映画)

3.5

洋上の海賊ラジオ局。
1960年代のリスナー達がうっとりと目を閉じ、時には踊り、時には皆でワイワイしながらラジオからのロックに聞き惚れる。しばしその時代にタイムスリップした気持ち。
DJ達の破天荒さ、
>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.8

うーむ。(なるほど)
ほぼ声だけで進むから、どんな変化も聞き逃さずに細心の注意を払って聞く。
声の演技は素晴らしく、見ているよりも鮮明に映像を見ているようだ。
展開とともに憑き物が落ちたように全てをさ
>>続きを読む

神様メール(2015年製作の映画)

3.5

もともと神やキリストに畏敬の念がない私には笑える作品。パワハラで俗悪な神、さほど上等とは言えないアパート暮らし。ランドリーから濡れネズミで出て来る様子は「貞子」か?
映像の美しさや音楽や性愛、何者にも
>>続きを読む

6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

3.8

少年が大人になる、目がくらむような長い12年間を一瞬のように描く。
DV親父(2番目)はわかるとして、「そこを切り取るんだ。。」という感覚が面白かった。
少年が青年から大人になっていく中で失うものと得
>>続きを読む

ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

3.5

「野生」が騒ぐ胸の内をこらえきれないMr.フォックス。自分を持てあまし気味の変なヤツである息子のアッシュがいい。
ストップモーションアニメだから出る動きや表情のぎこちなさが、彼の気持ちや行動を複雑な葛
>>続きを読む

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

戦争という極限状態でホールデンと語り続けけきたことは生きていく命につながっている。
生きることは果たすべきことを1つ1つ果たしていく営みなのだ。
ライ麦畑で子供を捕まえ続けることを選んだ若者は、そのま
>>続きを読む

未来を乗り換えた男(2018年製作の映画)

3.6

偶然の成り行きが彼を小説家にし、愛する人に引き合わせる。
邦題のようには未来への乗り換えを求めていないように、マルセイユに残る彼は本物の小説家に見える。
叙情的で気が重い映像だ。

私は、マリア・カラス(2017年製作の映画)

3.5

マリア・カラスの歌声は特別だ。こんなにも愛に翻弄されるからこそ、ドラマティックなヒロインを演じきれるのだろう。
1つの歌の中で次々と表情が語る凄みと、深い伸びやかな歌声に圧倒された。

ちいさな独裁者(2017年製作の映画)

3.7

怖い、と思う。大尉でないと本当はわかっているのに、銃殺や強奪に手を染めていく従者。
その場をしのぎ、立ち回っているうちに何かが変わっていく。いとも簡単に。
軍服? 身分?人が作り出した権力の幻想に真実
>>続きを読む

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

3.8

映像納本のような美しさ。子供たちの聡明さ。やや、大人たちの世界がみすぼらしくて悲しい。
ノートに挟まれた花は誠実な行いへの祝福だ。

悪いやつら(2012年製作の映画)

3.6

そうだよね、というラスト。でも、ここまでがなかなかヒリヒリする感じ。
人は多かれ少なかれ、何かの威を借りているのかも。でも彼は、本気で血の繋がり(親族間の上下)の力を信じていたんだな。その感覚は全くわ
>>続きを読む

七つの会議(2018年製作の映画)

3.6

役者が揃い、迫力ある舞台劇のような演技に目が離せない。
「こんなもんだったのかなぁ、会社って。」が全て。
やや前時代的なテーマかとも感じるが、まだ日本企業はこうなんだろうか?

チャンブラにて(2017年製作の映画)

3.8

ピオ達、ロマの少年の世界は閉じている。彼らが大人になる、ということの一本道がなんと切なく絶望的か。
ピオが友のために流す涙は美しい。でもどうしようもやりきれない。
豊かで未来が選べる国に生きている、傍
>>続きを読む