yokoさんの映画レビュー・感想・評価

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フェイシズ(1968年製作の映画)

2.0

とにかく面白くなかった。乱痴気騒ぎのテンションについていけない。

死霊魂(2018年製作の映画)

4.6

超久しぶりレビュー

作品の大部分は、衣食住のどれ一つまともに与えられない収容所にぶちこまれながら生還した人々へのインタビュー集。でも出演者 (その多くが完成前に死去) と監督は、この映画を単なる「極
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ヒズ・マスターズ・ヴォイス(2018年製作の映画)

3.5

東京国際映画祭へ初訪問。宣伝通りのシュールなトリップで、『2001年宇宙の旅』『コングレス未来学会議』の影響を思わせる映像表現は面白いのだが、普通の映像の部分とうまくバランス取れているかは微妙で、そこ>>続きを読む

未来のミライ(2018年製作の映画)

2.0

山下達郎がいなかったらやばかった。まず単純に面白くないというのが最大の問題だった。同じような話の流れをずっと続けるだけでも良くない。その個別のエピソードにしてもあまり楽しめないし、クライマックスにうま>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.0

個人的には前作『ブレードランナー』より好きです。
前作の要素を程よく挿入しながら、デッカードの末路を通して感じさせる30年間の重み、現実の虚しさ。前作を公開時に見た人にはたまらないだろう。
話はとても
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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.1

個人的にカウリスマキ映画は自分の性格に合わないところが多いのだけど、今回は『浮き雲』以来のヒットだった。
カウリスマキの映画は人間の表情がいい。無表情なのに、難民申請が却下されるあたりしっかり感情が出
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.2

音も映像もすごいし、ドラマとしてもキャラクターの心情や葛藤が良く描けているし、戦闘シーンも面白いし、3つの時間軸が最後に収束する構成も良くまとまっている。大変優れた映画である。
以下、あくまでそれを前
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立ち去った女(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

モノクロの映像が美しい。ゲイと出会うシーンの極端なコントラスト、自動車のライトをバックにした詩の暗唱、無数のビラの上を動き回るラストショット、どれも格好いい。極端に動きの少ない撮影は、もちろん意図はあ>>続きを読む

三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.5

今更ながら、今年は色々あって全然見られなかったのだが、その乏しい鑑賞作品の中でもここまで個人的にはベストです。
接見シーンでの緊張感ある演出がとても好きだった。顔の重なりや二人の間のガラス板を使って二
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

期待外れだった。所どころにいい台詞はあるが、全体的にキャラクターの内面の変化が伝わらなかった。過去シーンには冗長さをかなり感じた。
火災のシーンの演出は好きだった。
ケイシー・アフレックもルーカス・ヘ
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お嬢さん(2016年製作の映画)

3.9

「日本人になりたい」とか言って単なる変態趣味になってたり、いろいろめちゃくちゃだけどそれが楽しめるし、一応最低限必要なところは捨てていないので十分okでしょう!
原作は読んでる途中なのでどこまで忠実な
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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.7

面白いと思うが、過去作との差異を出したいのか懲悪ものにかなり近づいていたことに違和感が。ラストシーンでフォローがあるが、伝えたいことがぶれてしまうのでは。
時間の問題もあるのだろうがキャラクターの掘り
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.6

うーん、評価は高いが自分にはあまり面白いと思えず。小津安次郎ねたにはにやっとした。
終盤のちぐはぐな展開は、ただ面白さを狙うだけでなく、それと一緒に人間のありがちな生き方を表現しているように思えてけっ
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恋人たち(2015年製作の映画)

2.5

評価が高いだけにこういうこと言うのは恐いが、個人的には早くも今年のワースト候補。あのようなラストは納得がいかない。とりあえず話を重くする要素を繋げて、みんななんとなく救済されただけではないのか。
覚せ
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オフサイド・ガールズ(2006年製作の映画)

3.0

伝えたいことはだいたい分かるけど、話に面白みが乏しいのでそれも何だか弱い。終盤のバスのシーンは良かったけど、まあそれだけ。

ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.8

カーペンターの個性全開。メディアへの風刺を楽しめる娯楽作品へみごとにまとめた。超長い格闘シーンや裏切り展開が単なるメディア批判を超えた意味を加えている。

Mommy/マミー(2014年製作の映画)

3.8

天才と褒められまくっているだけに言いにくいが、ドランの良さがまだ自分にはあまり理解できない。
ただこれは今まで見たドラン映画では一番いいと思った。画面を指で広げるアイデアはやっぱり面白いね

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.0

長尺な映画だが、意外にその長さを感じさせない。最後まで謎めいた要素が結構あって、そのせいか、これを見て思うことを言葉にするのは何だか難しい。二人の女が関わってお互いに救いを見出していく様を、得体の知れ>>続きを読む

サウルの息子(2015年製作の映画)

3.8

この作品について語るだけのものを自分はまだ持っていないように思った。あの撮影はやはり印象的。

君の名は。(2016年製作の映画)

3.9

とてつもなく美しい映像と、RADWIMPSの音楽がぴったり嵌った。単純なストーリーのようで、他の人の感想とかも見るといろいろな仕掛けがあると分かって面白い。

ゼーガペイン ADP(2016年製作の映画)

3.0

シーンの繋ぎ方が雑。前日譚が見られるという以上の見所は乏しい。

戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)

3.8

自分は編集とかの専門的な知識は無いし、この作品が革命だった理由も語れないが、この映画はこれだけ古いのに今見ても面白い。格好いい繋ぎやカメラワークが随所に出てくる。この時代にしてはかなり大掛かりな映画じ>>続きを読む

神経衰弱ぎりぎりの女たち(1987年製作の映画)

3.9

オールアバウトマイマザーはあまりピンと来なかったが、こちらは楽しめた。女たちが集まってタイトルの意味がだんだん明らかになる過程がたまらない。アントニオバンデラスが良い緩衝材になっている。
ラストで男の
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.8

評価高い割には嵌らなかったけど面白い。滑稽だし怖いけれど、それより旦那も含めた犯人たちが情け無いな。そのせいでマージの説教も却って虚しい。
日系人男のシーンがちょっと中途半端に思えるけど、マージの日常
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陽気な幽霊(1945年製作の映画)

3.6

なかなか楽しめた。この手のコメディだとあのような落ちにする方が後味が良い。70年前の作品ということに驚く。

午後の遺言状(1995年製作の映画)

3.9

二組の老人たちが抱く人生への思いが鮮やかに対比されている。杉村春子の演技がキャラクターに合っていて無駄な悲壮感を抱かせないのがいい。

自分はどんなふうに年齢を重ねるのか、それ以前に年齢を重ねると言え
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ほしのこえ(2002年製作の映画)

3.9

実はこれが新海作品では一番好きかもしれない。
余計な要素を削ぎ落とす短編形式が合っているのか、宇宙規模の大きすぎる断絶が雰囲気を盛り上げているのか。
それはともかく、センチメンタルな遠距離恋愛というあ
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家族の肖像(1974年製作の映画)

3.8

パート・ランカスターはまさに燻し銀の紳士ですなあ。

虐殺器官(2015年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

面白かったが原作を読んでいるからかな。虐殺の文法という設定の面白さで持っているという印象がどうしてもする。母親のエピソードを全てカットするのは個人的にはやりすぎ。ルツィアへの執着にもう少し拘ってほしい>>続きを読む

はなればなれに(1964年製作の映画)

4.1

出会って間もない男女が、組んで女の家から強盗を計画。
この筋立てだけみると個人的には好きになれないのに、なんとお洒落な映画だろう!
演出やら台詞やらナレーションやらで、このストーリーをこんなに魅力的に
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