escherさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(201)
ドラマ(5)

人間の時間(2018年製作の映画)

2.0

キム・ギドクのファンである私でも、この映画は厳しかった。最大の問題点は、チャン・グンソクの役の言動。善人キャラなのに、序盤に圧倒的な悪行を働くが故に、その後の善行が全く持って感情移入出来ない。であれば>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

3.9

てっきりミュージカル映画と思いこんでいたが、「レ・ミゼラブル」の舞台となったモンフェルメイユの現在が描かれるということで観た。
ハリウッド映画でよく見るような貧民街を舞台にしたフランス映画で、最初は「
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his(2020年製作の映画)

4.2

めちゃくちゃ素晴らしい映画。だいぶ前に観たが、なかなか感想に出来なかった。
この映画のシーンを、時折、思い出すのだけど、その都度、唸ってしまう。
設定として素晴らしかったのは、「もし、主人公がゲイでは
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mellow(2020年製作の映画)

3.7

今泉監督のオリジナル脚本。唯一無二の会話センスが光る映画。
恋愛に誠実すぎる、ともさかりえの役柄が独特で、田中圭×斉藤陽一郎×ともさかりえのシーンでは、最初は笑っていたのだけど、
「果たして自分は、と
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ラストレター(2020年製作の映画)

4.1

こんな優しい世界は、現世には存在しない。でも、存在して欲しいと思わせる映画だった。
そして、松たか子無双な映画だった。コメディ演技とシリアス演技のバランスの良さよ。いつまでも観ていたい映画だった。

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

2.5

ひょんなことから大人気フライドチキン店を経営することとなった麻薬捜査班、という設定は秀逸なのに、テンポが悪く、しかも中盤以降、フライドチキン店をフランチャイズ展開することになる辺りから、ネタの回収も散>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

全男性サラリーマン必見!ただ、自分を「ビジネスパーソン」などと言えてしまう人には向かないかな(笑)
レーシングのハラハラ感と、サラリーマン&フリーランスのパワーバランスのやるせなさ感が、たまらない!
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.9

全く隙のない、洗練された映画。ネタバレ厳禁と聞いてはいたけど、どこを言ってはいけない部分なのか、全く分からなかった。
正直、ストーリーそのものより、娘役のパク・ソダムの素晴らしい演技に惚れる2時間だっ
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.2

今、公開すべき映画だし、観るべき映画なのだろうな。
日本だとコンビニのフランチャイズ経営者の境遇が、本作の主人公と近いと感じる。
amazonなどの配送システムは便利だけど、その利便性を享受するために
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さよならテレビ(2019年製作の映画)

4.2

年始1発目の映画がこれで良かった。めちゃくちゃ面白い。
いつも取材する側が、取材される側になると、こんなにも拒絶反応があるのかと驚いた。
こういう映画を撮影、公開できる東海テレビは素晴らしいと思う。
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国家が破産する日(2018年製作の映画)

3.8

当時、韓国ではこんなことが起きていたのね。そして、「過ちは繰り返される」と改めて思った。IMF(国際通貨基金)って社会の授業で習って、理念とか教えてもらったけど、実際は欧米諸国が有利になるように動いて>>続きを読む

解放区(2014年製作の映画)

3.2

主人公である若きADが、変容していく様は、想像の範疇を越えていて、引き込まれた。
ただ、おそらく素人であろう西成の登場人物たちのキャラが濃すぎて、存在感において俳優陣を圧倒してしまっている故に、物語す
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.6

事実に忠実なのかもしれないが、明確な英雄がおらず、カタルシスに欠けていた。
ただ、若きテロリストの心情が吐露されるシーンは、なかなか痺れた。

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.8

「わたしは心を嗅ぎ分けられる」というキャッチコピー通り、異常な嗅ぎ分けができる女性が主人公。物語に引き込まれて、予想をどんどん裏切ってくる映画。
オンリーワンというのは、まさにこういう映画のことを言う
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108~海馬五郎の復讐と冒険~(2019年製作の映画)

3.5

TOHOシネマズ新宿で観賞。劇場内がけっこう笑いに包まれていた。セリフの面白さが際立っていた。

見えない目撃者(2019年製作の映画)

2.5

クライマックスで、かなり興冷めしてしまった。中盤までとても良かっただけに残念。
犯人と対峙するラストシーンで、なんであんなに緊張感のないセリフのやり取りをするのか。なんで目が見えない主人公に対して、そ
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15ミニッツ・ウォー(2019年製作の映画)

3.3

緊張と緩和のバランスがよくないと感じた。特にクライマックスの緊張のシーンは、音楽を抜いた方がよかったのではないか。

毒戦 BELIEVER(2017年製作の映画)

3.2

相変わらずのエネルギッシュな韓国映画。
ただ、早々に「実はこの人なんだろうな」と分からせる作りになっていただけに、そこからのどんでん返しがなく、ちょっと飽きてしまった。

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.0

ジョーカーに同情すべき点が多かった描写はいいんだけど、そこからカタルシスが欲しかった。
自分の行動が意図せずに民衆に持ち上げられる点が、タクシードライバーに近しい。
でも何か物足りない。

宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.5

凄まじい映画だった。原作好きで、どういう結末になるか分かっているのに、ハラハラしながら観てしまった。
つい重たくなる題材だけど、脚本と編集の妙で、何度も笑わせてもらった。
パンフレットやインタビュー見
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ある船頭の話(2019年製作の映画)

2.5

オダギリジョーとクリストファー・ドイルの組み合わせだと、セリフの少ないアート映画になるかなと思ったが、思ったよりセリフはあった。が、セリフに頼り過ぎていて、もっと動きや画で見せて欲しかった。かつ、豪華>>続きを読む

ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

3.9

貧しい地域に住む白人と黒人の友情の物語。
オークランドに詳しくなくても、人種問題に明るくなくても、楽しめるし、笑えた。
白人の方が無鉄砲と思いきや、終盤は黒人が暴走し出すのだけど、凄かったな。

工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

3.8

最初はうーん、って感じだったけど、中盤以降盛り上がり、終盤のシーンで男泣き。どこまで本当の話なのか気になる。キム・ジョンイルと接見する下りの緊張感たるや尋常じゃかった。
ファン・ジョンミン兄貴はいつも
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.6

選挙が近いこのタイミングで公開し、かつ、お客が入っている状況はとても素晴らしい。
ただ、主人公を日本語が不得手な女優が演じているため、どうしても、肝心なシーンでひっかかりを覚えることが何度かあって残念
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凪待ち(2019年製作の映画)

3.6

香取慎吾、そして何より宮崎吐夢の名演が光っていた。
ただ、主人公がギャンブル中毒なのは分かるのだけど、中毒の描写が多すぎ。
尺を30分縮めれば、いい映画になり得たのにと思う。

僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

3.9

テーマは遠藤周作の沈黙と全く同じである「神の沈黙」。
「なぜ神は、こんなに苦しんでいる人を助けてくれないのか」という永遠の問いに挑戦した意欲作。
重くなるテーマを、こんなに軽やかに描けるのかと驚き、そ
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.3

暫定今年一位。オープニングから、まあ見事過ぎるカメラワーク。
かなり視線に拘ったと思うのだけど、交わらない視線のなんと豊かなことか。
岸井ゆきの演じる、隙あらば金麦を飲む女性の、徐々に露わになる狂気に
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

3.5

センスの塊みたいな尖った映像表現にビビった。CGアニメって、かわいい感じのルックの映像しか観ていなかっただけに、とても驚いた。
そして、画だけではなく、叔父さんと主人公のストーリーも素晴らしかった。

魂のゆくえ(2017年製作の映画)

3.5

禁欲的な牧師が、思い悩み、やがて狂気迸ることになる話。報われないな、やるせないな、と思いつつ、ラストで一気に報われた気分になった。

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