escherさんの映画レビュー・感想・評価

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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

3.8

役所広司が声優を担当していた先生役の言動が素晴らしかった。
天真爛漫なトットちゃんが、生徒と交流するにつれ、人を思いやる優しさが出てくるところもよかった。
が、期待し過ぎたせいか、めちゃくちゃ良かった
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正欲(2023年製作の映画)

3.8

「普通」とは何なのかを、これでもかと突き付けてくる映画ではあった。
そして、パンフで映画ライターの細谷美香が「法律に反することも他者を傷つける可能性も少ないフェティシズムなのだから、それほどまでに思い
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(2023年製作の映画)

4.0

徹底的に何がなんでも他人事であることを許さない映画。他人に見せたくない差別感情を、嫌でも見つめ直さざるを得なくなる映画。まるで当てつけのような対比設定の多さに驚く。凄い映画だ。パンフレットは1300円>>続きを読む

あしたの少女(2022年製作の映画)

4.1

観たら「サラリーマンやOLになりたくない!」って思えるランキング1位の映画。
裕福ではない家庭で育った女子高生が、高校在学中に有名企業の下請けのコールセンターで実習生として働く話なのだが、これがまあキ
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.0

特に目新しい演出があるわけではないのに、ボロ泣きして観てしまった。
ただ、思春期の男性特有の心の揺らぎを描きつつ、親達の葛藤をうまく映し出している。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.8

IMAXの3D上映にて鑑賞。ファミコン世代には堪らないと思いつつも、子供でも楽しめる映画になってたと思う。
ピーチが、単なるシンデレラ的な存在ではなく、今の世相を反映した「自らの能力を用いて、自らの意
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

4.0

ニコラス・ケイジ好きには堪らない映画だった!
そして、ニコラス・ケイジに興味なくても、この映画は楽しめそうな気がする。
「カリガリ博士」と「パディントン2」がやたら劇中で絶賛されるのだが、これはニコラ
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

4.2

予測のつかない展開が多すぎて、目まぐるしいこと半端ない!
「この人が主役かな?」と思いきや、次々と退場していくので、何が何だか分からなくなっていくのだけど、でも、面白い!
「今日のウェブトゥーン」のパ
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

4.0

「パラサイト」でハードボイルドすぎる妹役を演じたパク・ソダム主演のカーアクション映画。「ドライヴ」が好きな人なら、これも絶対面白いはず!
最高にスカッとして、しかもちょっと泣ける展開がちょいちょい挟ま
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そばかす(2022年製作の映画)

4.0

映画を観終わった感想としては「こういう悩みを抱えている人がいるのか、全く知らなかった」だった。
「他者に対して性的魅力を感じない」がアセクシュアル、「他者に対して恋愛感情を抱かない」がアロマンティック
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

原作漫画ファン、アニメ未見の自分としては、とても面白かった!音楽の使い方が非常にうまく、躍動感のある展開になっているため、原作漫画ではクローズアップされていたシーンがあっさりだっとしても十分楽しめた。>>続きを読む

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

1.0

「君の名は。」同様、全編ミュージックビデオみたいな構成。物語を楽しむのではなく、もはや、映画館の大迫力の画面と音響での映像体験を楽しむことを主眼に置いているとさえ思える。ライブフィルムを見せられている>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

2.0

全く面白くなかった。比喩や暗喩を散りばめるのはいいが、そういうのを知らなくても面白いと思える作りになっていないのがキツい。

キングメーカー 大統領を作った男(2021年製作の映画)

4.0

目的のために手段を選ばないキングメーカー・厳昌録と、手段より理念を優先する大統領候補である金大中との対比がめちゃくちゃ面白かった。日陰者の悲哀の切なさが沁みる。
影が効果的に使われていて、照明の技が光
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.8

静謐な画で見せることの出来る映画だった。終盤は「もっとこうしたらドラマチックになるのに!」と思えるシーンがいくつかあったが、監督が意図的にドラマ性を回避したのかなとは思う。

モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

3.7

充分面白かったのだが、もうちょっとドラマチックにしてもよかったのではないかと思った。
特にラストは、北朝鮮と韓国の事情を分かっていない子供たちが、何かアクションして、事件が起きるような流れになったら、
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.8

安定の吉田恵輔監督。なんといってもタイトルが最高。
終盤に岸井ゆきのが握手会するシーンがあって、若い女の子ファンとの会話で、「後世に残る映画が上、YouTuber動画は下」という価値観を崩してくる下り
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.4

現時点で今年ベスト映画。アニメ制作に関わる話だが、マンガ・実写映画・演劇など、他のエンタテインメントに関わる人々にも刺さる映画になっていると思う。
メインの筋はもちろん、ヒロインが隣の孤独な子供を部屋
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スピリットウォーカー(2020年製作の映画)

3.6

12時間ごとに他人の体に心が乗り移るという設定の妙に驚かされた。けど、その特異な設定とバイオレンスな世界がうまくマッチしておらず、ちょっとうーんと思うところもあり。でもアクションはよかった。

愛なのに(2021年製作の映画)

3.8

面白かった!コンドームの下りはめっちゃ笑ったなあ。あと中島歩は最高であった。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.3

耳の聴こえない親を持つ、音が聞こえる主人公が、実はめちゃくちゃ歌がうまく、でも耳の聴こえない家族をほっておけない…
そんな彼女の成長を描いた映画。
笑い泣きしまくって、マスクが濡れまくった。
かなりの
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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

3.7

飛行機事故の際に、事故機のフライトレコーダー(ブラックボックス)を解析する流れを描写したフランス映画。
似たような設定の映画はあったと思うけど、フランス映画ならではの、一筋縄ではいかないストーリーテリ
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さがす(2022年製作の映画)

3.2

扱っているテーマ、俳優の演技はよかった。が、佐藤二朗演じる父親の設定がいびつであったため、進めたい物語の流れのために、父親の感情を沿わせた感じになっていて、自分は途中でついていけなかった。
また、清水
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声もなく(2020年製作の映画)

3.8

久々にこういう韓国映画を観たなという印象。
オフビートな笑いが随所にちりばめられつつ、時々垣間見える暴力性。
ユ・アイン、よかった。

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.3

めちゃくちゃ面白かった。劇場内では笑いがこだましてたなあ。緊張(ハラハラ感)と緩和(笑い)のバランスや配置が恐ろしくいい。
3話の短編集で、各話が直接的な繋がりはないのに、こんなに面白い映画になるとは
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空白(2021年製作の映画)

4.2

吉田恵輔監督作品に外れなし。めちゃくちゃ面白かった。
「人にされて嫌なことを、無意識に自分もやってしまっている」というシーンがいくつも出てくるんだけど、うまいこと配置していて、観てて唸ってしまった。
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.7

「血中アルコール濃度を常に0.05%に保つと仕事もプライベートもうまくいく」という仮説を実証すべく、オッサン4名が朝から真面目に酒を飲みながら、仕事をする話。
マッツ・ミケルセンが飲酒後に生徒に話す、
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.0

んー。序盤が厳しく、ちょいちょい睡魔に襲われてしまった。中盤以降は盛り上がってきたものの、今ひとつ乗り切れず。

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

3.0

ギギのようなファムファタル的なキャラクターが、富野作品にはよく出てくるけど、なんか思い入れあるのかな。
モビルスーツのバトルシーンが全て暗闇なのが残念だった。日中でバトルシーンを描くと、CG処理が大変
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