Pianoさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ジュリー&ジュリア(2009年製作の映画)

3.8

ホッコリ優しい空気が流れるお話。
あの厚手で文字だらけの本を見ながら料理を作るのは難しそう。ジュリアのレシピを現代人のジュリーが再現してSNSにアップする試みのおかげで、今はネットで検索すれば料理の作
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.5

怖くないし、未確認飛行物体ってだけでSFでもない。
ホラーバイアスをかけて観始めて、いつ恐ろしいことが起こるんだろうか?に気を取られたせいか、後から考察読んでも、そういう示唆があったのかっとは思い出せ
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コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

3.7

ファンタジー。
数年前に原作を読んだが、その時の方が感動した。特に松重さんの会は、本ではボロ泣きだった。映画はちょいウル。

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.3

この手の話に弱いのもあって、後半グイグイ感動が盛り上がった。
小さな地方紙オーナーだった父親の仕事が好きな箱入り娘だから出来た、純粋で直感的な決断だったのかもしれない。
新聞社vs新聞社の構図が、最後
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

4.0

久々にインド映画を見た。
音楽やダンスと、前向きに頑張ってのハッピーエンドは健在。
明るく楽しく泣ける話だけれど、社会への風刺も挟まっている。
人々の愛情はインドもパキスタンも変わらないのに、国を司る
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ミス・シェパードをお手本に(2015年製作の映画)

3.6

えぇっとか、あぁとか、理解出来たり出来なかったりをブツブツ呟きながら観ていた。
向こうから車にぶつかってきたとしても、通報せずに逃げるのは結局ダメよね。
でもあの世で事故った相手と仲良くできるのね。
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耳をすませば(1995年製作の映画)

4.0

絵もストーリーも優しくて癒される。
カントリーロードの歌声も心に染みる。
教室の扉のところで呼び出す先輩とか、団地の玄関の鉄扉とか、昭和ノスタルジー。
目標を持って前進する友人に触発されて、自分も夢に
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キャット・ラブ:ネコに捧げる愛の歌(2021年製作の映画)

3.6

オランダの街並みが見れて良かった。
猫ちゃんの色んな姿を羅列していて可愛い。でも日本の民間テレビでよくやっている動物特集と同じような印象。
癒されたけれど、岩合さんのドキュメンタリーは超えられないな〜

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.8

〝新聞記者〝の時も、記者の仕事の裏にある闇が描かれていたけれど、この作品も、ヤクザそのものよりはサイドにある問題に焦点が当てられている。
ヤクザの、ヤクザではない家族。
ヤクザの子供に生まれた宿命。
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

3.8

見える幻覚がファンタジックなので、深刻になり過ぎずに、統合失調症と付き合いながら夢の実現に向かうアダムを応援出来る。
自分に足りない部分を明らかにしてちゃんと向き合うと、家族や友人の愛と理解も見えてく
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1640日の家族(2021年製作の映画)

4.4

愛よりルールなの?って思ったけれど、〝今この時だけ幸せ〝でいけないのは、里親でも他のことでも一緒かもしれない。
最後の風景は、そうか、そうだねって、心と涙腺が緩やかになった。
いつも上手くいくとは限ら
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ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

3.6

観たら滅入りそうな評判が多かったので、仕事の疲れも解けて、且つ滅入ってもリカバリー出来そうな長期休暇のど真ん中に、怖いもの見たさで観た。
恐る恐る、でも大丈夫でした。
風景は綺麗だし、明るい風景の中で
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小さいおうち(2013年製作の映画)

4.0

昭和の懐かしさ溢れるファンタジー。
戦争も、いけない恋もさらっと描いているので、今と変わらない日常が昔もあったんだなと思った。
それにしても松たか子さんが演じると、作品の空気が洒落るなぁ。

ワン・オブ・アス(2017年製作の映画)

4.0

何を信ずるかは自由だけれど、信ずる良心を自分のエゴに利用するリーダーの存在は、どの宗教にとっても脅威。
せっかくナチスから逃れて米国にきたのに、似たような集団を作って強制するのは、第二次世界大戦での辛
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.6

視点とかそれを映像化するアイディアはきっと面白いのだろうな。
小劇場で演劇を観る感覚かも。

この茫漠たる荒野で(2020年製作の映画)

3.9

トムハンクスのみならず、ヘレナゼンゲルさんの野生的で自然な演技に釘付け。
出逢いは偶然だったけれど、キッド大尉をネイティブのジョハンナが次第に信じて助け合うようになる変化や、ラストの彼女の笑顔に幸せな
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レインボー(2015年製作の映画)

3.8

弟の目を治す為に、小さな兄妹2人で旅に出るロードムービー。
インドの砂漠地帯や村の風景に、インドらしい音楽と歌声がマッチして異邦感溢れて気持ち良い。英語のラップとのコラボも新触感で良き。
そして砂漠各
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.2

一人一人の人物像を描くための、出来事の選び方が秀逸。
そしてちょっと前の未来とちょっと前の昔の境目を描いているのがノスタルジック。
若者文化を理解しようと、おじさんとおばさんがレコードかけてヘッドバン
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ひまわり(1970年製作の映画)

3.8

最近テレビの映画コーナーで紹介されていて、壮大なひまわり畑はウクライナで撮影されたと聞いて、興味が湧いた。
ジョバンナとアントニオが再会する駅の向こうに見えた原発は、チェルノブイリ?
戦地で命を助けら
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12人の怒れる男(2007年製作の映画)

4.0

レンタル店でオリジナルのパッケージに入っていたのにリメイク版だったとは。
登場人物に見覚えないし、大昔の映画なのに携帯電話が出てくるので、あれ?とは思ったのですが、それでも演劇のような会話劇には引き込
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i-新聞記者ドキュメント-(2019年製作の映画)

3.8

記者の仕事は、知りたい、伝えたい気持ちがモチベーションと考えても、こんなに打たれてこの熱意をキープ出来るのは強い。
辺野古の問題は、綺麗な海を埋めててまで基地を作るというだけでなく、更に埋め立てる赤土
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.0

邦画でこんなグッと胸が締め付けられて、涙が溢れ続けたのはレアかもしれない。
自分は得られなかった母の愛だけれど、育ての母としての強い愛情は、家族以外の人達にもしっかり届いて良かった。
万一の為の手話も
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.2

ストーリーや音楽だけでなく、光と色彩溢れる画もアートのようで、その全てが心に静かに響いた。
魔がさしたり、一生懸命なのにうまくいかなくて、それでも前を向いてゆっくりと乗り越えていく〝時間〝に共感。
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アポロ13(1995年製作の映画)

3.8

月を目の前にして、地球へ引き返す断腸の思いは、登山に近いものがある。
地上と宇宙で仲間達が力を合わせ、宇宙船の事故を乗り越えて無事帰還したラストにジンときた。
宇宙飛行士ジョン-グレンの、宇宙からの生
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クラウド アトラス(2012年製作の映画)

3.6

輪廻転生をSFチックに描いたのか?
死ぬのは次のライフへの扉を開けることって、仏教的な話。
トムハンクスが各時代で色んなタイプの人を演じていて、見た目も態度も一見気がつかないくらいで流石なんだけど、パ
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海街diary(2015年製作の映画)

4.0

優しい空気が終始流れていて心温まる。姉妹喧嘩すら愛おしい。
腹違いの末娘と3姉妹が、気遣い合いながら家族になっていく様子に、いい関係だなぁって思った。
大竹しのぶさんをはじめ、女優陣の自然なやりとりは
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いんちきーズ(2021年製作の映画)

3.6

ヤギを追跡せよに引き続き、こちらもけたたましく喋るドタバタコメディ。
政治家は悪いことしても捕まらず、しわ寄せは庶民に。警察もサメを捕まえたいけどノルマはあるからとりあえず小物でも捕まえとくかって、ブ
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ベイビー・トーク 3 ワンダフルファミリー(1993年製作の映画)

3.6

おたまじゃくしがワイワイ喋りながら卵に泳ぎ着くオープニングが面白い。
結果、2では人間の子が、3では犬の子達が生まれて大人によるアテレコに。
奥様は魔女的な、アメリカのホームコメディドラマ風で、気楽な
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.3

さすがスピルバーグ監督。
戦場に行ったことは無いけれど、自分もトムハンクス達と一緒に走りながら、攻撃されそうだとハラハラしているかのような臨場感。
そして只の戦争映画ではない。
普通の人が、国のトップ
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.8

トムハンクスの声で観たくて字幕版にしたけれど、アニメは吹替でも楽しめるかも。行ったり来たりしたからか、4よりストーリー3の方がオモチャどうしの協力体制に感動した。
でも、フォークとナイフを再利用した手
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トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

4.0

おもちゃ達が、アンディを信じて力を合わせて頑張る姿がいじらしい。
最後は大事に遊んでくれる子供に引き継がれてよかった。
沢山のおもちゃを持ってる子供ではなかったけれど、プラスチック製のおもちゃは何かの
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

血が繋がってない分、愛情で純粋に繋がっている。と思いきや結局お金でも繋がっているところが切ない。
安藤サクラさんの警察での葛藤告白シーンには息を呑んでしまうし、リリーさんの冴えない裸体も、樹木希林さん
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ヤギを追跡せよ(2021年製作の映画)

3.6

カラフルな建物と、ノリで物事が進む感じが南米っぽくて愉快。
一応ポリス物だからか、バックミュージックがビバリーヒルズコップテイストなのも楽しい気分。
頭脳派?と体力派のデコボココンビなのも、ビバリーも
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.8

テルちゃんのラップ、笑えるけどチョイと切ない。
すみれさんの前では、マモちゃんがテルちゃん化してる。
こういう男の子も、女の子もいそう。
岸井ゆきのさんと成田凌さん自身が、この冴えないタイプの男女に思
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.3

子供たち、今の気持ちを大切に、カモンカモン!
甥っ子の扱いに戸惑いながらも、だんだん心を通わせていく叔父さんの人間っぽさが、モノクロの画と優しい音にリンクして、心地よい時間だった。

ホアキン−フェニ
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2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

4.3

涙が流れるなら嬉し涙でありますように。
宗教とか教会に特に興味も知識も無いのに、この会話劇のような映画にぐんぐん引き込まれ、嬉し涙が溢れた。
教皇も人間。どんな組織もトップは孤独な面があるけれど、本心
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