タマモロードさんの映画レビュー・感想・評価

タマモロード

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

 これほど上映時間の長さを感じさせない映画は珍しい。時系列がわかってきたのが終盤に入ってからだったのが残念。「被害国としては…」といったことはあまり関係なく、面白ければいいやといった感じ。
 IMAX
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サスペクト 哀しき容疑者(2013年製作の映画)

3.7

 映像も音楽も韓国版『ボーン・アイデンティティー』なので、スピード感もあって楽しめる。主人公は元阪神タイガースの鳥谷に似ている。

インビジブル・ウィットネス 見えない目撃者(2018年製作の映画)

3.7

 途中から既視感たっぷりだが何か腑に落ちない。観たという自信がない、と思っていたらこれはリメイク版だった。たぶんFilmarks以前にオリジナルを観たのであろう。Filmarksの利点、観たかどうか確>>続きを読む

エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)

3.7

 「発明王エジソン」などと奉っているが、「ちょっとオモロイおっさん」くらいのイメージしかなかった。実はこんな背景があったとは。カンバーバッチもいいが敵役もいい。ヒゲのせいか、オマー・シャリフに似ている>>続きを読む

偽りの隣人 ある諜報員の告白(2020年製作の映画)

3.7

 前半は古いアメリカのコメディ映画のような、懐かしくも新鮮な笑いでバカ受けしてしまった。盗聴をこんなふうに扱うとは。後半も別の意味でよかった。

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.2

 軽く楽しめた。主人公の父性が少年を守る、父性が少女を守るのはよくあるが、母性が少年を守る設定は珍しいか。ただ、パク・ソダムは母性を発揮するにはかわいすぎる。上司はドラマ『復讐代行人』でも似たような上>>続きを読む

共謀家族(2019年製作の映画)

3.9

 期待以上に面白かった。「映画を千本観たら世界がわかる」というセリフに最初は笑ったが、後半なるほどと思わせる展開がいい。テレビ画面に映っていたのはたしか『情婦』(アガサ・クリスティー『検察側の証人』)>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.7

 見ていて痛いけれど、おもしろい。インディ・ジョーンズのようにしぶとく『Mr.ノーバディ』よりも強い。愛犬との絡みが意外に少なくてほったらかしなのが可笑しい。ちなみに、フィンランド映画は初めてか。また>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.6

 前半の見世物小屋の場面、何かの本で読んだが、昔日本でもあった「科学的展示」と偽ったいかがわしい見世物の数々、「ああ、これか」と納得。だが、この場面はちょっと長すぎた。何の知識もなく観たので、後半の展>>続きを読む

告白(2020年製作の映画)

3.3

 地味だが面白かった。親族虐待は日本より介入しにくいことに驚いた。「打撲傷などの傷は消えてなくなるから証拠にならない」とは、それはないだろう。ところで、彼女が乗っている自転車から目が離せなかった。ドロ>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.2

 他のエクソシスト物と比べて斬新さがないが、短いので許容。悪霊との戦いぶりはものたりない。アクションは派手だがおもしろくない。思い出すのは『ヘルハウス』。言葉と推理で悪霊の正体を暴くところがかっこよか>>続きを読む

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.7

 前2作の雰囲気が好みだったが、これは違う意味でおもしろかった。黒人の執事(?)もいい。しっかり主人たちを支える女中(?)もいい。お父さんは顔に見覚えがあると思ったら『レッドドラゴン』の彼ではないか。>>続きを読む

コード CODE 悪魔の契約(2016年製作の映画)

3.7

 ドラマ『悪との距離』のキャストを検索して見つけた映画。☆3.3の評価よりはずいぶん楽しめた。それにしても、せっかく願いをかなえてもらえるのに、あんなに愚かになれるものだろうか。と他人事としては思って>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.7

 前作の酒場の場面の再現が最高。ちょっとズレてしまうところが加齢の感覚と似ていて他人事と思えなかった。エルトンジョンのシーンは彼だからこそ本国で受けるのだろうが、まったく面白くない。

悪女/AKUJO(2017年製作の映画)

3.4

『ニキータ』『キル・ビル』の模倣または継承。面白かったのでいいか。ヒロインはアクションを演じるにはもったいないほど美しい。『一級機密』のときは印象に残らなかったが。

スナッチ(2000年製作の映画)

3.3

 ガイ・リッチーは『シャーロックホームズ』『コードネームU.N.C.L.E.』が気に入ったので視聴可能なものは観ることに。今回登場人物が多すぎると感じたのはビールを飲みながら観た自分のせいか。どこかで>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.9

 前作をしのぐ面白さ。過去が改竄されてしまう怖さや過去を消そうとする動機など、現代的なテーマも絡んで説得力がある。
 パソコン画面上の操作など、理解できなかった部分もあり、もう一度観なおしたい。

search/サーチ(2018年製作の映画)

3.8

 面白かったが、パソコン画面でお父さんが行う作業の3割程が理解できなかった。レビューに「懐かしい」といったコメントがあるのにはまいった。
 『サーチ2』も観たいが、もっと理解できないかも。

復讐の記憶(2022年製作の映画)

3.7

オリジナルの『手紙は憶えている』が面白かった。どこまでアレンジするのかと期待して観たが、途中は本作のほうがスピード感があってよい。ラストは、オリジナルが衝撃的過ぎたせいか、こちらは物足りない。
 ナ
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.8

 新井浩文、香川照之、ピエール瀧の豪華共演。
 久しぶりに田舎に帰った次男坊を迎える頑固な父親と父の経営するガソリンスタンドを手伝う気の弱そうな兄。半世紀前のATG映画のような設定だが、法廷シーンもあ
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エクソダス:神と王(2014年製作の映画)

3.3

 「ベン・ハー」のほうがよかった。比べるのがおかしいが、なんか似ている。海の割れ方は実際(?)はこんなもんだろうなと思わせるリアリズム。

ハード・ヒット 発信制限(2021年製作の映画)

3.5

 よくある設定だが面白い。この手の映画は犯人の位置を究明するところがポイントになるはずだが、その説明はいっさいスルーしているところがちょっと残念。
 冒頭、車を俯瞰する海沿いの桜並木はすぐに海雲台のそ
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凶悪(2013年製作の映画)

3.3

 勝手にサスペンスだと思って観た自分が悪い。たぶん原作はもっと面白いのだろうが、映画では謎が解明されていくといった楽しみはなく、凶悪な犯罪の連続で不快しかない。いや、たまにブラックな笑いはあったか。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

 イオンシネマ四条畷4DXにて鑑賞。映画館は去年の『ジュラシックワールド』以来。2度目の登場場面のゴジラの怖いこと。ボロ船に学者つきの出航や戦い方は『ジョーズ』を思い出す。それにしても、民間組織の会議>>続きを読む

フロッグ(2019年製作の映画)

3.9

 このタイプの映画は好み。他のレビューにもあったが、数年前にヒットした邦画を思い出した。邦題の付け方は日本語ならではの離れ業。

MASTER マスター(2016年製作の映画)

3.9

 これは面白い。舞台裏であれこれ画策する場面が『スティング』を思い出させた。同監督の『監視者たち』もこんな感じだったか。ダブルスパイを演じている彼がいい感じを出していた。
 カン・ドンウォンはちょっと
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空気殺人~TOXIC~(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 途中で実際の事件を思い出してしまった。しらないほうが衝撃的だったかも。ラストの捨て身の告発がかっこいい。ただ、題名がおそまつ。

非常宣言(2020年製作の映画)

3.3

 設定がおもしろく、昔観た『カサンドラクロス』を思い出した。後半は人物の背景が類型的で、ソ・ガンホのヒロイズムが鼻につく。前半の面白さに免じて☆3越え。

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.0

 各シーンは面白く退屈はしないが、説明のつかないストーリーは好みではない。

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.7

 殺人ミステリーだが少女の成長と事件に至る過程が詳しく描かれていく。雑貨屋の黒人夫婦やテイトの父など好人物が配され沼地の景色の美しさもよく、結末も納得のゆくものだった。
 ただ、題名の「ザリガニ」はい
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 おもしろい。エスターに負けてない母親がいい。心配と同情をしていたので母親の正体がわれたときは「やられた」といった痛快な感じがした。
 だが、前作から十年以上でさすがにこの女優で十才の少女を演じるのに
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

3.9

 展開も速く、ユーモアも交えておもしろかった。南北の微妙な関係が味わいを添えている。
 チョ・インソンは『安市城』のかっこいい城主でした。

ブラインド(2011年製作の映画)

3.9

 今まで配信がなくて、やっと観ることができた。中国作、日本作を観て3年待ったが、評判に違わず本作が断然おもしろかった。単に好みの問題かもしれないが、『殺人の告白』『容疑者X』など日韓競作は韓国版に軍配>>続きを読む

ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 淡々と進行して退屈させない。途中で全く違う種類の映画かと思わせるほどの主人公の逆境ぶりが面白い。
 ポロック役は人相が悪く、カープの黒田博樹に似ている。『96時間』の刑事だった。

無聲 The Silent Forest(2020年製作の映画)

3.5

 実際の事件に基づいたとかでミステリーだと勝手に勘違いした。できるだけ情報抜きで観ようとすると失敗する。
 今日本で騒がしい事件と重ね合わされてしかたがない。

別れる決心(2022年製作の映画)

3.2

 恋愛7、ミステリー3で評価が下がった。「月曜日」のくだりはゾクッとしたが。
 タン・ウェイは「捜査官X」以来だが、少し老けたのが残念。

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