KIYOKOさんの映画レビュー・感想・評価

KIYOKO

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

賛否あるのは当然なので、その議論にすら参加できなかったもどかしがあった欧米公開からのこの数ヶ月、ヤキモキしていた。

俺の知らないところで勝手に盛り上がらないでくれと無駄にハードルがあがってしまった。
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

1.0

天気の子をみて2度とこいつに金は払わんと思い、公開当時映画館で見る気がしなかった。
テレビ放映ならと意を決して視聴。

当時思ってたのは、この作品の感想を見たり聞いたりして「見やすい」という意見が多か
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.5

スーパーヒーロー映画として一つの正解と言える映画かも。

アントマンのクアントマニアなんかは本来こういう形にすべきだったのではとか、色々考えてしまった。

DCを全部みてるわけではないが、全然ついてい
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.7

まず『メッセージ』を見てドゥニ監督を知ったが、彼のSFに対して正面から真面目に向き合ってる感じがすごく好きだった。

さてDUNEについては、これは自分の悪さだが、映画館で見るべきだったと後悔。
配信
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

エッジの効いたブラックユーモアに、役者の演技力も合間って飽きずに見れたし、色々うまさも感じる作品だった。

良し悪しではなく、バービーよりもこっちの方が正統なフェミニズム映画だった。

資本主義、社会
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.6

キスに逃げる終わり方が個人的には好きではないが、同時に、映画的な盛り上がりやメカ設定が面白く、それなりに見れてしまった。

AIが人類に牙を剥き、それでもAIを擁護するニューアジアと根絶せんとする西側
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武器人間(2013年製作の映画)

3.6

作り手のフェチが溢れてて個人的には好きな作品。
あくまでも「記録映像」という縛り(ご都合主義でリアリティはないけど)のおかげで話が破綻していてもさほど気にならずみれてしまった。
ラッシュアップしたらさ
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.3

イーサン・ホーク主演ということでずっと気になっていたのでようやく視聴。

誘拐されたフィニーがお助け黒電話で、無念の死を遂げた子供たちの思いを背負い、グラバーに会心の一撃をお見舞いするという実は児童文
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バンパイアハンターD(2000年製作の映画)

4.0

獣兵衛忍風帖をみて川尻監督を知り、こちらも鑑賞。

またもや川尻さんの世界観に魅了された。
この浪速節的なロマンが今のエンタメに少ないので逆に新鮮。

キマってる作画やライティングで相変わらず画面がカ
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.5

怖いといより楽しい気分になってしまった。
ホラーというよりキャラクターを楽しむ作品としてみた方がいい。

少し導入が長く感じたものの、なんだか妙な面白さがあって、ダメとも言い切れない不思議な愛らしさを
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.6

悪趣味全開のブラックコメディという部分で自分のツボだったので、面白くみれた。

自分が善人だと思っている人や道徳を重んずる人間はこの映画を見ない方がいいかもしれない。

人間の醜い部分がいっぱい見れる
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.5

つまらなくはないけども、語りたくなるような奥行きがあるわけじゃないし、特に怖くもないから感想に困る。

A24のホラーというと、アリアスター的な捻りすぎててもう怖いのかすらもわからないって印象だったけ
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

3.0

脚本と演出がとにかく微妙だった。

良かったところは作画くらい。
でもそんなに動かす必要ある?ってくらい芝居が過剰だったりするので、作画労力の使い方が勿体無い感じした。

作画が良くてもやっぱり話と演
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.5

戦前〜戦時中の昭和の話なのに、現代の話を見ているように思えた。
そして見た後に人と語りたくなる作品だった。

心情がよくわかる上に説明的なセリフが少なく、絵で語ることを十分意識された映画だったと思う。
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.3

ディズニー100周年記念作品がこれで良いのか?
マーベルとスターウォーズを潰した戦犯という疑いがより深くなる出来だった。
どうみてもマリオやバービーに負けていた。

まず単純に映画として、ストーリーに
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

4.0

こういう言い方は嫌いだけども、タイパが良かった。
短い時間で、本編のウィッシュよりも満足度が高かった。

キャラの個性を短い時間で引き出しつつ、CG・セルのキャラが実写の中にいるというだけでなんだかワ
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天使のたまご(1985年製作の映画)

3.4

良い睡眠導入剤だった。
何が何だかよくわからん。

宮崎駿が言うところの押井守の「何もさ」を象徴してるような作品なのかもしれない。
卵をどう解釈するかで如何様にも受け取れるし、卵になにが入ってるのかと
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崖の上のポニョ(2008年製作の映画)

3.3

ものすごくピュアな映画という解釈でいいのだろうか。

というより、他の宮崎駿作品と比べて、明らかに子供向けであるということを自覚的にやっているので、今の年齢で見てしまうともはや興味がもてないところがあ
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ頭の悪い映画で楽しめた。

ヴィーガン自体は別に悪い思想とは思わないが、ヴィーガンの中には鬱陶しい人たちがいるのも事実で、この映画を見て快感を感じてる自分がいた。

笑ってしまうくらいにス
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獣兵衛忍風帖(1993年製作の映画)

4.3

今では見ることが難しいロストテクノロジー的なアニメーションの魅力が詰まった作品だった。

ケレン味あふれる大胆な演出もいいし、キャラの気持ちや状況がちゃんとわかるガッチリしたフレーミングなど、きめ細や
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.1

引き込まれる映画だった。
倫理的な正悪は別として、現代の息苦しい部分をこういう側面で切り取るところに興味深い部分があった。

出会う人がみんな良い人たちですんなりことが運んでいくことに少し違和感がある
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Studio 666 スタジオ666(2022年製作の映画)

3.4

何も知らないで見たのでフーファイターズが主演で驚いた。

なのでガチなホラーというより「フーファイメンバーがこんなことをやってるー!」という内輪ネタを楽しむような一種のアイドル映画のような感じ。

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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.8

鬼太郎は何となく知っている程度で鑑賞。
ハードルを下げていた分、予想以上に面白かった。

龍賀家の因果関係がちゃんとしてるから、大人でも耐えられる物語の強度がある。
いかんせん時貞がやっていることがグ
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マーベルズ(2023年製作の映画)

4.0

MCUの原点回帰的な作品だった。この作品でMCUが復活する可能性を感じれたのも良かった。
キャラクターの面白さを引き出せていたし、テンポを優先して意図的に軽くしてる感じで、個人的には結構楽しめた。
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バビロン(2021年製作の映画)

3.3

チャゼルちゃん、いきなりタランティーノみたいなことをやろうとしたらダメだって。中指の立て方間違ってる。

この仕上がりからすると、監督自身がまだ1920年代への憧れを捨てきれていないように思える。
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.5

3時間26分と言う長さも、これだけのものを物語るのに、確かに必要な長さだった。

見終わった後にしばらく感想がまとめられない、簡単に消費できないこのもどかしさに、映画体験としての嬉しさを感じる。

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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.3

見てて馬鹿にされたような気分になった。
リアリティも緊張感も、恐怖も迫力もない。
誰でも見れるお利口な映画という感じで、薄味でつまらない。

東宝が推したい映画を無理矢理ヒットさせるやり方にムカつくと
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.4

予告で見た映像のビジュアルに惹かれて鑑賞。
ちなみにこれまで全くミュータントタートルズに触れてこなかったけど、すごく楽しめる作品だった。

映像はもちろん、脚本も良かった。
99分という短い尺の中での
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.3

面白かった。
本作もキンタマを噛む犬が出てきて満足。

これまでのジョンウィックシリーズの良さがバランス良くミックスされた作品だった。

構図が決まっているのも良い。

アクションにもお国柄が出るとい
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天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

4.2

面白いしワクワクする。
けど言語化するのがなんだか難しい。
宮崎駿の遠慮が少し見えるというか、エグみが薄い。

すこしわかりやすいのが物足りないところではあるが、多分、この映画の「本当に子供向けのアニ
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PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

3.7

平均点ほど悪くない印象だった。
(これを書いた時点で平均3.3だった)

ホラーや怖さを求めてると物足りなく思えるかもしれないが、歪んだ恋愛映画として自分は楽しめた。

不器用すぎる殺人鬼の男(純粋す
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.1

見応えのある映像が映画の良さだと思っているので、そういう面で好きな作品だった。

どこまでも過去から逃れられず、復讐の連鎖に巻き込まれ、もはや引退なんて夢はどこかに消えてしまったジョン。
復讐の鬼とな
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.0

美しさすら感じる殺しっぷりに惚れ惚れしてしまう。
ウィックが「近づくものは皆殺しにする」という覚悟が見えるのが良かった。

1作目とそれ以前に起きたことが引き金になり、殺し屋を引退して、静かに暮らした
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

4.0

あっという間だった。

SFというより、会話劇としての見応えがあった。

伏線の仕込み方が上手いので、ミステリーは伏線回収と共に冷めていくことがあるが、この映画はそうではなかった。

自分の人生を始ま
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ブラックアダム(2022年製作の映画)

3.7

評判で聞いてたほど悪いとは思わなかったが、時間分は楽しめるかなぁといった感じ。

作品内に登場するヒーローチーム・J.S.AがわざとなのかというくらいMCUのヒーローに寄せてきてる上で「正義とは」とい
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