EugeneHashimotoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

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坂元監督の格闘シーンってあんまり痛そうな感じがしなくて、どちらかというと中華料理の達人の技を見ているときのような気持ちよさに近いものを感じる。でも痛覚を刺激されてたらこんな長い格闘シーンはストレス過多>>続きを読む

天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

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金城武、妖怪か妖精かなんかみたい

強烈な孤独の表現

小学校の同級生にウザ絡みされる殺し屋
固定店舗で安定を図る殺し屋

パッチギ! LOVE&PEACE(2007年製作の映画)

4.5

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本筋の70年代の生活に、寓話的な紙芝居、美化された自国の歴史を見せる時代劇と戦争映画、実際のところの醜い戦争の描写を編み込んでいる。最近読んだ本に「朝鮮に戦後などあったためしがない」という一節があって>>続きを読む

カリフォルニア・ダウン(2015年製作の映画)

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《2012》も別段好きではないが《2012》のほうが出来がいい。割れてせり上がっできた地面の断面から地下鉄車両が飛び出してくるみたいなのも《2012》で見た。崩壊していた家族が災害を経験して絆を新たに>>続きを読む

パーフェクト ストーム(2000年製作の映画)

4.0

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正直この手の映画って災害のスペクタクル的描写をド派手に観せさえすれば興業的にはそこそこの成功はするのだろうけど、そういうエンタメ的な災害映像とか軍の活躍とかも盛り込みつつ、アメリカという国の分厚い労働>>続きを読む

暗くなるまで待って(1967年製作の映画)

5.0

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賢い犯罪者と賢い被害者のヒリヒリしたバトル 賢さにも個性というものがあるわね 人それぞれの知性というか

サスペンスって警察も探偵も出てこないほうが断然おもしろいと思う。たまたま巻き込まれた人が自分の
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

4.5

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「ビール・ストリートに口あらば」

逆境に置かれた恋人同士の強固な愛を恋人同士だけの閉じた描写にするのではなくて親友とか家族とか馴染みの店のおばちゃんとか息子とかに絡めて描いていくのがよかった。恋人同
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唐山大地震(2010年製作の映画)

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この映画に関しては災害の描写に力を入れたことがかえって弱みになっている気がする。揺れている最中の、悲惨さを詳細に見せようとする映画がキッチュなかんじになってるというか

アンジェラの灰(1999年製作の映画)

4.0

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眉間にシワの寄った幼少フランキーとアギー伯母さんがとくに素晴らしかった。ぶたれる直前の顔!

母の「二度と鼻先でドアを閉められないで」という言葉は力強い怒りがあるように感じたけども、逆に自分を縛る言葉
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8 1/2(1963年製作の映画)

4.0

ツッコミ不在のシャッターアイランドみたいやなという印象を途中まで抱きつつ観た

大団円

マストロヤンニおじさんの驚異的なかわいげで成立している。他のおじさんでは許されないと思う。

椿三十郎(1962年製作の映画)

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ジャイアントキリング奥方様

妖怪のような立ち位置になっている押し入れの捕虜

碁盤の上に椿が胡座かいてる画よかった

ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

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レスリー・チャンの傍若無人っぷりに絶対今すぐ別れたほうがええやろと思いつつでもパスポートを隠して繋ぎ止めてるのはトニー・レオンのほうなので切なかった。

《牯嶺街少年殺人事件》の少年が大きくなってた。
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ヴェネツィア時代の彼女の名前(1976年製作の映画)

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《インディア・ソング》を観ずにこっちを観たこともあってか正直かなり困惑した。

前半は、子供の頃、大人の集まりにいやいやながら連れて行かれて、構ってもらえるわけでもなく、構ってほしいわけでもなく、退屈
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牯嶺街少年殺人事件(1991年製作の映画)

4.0

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動かないカメラが残酷

光(懐中電灯、蠟燭、電球、「小明」……)

ハニーの完璧なかっこよさ

嵐の日に217に奇襲をかける場面の見せ方(隠し方?)うまい。ここに至るまでの不穏な雰囲気の作り方も。全編
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君の心に刻んだ名前(2020年製作の映画)

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中年になったジアハンの佇まいがとてもよかった。カリカリした青年がああいう仕上がりになってるの、とてもいい……

ジョン・レノン似の神父、きれいに畳まれてたけどわりと業が深い気がする。 同胞であるべき人
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呪詛(2022年製作の映画)

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鼻血が出る程度のことなら視界に蝿がよぎるほどのさり気なさで流される。タメとかはない。いちいちタメなんか設けてられないくらい異常現象がどんどこどんどこ発生する。景気がいい。ゴキブリは窓を突き破るし牛肉は>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.0

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怖い話だ
細菌殺人
ピーターの実父は首を吊って自殺したことになってるけど、あんまり信頼できない、ピが死体を降ろしたと言っているし、最初から絞殺だったのかもしれない(ロープというモチーフも絡んでくるし)
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第七天国(1927年製作の映画)

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階層を移動していく映像がきれいだった。

柄物の毛布にくるまって夜空の前に横になるシコの姿がローマの皇帝みたいでおかしかった。

ディアーヌが椅子にかけたシコの上着の袖に自分を抱かせる画!

ベン・ハー(1959年製作の映画)

4.0

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終始静かなトーンを貫きつつ感情豊かに人間味を見せるエスター像がよかった。

裸同然の丸腰なのに武装した敵がなだれ込んでくる絶望、船が沈んでいってるのに鎖に繋がれている絶望が丹念に描写されていてよかった
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ベン・ハー(1925年製作の映画)

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イエス・キリストとその同時代人の話。

徴税されるために妊娠中にベツレヘムくんだりまで行かされるんダルいな、ということが端的に伝わる導入。

宗教画からの引用っぽいショットがイエスの物語のシーンでいく
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我等の町(1940年製作の映画)

4.0

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エミリーの臨死体験

「多くの魂がここに眠っている。母と娘、夫と妻といったそれぞれの立場や、敵味方、貧富の差などの特徴は、形としては残っていない。人間が死ぬと生きていた頃の個性や記憶は消えていく。しか
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

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牧師も担任もえらい胡散臭くて、親とかもどことなく他人行儀で、イエス様はなんかふざけてるし、子どもたちの世界だけが真実なんだなというかんじがする。

子どもたちみんな本当によくやってる。練り消し少年とか
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ヴェラ・ドレイク(2004年製作の映画)

4.0

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ジジイばかりの法曹界にヴェラ・ドレイクの偉大さは判るまいよ。

レッグがドレイク家に受け入れられたのは戦争の体験を話したことで同じ苦しみを知っている人と認められたのが大きいと思うのだけど、ヴェラが息子
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朝食、昼食、そして夕食(2010年製作の映画)

3.5

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爽やかなタイトルとポスターからは想像もできない苛烈なまでの居心地の悪さ!疎外感!後半はさほどでもないけども、「昼食」パートはもう観てて胃に穴が開きそうだった。

これがどうでもいい適当な食事だったらま
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ファニー・ガール(1968年製作の映画)

4.5

「proud of you」に「鼻が高い」を当てる字幕芸が冴える

終盤はなんとなく樹木希林と内田裕也の関係を思い起こした

昨日・今日・明日(1963年製作の映画)

5.0

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マストロヤンニがかわいい

長い灰色の線(1954年製作の映画)

4.0

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西部劇とか軍隊ものとか全然好きじゃないはずなのに、フォードの映画だとおもしろくて没入できてしまうからすごい。

生まれたばかりの息子がその日のうちに死んでしまって、あまりのことにバーで酔いつぶれるマー
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マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

4.0

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売れるレベルのレモンケーキを作っている一点から多重人格症ではなく本当に降霊していた説を推す

マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

4.0

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自分を捨てた母親にやっと会えると思ってイタリアくんだりまで来たというのに母親はとっくの昔にアメリカに帰っていた上に好きピのキアヌはポッと出のキアラに持っていかれてもう散々、ひたすら不憫なリヴァー・フェ>>続きを読む