さすがヴィルモス・スィグモンド。撮影が最高だった。
普段はかったるい捜査シーンも動作の捉え方が美しいから観てられる。
若者=クラゲ。
目的もなく漂い、唐突にキレる。
銀残しの画面にふんわりと灯るクラゲに惹かれる。
理解する必要なんてなくて、画面に映るものに目を奪われるだけでいい映画。
つまり、最高にエモい。
「見ていられない」なんて感想をよく聞くが、それは全く的はずれで「ついつい魅入る」ように犯罪シーンが作られている。だからこそ後半のカウンターパンチが効いてくるわけで。
うーん、凶悪。
改良すべき点は多々あれど(カンフー映画にこう言うのも野暮だけども)、やっぱり激アツ。
【再見】
見返すとなかなかブラックで笑った。子供はもちろん楽しめるし、大人も心の中でツッコミながら楽しめるファミリームービー。
面白すぎる。
テンポの良い会話をキッチリした構図で収めつつ、印象的な場面(ダンスや階段のシーン)も要所に差し込むことで退屈させない。そしてなにより上品。
前半の父子の距離の探り合いは好きだった…
けど本当にこの国は裁判好きだな!!
製作側の伝えたいことを裁判シーンで登場人物にペラペラ話させるのはあまり良くないと思う。
『アラバマ物語』レベルの長回し>>続きを読む