かぶきさんの映画レビュー・感想・評価

かぶき

かぶき

海がきこえる(1993年製作の映画)

4.0

この度スクリーンにて再鑑賞。

美術や画調の質感の90年代感がとても良い。
編集のカッティングも今ぽくなくて、好み。
レイアウトも時々おっとなるのがいい。
大きなドラマやファンタジーがなくても楽しく観
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砂の惑星(1984年製作の映画)

3.2

よくまとめてあるし、衣装や美術も凝っている。
特にあのクマムシの大きいやつ

リズムがリンチで笑った。

アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.9

よく考えるとすごく嫌な話だが、うまいことマイルドにしていた。

個人的にこういう家族を知っているので、なんともリアリティが、、、。

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.5

凄い
精神世界もしくは宇宙の概念そのものの表現の面白さ。
摂理という概念を、キュビズム的に表すとは、、、。

そして相変わらずアニメーションの感情表現。
黒人ぽいリアクションや身体の演技も見事。

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サイクロンZ(1988年製作の映画)

3.8

恋愛パートがやや冗長。
女の子達は可愛い。

アクションは最高。

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.8

諸星大二郎や藤子F不二雄の短編SFのよう。
家畜人ヤプーみもある。
なんともイヤーな描写が多い。
美術も劇伴もずっとイヤーなかんじで良い。
自分という存在を揺るがされる系
もしくは自己否定からのあらた
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毒娘(2024年製作の映画)

3.2

『許された子どもたち』のキャストも数名発見した。
親の心子知らず、子の心親知らず的なテーマはわりと同じ。

大人達の会話や台詞の悍ましさが、さらっと入ってくる。
ちーちゃん登場時の劇伴がテクノなの面白
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青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

3.7

白石和彌監督の一作目は鑑賞済み

わりと芋生悠さん目当てではあった。

カメラワークよくないし、レイアウトやカット割のリズムも少し冗長。
演技のディレクションもゆるい。

だがそれでいい。

彼ら、彼
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.4

遅ればせながら鑑賞
やはりなんともズーンと堪える作品だった。

確かに登場人物が多いし、会話が早く、説明も最小限なのでついていくのは一苦労だが、心理描写、音楽、視覚効果が的確なのでふつうに分かる。慣れ
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あの夏のルカ(2021年製作の映画)

3.7

面白い
イタリアの田舎の街並みや色調も綺麗。
シンプルなストーリーながら、細かいキャラクターの演出や感情の機微がきちんとさり気なく描写されるので、感動してしまう。

話のテンポがよく、ラストも綺麗に纏
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海の上のピアニスト 4Kデジタル修復版(1998年製作の映画)

4.6

午前10時の映画祭
名作

全編モリコーネの劇伴とアングル、カメラワーク、美術のハーモニーが冴え渡っている。
イタリアらしいユーモアも楽しい。

割れたレコード盤を繋ぎ合わせる
記録だったものを記憶に
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メメント(2000年製作の映画)

3.8

数分の記憶しか維持できない男の身の回りで起こる事件を男の主観でみせるサスペンス。

数分の記憶の断片を、逆行と過去から現在に進む時間軸を交互に描き、徐々に真実を明らかにしていく構成が楽しい。

明かさ
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.9

原作未読。
浅野にいお作品は『おやすみプンプン』のみ。

浅野にいおぽい、全体的に少し引いた目線と乾いた空気感の会話をアニメで味わえる。
美術も綺麗。
個人的にはもっとカット割のリズム細かくてもいいか
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さらば箱舟(1982年製作の映画)

3.6

変な映画だった
とくにカット割のリズム。
話はわかるようなわからないような。
初寺山修司だったけど、まぁ楽しく観れた。

どこかもの悲しい話だが、最後の飛躍がなんかいい。

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.3

part1もそうだが、よくまとめたなと感心する。
やはり引き続きナウシカやSW的なイメージはもはやお約束。
1よりも進む進む。
ただ振り回される事なくちゃんと面白い。
オースティンバトラーのキャラが凄
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

4.0

まずアニメーションとしてめちゃくちゃ良くできてるし楽しい。
テンポも良く、キャラが可愛く生き生きと動く作画をみているだけで自然と笑顔になる。

ストーリーもアメリカの中華文化圏だがすんなりとみれる。動
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なまず(2018年製作の映画)

3.3

構図や韓国ぽいオフビート感が楽しい
主人公の女の子キュート

勘違いや思い違いをテーマにした短編を章立てで進行していく

回想と何故かナマズ視点のモノローグが挟まり、独特のテンポではあるが、スピード感
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ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

3.9

あまりにも有名な陶芸のイチャイチャシーンの印象
ただしっかりとドラマとエンタメがあり、楽しかった。

中盤以降、主人公が現実世界に介入する能力を身につけるあたりから少し興醒めするも、それなりに観れた。
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仮⾯ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル(2022年製作の映画)

2.7

リバイス周りの脚本がなんとも白々しい。台詞だけいい風な事と言っても、描写がないので寒いだけだ。TV版からずっとそう。
ギーツ組もまだ番組の方向性が定まっていないので、もちろん後から後から観ているのでこ
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クロユリ団地(2013年製作の映画)

2.3

なんともテンポが悪い

前田敦子が早い段階でなんか陰鬱になっている。
前田敦子さんの、全体的に演技が不自然でくどいのがノイズ。
おんなじ演技を繰り返し見せられるだけなので退屈でしかない。
なんなら少し
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.0

わりと展開が早く、あっさり進んでいくので、そこまで気持ちが乗っていくことはなかった。
描写は無駄がなく丁寧でいい脚本。

ラスト前のほのかな青春の描写も、切なくていいし、その後の展開のシャープさがより
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残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

3.4

ドキュメンタリータッチでそれなりに怖かったが、演出的に中途半端で謎解きも尻すぼみ、終わり方も味気ない。

色んな怪談を探っていくと根が同じ、深い闇に入り込んでいくという題材はいいだけに惜しかった。

恋は光(2022年製作の映画)

3.5

キャラクターが漫画チックで実在感はない特に台詞。
あと主人公の恋の光が見えるという設定
なんともラノベ的でのれない。
陰キャのハーレム展開はとにかく共感性羞恥でダメだ。

決してつまらなくはないが、会
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コインロッカーの女(2015年製作の映画)

3.2

ハードめにみせてるが、主人公が男の子と仲良くなる展開がラノベぽくてのれず、中盤の悲劇は、父親が逃げたからと言って息子をすぐ殺すのは合理的じゃないのでは。

主人公のキャラクターはなかなかいいし、主演の
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ザ・ビーチ(2020年製作の映画)

2.7

不穏な前半の空気感は悪くないし、突然現れる餃子やピロピロも驚いた。
しかし後半からとくに種明かしの様なものがきちんとあるわけでは無く、展開は一応あるものの、わりとふわっと終わる。
観客に提示される情報
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

4.0

編集のリズムがちょっと緩く感じたが、ハッとするアングル、主人公達の明るさと刑事達のシーンのテンションのコントラストが良い。

特にテルマが覚醒し出す後半の疾走感と、ラストの文字通りの疾走が何とも胸を打
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

3.9

二人の少女時代のキラキラ感と、少しのズレが大きな亀裂になっていくハラハラ感。
特に少女時代の二人のキュートさよ。
二人の魂の絆を示す表現がいちいち素晴らしい。

直接多くを語らずに、小道具などでの演出
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

2.8

脅かしにきてるが、ジャンプスケア的で、ゲームを観ているような展開なのでトータルあまり怖くはない。
CGだなとわかるエフェクトもマイナス。
オチも途中で見えてしまい。

ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突(2024年製作の映画)

4.5

円谷プロの意地をとくとみせていただきました。

怪獣映画の元祖である東宝すらももはや手放しつつある「ミニチュア特撮」のダイナミズムをスクリーンで味わえる。
もちろん予算大変だろうなという心配もよぎるが
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

よくないことか次々とおこるおそらく神経症的な男の、悪夢の日々を不条理コントよろしく、延々と見せられる。
評判よくないが、なかなか興味深いし面白い。
おそらく宗教的なタブーや罪悪感(Guilty)の話だ
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砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

2.8

人物が漫画のようで実写での実在感が薄い。
掘り下げが薄いので、あまり感情移入もできない。
台詞で説明しすぎ。
微妙にテンポも悪いのが、なかなかのれない。
題材は嫌いじゃないが、クライマックスからラスト
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