ダイヤモンドさんの映画レビュー・感想・評価

ダイヤモンド

ダイヤモンド

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希望の灯り(2018年製作の映画)

2.5

まだ初日の出来事か?
それとも もう2日目か
あるいは数日 過ぎたのか
棚が並ぶ通路に日は差さず
店を出る時間には 辺りはもう闇だった_。

寡黙だけど、タトゥーいっぱいのクリスティアン。その彼が一目
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食べる女(2018年製作の映画)

2.5

すこやかなるときも、病めるときも、
満ち足りたときも、さみしいときも、
ちゃんとおいしいごはんを食べよう
心も体も、きっと元気になるから
そしていとしい誰かと、いつか出会えますように_。

女たちが“
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レッズ(1981年製作の映画)

3.0

第一次大戦のただなかで、支配者階級の搾取に目の当たりにして行動するジャーナリスト、ジョン・リードと、作家志望の妻ルイーズ・ブライアンの激動の半生を描く。

特徴的なのが、当時を振り返る関係者たちの証言
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馬賊芸者(1954年製作の映画)

3.0

よはの さむさに 鼻風邪ひいて つららたれてる 鬼瓦♪

「博多芸者が三味線で踊れなんて、馬鹿にしとっとよ」

気立ても、切符も良い博多芸妓の人情話_。

ストーリーにはひねりがあるし、京マチ子の女っ
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勝手にしやがれ 4Kレストア版(1960年製作の映画)

3.0

なんというか…即興で演奏されるジャズでも聴いてる感じ_。

ストーリーはあってないようなものであっても、ところどころで警句めいたセリフが飛び出してきたり、思想・哲学めいた言葉が出てきたり(例えば「人殺
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Red(2020年製作の映画)

2.5

何も言えないよ。その方がうまくいくから_。

見た目には、何不自由のない結婚生活を送っていたトウコ。でも彼女の心の内は、いつも満たされない思いがつまって。

聞かせてよ、君の声_。

彼女のことを同類
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潜水服は蝶の夢を見る(2007年製作の映画)

2.5

まるで標本だ_。

ELLEの編集長であったジャン=ドミニクが、ある日突然脳卒中に。しかも重度で、“ロックインシンドローム”という全身麻痺状態になってしまう。手足どころか指一本動かせない彼に唯一できる
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マザーウォーター(2010年製作の映画)

3.0

同じ街に住む人たちの、何にもない、何も起こらない日々_。
その中で交わされる会話、何の変哲もない言葉が妙に癒されてしまいます。

「今日も機嫌良くやんなさい」
「たまには今日も明日もなく、放り投げちゃ
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

2.5

「ブロークバックが懐かしい」

互いに、私生活を営んでいたイニスとジャック。でも若い頃に経験した、ブロークバックマウンテンでのひと冬の経験が忘れられず。しかも当時は、生命の危機にすら晒される同性愛。年
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ジュリエッタ(2016年製作の映画)

2.5

“元依存症患者がつまずくと_
たった一回の過ちでも致命的になる
何年も忘れていたのに 
あなたを見つけたいと願う過ちを犯した
その愚かな願いが_
新たな人生のもろい土台を突き崩した
私には何もない
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静寂の森の凍えた姉妹(2016年製作の映画)

2.0

あの子たちの声が聞こえるなら ヘンになってもいい_。

夜の森で殺された娘二人の母親。愛娘の急死でショックを受け、以後立ち直れずに壊れてゆく。
容疑者は周辺地域に住む、過去に性犯罪を犯した者たち。彼ら
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一度死んでみた(2020年製作の映画)

2.5

出だしこそ、いまいち乗れなかったけど、だんだん面白くなってきました。

「使用上の注意をよく読んで、正しくお亡くなりください」
(一度死ねる薬「ジュリエット」。効力は2日)

「一級河川 三途の川」
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パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

2.5

ヴァルベルグは、天才的に嗅覚が効く調香師。でも生来の非社交的性格に、過去の失敗も手伝って、人との付き合いがうまくできない。
そんな彼女の運転手になったフォーヴルは人当たりの良い男性。最初こそ、うまく噛
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アンヴィル!夢を諦めきれない男たち(2009年製作の映画)

3.0

スーパーロック84で同じステージ上がった、ボン・ジョヴィ、スコーピオンズ、ホワイトスネイク。
そして、そのサウンドにしびれ、憧れたミュージシャンたち。メタリカ、アンスラックス、スラッシュたち。
しかし
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空に住む(2020年製作の映画)

2.0

タワーマンションに住む人はみな、虚無感を抱えて生きているのだろうか_。
そんなことを思ってしまったこの映画。
叔母がバブルの頃はイケイケだったけど、「もう終わっちゃってる」という言葉が引っかかる。そう
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

2.5

お前はパキスタン人、英国人にはなれない_。

そんな旧弊な父親の元で育ったジャベド。しかし彼は夢と、己の言葉は持っていた。
そしてそれを解放させたのが音楽、ブルース・スプリングスティーンの詞世界。
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詩人の恋(2017年製作の映画)

2.5

これって恋なのかどうか...。

“詩人は代わりに泣いてあげるんだ。悲しみを抱える人々のために_”

詩人ヒョン・テッキが、小学生の質問に答えたもの。この言葉に従えば、テッキの思いはセユンの悲しみに耳
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夜明けの祈り(2016年製作の映画)

3.0

1945年ポーランド。田舎の修道院で起きた、目を疑いたくなるような事件。ロシア兵が修道女たちを凌辱し、7人が妊娠するという。妊婦と胎児の生命を救おうと孤軍奮闘する、赤十字のフランス人女医マチルド。修道>>続きを読む

晩春(1949年製作の映画)

3.5

晩春_。
これは娘が主人公であり、かつ父親も主人公である。

「結婚することが幸せなんじゃない。新しい夫婦が新しい人生の一つを作り上げてゆくことに幸せがあるんだ」
花嫁の父親として最高の言葉。それを朴
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ブリジット・ジョーンズの日記(2001年製作の映画)

3.0

私の生涯の伴侶はワインボトルになる_。

そんな行きそびれた、しかもドジっ子ブリジット・ジョーンズの悪戦苦闘の恋愛物語。
ブリジットの毒舌キャラ(母も毒舌)が笑える。
“Just as you are
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スパイの妻(2020年製作の映画)

2.5

騙すなら、まず身内から_。

それを意気に感じるかどうか、夫ユウサクを心底愛している妻サトコは…。
「お見事です」
騙されたと悔しがるよりも、拍手喝采するタイプ。

で、最後の浜辺での号泣は…。

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オリーブの樹は呼んでいる(2016年製作の映画)

2.5

樹齢2000年のオリーブの樹。代々にわたって育ててきたそれを、祖父も孫娘アルマも特別なもの、神聖なるものと信じてきた。
それでも命あるもの、いつかは終焉を迎える。それを受け入れられるかどうか、慈しんで
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放浪記(1962年製作の映画)

3.0

こんな詩があった_。

“私は野原へほうり出された
赤いマリ
力強い風が吹けば
大空高く
鷲の如く飛び上がる
おお風よ叩け
燃えるような空気を
はらんで
おお風よ早く
赤いマリの私を叩いてくれ“

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キャロル(2015年製作の映画)

3.0

官能的眼差しの映画_。

キャロルが初めてのランチでテレーズの名前を呼ぶ瞬間、それは女豹のような鋭さとセクシーさ。対照的に目を伏せた時の哀しげな瞼。
テレーズがキャロルの家に招待された日。車の中でキャ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.0

すばらしき世界って?_

幼少期に母に捨てられた三上。恵まれないその家庭環境から、反社の世界に身を置くこと数十年。
無償の愛を得られないで育った彼にとって、無防備のまま世界に投げ出されたのも同然。
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真昼の決闘(1952年製作の映画)

3.0

この映画はジョン・ウェイン系の勧善懲悪西部劇ではありません。

無法者が釈放されて町へ舞い戻ってくる。仲間3人を引き連れて、ケーンへの復讐を果たすために。その彼に対して、町人は全く助けようとしない。女
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.0

キム・ジヨン。ソウルに住む彼女は、かつて広告会社で働き、その高い能力から今後の成長も見込まれた。
でも結婚し、出産したいまは、家で育児に専念する毎日。復職したいと思うも、果たせない彼女。夫、その実家、
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アマンダと僕(2018年製作の映画)

2.5

テロによって母を喪った幼な子の面倒を見るうちに、自らも成長するというストーリー。

なかなかに重いテーマでありながらも、お涙頂戴にはならず、鑑賞後さわやかな気分にさせてくれる、とてもフランス映画らしい
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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

2.5

“目の前のできることから一つずつ
できないことより できそうなことから
小さなことでもいいから“

祖母の言葉を励みに、東京での生活に馴染めなかったミオが変わってゆく。
居候先の銭湯の店主や、そこで風
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.0

魂の底まで掘り下げなきゃ
長続きしない
歌は正直なものだ
ウソは見抜かれる
取り繕えば 今はよくても いつか客は離れてく
“なぜ”とか“いつまで”と 心配せず歌えばいい
ただ魂の歌を_。

リメイクと
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宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章-STASHA-(2022年製作の映画)

4.0

心震わせる戦闘シーン、大河を思わせる感動のストーリー、そして涙なくしては語れない別れ_。

2205の続編としての結びだけでなく、これまでの2199、2202との折り合いをシンプルにつけ、さらに次章へ
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.0

採掘場の封鎖によって、一つの町が消滅した。
そこに住んでいた人々も勿論、四散。
ファーンも亡夫との思い出と胸に、家を捨て、キャンピングカーで寝起きする生活に入った。

“ノマドは皆 悲しみや喪失感を抱
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(2018年製作の映画)

2.0

“拳銃を使い、何かをする可能性。拳銃を持っている喜び”
“いつか拳銃を撃つ。それは間違いのないこと。だってこれは拳銃だから”

大学生西川は、雨に打たれて転がる死体の傍らで一丁の銃を拾った。
そこから
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八月の鯨(1987年製作の映画)

3.5

白は真理 赤は情熱。あなたの口ぐせ 情熱と真理があれば生きていける_。

これは、サラの亡夫の言葉。その通り、白鳥のように白くて美しい髪を持つ姉リビーは、
「パリといえば、シャンパンの香り」といった妹
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空気人形(2009年製作の映画)

3.5

わたしはこころをもってしまいました。もってはいけないこころをもってしまいました_。

世界は切なく、虚しい。でも美しいもの、きれいなものも少しはある。

生まれたての “のぞみ。生の喜びを謳歌する姿と
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夕陽のガンマン(1965年製作の映画)

4.0

マカロニウエスタンの傑作。
もう何回も観てるけど、やっぱり良いものは良いですね。
西部で生きる男たちの営為を大胆な構図で切り取っており、それは時として美しいと形容できるほど。
そして、ラストの決闘シー
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