最高におもしろかった。何度も見たくなるなあ。
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美倉洋介の内面がよく描かれていると思った。
作家性を嗅ぎ分けるように、男の元にやってくるばるぼら。彼女は、洋介の才能を象徴する存在、小説家としての才能そのものだった。ばるぼらは、洋介が世間を捨て純粋>>続きを読む
親と子の関係を狂気的に描いた作品。
面白い切り口だと思ったけど、苦手な感じだった。
タイトルがしっくりくる作品だった。
社会や日常の中で、自分ではどうしようもないことを抱えている人がいる。彼らのやるせなさや悔しさ、怒り、悲しみなどの激しい感情が渦を巻き、自分を狂わせ、時には殺人など>>続きを読む
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秀一のどうしようもない現状を変えたいという焦燥、自分がやるしかないという覚悟、事が露呈するのではないかという不安や苦悩が、伝わってくる。
結果から見れば、彼の想像力は足りなかった、あるいは想像力以外>>続きを読む
こんなに深い内容だとは思わなかった。
鉄郎の心の変化や、メーテルの葛藤など、いろいろ考えてしまう。
登場人物のバックグラウンドがめっちゃ気になる。
エレンからアニーに宛てた手紙の内容が、恐ろしくて衝撃。
不気味さとか不穏さが徐々に高められて、後半に謎と一緒に回収されるのが気持ちいい。
あちこちに伏線があって、見応えがあった。
冒頭の精神科病院の立て札に書かれたセリフが、印象的だった。
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描写が丁寧な作品だと感じた。
ホテルのフロントにレオンの愛人だと伝えるマチルダ。前のアパートから取ってきたぬいぐるみ。タバコなど、大人になろうとして背伸びする一方で、マチルダの子供っぽさがよく表現さ>>続きを読む
まじよすぎた。
日常をそのままむき出しにしているようで、そうとも言いきれない雰囲気がある。
微妙に噛み合っていない感じや、気まずさが見ていておもしろい。
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やっぱこの世界観がたまらない。
難解で何度も巻き戻しながら見たけど、セリフが良くて何回でもリピートできる。
人形使いとの融合で、自分自身であろうとする執着による制約から解放された、ってことであって>>続きを読む
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さまざまな思惑が行き交って、目が離せなかった。
選挙に際して保身に走る安全企画部の上層部は、本当に失望した。逆に、北の餓死者や凍死者の実態を憂い、広告事業の成功に尽力を注ぐリ所長はマジで尊敬する。>>続きを読む
アメリカの社会に詳しいわけではないけど、将来起こり得る未来だと思った。
レントシーキングや富裕層による政府への働きかけを通して、減税と質の良い教育を受けるためのコストが上がれば、資本主義による格差がま>>続きを読む
貧困などの社会問題の解決策の一つというなら、考え方としてはおもしろいと思った。健全とは言えないけど、そとの社会のしくみを利用して、うまく町が作られている。
外に頼らずにあの街だけで衣食住を保障できれば>>続きを読む
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大伴と今ヶ瀬、夏生の三人が会うシーンがお気に入り。
大伴がカールスバーグを選んだの良かったし、今ヶ瀬と夏生のやりとりが面白い。「ハーメルンの笛吹きにホイホイついて行く鼠みたいなもの」とか、「容赦なく追>>続きを読む
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音楽が独特でよかった。
CDがセットされる映像とともに音楽が流れるの、最高にイカしてる。
Mが選択されてたけど、なんていう曲なんだろう。
セリフも映像を止めてもう一度聴きたくなる。
見落としている>>続きを読む
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最初の暗い雰囲気が、最後に晴れるのがよかった。
喫茶ゆきわりそうの建物を壊すシーンが、お気に入り。
けいちゃんの新しい家族を作ろうとする意志。
建物がなくなっても、記憶の中に確かにある、思い出や涼子>>続きを読む
おもしろかったな。
まず、押井守でてきたのびっくり。イノセンス見返さなきゃ。
最初に連絡先交換しないのエモいなーとか、いやいやあんたらもイヤホンシェアしてますやんとか、wii置いてるやんとか、ほん>>続きを読む
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捨てられた人格にスポットを当てた作品。
世の中をうまく生きるために、不必要な人格は捨てた方が、効率的かもしれない。ただ、理想主義者の真辺と悲観的で優しい七草のような関係を、築ける可能性もある。
その>>続きを読む
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理解しきれないけど、好みな作品だった。
たぶん、「洪水」とか「方舟」とか言っていたから、モデルは創世記のノアの方舟で間違いないと思う。
創世記に詳しくないから、疑問点が多く残った。
なぜ彼と方舟に乗>>続きを読む
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初見じゃ理解しきれない部分も多くあったけれど、おもしろかった。
エイリアンが直接人間を支配せずに、警察や政府を介して統治をしていたのは、賢いと感じた。
エイリアンとの間に国家を挟むことで、人々への>>続きを読む
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とても美しい描写を見せていただいた。
短歌はもちろん、セリフひとつひとつが等身大で、心地よかった。
「どうせ人間なんて、みんなちょっとずつおかしいんだから。」
このセリフが一番のお気に入り。
映像>>続きを読む
認知症を患った父の視点で物語が進む。
私自身、見ていてどれが現実かわからなくなるほど、混乱させられた。
アンソニーは、現実と自分の認識との食い違いに苦悩していた。
考えてみるとアンソニー同様に、私の>>続きを読む
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率直に、かなり良かった。
ストーリーも良かったけど、何よりカメラワークがすごいと感じたし、
描写もめちゃくちゃ丁寧で綺麗だと思った。
亜夜と塵が月光の光を浴びてピアノを弾く場面は、マジで名シーンだ>>続きを読む
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視点や切り口を変えて行われる討論が、とにかく面白い。討論が進むにつれ、三島と芥のバックグラウンドの違いや思想の違いが浮き彫りになり、900番教室が熱を帯びていく。
内田樹などの文化人による解説もあって>>続きを読む
淡い雰囲気の作品だった。テーマは、死あるいは生について。
強烈な魅力がある訳ではない。でも、死と生について考えるきっかけが、ストーリーの中に散りばめられている。
死と生は対極にあるものなのか。不老不死>>続きを読む