微笑さんの映画レビュー・感想・評価

微笑

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セオリー・オブ・アチーヴメント(1991年製作の映画)

5.0

芸術家の卵やら何やら、雑多に文化的な感じの人々が共生している空間を切り取った短編。
物語らしい物語はなく、アパートの一角で過ごす様々な人の様子をスケッチしていく。
ゆったりとした時間の流れに、ハートリ
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オペラNo.1(1994年製作の映画)

5.0

ハートリーの短編では、本作が一番好き。
タバコを片手にローラースケートで疾走する白いドレスの天使(女神?)が、ある男女を結び付けようと奔走する。
廃墟ちっくなロケーションを、天使役のエイドリアン・シェ
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アンビション(1991年製作の映画)

5.0

ハートリーの短編は実験色が強いが、この作品は楽しく?実験的。
スラップスティックな暴力の連鎖に、状況となんの関係もないナレーションが重なる冒頭から惹かれる。
男性性を戯画化して描いているからか、後の『
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ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

4.0

執念のアニメーションながら、カット割りなんかの文法は実写映画に近い感触なのが面白かった。
人とカメラの距離感とか、カットの組み立て方がそのまま実写でトレースできそうな作りなのに、画面は恐るべき手書きで
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.0

神妙な面持ちでどこまでふざけられるか試しているであろうランティモスのいつものやつ。
癖のある演出と撮影が面白い。
広角レンズで被写体と距離を取りながらトラッキングするだけで、こんなに妙な感覚になるとは
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泳ぐひと(1968年製作の映画)

3.5

奇異なプロットに惹かれて鑑賞。期待通り不条理な空気の渦巻いた作品だった。
中産階級を証づけるプールを横断しながら、家に帰ろうとする男。
プールの持ち主とは旧知の仲らしいが、次第に人々との関係が暗雲立ち
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.5

笑かしに来てるのか、真面目に悲しませようとしてるのか分かんない映画だ...
音楽のセンスは良い

キカ(1993年製作の映画)

4.0

癖の強い人物たちからなる歪なミステリー(?)
浮気、殺人、逃亡犯、ワイドショー的なセンセーショナルをごった煮にしながら、破綻一歩手前で筋を通す作劇が流石。
奇抜なファッションとカラフルなインテリアが、
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ドリーム・ホーム(2010年製作の映画)

3.0

金融OLが高級マンションで殺戮を繰り広げるスプラッタ映画。
結束バンドや掃除機など、身近なものを駆使しながら中産階級を殺害していく様が痛々しい。
嗜虐的な殺人描写が反復される一方、経済格差などの社会問
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いとこ同志(1959年製作の映画)

4.0

心惹かれるショットがあるかというと正直そこまでないけど、惨めさに満ちた物語は好き。
ラストは鮮やか。

引き裂かれた女(2007年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ラストシーンで笑ってしまった。そんな直接的に「引き裂かれ」なくても良いじゃん...
それはともかく徹底した移動の省略が印象的。

裏窓(1954年製作の映画)

4.0

観客は映画を覗き、物語の主人公も隣人を覗く

快楽の漸進的横滑り(1974年製作の映画)

3.5

物語として統合されることをひたすら拒んだまま、漸進的に横滑りして私を置き去りにしたロブ=グリエなのであった...
面白くなくはないけど、ショットが「記号の提示」って感じがして、中盤くらいから絵的にも退
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数に溺れて(1988年製作の映画)

3.5

海辺のシーンとかウェス・アンダーソンを思い出したよ。
グリーナウェイはだいぶ観て来たけど、自分は彼の屋外撮影作品が好きじゃないらしい。『建築家の腹』や『英国式庭園殺人事件』なんかも、ショットがシンメト
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冬物語(1992年製作の映画)

4.0

街がそこにあって、人がそこに生きている。
透明感ある冬景色の中で繰り広げられる、ふらふらとした恋愛模様。列車やバスの移動の場面が美しい。
劇中シェイクスピアの『冬物語』は軽快な印象の本作と随分対照する
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アポロンの地獄(1967年製作の映画)

4.0

異教の感漂うロケーションに、燦々と陽の光が降り注ぐ。耳慣れない民族音楽に彩られたエディプスの物語は、『エル・トポ』に近いような感覚すら受ける。
逆光と引きを駆使した撮影に、折々挟まれていく寄りの力が強
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5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

5.0

傑作。
『シルビアのいる街で』を想起させるような(時代的にはこっちのが先だが...)街の息遣い。大きな窓硝子や鏡の反射などをフル活用した映像は、白黒ながらに下手なカラーフィルムよりも圧倒的に芳醇な映像
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アッシャー家の末裔(1928年製作の映画)

4.0

ポーの『アッシャー家の崩壊』を下敷きにしたサイレント映画。
全編に漂うゴシックな雰囲気がとにかく素晴らしい。風に揺れるカーテンや、暗がりに浮かぶ蝋燭、憔悴しきったような表情の登場人物たちと、ポー作品の
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