タツキさんの映画レビュー・感想・評価

タツキ

タツキ

映画(949)
ドラマ(59)

インサイダー(1999年製作の映画)

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どこまでいっても愛するものは切り捨てられていってしまうマイケル・マン的な闘いの物語。クロウの視線の向こう側とパチーノの背景に現れるもの。凄まじいショットの数々。浜辺と庭の対比に泣く。スローモーション使>>続きを読む

オキュラス 怨霊鏡(2013年製作の映画)

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マイク・フラナガンの作家性爆発な傑作。ほぼほぼお話の構造は『ホーンティングオブヒルハウス』とも被るんだが、2時間以内の尺の中で、様々なギミックをたっぷり見せてくれる方に振り切った作りは真っ当。特に終盤>>続きを読む

ブレイキング・ニュース(2004年製作の映画)

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長回し、スプリットスクリーン、上下で行われるアクションと、とにかく画面の豊かさに楽しくなる。生中継で、一種の祭り化して行く様は単純に盛り上がるし、何を映し何を映さないか、何をエンターテイメントとして演>>続きを読む

893(やくざ)愚連隊(1966年製作の映画)

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最高すぎる。せこくて外道でツキのない。これでこそチンピラというやつらがお送りする最高のチンピラ映画。人から巻き上げた一本のタバコを3人で吸い回すラストショット。でかい世界の中で生きる小さな奴ら。すこぶ>>続きを読む

ミンクの手ざわり(1962年製作の映画)

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ベタベタにもほどがあるロマンティックコメディ。ケイリー・グラントのケイリー・グラント性がこれでもかと発揮される。

突然炎のごとく(1961年製作の映画)

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早稲田松竹にて。個人的に好きな男2人+女1人もの。終盤の映画館での再会、から落下までの一連の不穏さと諦め。彼女を理想とイメージにはめ込む男と、それを拒む女。軽快なリズムで話が進んでいくのも映画自体がと>>続きを読む

柔らかい肌(1963年製作の映画)

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早稲田松竹にて。めちゃくちゃ面白かった。ここまでシンプルな不倫劇を面白く撮る。電気のつけ消し。エレベーター。飛行機や車での移動。講演の夜の2人の視線の交わし合い。とことん印象に残る細部と気持ちのいい編>>続きを読む

(秘)色情めす市場(1974年製作の映画)

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めちゃくちゃ退廃的でこの世が終わった後のような大阪の街模様。全編モノクロで進む中のあのカラーになるシークエンスの色彩感覚よ。一気に画面が豊かになり世界が広がる。

突破口!(1973年製作の映画)

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最高。暴力が発動される瞬間までをしっかり不穏に撮れるのはさすがドン・シーゲル。

異魚島(1977年製作の映画)

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シネマヴェーラの特集にて。凄いのは凄いが良さがあまりわからず。オカルトとミステリー、なんとなく横溝正史っぽさも持ち合わせた世界観とシナリオは面白かったが。個人的にいちいち過去の回想話に飛ぶ物語構造が結>>続きを読む

虫女(1972年製作の映画)

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シネマヴェーラの特集にて。先行き予測不能のシナリオが面白く、ドロドロの愛憎劇から怪奇ホラーと化す。全部精神病院内で語られている物語であるという構造も凄い。ほぼほぼ今作の系譜であると言われる『下女』も見>>続きを読む

玄海灘は知っている(1961年製作の映画)

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シネマヴェーラの特集にて。初キム・ギヨン。見た中ではこれが一番良かったかな。『フルメタルジャケット』『陸軍中野学校』は連想したが、ラストが圧巻。スケールの拡大と活劇性に満ちている上に、ラストショットで>>続きを読む

めし(1951年製作の映画)

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良かった。『台風クラブ』や『海よりもまだ深く』のように終盤で台風の一夜を過ごすが、それらの作品と違い、ドラマとしては何も変わらない。とにかくこの映画が始まってから終わるまでの何も変わらなさ、物語に昇華>>続きを読む

ザ・ミッション 非情の掟(1999年製作の映画)

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無茶苦茶に面白い。舞いのような銃撃戦。有名なジャスコでの一連は、映像芸術の極北。

三つ数えろ(1946年製作の映画)

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フィリップ・マーロウ映画お馴染みの、登場人物入り組みすぎでわかりにくい筋立ての映画だった。演出が面白いのでいくらでも観れるが。

アトランティックス(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

傑作。初長編だからなのか演出に少々の手探り感はありつつ、とにかく音の演出がずば抜けて素晴らしく、喧騒の中の人々の声、波音、劇盤が全てコントラストに響き合う様に、耳が釘付けになる。ライティングの時点で『>>続きを読む

バルカン超特急(1938年製作の映画)

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超絶面白い。乗り物サスペンスの元祖。ロマンティックコメディ的に機能してるのも自分好み。見せない演出というか、なんの情報を観客に開示するかのうまさ。

人情紙風船(1937年製作の映画)

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初山中貞雄。長屋に住む人々の人間臭くどん詰まりな日常を描く。めちゃくちゃドライで厳しいオチ。土砂降りのシーンでの雨粒に打たれてる人々の打たれっぷりが良い。なんか後出しだけど、『フロリダ・プロジェクト』>>続きを読む

実録外伝 大阪電撃作戦(1976年製作の映画)

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めちゃくちゃにエクストリームで面白い。冒頭のボクシング場での乱闘を筆頭に、どういう演出つければこんなに役者を動かせるのか、というシーンのオンパレード。乱闘こそ映画なのではないかと言わんばかりの、乱闘と>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.5

鮮烈なショットの連続で描かれて行く地獄のような恋愛劇。バームバックの現時点での最高傑作な気がする。回想シーンや時間を示すテロップなどを全く入れずに、その間の経過した時間を感じさせる演出の巧みさ。とても>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.0

原作未読だが、できれば原作も読んでおきたかった。未だ纏まっていないが十分傑作。繰り返される幻覚、偽物のイメージ、全然前作と似ていない役者たちと、マイク・フラナガンのハッタリ作家としての覚醒。40年後の>>続きを読む

多十郎殉愛記(2019年製作の映画)

4.1

予想以上の中島貞夫感、というかプログラムピクチャー感に戸惑ったものの、人の動きの捉え方があまりにかっこよく、特に後半は映画的な運動の連続。正直セットや背景がチープなのだが、その中での役者たちの動きがあ>>続きを読む

トゥー・ラバーズ(2008年製作の映画)

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目眩がするほど完璧な大傑作。カメラで人を映さない男が窓枠というフレームに収まっている彼女に惹かれていく。とにかくスリリングな恋愛劇。サスペンスな見せ場が満載。パルトロウの焦点の定まらない目線の素晴らし>>続きを読む

スリ(掏摸)(1960年製作の映画)

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初ブレッソン。とにかく映される手と視線。かっこいいし具体的。

乱れる(1964年製作の映画)

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初成瀬巳喜男にして、生涯ベスト級のやつだった。結ばれない2人、結ばれてはいけない2人。至高の顔エンド。

ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

4.0

ナンセンスなのは間違いないが、寧ろナンセンスで何が悪いという感じの堂々としたアメリカンコメディ。前作を踏襲した小ネタの数々は続編映画としての確かさもさることながら、しっかりとゼロ年代でカルチャーが止ま>>続きを読む

ブライトバーン/恐怖の拡散者(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。思った以上に『オーメン』×『クロニクル』。家全体を写すショットで、しっかり夜空の星々まで迷いなく収めていてよかった。さらに、少年と星々を遠近法で同一のように収めるショットも見受けられ、空か>>続きを読む

第三の男(1949年製作の映画)

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恥ずかしながら初見。面白かった。クライマックスのカッコいいショットの連続は痺れた。

ソムニア 悪夢の少年(2016年製作の映画)

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クライマックスで感傷的なファンタジー方面に行ってしまうのは自分の好みからはちょっとずれたが、テーマとしては全くブレないでフラナガン的だと思うし、演出の気の利かせ方も相変わらずさすが。画面からだんだんと>>続きを読む

赤ちゃん教育(1938年製作の映画)

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これ側から見れば笑えるけど、迷惑を被った当人たちは堪ったもんじゃないだろうなという、正しいコメディ。荒唐無稽でエキセントリックでノンストップ。最高に面白い。

フューリー(1978年製作の映画)

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滅茶苦茶なSFサスペンスで面白かったな。ラストに爆笑。

復讐は俺に任せろ(1953年製作の映画)

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超傑作。危なっかしいノワール。次に何が起こるかわからない緊張感。

アップグレード(2018年製作の映画)

3.8

結構面白かった。夜がクリアで良い。ジャンル映画としては、見たことあるような話、又はビジュアルではあるんだけど、魅せ方の工夫で保ってる作品のように思える。バディコメディのようなテンションで進んでいきなが>>続きを読む

幌馬車(1950年製作の映画)

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映画全体は大人しく見えるが、人を殺したことのない主人公、暴れる馬、突発的な撃ち合いと見所満載だと思う。『駅馬車』を撮っているので勿論というところなのだが、撮影がとても雄大で見事。

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