Kipさんの映画レビュー・感想・評価

Kip

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

景観美が引き伸ばされすぎてもはや印象が捉えられない都市の数々。
物語が進むにつれて視界や視点が定まっていくのはベラの成長に合わせたものなのか。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

鍋島松濤公園、代々木八幡宮、下北のフラッシュディスク、隅田川沿いの首都高。個人的には堪らないロードムービーあるいはツーリズムだった。

企業とか協賛、プロジェクトみたいな本来なら冷めてしまうような背景
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.8

建設現場のカットからこれが現実的な物語だと感じ始めた。
どこにでも行けるいわば自由な状態のはずなのに、望むものがなければ行く先は落胆ばかり。そこでは無害なものすら害になる。
結局はどこかに縛り付けられ
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ピアニスト(2001年製作の映画)

4.4

ある決定的な孤独。

映像の淡白さで狂気のより内側を見ることになる。

さよなら、人類(2014年製作の映画)

4.7

抑圧された色彩が良すぎる。

活動と停滞。理想の追求と身の丈にあった生活。ドアの向こうから登場、ドアの向こうへ退場。その単純さが人間らしい。

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

5.0

はりぼての観客の前、両手を広げる彼こそキングオブコメディ。

不良少女モニカ(1952年製作の映画)

4.0

光の所在。

モニカの奔放な物語と思いきや、ハリーの弱さとか苦悩に惹かれる。
ドライブマイカーで見たものと近いものを感じた。

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.4

行き場のないアドレセンス。

ジーンズ履いてるシーモアが愛おしい…
幸せになってほしい

夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

5.0

海辺に潜む予感の象徴。

エリック・ロメールとか濱口竜介に通ずる会話劇。
いつかこの手の物語に漂う空気を形容したい。定義ではなく。
(もう成されているかもしれない、あるいはされる必要がないかもしれない
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8 1/2(1963年製作の映画)

5.0

夢、空想、自己言及、独白。

海辺、真白な衣服を纏った匿名の人々。
どこまでも美しいシーンだった。

白いシャツと黒縁の眼鏡、ショートカットのルイーザがアイコニック。

アアルト(2020年製作の映画)

-

ヴィープリの図書館(ロシア)
アアルト・スタジオ(フィンランド)
必ず訪れたい。

パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

4.0

孤独と苦悩こそがパーマネント・ヴァケーションである。
そりゃ本当か!?

TAR/ター(2022年製作の映画)

5.0

Gen Zのキャラクターたちの、表面的なところだけ掬い上げて本質を全く想像できてないWokeな態度、が分かり易すぎた。ジェンダーには敏感だけど目の前の人間は反射ですぐ晒しちゃう辺り。

白と黒が基調。
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.3

人が眠る瞬間をここまで美しく映せるリンチ。
場所の定義には人の質が多く含まれる。

怪物(2023年製作の映画)

4.9

子供による隠蔽と大人による隠蔽。
どちらがより正直でしょう。

ウイークエンド(1967年製作の映画)

4.6

車、コミュニスト、メタ、カルト、突如現れるジャン=ピエール・レオ

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

5.0

デヴィッド・バーンと人間観察の構図

チャリスタイルのバーンかっこよ

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